お薦めの逸品を紹介!

0030 Dirty Dozen Brass Band/We Got Robbed - Live In New Orleans

 

<list>  

去年フジロックで会場を大盛り上げしたらしいD.D.B.B.が地元ニューオリンズでのライブをCD化。当初録音予定はなかったらしいが、あまりの出来に急遽CD化されたとの事。そのグルーブ感は凄まじく、とても熱いステージが伺えます。今年もフジロックに出演予定らしいけど、老体に鞭打つのが厳しい方にはこのCDで充分、その醍醐味を味わえます!!

<personnnel> 一応、85年のメンバー↓

Gregory Davis(tp)

Efrem Towns (tp)
Kevin Harris (ts)
Roger Lewis(bs & ts)
Charles Joseph(tb)
Kirk Joseph(sp)
Jenell Marshall (sd & vo)
Lionel Batiste(bd)
[お薦め度] ☆☆☆☆
 

 息長いすねぇ〜このバンド、初めて観たんは、もう10年くらい前になるかもですが…、確か御堂会館で結構席空いてたように思います
 当時は今よりもっとセカンドライン丸出しで俗に言う「ボーリズム」のオンパレードな感が強く、その系の一定リズムをズ−ッと続けながら曲を展開していくやり方で、日本人には「ちと」辛いかな
…と思ったりしましたが、ま、個人的にはこの頃のD.D.B.B.も痛く好みなサウンドでした。確かアルバムも1枚持ってたと思って探してみたら1985年のモントルーライブで、久々に聴いてみると、やはりセカンドラインで圧す内容で今回のアルバムとは大分赴きが違います。そう言えば御堂会館のライブを観て1年以内に戎橋の上等で、そっくりにコピーしているグループを何回か見たのですが、それが後の B.B.B.B. (最近あまり聞きませんが…)なのでした、この手の音楽は当時は大阪(言ってしまえば日本)では知られてなかったのもあってか、いつも人集りが出来てました。
 で、そんな事を思い出しながら新譜を聴いてみたら「ちょっとみなさん!」リズムがさらにウネってますよ!正直、スーザホーンであれほどソウルフルでリリカル、それでいてファンクなベースラインを作れるとは…ビックリ!です。ま、ひとえに演奏者が「上手い」のと、「血」とが為せる技なんでしょうが、それにしてもそれにしてもです!!!あれから大分たつし同郷の「The Wild Magnolias」や「meters」や今のファンクシーンの影響もあるのか…。大きく印象を変えたものに、当時はバスドラとスネアを別の人がやってたのを、今回はドラムスに統一した(ように思います、どう聴いても!)事がひとつ、もう一つはギターの加入でしょう!ワウでさらにグルーヴを増しています。このスーザ・ドラム・ギターの3つが大きなサウンドチェンジへと繋げることになっています。

 昔に比べればモダンになってますが、そこはやはりファンク、ずっと聴いてると多少展開を求めたくなる気持ちが起こって来る人もあると思います、が、個人的にはそんな事もふっとばせそうなくらいこのアルバムは充分な出来で、すばらしいです!

 日本盤にはボーナストラックではなく、なんとボーナスCDで3曲入り、D.D.B.B. を知ってる人なら御存じの「Blackbird Special」もこっちでやってます!!今年「富士ロック」行く人は期待して損はな〜し!

 


0029  Miles Davis / Live Olympia 1960

 

<list>  

1960年 パリ オリンピア でのライブ盤。どうやらこれだけではなく、Olympia 1960と言う2000年01月17日発売のCD4枚セットが全貌のよう。コルトレーン退団前の勇姿が聴きもの。

<personnnel> Miles Davis(tp)

John Coltrane (ts)

Wynton Kelly (p)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)
[お薦め度] ☆☆☆☆
 

