Diary -April (2) 2002-
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30 Apr 2002 Tuesday |
で何を話していたかというと、例えば朝食何食べてる?とか。 彼女はシリアル(+牛乳&ヨーグルト)と紅茶が多いと言います。ここでシリアル話をしていたら Weetabix ネタで大いに盛り上がってしまいました。ご存知のお方もいらっしゃるでしょうが、Weetabix はシリアルブランドで、小判型というのかな、ちょっと大きめの玄米フレークみたいなやつで有名なところです。甘さ皆無。そのまま食べても全然美味しくない。でも、ミルクに浸してぶにょーんとなった感じがお腹膨れそうで良いのです。 彼女もUKにホームステイしてたことがあるというので、英国風朝食を懐かしく思い出しながら語りました。イングリッシュ・ブレックファストは結構ボリュームがあってハイカロリーです。オレンジジュース、シリアル各種、ヨーグルト(大抵フルーツヨーグルト。甘い)、ベイクトビーンズ(大好き!)、薄焼きトースト+ジャム and/or マーマレード(激ウマ)、ジャガイモ料理、卵料理(スクランブルが好き)、ソーセージ(英国のはぶにゅぶにゅ) and/or ベーコン、コーヒー or 紅茶。別に全部食べなくてもいいし、もっと食べてもいいのですが、僕はたいていひととおり食べちゃう。だって美味しいよ。イギリスで一番美味しいのは朝食、これ間違いない。数少ない経験の中で、焼きトマトが出てきたことがありました。半分に切ったトマトを、フライパンか何かで熱した感じの。でもってこれが美味しい。昨夜聞いたところだとこれはケルト系の料理法らしいです。そうすると僕が泊まった湖水地方のB&Bを経営していた夫婦のルーツもそうだったのかな。 さて現実はどうかといえば、僕はたいてい和食みたいな朝ご飯食べてます。納豆ご飯+お味噌汁。前夜の夕食時にお味噌汁を多めに作っておいて、冷蔵庫で保存してあることが多い。しかもそれは具だくさんで、野菜や豆腐やキノコなどがたっぷり入っていることが多い。これに卵を入れるか、ご飯にかけちゃうか、目玉焼きにしちゃうか。あと、プレーンヨーグルトはほぼ毎朝食べてます。常に果物にかけて食べる。最近はイチゴが多いかな。年間通しての定番はバナナと乾燥プルーン。ときどきリンゴ。ごく稀に缶詰パイナップルとか。 紅茶話とカルディ話も楽しかったのだけれど、それはまた今度。 |
29 Apr 2002 Monday |
「美しい部屋」には軽いトラウマがあって。親がとても好きだったこの雑誌は、物心付いたころからうちにいつも転がっていたのです。狭くてごちゃごちゃした家でしたが、時間があればパラパラめくっていた親の姿を思い出します。最初の家は出来合いの団地仕様だったので、将来建て替える時にはちゃんとした造りにしようと考えていたのでしょう。事実、数年前に2階建てに建て替えた実家はかつて「美しい部屋」でよく見かけたような工夫が随所に取り込まれたものになっていました。特に中心部のパティオは2階まで吹き抜けで、家全体をとても明るくしています。彼らが家を建て替えた真意は容易に想像できますが、家を巣立ってそれぞれシングルライフを送る3人の子供がちっとも寄り付かないのは、皮肉と言う他ありません。 *** 時は流れて、同じ主婦と生活社から出ている「ひとり暮しをとことん楽しむ!」をパラパラめくっている自分も、あるいは似たようなものかもしれません。残念ながら血は争えない。これは名前を選べないと言ってるのとほぼ同じ。それはそうと、僕の部屋はどうなっているのかって? 結論から言うと、シンプル極まりないと思います。我ながら。 