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artist : THE ESSO TRINIDAD STEEL BAND
title : 『 THE ESSO TRINIDAD STEEL BAND 』
release : 1971年
label : WARNER BROTHERS RECORDS
tracks ( cd ) : (1)APEMAN (2)IF YOU LET ME MAKE LOVE TO YOU THEN WHY CAN'T I TOUCH YOU? (3)RIDE ON SAMMY (4)SIMPLE CALYPSO (5)CECILIA 【いとしのセシリア】 (6)I WANT YOU BACK (7)SABRE DANCE 【剣の舞】 (8)COME TO THE SUNSHINE (9)ERASMUS B. BLACK (10)IF I HAD THE WINGS (LIKE A DOVE) (11)SINGER MAN (12)AQUARIUM
tracks ( analog ) : side A...(1)〜(6) / side B...(7)〜(12)
panmen : CLYDE BORDE,WINSTON CALENDER,GODFREY CLARKE,KEITH DAVIS,CASPAR DURANT,NORRIS GEORGE,ALLAN GERVALS,LINTON HARPER,HAROLD HEADLEY,KENRICK HEADLEY,MICHAEL KERNAHAN,STEPHEN KINSALE,EDWARD KINSALE,COURTNEY LEIBA,GERALD LOGIE,MERVYN MAULE,RAYMOND PHIPPS,THE REV. FR. JOHN SEWELL,FRANK SHEPHARD,RUFUS ST. ROSE,DERRICK TIMOTHY,LENNOX TIMOTHY,KNOLLY WILLIAMS.
producer : VAN DYKE PARKS
executive producer : CLYDE BAKKEMO
associate producer : DOUGLAS BOTNICK
related website : 未確認




(1)APEMAN  ▲tracks
 キンクスのカヴァー(1)。オリジナルの演奏( 『 LOLA VERSUS POWERMAN AND THE MONEYGOROUND PART 1 【 ローラ対パワーマン、マネーゴーランド組第一回戦 】 』 に収録 )を聴いたことがない人には、完全に彼らの曲だと思えてしまうほど、自然な仕上がり。僕もまたそんな聴衆の一人だった。
 それにしても、なぜキンクスの曲をトップに持ってきたんだろう?と考えてみたのだが、キンクスである必然性はないような気がする。むしろ、この曲のキャッチーさ、朗らかさ、そしてそれ以上にこの曲の歌詞が持つメッセイジが、このスティール・バンドを紹介するにはピッタリだったからではないだろうか。
 “カツカツで堅苦しい都会暮らしはもう懲り懲り、まして核戦争なんかで死にたくはないよ。どこか違う陸地で猿人のように生きるんだ”という歌詞と、真っ青な空と海に囲まれて、天上の調べを奏でる彼らの生き方は見事にマッチし、これからこの素晴らしい音楽を広く世界に紹介しようとしているヴァン・ダイク・パークスにとっては絶好の曲だったのではないだろうか。


(2)IF YOU LET ME MAKE LOVE TO YOU THEN WHY CAN'T I TOUCH YOU?
(3)RIDE ON SAMMY
(4)SIMPLE CALYPSO  ▲tracks
 あまり聴きなれないカヴァーの(2)(ロニー・ダイソンという人の曲)、(3)(アーニー・スミスというレゲエ・アーティストの曲)の次は、いかにも彼ららしいイキイキと跳ね回るような(4)。こういうのが彼らのお得意なのだろうか、ホントに楽しそうだ。作曲者のクレジットに“ロード・ブレイキー”とあるのでおそらくカリプソの曲なのだろう。カリプソの歌手には“ロード”と付く人が多いからだ。


(5)CECILIA 【いとしのセシリア】  ▲tracks
 続いてサイモン&ガーファンクルのカヴァー(5)。“セシリア、帰ってきてくれ”とこいねがう歌詞と、ユニゾンでヘロヘロと情けなく歌う群唱が妙に合っている。サビのメロディーでのスティール・パンの音色が格別だ。そういえばこの曲って、アグネス・チャンの何とかいう曲(物まねや懐メロでよくやる曲)に似ているような気がする。