 値段の安さにずっと不安だったオリンピア2枚組、ついに覚悟の上購入。意外や意外音質もオッケー!、ま、60年代やし大丈夫かな?とは正直思ってましたが、ひと安心です
 それにしても、ここでのコルトレーンは、いい意味で言うと
1人先に行ってます。悪く言うと周りから完全に浮いてます。明らかに違う方向に進もうとしてるのが伺えます。曲は結構スタンダード主体ですが、スタンダードやろうが、so what だろうが猛然と吹き捲くるコルトレーンに新鮮なものに造形の深いパリのお客が大沸きになってて面白いです!ま、多少投げやり気味なとこを差し引いてもコルトレーンはん熱い!です。
 その他、マイルスは当然クールに、マイルスにもまた、この後のバンドへと続く何かをその演奏に感じますし、ケリ−・チェンバーズ・コブの3人は、この手の曲で最高にスィングしており、2人に比べてオーソドックスなスタイルながら、その解釈には、この時点での最高水準なものを感じます

 と、かなり色んな側面の見れるおもしろいアルバムになってます。

 このシリーズ、メッセンジャーズ feat ショーターとかもあるので楽しみです!!
 全貌?はこちらのようです。スティットとかも入ったりしてジャズフェスっぽいのかな?ちょい気になりますが・・・。(Olympia 1960)

 


0028  Dave Holland / Extended Play - Live At Birdland

 

<list>  

Dave Holandカルテットによる「バードランド」におけるライブ盤。スタジオ盤で3枚、このメンバーをベースにしたビッグバンド編成のアルバムも含めると、計5枚目にして初ライブ盤!しかも2枚組!濃厚です。

<personnnel> Dave Holand (b)

Chris Potter (ts)

Robin Eubanks (tb)
Steve Nelson (vib)
Billy Killson(ds)
[お薦め度] ☆☆☆☆
 

 これも掲示板で少し取り上げましたが、同じく聴き込むにつれ、どんどんハマって来たので、この欄に取り上げる事にしました。
 しっかし何度も書きましたが「おそろしいテク!」です。どちらかと言えば基本的にテクオンリーなものは、あまり好きな方ではないのですが、この人等のは、テクが歌心に裏打ちされてる・・・部分を多く感じるところが大きいように思います。曲は予想通り?結構地味で、こ難しいリズムやコード進行もあって、好き嫌いがハッキリしやすいバンドだとは思います。さらに、この編成ではSteve Nelson (vib)は若干地味(楽器の性質もありますねぇ〜)になりがちだし、フロントも1つがボントロだと、どうしてもサックスが目立ちます。しかしそれにしても「やりよります!ポッタリアン!」。あとは
Billy Killson(ds)が好き放題叩いてて面白いです!
 ある意味多少JAZZっぽくないの部分もあるのかも知れんですが、アドリブでの歌の唄い方を充〜分に教えてくれてる深〜いアルバムである・・・とそう思います。

 
 

 


0027  Freddie Hubbard / Ready For Freddie [Remaster]

 

<list>  

1962年録音。RVGによる24bitリマスターシリーズ。リズム隊にコルトレーンのバックを迎えた演奏。オリジナルには未収録の Alternate take が2曲収録されています。

<personnnel> Freddie Hubberd (tp)

Bernard Mckinny (euphonium)

Wayne Shorter (ts)
Mccoy Tyner (p)
Art Davis (b)
Elvin Jones (ds)
[お薦め度] ☆☆☆☆
 

 掲示板で少し取り上げましたが、その後聴き込むにつれ、さらに印象が良くなってきたのでこの欄に取り上げる事にしました。
 言うまでもないですが、Hubberd の演奏、曲ともにすばらしく圧巻です。ハードバップからモードを意識しだした感じの曲もいいし、バラードもすばらしく歌っています!それと shorter も演奏はもちろん、提供している1曲も普通っぽくない(言うならば shorter らしい)曲もいいし、作曲者から予想して買うと言うパターンでも外れてないでしょう!当然終盤に訪れる elvin のフリーソロの立ち上がりは(それほど大幅なもんではないですが・・)予想通りの展開で elvin 好きにも、まあ満足いくプレイも聴けます!
 とにかく聴けば聴くほど味が出てきそうな逸品です。

 
 

 


0026 Amp Fiddler / Waltz Of A Ghetto Fly

 

<list>  

もともとP-Funk畑活躍していた、Amp Fiddler(兄はベ−シスト)のソロ・アーティストとしての初(今頃?みたいな・・・)アルバム。キーボーディストとしてmaxwell、Brand New Heavies、Prince、などなど多くのア−ティストの作品やライブに参加。

<personnnel> アンプ.フィドラー(vo.key)
 