基本的に余計なものは持ち込まないし、持ち込んだものもどんどん処分する。大きめのスチールラックを居室にひとつ、キッチンにひとつ置いて、ゴチャゴチャしたものは箱やカゴに入れてラックに整理していく。幸い身長が高いので、タテ方向に積み上げることには問題がありません。結果、床面積が広くとれて見た目もかなり小ざっぱり。よく言われるとおり、ひとり暮しをしていると何が必要で何が不要か、日々取捨選択を迫られます。「とりあえず取っておこう」って? ダメダメ。1Kの部屋のスペース制限は想像以上に厳しいもので、早晩限界が訪れます。しかしこの訓練こそが重要だと思うのです。何が自分にとって本当に重要なのかを見極めて、不要なもの(あるいはまた手に入るもの)はどんどん処分する。これこそひとり暮しの間に身につけたいセンス。「捨てる技術」なんて本が売れましたが、自分に言わせればつまらないものでした。重要/不要の見極めができない人は、あんな本を読んでも実際にものを捨てられるようにはならず、むしろあの本が1冊荷物として増えてしまうだけなのではないかと。 *** そんなわけで、僕にとって「モノ」の多くは不要であって、捨ててしまっても一向に構わない。むしろ大切なのは人を想う気持ちであったり、前向きに楽しみを見つけていく心であったりするのだけれど、それでも時には寂しかったり、人恋しかったりもする。そんなわけで、今夜も下北沢の Revolver に出かけて音楽を聴きながら終電まで美味しいビイルを飲んで過ごす。今日は Crossover 7 Special 〜 Disco Nights ということで、ディスコものを中心にカッコいいファンクがかかりまくり。先日はバス・ペールエールを飲みましたが今夜はギネスの生を。下北沢で生のギネスが飲めるお店は3軒しかないらしい。1パイントにはちょっと足りないグラスだけれど、美味しいギネスを飲んで知人と語っている間だけは、ちょっぴり幸せになれるのです。 (その話自体もかなり興味深かったのだけれど、それはまた明日) |
28 Apr 2002 Sunday |
ぼちぼちテキストが書けるようになりました。スランプ脱出の兆し。Christopher Cross & Air Supply や Mary J. Blige のライヴレポート、オールタイム・ファイヴァリッツのソング編など、随時アップしてますので MUSIC ページのチェックもお忘れなく。たまには洋楽系サイトであることを宣伝してみよう。 *** さて昨日滅多に買わなくなったと書いた雑誌ですが、実はひとつだけ買っているものがあります。それは、主婦と生活社から出ている「ひとり暮しをとことん楽しむ!」。タイトルからして僕のためにあるような雑誌ですが、内容も概ねそんな路線で、基本的に6畳一間でのひとり暮しをいかに充実させるか、あるいはいかにシンプルにまとめるかについて、読者のお部屋の工夫を紹介する写真がたくさん載っている本です。ひとり暮しの生活の知恵とか、簡単な料理レシピなども充実しています。昨年までは季刊だったのですが、人気が出てきたのか2月からは隔月刊になりました。 この手のお部屋紹介雑誌は山ほどありますが、自分がこれを気に入っているのは、まず印刷と紙質とレイアウトがとても良くて、見ていて落ちつくから。そして上にも書いたとおり、基本的に6畳一間にこだわっている点。同じ会社から出てる「美しい部屋」みたいなインテリア系雑誌で広々としたお部屋レイアウト見せられてもあまり参考にならないんだよね。自分の部屋は7.5畳くらいの居室+広めのキッチンがあるので多少は広めだけれど、それでも3LDKのマンションなんかとは根本的に生活思想が異なるから。 お部屋紹介されてる読者は、親元離れたての学生さんから、ひとり暮し歴の長いマイペースのシングル派まで様々。