(6)I WANT YOU BACK  ▲tracks
 フリー・ソウル系の人達が注目することになった、本作最大の目玉とも言えそうなジャクソン5のカヴァーの(6)。タダでさえポップな曲なのに、この音色で演奏すると更にポップであることに加えてドリーミー、いや、ヘヴンリーな気分になってしまう。


(7)SABRE DANCE 【剣の舞】  ▲tracks
 お次は「俺達の腕の見せ所」とばかりにシャカリキな(7)。元々東欧の音楽をクラシック音楽に取り入れたようなこの曲を、遠く離れたカリブの人々が演奏するとは、作曲者のハチャトゥリアンは夢にも思わなかっただろう。


(8)COME TO THE SUNSHINE  ▲tracks
 ハーパース・ビザールのファースト・アルバム 『 FEELIN' GROOVY 』 のトップを飾る、ヴァン・ダイク・パークス作の(8)。ハーパースのヴァージョンは“ナヨッ”とした感じだけど、こちらのヴァージョンは“ホノボノとした荒くれども”という感じ。


(9)ERASMUS B. BLACK  ▲tracks
 本領発揮のH。ポップスのカヴァーをしている時のようないい意味での朴訥なたどたどしさはなく、かなりこなれた演奏でグイグイとブッ飛ばしていく様が爽快で豪快だ。途中、半音づつ“グンッッ、グンッッ、グンッッ”と音が上がって行く場面は鳥肌モノ。そのまま空に“グーーーンッ”と持っていかれそう。
 この曲はカリプソの代表的シンガー〜マイティー・スパロウ(本名スリンガー・フランシスコ)の作。しかし、本作でのクレジットは姓名が逆で、フランシスコ・スリンガーになっている。


(10)IF I HAD THE WINGS (LIKE A DOVE)  ▲tracks
 カリプソの曲らしい仕上がりのI。ホノボノとしたメロディーがいい。この曲、ボブ・マーリーのCD 『 THE BIRTH OF A LEGEND (1963-66)【レジェンド】』 に「WINGS OF A DOVE」というタイトルで収録されている異名同曲なのだが、元々はカントリーのファーリン・ハスキーという人が'60年頃歌っていた曲らしい。そうなると、クレジットの“Malcolm”という表記は謎になってくる。因みにこの曲を作ったボブ・ファーガスンという人はチェット・アトキンスのプロデュースをしていた人だそうだ。
 それともう一つ。これと近いタイトル「IF I HAD THE WINGS OF A DOVE」という曲をカリブ海バハマ諸島のギタリストのジョセフ・スペンスがやっているのだが、ひょっとして何かの手違いで“LIKE”と“OF”が逆になってしまったとか。本作のクレジットを見ていると、結構いい加減な所も見受けられるので、ついついそう思ってしまう。


(11)SINGER MAN  ▲tracks
 キャッチーなイントロの(11)。作曲者のクレジットはキングストニアンズとなってはいるが、これは演奏者であって作曲者はデリック・ハリオット(DERRICK HARRIOT)とC.バーナード(C.BERNARD)という人達。キングストニアンズはレゲエのグループで、この曲はレゲエの曲らしい。ボブ・マーリーもこの曲を取り上げている。


(12)AQUARIUM  ▲tracks
 最後のインストゥルメンタル(12)はフランスのクラシック作曲家〜サン=サーンスの曲で、日本では「水族館」という邦題で知られている曲。


 スティール・パンはカリプソの国トリニダード・トバゴで生まれた楽器なのに、そのレパートリーはロック、ポップス、フォーク、レゲエ、ソウル、クラシックと実に多彩。そういった部分は、ヴァン・ダイク・パークスの提案なのかもしれないが、それを無理なくこなせるのは彼らのサービス精神と努力の賜物なのだろう。


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