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artist : PARLIAMENT
title : 『 RHENIUM 』
release : 1970年
label : INVICTUS RECORDINGS
tracks ( cd ) : (1)BREAKDOWN (2)I CALL MY BABY PUSSYCAT (3)PUT LOVE IN YOUR LIFE (4)LITTLE OLE COUNTRY BOY (5)MOONSHINE HEATHER (6)OH LORD, WHY LORD/PRAYER (7)RED HOT MAMA (8)MY AUTOMOBILE (9)NOTHING BEFORE ME BUT THANG (10)FUNKY WOMAN (11)LIVIN' THE LIFE (12)COME IN OUT OF THE RAIN (13)THE SILENT BOATMAN
tracks ( analog ) : アナログ盤のオリジナルのタイトルは 『 OSMIUM 』 で、A面には(2)(3)(4)(5)(6)の順で、B面には(8)(9)(10)(11)(13)の順で収録されている。(1)(7)(12)はシングル曲で、アナログ盤には未収録。
the singers : GEORGE CLINTON,RAYMOND DAVIS,CLARENCE `FUZZY' HASKINS,CALVIN SIMON,GRADY THOMAS
the players : BERNIE WORRELL,keyboards ; EDDIE HAZEL,lead guitar ; LUCIUS TAWL ROSS,rhythm guitar ; GARRY SHIDER,rhythm guitar ; WILLIAM `BILLY BASS' NELSON,bass ; RAMON `TIKI' FULWOOD,drums ; TYRONE LAMPKIN,drums.
producer : GEORGE CLINTON & RUTH COPELAND
related website : 『 GEORGE CLINTON.COM DA OFFICIAL HOME OF PARLIAMENT FUNKADELIC 』(P-FUNKの公式サイト)




(1)BREAKDOWN  ▲tracks
 ポップなシングル曲(1)。ポップな割には“ノッシノッシ”とした重量感もあって、いい感じのファンクに仕上がっている。それにしてもバス・ドラムの連打が凄い。モタり感からしてワン・バスと思われるが、多い時で6連打くらいしている。何となく、“STAXの着ぐるみファンキー・オヤジ”〜ルーファス・トーマスがやってもおかしくなさそうな曲。


(2)I CALL MY BABY PUSSYCAT  ▲tracks
 このアルバム本来の1曲目となる(2)。スリリングなリフが一段落すると、のんきなリード・ギターに導かれて縦ノリ・ファンクがスタート。口笛がウルサイくらいに鳴る。「ゥアァー、グッゴー」とジェイムズ・ブラウン節も飛び出す。でも、曲調はスライ&ザ・ファミリー・ストーンの「I WANT TO TAKE YOU HIGHER」 (『 STAND! 』 に収録) を思わせる。なお、冒頭のリフはジョージ・クリントンのお気に入りなのか、(11)や、別バンド〜ファンカデリックの「HARDCORE JOLLIES」 (『 HARDCORE JOLLIES 』 に収録) でも使いまわしている。


(3)PUT LOVE IN YOUR LIFE  ▲tracks
 切々と歌い上げるイントロから、幾分ジャジーな雰囲気に移る中、濃厚なバリトン・ヴォイスをフィーチャーしてスタートする(3)。始まってちょっともしないうちにワルツから縦ノリ〜横ノリ〜またワルツ、そしてまたもや縦ノリになると、今度は…という具合に目まぐるしく展開が変わっていく。女性コーラスなんかも出てきて。これだけ展開があるというのは、ストーリー仕立てにでもなっているからなのだろうか?


(4)LITTLE OLE COUNTRY BOY  ▲tracks
 シリアスだった(3)とは打って変わって、「ヨロレイーヒ〜」と陽気で呑気なカントリーの(4)。曲調や投げやりな歌いっぷりからして、アコースティック・スウィングの雄〜ダン・ヒックスの曲なんかと繋げてもいい感じ。アイヌのビヨンビヨンとなる楽器“ムックリ”のような楽器がフィーチャーされている…というよりただ目立つ。途中から入るしゃべりの声が落語家の橘家圓蔵 みたい。


(5)MOONSHINE HEATHER  ▲tracks
 ちょっと衝撃的なイントロの割には、その後がちょっとタルいファンク(5)。なぜかエレクトリック・シタールをフィーチャーしたりしている。ヴォーカルにもエフェクトをかけているところを見ると、何やらサイケを意識しているようにも聴こえる。


(6)OH LORD, WHY LORD/PRAYER  ▲tracks
 心洗われるようなイントロで始まるゴスペルの(6)。「ランララ・ランララ・ララララララララ」とよく合唱で歌われて舌が回りきらないあの曲 (山下達郎の「クリスマス・イヴ」でも出てくる) のコード進行。グッとこない筈がない。リード・ヴォーカルは所々拙い面もあるのだけれど、その一生懸命さにちょっぴり心打たれてしまう。バックの荘厳なコーラスのお陰かも。


(7)RED HOT MAMA
(8)MY AUTOMOBILE  ▲tracks
 モッタリしたノリの(7)に続いて、再びカントリーの(8)。2分弱程ピアノをバックに歌った後、仕切り直してエレキ・ギターをバックに再開。ここでもエレキ・シタールが登場。ここでのエレキ・シタールは全くその意図が読めない。ただ使いたかっただけなのかな?そうこうする内にカップルが喧嘩しだしたりして終わり。


(9)NOTHING BEFORE ME BUT THANG  ▲tracks
 アップで攻める(9)。なんか、インディアンが戦う前に踊りそうなリズムだ。途中何度かミドル・テンポになるが、そこでのバス・ドラム使いが凄い(その後も凄いけど)。それにしても、こんな激しい曲にまでエレキ・シタールを使うなんて一体どういうつもりなのだろう?ま、そんなに悪いものでもないのではあるが。


(10)FUNKY WOMAN  ▲tracks
 歌とタイトルがコール&レスポンスしていく(10)。後半グルグルとウネるヘヴィーでファンクなロックに変貌していく。そのヘヴィーな中にホノボノとしたオルガンが登場。なんだかワケが分からない。


(11)LIVIN' THE LIFE  ▲tracks
 本作のハイライトとも言うべき(11)。マイナー調の華麗なピアノで幕を開け、エレキ・ギターが入ってくるあたりからファンクっぽいロック(≒スライ&ザ・ファミリー・ストーン)になって分厚いコーラスも入ってくるのだが、唐突に(2)のイントロに使われていたリフが登場。ピアノも加わってスリリングな展開に。後半は横ノリな演奏をバックにギター・ソロを展開していく。


(12)COME IN OUT OF THE RAIN
(13)THE SILENT BOATMAN  ▲tracks
 シングル曲だった(12)を挟んで、ラストの(13)。明るく爽やかなアコギとハープをバックに、バグ・パイプが鳴り渡るという、黒人音楽としては異例なイントロに導かれてスタート。Aメロのヴォーカルにはエフェクトがかかっていて、小さなスピーカーから聴こえてくるようだ。エフェクトが取れて歌い上げるサビが切ない。間奏で再びバグ・パイプが登場し、コーラスや手拍子を加えたサビでヴォーカルがどんどん高揚して盛り上がってきたあたりでフェイド・アウト。


 後のパーラメントからするとちょっと違う雰囲気だったり、荒削りで未消化な所もあろうかと思うが、ジミ・ヘンやスライ&ザ・ファミリー・ストーン経由の耳には取っ付き易いアルバムなのではないだろうか。


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