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artist : SHANGO
title : 『 SHANGO 』
release : 1969年
label : A & M RECORDS
tracks ( cd ) : (1)DAY AFTER DAY (IT'S SLIPPIN' AWAY) (2)LJUBA LJUBA (3)HEY JUDE (4)SUNSHINE SUPERMAN (5)TASTE OF HONEY 【蜜の味】 (6)MAMA LION (7)UM UM UM UM UM UM (8)MESCALITO (9)OB LA DI, OB LA DA (10)COWBOYS AND INDIANS
tracks ( analog ) : side A... (1)〜(5) / side B...(6)〜(10)
members : RICHARD HERNANDEZ,guitar ; MALCOLM EVANS,bass ; JOE BARILE,drums ; TOMMY REYNOLDS,steel drums,vibraphone,piano,organ,percussion.
producer : JERRY RIOPELLE
engineer : PETER PILAFIAN
related website : 『 JERRY RIOPELLE 』(ジェリー・リオペルの公式サイト)




 本作をプロデュースしているのは、ソフト・ロック・ファンの間では既によく知られたグループ〜パレードのメンバーだったジェリー・リオペル。彼は同じく元パレードのスチュアート・マーゴリンと共に曲作りにも参加している。よってトライバルなノリがソフトになり、ポコポコとカワイイ、ソフトなラテン・ロックに仕上がっている。


 因みに、マルコム・マクラレンの 『 DUCK ROCK 【俺がマルコムだ!】』 でも触れているが、彼らのグループ名“SHANGO”はヴードゥー教関係の言葉で、稲妻と火の神の名前(『 DUCK ROCK 』 での綴りは“CHANGO”だが読みは同じ)。


(1)DAY AFTER DAY (IT'S SLIPPIN' AWAY)  ▲tracks
 幾分トライバルな感じのするパーカッションに合わせて、ヴォーカルと分厚いコーラスが絡み、フォーキーなアコギのコード・ストロークも加わって、とてもポップな“プチ・カリプソ”に仕上げられた(1)。そんなプチ・カリプソのリズムに、さらにスティール・パン(異常なくらいの速弾きもある!)や小鳥のさえずりが入ってトロピカルな雰囲気になっている。
 この曲は「L. A. にどんどんと人々が移り住んでくるので、自分達は他の場所へ移住してしまおう」といった内容の歌で、途中で聴かれる「Shh(周りを静かにさせるときの“シー”という音)」は、自分達が移住しようと準備しているのがバレないように静かにしろという合図。シャンゴのメンバー〜トミー・レイノルヅと元パレードのスチュアート・マーゴリン&ジェリー・リオペル組の作。


(2)LJUBA LJUBA  ▲tracks
 当サイトの別コーナー 『 MY FAVORITE CASSETTE 』『 MEMORIES OF PARADISE 』でも紹介した、ホッコリと暖かい和みチューン(2)。ユッタリとしたルンバのリズムに、涼しげなハーモニー、カラコロとかわいいスティール・パン、ユーモラスなハーモニカ、優しいフルートなどの音色がそっと寄り添う。マーゴリン&リオペルによる作品。


(3)HEY JUDE  ▲tracks
 あまりに有名なビートルズの名曲のカヴァー(3)。(1)にも似た感じのポップでトロピカルな仕上がり。ただしこちらはメイン楽器がスティール・パンのインストゥルメンタルで、フルートやヴィブラフォンなんかも登場する。原曲終盤の壮大なコーラスも、スティール・パンとヴィブラフォンだと途端にカワイイ感じになってしまう。


(4)SUNSHINE SUPERMAN  ▲tracks
 ドノヴァンのカヴァー(4)(オリジナルはドノヴァンの'66年作品 『 SUNSHINE SUPERMAN 』 に収録)。ドライヴ感満点のグルーヴィーでトロピカルなサウンドは、オリジナルとは一味違うもののとてもユニーク。でも、歌の脱力感には共通する匂いもある。そんな歌のせいもあってか全体的には何となくバブルガム・ポップな空気も漂い、“トロピカル・バブルガム”といった趣きもある。


