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artist : MORCHEEBA
title : 『 WHO CAN YOU TRUST ? 』
release : 1997年8月
label : CHINA RECORDS
tracks ( cd ) : (1)MOOG ISLAND (2)TRIGGER HIPPIE (3)POST HOUMOUS (4)TAPE LOOP (5)NEVER AN EASY WAY (6)HOWLING (7)SMALL TOWN (8)ENJOY THE WAIT (9)COL (10)WHO CAN YOU TRUST ? (11)ALMOST DONE (12)END THEME
bonus tracks : (13)THE MUSIC THAT WE HEAR (MOOG ISLAND) (14)TRIGGER HIPPIE (NEWCHEEBA MIX) (15)TAPE LOOP (SHORTCHEEBA MIX)
tracks ( analog ) : 未確認
regular members : SKYE EDWARDS,vocals ;ROSS GODFREY,guitars,lap steel,bass,wurlitzer piano,synthesizer ;PAUL GODFREY,beats,live drum,scratching ;PETE NORRIS,synthesizer programming.
guest musicians : RICHARD HARRISON,guitar (3) ;JARROD COOMBES,upright bass (3) ;GARY BALDWIN,hammond C3 (5,7,12) ;DAVE LEE,french horn (6,9) ;TOM HODGES,saxophone (7) ,flute (12) .
the string quartet (6,9) : STEVE BENTLEY-KLEIN,BRENT SNELL,violin ;ADRIAN TURNER,viola ;RICHARD BRIDGEMONT,cello.
producer : MORCHEEBA & PETE NORRIS
related website : 未確認




(1)MOOG ISLAND  ▲tracks
 暗闇にボンヤリと白くたゆたうようなシンセサイザー(このシンセ・サウンドは本作の基本のカラーを演出するものなので、以後の曲でも頻繁に登場する)と、静かで落ち着いたラテン系のビートに乗って歌われる、とてもブルージーで幽玄なメロディーが印象的な(1)。エンディング周辺でのS.E.は何やら“魑魅魍魎”が蠢いているかのようなイメージを喚起させる。


(2)TRIGGER HIPPIE  ▲tracks
 シタールに続くとてもスロウなブレイク・ビーツが作り出す虚空の中を、スカイ・エドワーヅの声が浮遊する、黒人に歌い継がれる子守唄のような(2)。そんなサウンドの合間合間に挿入されるサンプリングやスクラッチ、そしてブルージーなスティール・ギターも加わって、“ヒッピー”・ホップ・ブルーズの出来上がり。


(3)POST HOUMOUS  ▲tracks
 いきなり出迎える“ブィビュ〜〜〜〜〜ョ〜〜〜〜ウ”というTB303の音に一瞬嫌悪感(いい意味で...?)を催すような(3)は、ヒップ・ホップのビートに乗って、ギターのトリルや笑い声のサンプリング、エレクトリック・ピアノが登場する、2分弱の短いインストゥルメンタル。


(4)TAPE LOOP  ▲tracks
 鐘の音をぼやけさせたような音が鳴り響き、ヒッソリとしたスカイの歌で始まる(4)。曲はミドル・テンポのヒップ・ホップ・ビートで比較的淡々と進行していく。サビ(という程盛り上がりはしないのだが)でほんの少し出てくる高音のピアノが、美しくも怪奇な印象を抱かせる。後半、オート・ワウをかませたようなエレキ・ギター・ソロをフィーチャーしている。


(5)NEVER AN EASY WAY  ▲tracks
 現代的なバック・トラックに、とても土着的なメロディーが乗っているので、“モダーン・フォーク・ブルーズ”とでも呼べそうな雰囲気の(5)。最後の方は残響感豊かなサイケデリックなギター・ソロが右に左に展開される。


(6)HOWLING  ▲tracks
 テープの逆回転に続くヘヴィーなビート、太いシンセ・ベース、そしてヒンヤリと鳴るギターが奏でる無常な(6)。途中からストリング・クァルテットも加わって、歴史の渦に飲み込まれていくかのようなシリアスな展開になる。そんな中で、サビの歌詞が“howling how long”と“駄洒落て”いるのが救いだ。