時には寂しかったりもするのだろうけど、皆それぞれに「ひとり」であることの自由を満喫している様子。だっていい表情の写真が多いんだもの。加えてしばしば、寂しさを紛らわせるための工夫やアイディアが特集されています。今号はまさにそれで、例えば「ルームシェア」という選択肢について、実際に大きな部屋/家を借りて複数でシェアしながら暮らしている「フレンズ」みたいな男女がたくさん紹介されてます。あるいは「ペットと暮らす」特集とかね。前号なんかそれこそ、彼氏/彼女との「同棲」や、お部屋エッチについても特集されてたな。だんだんひとり暮しから離れていくような気がするけど、まあよしとしよう。 男の子の部屋の写真もあるのですが、みんな面白いねー。床にタイルを敷き詰めて、全然違うフロアに仕上げて隅にはギターを何本も並べてる子とか、隅に小さなDJブースみたいなの作って、友達呼んでホームパーティ風DJやってる子とか。妙に和ものに凝っちゃって、純和風の6畳間を作っちゃう人までいる。 でもどっちかっていうと、紙面の大半を占める女の子の部屋紹介の方が面白い。さまざまな工夫がされていて、部屋レイアウト上の参考になることも多いです。彼女らは洋服も靴もその他小物もたくさん持ってるし、どんなに狭い部屋でも無理してソファを置きたかったりする。しかも遊んでばかりもいられないから自炊もしなきゃってわけで、キッチン周りもそれなりに充実。「なるほどねー」というアイディアは、そんなシングルガールの部屋写真から得られることも多いのです。 シングルというライフスタイルは、徹底的に自由である反面、大きな責任も伴います。ですがしかし、いざという時に自分で自分の面倒を見られないような人は、そもそも他人と一緒に暮らすべきではない。まあそれは言い過ぎだとしても、少なくとも自分はそういう人ではありたくないなーと思いながら、今日もこの「ひとり暮らしをとことん楽しむ!」のバックナンバーをパラパラとめくるシングルライフなのです。 |
27 Apr 2002 Saturday |
雑誌を滅多に買わなくなった。昔は大好きで、書店に並ぶありとあらゆる雑誌類に囲まれて過ごしたいと思っていたくらいなのに。ジャンル問わず、「雑誌」っていう存在形態自体が好きだったんだと思う。単行本と違って、次々に新しい号が発売されて古い号は読み捨てられる。そんな「フロー」の情報である雑誌を、敢えてせき止めて自分の周りに「ストック」しておくことに魅力を感じていたような気がする。もちろん今でも立ち読みくらいはするけれど、部屋に連れて帰ることはまずない。何故か? 雑誌は、散乱する。 そう、雑誌は散乱してしまうのだ。1ヶ所にじっとしていない。定位置を好まない。気が付くと、あっちに転がっていたりこっちに積み重なっていたりする。いざという時、読みたかった特集記事に辿り着けないようではなんのために買った雑誌なのか、わかりゃしない。それにひと口に雑誌と言ったって、サイズはバラバラだ。A4もあればB5もあり、微妙な中間サイズの雑誌もたくさん出ている。棚に並べても、マガジンラックに放り込んでも、どうしてもきちんと揃ってくれない。あっちが飛び出たりこっちが引っ込んだり。結局のところ、またあちこちに散らばり始める。 雑誌は、散乱する。 *** とにかく縛ってクローゼットに放り込むべしだ。引っ越し用のひもで縛ると、小さな2つの山ができた。確かこないだひとつ放り込んだから、これで3つめだ。次の資源ゴミの日にまとめて捨てなくちゃ。そう思いながらクローゼットを開けた僕の目に飛び込んできた情景は、想像を絶するものだった。 こないだひとつだけ放り込んだはずの縛った雑誌のそばに、小さな雑誌の束がいくつも積み上がっていた。小さな、と言っても本当に小さいんだよ。だって10cm×7cmのAERAなんて、ありえない。文字が小さ過ぎて読めないよ。マジありえない。その時僕の背筋が凍った。 雑誌は、産卵する。 *** オチを考えつかないくらいなら、むしろ書かないほうがマシだという好例。 |