(5)TASTE OF HONEY 【蜜の味】  ▲tracks
 ハーブ・アルパートがヒットさせ、ビートルズもカヴァーしていた(5)。ヴィブラフォンとクリーン・トーンのギターのバッキングによるワルツで、神秘的でクールにスタート。途中で4ビート〜シャッフルにリズム・チェンジしてちょっとスリリングなヴィブラフォン・ソロ、そして何と、これまでのホノボノとした雰囲気からは想像もつかなかった8分の6拍子のアフロ・ビートにチェンジ!この意外性には少なからず興奮させられる。ここでのヴォーカルが若干、日本屈指のロック・ギタリスト〜CHARを思わせる声になる。


(6)MAMA LION  ▲tracks
 本作のジャケットは「メンバーの1人が薄ら笑い(苦笑い?)を浮かべながら雌ライオン(ホンモノ!)に繋がれた鎖を持ち、残る3人が神妙な面持ちでその傍らに立つ」というものなのだが、この(6)はそのジャケットと関係のありそうなタイトル。もし、このタイトルからこのジャケットを思い付いたのだとしたら、この曲を作ったメンバーは「なんて曲を作っちまったんだ!」と嘆いたことだろう。なんて思っていたら、作ったのはメンバー以外のマーゴリン&リオペル組。メンバーからこの2人に「アンタらもフォト・セッションに参加しろよ!」とツッコミが入りそう。
 曲としてはノリがよくとてもポップ。部分的にカリプソの尻尾も聴こえるものの、色々なリズムがゴッチャになっている。しかし、相変わらずスティール・パンがフィーチャーされているので、トロピカルであるということに変わりはない。(4)とは違うノリだけど、この(6)も“トロピカル・バブルガム”と呼べそうな雰囲気を持っている。


(7)UM UM UM UM UM UM  ▲tracks
 ソフトにグルーヴするビートにスティール・パンやフルートが加わって、とてもフレンドリーな“朴訥ソウル”とも呼べそうな仕上がりになっている(7)。後にニュー・ソウルの旗手の1人となるカーティス・メイフィールドの'64年の作で、メイジャー・ランスに提供した曲のカヴァー。


(8)MESCALITO  ▲tracks
 アップ・テンポなリズムの中でカラコロ・カラコロと転がりまくるスティール・パンをフィーチャーした、インストゥルメンタルの(8)。エッソ・トリニダード・スティール・バンドのような大きめの編成ではない分、こういった軽妙にスッ飛ばす(この曲もスティール・パンの速弾きあり)ナンバーが可能なんだなぁ、などとついつい思ってしまった。シャンゴとジェリー・リオペルの作。


(9)OB LA DI, OB LA DA  ▲tracks
 熱心なビートルズ・ファンの一部からは「ビートルズの曲の中で最もくだらない曲」という扱いを受けているものの、シャンゴにはピッタリすぎるくらいピッタリな曲調の(9)(オリジナルはビートルズの 『 THE BEATLES 』 に収録)。彼らのヴァージョンを聴くと、無理矢理にでもピクニック気分にさせられてしまう。この曲も(4)や(6)同様、“トロピカル・バブルガム”な仕上がり。


(10)COWBOYS AND INDIANS  ▲tracks
 (5)とは趣が違うものの、本作の中にあっては土着的な印象の強い(10)。パーカッションと低音のピアノに合わせて、コーラスを繰り返し、中盤は歌詞カードにもある通り、イギリス訛りの英語を話す人物(カウボーイ)と西インド訛りの英語を話す人物(インディアン)のやり取りが収められ、後半はメキシコ訛りの英語で「シャンゴのファン・クラブに入りたい子は、ニワトリの頭を送ってネ」とメッセイジが入り、詳しい住所まで歌っている。ヴードゥー教の儀式にでも使うのだろうか、それともキビシイ冗談か。
 そして、この「シャンゴのファン・クラブ〜」云々の前辺りからヴァイオリン・ソロとコーラスが続くのだが、このヴァイオリンを弾いているのはおそらくジョン・サイモンの 『 LAST SUMMER 』 でヴァイオリンを弾いているピーター・ピラフィアンと思われる。曲のクレジットにシャンゴとマーゴリン&リオペル組以外に“PILAFIAN”という名前があるし、彼はエンジニアとしても本作の制作に関与しているから。


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