[お薦め度] ☆☆☆☆
 

 最近いいブラック系のアルバムがないな〜・・.と個人的に思ってたんですが、やっと出て来たって感じです。
 打ち込みだけどアレンジも音使いもリズムも多種多様で飽きさせない作りになっています。声がすばらしく、古くはスライ・ストーン、少し前ならテレンス.T・ダービー(今変な名前やったっけ?)、最近ではレニ・クラみたいなとこもあり、要するに本格的な黒人ソウル系の声質なんでしょう・・・。ま、スライが今やってたら、こんなもん作ったかもって感じがイメージしやすいかな???
 と言う訳で早くも今年のベストな中の一枚になりそうな予感...。

 
 

 


0025 Eliza Soares / Brave Bird

 

<list>  

 66歳になるエリザが02年以来の新譜を発表!
プロデユーサーに新鋭アルトゥ−ル・ジョリ−を迎えて、ファンクやドラムンベース等のリズムも余裕で歌いこなしています。

<personnnel> エリザ・ソアレス(vo)
 
[お薦め度] ☆☆☆☆
 

 私はよく知らなかったんですが、OREO氏によるとこの人は相当大御所のようです。
 ま、その大御所という肩書きに違わずすんばらしいボーカルを聴かせてくれてます!プロデユーサーが若いのもあってか、サウンドも今を意識したリズムが取り入れられていて聴く側を飽きさせない内容です。

 一聴して浮かんだのは、ベティ・デイビスでした。
 まさしくそんな感じを想像しておけば間違い無いと言えるでしょう!し〜かし格好よろし〜です!!

 
 

 


0024 Amel Larrieux / Brave Bird

 

<list>  

 "Tell Me"の世界的大ヒットで一世を風靡したグルーヴ・セオリーの女性ヴォーカリスト、アメル・ラリュー待望のセカンド・アルバムが完成!
ソロになってからは、シャーデーのバックバンドであるスウィート・バックやルーツなどの作品にフィーチャーされ、爽快感溢れる歌声を披露した彼女。作詞・作曲・プロデュースを自身で手がけた1stアルバム「インフィニット・ポシビリティーズ」は日本国内だけでも5万枚を売りあげた。そして更に進化を遂げたこの新作は、程よい具合にポップを感じさせるソウル/R&Bテイストな内容。
日本盤にはボーナス・トラックを収録

<personnnel> アメール・ラリュ−(vo)
 
 
[お薦め度] ☆☆☆☆
 

 しっかし相変わらずお綺麗でって感じでしょうか、このジャケは多少クマありますけど(メイクっすね!)
 今作は前作より打ち込み感は強いです
。が、よく出来てます!中にはポップなところを打ち出して媚びてるようなコメントを書いてるレコード屋もありましたが、時代も睨んだ上での作品作りであって決してそういう感じはない..と言えると思います。
 それにしてもバックがどういうトラックであれ、この声の素晴らしさ、まさに天は2物であります。
 メロディ、コーラスのセンス、共にすばらしく、作りこまれてない曲でもそのあたりで充分カバーしてしまう力量を感じます。格好いい!!ひたりませう!!!

 
 

 


0023 Charlie Haden / Montreal Tapes toribute to joe henderson

 

<list>  

 1989年、カナダ「モントリオール・ジャズ・フェスティヴァル」でのライブ音源。2001年逝去したジョー・ヘンダーソンが参加。ドラムスのアル・フォスターとのピアノレス・トリオ。

  1 Round Midnight
  2 All The Things You Are
  3 In The Moment
  4 Passport

<personnnel> チャーリー・ヘイデン(b)
ジョー・ヘンダ−ソン(ts)
アル・フォスター(ds)
[お薦め度] ☆☆☆☆
 

 ヘイデンのモントリオールテープシリーズは個人的に好きなのでいつも楽しみにしてるんですが、やっとジョ−ヘンのテイクが出て来ました
 しかし楽しみにしてたせいか、計4曲のうち2曲がフェードインはちと哀しい...。時間が足らんのなら仕方ないけど、キョウビのCDには80分入りますやん!?何故のカットな訳???やっぱ入らんぐらい長い演奏なんかな???でもどっちか1曲くらい頭から入るんちゃうん!?!?!それか、また何年かしてからコンプリートとか??やめてや〜!最初から完全盤にして〜や〜!って愚痴ってまいます