26 Apr 2002 Friday |
下北沢 Revolver で今夜も美味しくビイル(Bass Pale Ale だよ)を飲んでいました。隣の女の子はギネスを。音楽のことやロンドンのこと、エディンバラやアイルランドのことなど、とりとめもなく話しながら、僕はロンドン在住の親友のことをちょっとだけ思い出しました。考えうる幸せをひとつひとつ着実に手にしていく彼の人生は上々だ。向こうのパブでそのうち彼と一杯飲まなきゃ。隣の女の子から、ジョン・ウェットン&ジェフ・ダウンズの再会⇒ライヴという衝撃的な情報を入手してかなり上機嫌で帰宅したところ、待っていたのは TLC のレフト・アイがホンジュラスで交通事故に巻き込まれて死亡したというニュース。 つい先日、Alice In Chains のヴォーカリスト、レイン・ステイリーも死んだばかり。もっと言うと、昨年夏に Aaliyah が飛行機事故で死んでから、個人的に思い入れのあるアーティストが続々死を迎えていて。その分人々の記憶には深く刻まれるのかもしれないけど、やっぱり死んだらおしまいだよ。死んだら。 *** 不思議なこともあるものです。メールボックスには、ロンドンで働く親友から「2人目の子供を授かった」とのメールが届いていました。毎日たくさんの人が死に、その代わりにたくさんの子供が生まれてくる。そんな大きな流れの中で、僕らはほんの(そう、ほんの)数十年を生きて、ほんの数十人あるいは数百人と出会い、別れ、あるいは一緒に時間を過ごす。もし幸福な出会いがあったなら、できるだけ一緒に暮らすと良いでしょう。一緒に暮らしているうちに、幸福な家族のメンバーが増えていくのなら、それは素晴らしいことでしょう。 心からおめでとう。そして、これからもますますお幸せに。 *** 某通信会社から、ロンドン現地法人で働かないかとお誘いを受けていましたが。正式にお断りすることにしました。理由はとても痛過ぎて、ここには書ききれません。不思議なこともあるものです。今日のロンドンは季節外れの雪が降っているらしい。Sometimes it snows in April。かつてプリンスが、そう歌ったとおりに。 |
25 Apr 2002 Thursday |
NHKドラマ「真夜中は別の顔」は蓮井ノエル(瀬戸朝香)という女性の存在が、倉田竜三(吉川晃司)と香織(小雪)の夫婦の間にヒビを入れる設定なわけですが。 なーんだそれで今井美樹がエンディングテーマを歌ってるのか。もちろん布袋寅泰作詞・作曲で。これって深過ぎるね。無駄に手が込み過ぎだよNHK。何もそんなとこまで略奪愛系ドラマの筋書き持ち込まなくても。遠回しに言うと山下久美子激怒だよ。しかも吉川・布袋の関係もなかなか複雑/COMPLEX。ビーマイベイビービーマイベイビー。「オレの赤ちゃんになってくれ」っていう養子募集曲かと思ったら誤訳だよ。遠回しに言うと山下久美子は未婚の母。双子だから正しくは Be My Babies だね。とても勉強になる英語サイト WINTER WONDERLAND。 *** 全然知らなかったんですが、吉川ってNHK出入り禁止だったんですね。しかも17年間も。1985年の紅白歌合戦でステージにシャンパンを撒き散らして火を付けたのがNHKの逆鱗に触れたらしい。火を付けるのはハートだけにしとけ。 *** 布袋寅泰を 「ぬのぶくろえんそう」 って読むの禁止。 どんな演奏するんだよ。 |
24 Apr 2002 Wednesday |