(7)SMALL TOWN
(8)ENJOY THE WAIT
(9)COL   ▲
tracks
 ネガティヴな言葉を並べ立てた、非情な“ハード・ボイルド・レゲエ”(7)、ブルージーなスライド・ギターとTB303が共演する1分強のショート・トラック(8)に続いて、本作中にあっては異色の(9)。
 美しく、凛としたストリング・クァルテットの演奏の中を、スカイのブルージーなヴォーカルが浮遊し、間奏ではマイルズ・デイヴィス的なミュートをしたトランペットがフィーチャーされている。そのサウンドと、歌詞の中に“あなたは今スペインに居る”というくだりがあるのを見ると、どうやらこの曲のインスピレイションはマイルズ・デイヴィスの 『 SKETCHES OF SPAIN 』 から得たのではないだろうかと思えてくる。


(10)WHO CAN YOU TRUST ?  ▲tracks
 闇に浮かんでは消える人魂のようなギター、模糊としたエレピとシンセサイザー、そして引きずるように超スロウなビート達によって演出される、文字通りアブストラクトなヒップ・ホップのタイトル曲(10)は、約9分に及ぶ長尺なインストゥルメンタル。ほんの少々ブルージーなスキャットが入りはするが。


(11)ALMOST DONE  ▲tracks
 前曲と同様超スロウな(11)。本作の基調を成すブルージーなメロディーは相変わらずだが、3分過ぎに唐突に現れる「ピロリロリィ〜」という不気味なシンセ音のサンプリングが、何とも言い様のない後味を残す。このサンプリングの出所は、アメリカン・ロック界の奇才〜ジョン・サイモンが手掛け、ザ・バンド、タイニー・ティム、ポール・バターフィールド、エレクトリック・フラッグ他が参加したサウンドトラック盤 『 YOU ARE WHAT YOU EAT 』 に収録された「DESERT MOOG MUSIC」というコラージュ的な曲。


(12)END THEME  ▲tracks
 ボーナス・トラックを除けば本作最後の曲(12)。基本的には(1)とあまり変わらないものの、気分的には若干軽めに仕上がっている。スカイのスキャットとフルートのユニゾンによる主旋律の前後には、少しファズをかけたギターによる新しいメロディー部分が付加されている。ほんの少しフルート・ソロがある。


 ここからの3曲はボーナス・トラック。


(13)THE MUSIC THAT WE HEAR (MOOG ISLAND)  ▲tracks
 この(13)は、(1)の歌に(12)のファズ・ギターのフレーズを足してほんの少し速度を上げた感じのトラックなのだが、その出来栄えは元の2曲を上回る仕上がり。出だしは(12)と同じフレーズのファズ・ギターながらも、その(12)とは比べ物にならない程の禍々しさ。アルバムの流れやカラーの面から考えるとちょっとキャッチー過ぎる感じもするので、あえて外したのかもしれないが、曲そのものとしてはかなりいい。犯罪の匂いのする映画のサウンドトラックにはピッタリの曲。


(14)TRIGGER HIPPIE (NEWCHEEBA MIX)
(15)TAPE LOOP (SHORTCHEEBA MIX)  ▲
tracks
 演奏の速度が若干速くなった以外(2)とあまり変わりない(14)の次は、(4)に比べ、ビートが前面に出てかなりダンサブルになった(15)。
 (4)にあったような淡々とした印象は後退し、イントロでの派手なギターや中盤以降での掛け声等も挿入されたせいか、かなりポジティヴな雰囲気に変化している。


 因みに、裏ジャケットの写真の中に、ア・トライブ・コールド・クウェストをはじめとするヒップ・ホップのレコードに混じって、ラロ・シフリンが手掛けたサウンドトラック盤 『 BULLITT 』 があるのを見つけ、ちょっと嬉しかった。


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