 内容は何故かヘイデンはんの音が多少ビヨッてますがジョ−ヘンリーダー名義のblue note盤(ロン・カーター、アル・フォスターのトリオ9を彷佛させるような内容です。ピアノレスなので、そのへんがダメな方にはお薦めではありませんが、こういう顔合わせがお気に入りの方にはマストなアイテムです。
 しかし、このシリーズ後、パット・メセニ−、ジャック・ディジョネットってのがあるんですが、それも出してくれたらいいのに!!!一部情報では、このアルバムが最後と言う噂も....中途半端や〜!最後まで出してよ〜〜〜!そう叫びたいのはわたくしだけか.....(T T)。

 
 

 


0022 Joss Stone / Soul Sessions

 

<list>  

 1987年イギリスのドーヴァー生まれ。14歳のときにBBCのタレント・オーディション「Star For A Night」に出場しアレサの「Natural Woman」とホイットニーの「Its Not Right But Its Ok」を歌い見事優勝。それを機に、S-Curveレコードのスティーヴ・グリーンバーク(ハンソンやバハメンを発掘したことで有名)に見出され渡米。当初は普通のコンテンポラリーのアルバムを制作していたが途中からCarla Thomasの「I've Fallen In Love With you」のカヴァーの出来があまりに素晴らしく、アルバムコンセプトとはずれていたのでこの方向を活かすために予定を変更。急遽、ライヴR&Bバンドを招いてレコーディング。ローラ・リーやアレさ、アイズレーのヒット曲を見事にカヴァーしている。

<personnnel> ジョス・ストーン(vo)
クエスト・ラブ(ds)
[お薦め度] ☆☆☆☆
 

 この人も発売当時に一応チェックはしてたんですが、サウンドの古さ(昔のカバーやから当たり前ですが..;)に敢えて取り上げませんでした
 しかし12月の FMCOCOLO Jhon's Music bar で「For The Love Of You」がかかってるのを聴いて評価一変!それと、今月16日に1曲追加で日本盤が出るらしいので遅まき乍ら取り上げる事にしました

 先に書いたように個人的には全体の曲は古いなあ..と思ってたら、本人が好きらしく、古いのは分かった上での選曲とは、ここでもやられました...。そんな中でも、ラストのアイズレーのカバー「For The Love Of You」は恐ろしく、とても白人で16才とは思えんです。 Jhonも「ホイットニーかと思った..」言うてました。(そう言えばホイットニーもデビューした頃アルバムでこの曲歌ってました)最近北大阪でブイブイのボーカル K.tanaka も「この1曲で買いやろ!?」と言うてはりました。
 なんやらセカンドは「インディア・アリーとローリン・ヒルを混ぜた感じにしたい」らしいので。これは是非聴きたいもんです。

 
 

 


0021 Marcus Miller / Ozell Tapes From World Tour

 

<list>  

 2002年2〜3月のワールド・ツアー(北米、日本、南米)の40公演の演奏の中から厳選されたベスト・テイクを収録した、マ−カス・ミラーのライヴ・アルバム。

<personnnel> マーカス・ミラー(b)
ディーン・ブラウン(g)
パッチェス・スチュアート(tp)
ロジャー・バイアン(sax)
リロイ・テイラー(kb)
プージー・ベル(ds)
レイラ・ハザウェイ(vo)
[お薦め度] ☆☆☆☆
 

 聞くところによると、もともとエンジニアがMDで録音していた音源で、CDにする予定はなかったが内容の良さから今回CD化することになったと言う話ですが、一聴すればその判断の正しさは明解です
 マーカスのLIVEアルバムは正規盤、ブートレグ含め何枚か出ていますが、今回のアルバムを改めて聴くに及び、やはり彼の音楽世界が完璧に確立されていることに改めて驚かされます

 正直、このアルバムに関しては、これまでにLIVEも何度か見たりして一通りの事は理解しているつもりでしたので、だいたい同じだろうと高を括っていたんです。同じ人間なので当然読める展開もあるんですが、それを差し置いた何か、超越したものをここで見せてくれています
!!
 本当、すごい人です。ま、私が言うまでもないですが、間違いないです!

 
 

 


 

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