NHKドラマ「真夜中は別の顔」を見終わって書いてます。みんなちゃんと見てる? いや自分も莫迦にしてたんだけどさ。騙されたと思って1度だけ見てみなよ。マジハマるって。タジマハールじゃないよ。マジハマる。NHKが社運を賭けて送り込んだ史上初の23時台の連続ドラマ。仕事から帰ったシングルのOLあたりをターゲットにしてるぽいけど、あまりにもツッコミどころ満載で、狙って作ってるんだとしたらコレかなり凄い。 「蓮井ノエル」(瀬戸朝香)って名前からしてハズシ具合最強。細川俊之演じる出水光太郎の怪しさも見るからにダサいのだけれど、倉田竜三(吉川晃司)のダメ演技っぷりにはマジ笑える。その妻で、ノエルと敵対する倉田香織(小雪)が旦那に敬語/丁寧語でしか話さない不自然さすらあまりにも自然。全体として、ダサい天然色のマンガ読んでるみたいなドラマです。が、15分番組(前後除くと実質10分強か)という短さもあって、ついついまた見てしまう。しかも、月〜木の4回分を金曜日に早くも再放送してしまうという荒業で、基本的に見逃しが起こらないように設計されている。これスゴイね。どうして誰も思いつかなかったのか。 *** ドラマつながりで、先ごろ終了した Ally McBeal の第4シーズン最終回についてコメントしておこうと思います。Ally ネタを書くと掲示板やメールで必ずといっていいほど反応があるところから見ると、やはりファンが多い番組だということなのでしょう。最終回にはビリー・トーマスの幻想が出てきました。ビリーはアリーの幼馴染みにして初恋の相手、いったん別れますが勤め先で再会、しかしビリーは別の女性と結婚していました。そんな元彼と同僚として働くなんて、どうよ? ビリーは結局アリーを残して死んでしまいます。アリーはいろいろ男性遍歴を経つつも、最後に帰るのはビリーの想い出だったりする。そんなビリーの幻影がときどき出てきて、アリーに語りかけてくるのです。今回は例のロバート・ダウニー・Jr.演ずるラリー・ポールとの別離⇒落ち込みを見て出てきた、といったところ。確かに落ち込みますが、結局アリーは「私は愛を信じているの」と立ち直ります。むしろ若い男の子を勇気付けてあげたりなんかしちゃいます。人を愛することって、人間に許されている最も強く美しい行為なんだろうね。だからどんなに辛い場面でもアリーは「愛を信じている」。 *** ビバリーヒルズ高校/青春白書にディラン・マッケイというキャラクターがいまして。 僕は彼のような一匹狼系ライフスタイルに憧れる部分もあるわけですが、絶対にディランにはなれない。なれないからこそ憧れる、手に入らないからこそ欲しがるみたいな部分もあるよね。結婚の時に誓わされる「永遠に愛します」とかさ。でも僕がディランになれない理由を「優しすぎるから」とある方に喝破されたのには心底驚いた。1度しか会ったことのないその方の見立てが本当に正しいかどうかの判断は他の方にお任せするとして、「優しい」という形容は決して「強い」ということを意味せず、むしろ逆に人間としての弱さ丸出しみたいなところがあるんじゃないかという気がしました。久々に、多少動揺しました。 *** 普段と様子が違う日記だね。真夜中に書くと様子が違う。これ明らかに別の顔だよ。 |
23 Apr 2002 Tuesday |
炊きたてのご飯ほど美味しいものはないけれど。 炊きたてのご飯を食べられるチャンスは、実はそれほど多くないのです。特に独り暮しの場合には。というのは、いっぺんに4合くらいまとめて炊いて、あとは冷凍してしまうから。これ節約生活の基本。 ご飯を炊いたら、できるだけすぐに一食分ずつラップに包みます。くるくる。丸いラップご飯がキッチンにたくさんできていきます。アツアツのまますぐにフリーザーに放り込むとムダに電気代を食っちゃうので、しばらく放熱してから冷凍します。数時間後、冷凍ゴハンのできあがり。電子レンジでチンすれば、ほぼ炊きたての味を再現できます。厳密に言えば違うのだけれど、独り暮しなんだからあんまり文句は言えません。ゴハンに限らず、多少の工夫は要りますが、野菜類や肉類、魚などかなりの食材が冷凍保存できますね〜。こんなこと、独り暮しするまで知らなかったよ。 *** 大事な想い出も、冷凍庫から取り出してレンジでチンできるようになると良いのに。 |
