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artist : DAN HICKS
title : 『 IT HAPPENED ONE BITE 』
release : 1978年
label : WARNER BROTHERS RECORDS
tracks ( cd ) : (1)CRUIZIN' (2)CRAZY-'CAUSE HE IS (3)GARDEN IN THE RAIN (4)BOOGALOO JONES (5)CLOUD MY SUNNY MOOD (6)DIZZY DOGS (7)VINNIE'S LOOKIN' GOOD (8)LOVERS FOR LIFE (9)COLLARED BLUES (10)WAITIN' (11)REVEILLE REVISITED (12)MAMA, I'M AN OUTLOW (13)BOOGALOO PLAYS GUITAR
tracks ( analog ) : side A...(1)〜(6) / side B...(7)〜(13)
members : DAN HICKS,vocal,rhythm guitar,coffee pot;MARYANNE PRICE,vocal;JOHN GIRTON,lead guitar,rhythm guitar,vocal harmony;SID PAGE,violin;RICHARD BORDEN,drums;LYLE RITZ,string bass;CLARENCE McDONALD,keyboard;MICHAEL FRANKS,banjo;GERRY STEINHOLTZ,percussion;JOHN PISANO,rhythm guitar;BILL DICKENSON,electric bass;MADAM“X”,X FACTOR(?).
producer : TOMMY LIPUMA
related website : 『 Hicksville 』(公式サイト)




 本作のリリースは'78年となっているが、実際録音されたのは'75年。アニメのサウンドトラックとして制作されたものの、当のアニメの方が未完に終わったため発表が遅れ、実際はほとんど“ダン・ヒックス&ヒズ・ホット・リックス”の面子で録音されながらも、ダン・ヒックスのソロ名義で発表されることに。よって、ほとんどダン・ヒックス&ヒズ・ホット・リックスの5作目として聴いても問題ないと思う。何より、ホット・リックスの手助けなしにはこのサウンドは成し得なかったはずだったから。
 因みに、本作にはパイザノ&ラフのジョン・パイザノがリズム・ギターで参加している。


(1)CRUIZIN'  ▲tracks
 「ウウウウウウ〜、ウウウウウ」というやる気のなさそうなイージーなスキャット (?) で始まる(1)。これは歌詞にあるように「メインストリートをユルユルと走る」車の音を模しているのだろうか。ギター・ソロとユニゾンするスキャットもまたマヌケな感じでいい。


(2)CRAZY-'CAUSE HE IS  ▲tracks
 冒頭の脱力感タップリのギター・リフがやたら耳に残る(2)。この曲、歌詞が凄い。「やつなら面白半分で扇風機に手を突っ込むだろうよ」「やつは関節を鳴らせるよ。まるで爆弾みたいな音がするんだぜ」「やつは質問の書かれていないアンケート用紙」。こんなふざけたスウィングに乗せてこんな滅茶苦茶なことを言っていようとは!ちょっと恐ろしい。しかし、この歌詞の設定はおそらくアニメに基づいたモノなんだろうから、これはその登場人物なんだろう。発表になった暁には (殆どありえないだろうけど) 、どんなものかいつか見てみたい。因みに、ジャケットの絵はダン・ヒックス本人が書いたものらしい。


(3)GARDEN IN THE RAIN  ▲tracks
 ユッタリとメロウな(3)は、本作唯一のカヴァー曲。1929年にジーン・オースティンという人がヒットさせた他、フランク・シナトラやペリー・コモ、サラ・ヴォーン等もカヴァーしている。囁くようなコーラスが眠気を催すというのを通り越して、幻覚的ですらある。それにしても良い曲を選んだものだ。


(4)BOOGALOO JONES  ▲tracks
 タイトルの通りではあるけど、エレピをかぶせたりして、やはりダン・ヒックス流に仕上がっているブーガルーの(4)。ここで言われている“ブーガルー・ジョーンズ”ってあのソウル・ジャズ系のギタリスト〜ブーガルー・ジョー・ジョーンズがモデルなのだろうか。


(5)CLOUD MY SUNNY MOOD  ▲tracks
 この曲もタイトル通りなサウンドで、(3)よりも更にメロウな(5)。タイトルを見て気付いた人もいるかもしれないけど、フリッパーズ・ギターの「CLOUDY (IS MY SUNNY MOOD)」 (『 SINGLES 』 『 COLOUR ME POP 』 に収録) のヒントになった曲。とは言っても、似ているのはタイトルのみで、フリッパーズの方の曲調はもう少しアップ・テンポなシャッフル。ま、それとてネタはダン・ヒックスなんだけど (歌詞にも出てくるし)。


(6)DIZZY DOGS  ▲tracks
 いきなりカズーで始まる、とてもアップ・テンポなスウィングの(6)。アッという間に終わってしまう。人を小馬鹿にした感じが痛快だ。


(7)VINNIE'S LOOKIN' GOOD  ▲tracks
 アナログならB面の1曲目にあたるだけあって、軽快にスタートする(7)。始めにギターとヴァイオリンのユニゾンのイントロがあるため、中々歌が出てこない。1分近く過ぎてようやく歌が登場。「ドゥワァ〜」とやる気の全くなさそうな気だるいコーラスがいい。


(8)LOVERS FOR LIFE  ▲tracks
 再びユッタリとメロウな(8)。この曲はセカンド・アルバムからホット・リックスの女性コーラス隊“リッケッツ”のメンバーとなっているマリアン・プライスとのデュエット。とは言ってもほとんどユニゾン。凄くいい曲なのにアッという間の1分半強。最後の「シュッドゥビユビユビユゥワ〜〜」というフレーズがいい余韻を醸し出している。


(9)COLLARED BLUES  ▲tracks
 ダン・ヒックスのクレジットにある“coffee pot”の謎が解ける(9)。曲の間中右チャンネルでコンコンチキチキとやっているのがそれ。誰が吹いているのか分からない“歯笛” (←イントロ) や“口笛” (←アウトロ) がフィーチャーされている。


(10)WAITIN'  ▲tracks
 「これぞダン・ヒックス!」というような、クールにそしてヒップに飛ばしまくる(10)。ジョン・ガートンのギター・ソロやシド・ペイジのヴァイオリンも乗りに乗って大活躍。ブリティッシュ・ロック・ファンの人でも、クイーンの「BRING BACK THAT LEROY BROWN 【リロイ・ブラウン】」 (『 SHEER HEART ATTACK 』 に収録) が大好きな人なら気に入ること間違いなし!


(11)REVEILLE REVISITED  ▲tracks
 飛ばしすぎた後の小休止的な(11)。再びギターとヴァイオリンのユニゾンをフィーチャー。歌詞はなく、ユルくてダルいスキャットのみ。


(12)MAMA, I'M AN OUTLOW
(13)BOOGALOO PLAYS GUITAR
  ▲tracks
 ゲスト参加のマイケル・フランクスによるバンジョーがコミカルで軽快な(12)。「へへーへ・へーへへ」と、人を食ったような鼻にかかった歌い方がとにかく可笑しい。そして最後はコンセプト・アルバムであるかのように(4)のリプライズ的な(13)。こちらの方は(4)より更にギター・ソロをフィーチャー。


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