microWAVE XT : Filter |
[概要] 初代microWAVEの12dbアナログローパスフィルターに使われていたチップが入手困難になったため、microWAVE2/XTではDSP処理のデジタルマルチモードフィルターが搭載されている。 レゾナンスはもちろん発振可能な他、レゾナンス無しのセカンドフィルター(6dbLPFまたは6dbHPFの選択式、パラメータはカットオフとトラッキングのみ)も装備。 XTが我が家に来て最初にフィルターをいじった時の第一声。 「これほんとにDSPぃ?」 普通の12dbローパスにもかかわらず微妙に歪んだ出音にハウリングみたいなレゾナンスで、それまで使っていたnord leadとは雲泥の差。「サチュレーションやドライブでも掛かってるのか?」と思って一からエディットしてみても結果は同じ。 12dbローパスフィルターをグリグリ 100%デジタルながらもどっちかというとアナログシンセに近いこの質感、あえて狙ったものなのか当時のWaldorfの技術水準の限界なのかはまったく不明。 このDSPフィルターは前述のとおりカーティス製チップが入手困難になったために開発されたもの。初代マイクロウェーブとの最大の違いとして挙げられる部分で、よく「やっぱアナログフィルターの初代にはかなわないでしょ」とか「デジタルフィルターになって音が細くなった」なんて声を耳にする。 だけどXTの出音を聴く限り、そんなことはどうでもよくなるほど個性的なフィルターな事は間違いない。 通常のローパス以外にも破壊的でみょうちくりんなフィルター満載で、とてもじゃないけど使いこなせないものばかり。恐るべしウォルドルフ! >> めくるめくフィルターサウンドの世界へ この他にXTには6dbLP/HPのセカンドフィルターがひっそりと搭載されていて、エディットした音色のハイやローをトリートメントしてやることが出来る。 本当はQみたいに完全な2フィルターだと嬉しかったんだけど、まぁその辺多くは望みません。 パラメータはカットオフ・トラッキングのみでレゾナンスもエンベロープもついてないけど、マトリクスを通せばエンベロープやLFOをかけることも出来るから色々便利。 |
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