22 Apr 2002 Monday |
さかなさかなさかなー♪ ああまたコレだ「おさかな天国」スーパーの魚売り場で鳴り響くならいいけどここは美味しいパン屋さん焼きたてパンのいい香りに包まれて頭から離れない あたまあたまあたまー! ああ! 離れない! 頭から離れない歌詞+メロディを作るのはそう簡単なことじゃないと思うので、僕はこの曲たいしたものだと思ってるわけですが、「さかなは僕らをー 待っている〜♪」ってあんた食べられるのを待ってるわけでしょそしたらそれはおさかな天国じゃなくてむしろ「おさかな地獄」なんじゃないかと。 *** それはさておき、昨日は雨の日曜日、新宿ルミネ1地下でサンデーブランチ。お店の名前まで「サンデーブランチ」だったりなんかして、フレンチトーストをつつきながら佐世保から上京したなおさんとしゃべる午前中。中でもひときわ盛り上がったのは。 ★デイヴ・リー・ロス&サミー・ヘイガー、全米ツアー敢行★ こりゃもう行くしかないでしょう! 歴史的な握手を経て発表された元ヴァン・ヘイレンの2ヴォーカリストによるダブルヘッドラインツアー。まさに夢の競演。とりあえず、5/29〜6/29の約20公演が発表されているようですが、売れ行き次第ではさらに20公演程度が追加されるという噂も。もちろん日本まで来てくれれば言うことないけれど、どう見ても無理っぽいしねえ。そこでなおさん曰く「これ観に行こうよ!」。 ビートルズ好きのなおさん的にはポール・マッカートニーの米国ツアーとぶつけて、しかも西海岸で見られればベストとのことです。彼女が言うにはデイヴやせこけまくりとのことで、ありゃ絶対病気だよ、もう長くもたないよと。20日に死体が発見されたアリス・イン・チェインズの Layne Staley のこともあるし(マジ悲しい)、観られるうちに観ておいた方が良いのは確か。どうやらやっぱり来日は難しそうな RUSH の全米ツアーも、観に行くしかないんだろうなあ… 皆さん一緒に観に行きませんか〜サミー&デイヴ。 |
21 Apr 2002 Sunday |
誕生日、おめでとう。 *** ええと、MSNメッセンジャーというのを入れてみました。時間が合えば皆さんメッセで遊びましょう♪ ちなみにこちらは winter511@hotmail.com です。登録してみたいお方はメールにてご連絡くださいませ。どうかよろしく〜。 |
20 Apr 2002 Saturday |
NHKの海外テレビドラマ好きな自分ですが、ついに「アリーmyラブ4」も終わってしまい、秋までしばらくぼんやりする日々。「ロズウェル」が日曜日に動いたのは個人的には大減点で、先週などすっかり忘れて寝てしまい、見逃してしまいました。何だか今週もあっさり忘れそうな気配濃厚。 一方で、金曜深夜に「ダーマ&グレッグ」の再放送が始まったのはかなり嬉しい。特に見逃していた初期の作品はとても新鮮。まったく異なる境遇の男女が一目ボレで結婚し、それぞれの両親がうまく折り合ってくれない様子をコミカルに描いたこのドラマ、個人的には全くシャレになりませんでしたが、いつでも前向きに問題に取り組んでいくダーマとグレッグの2人に勇気付けられたりもしたものです。 さて個人的な注目新ドラマは金曜夕方にNHK教育で開始された「ふたりはお年ごろ」。アシュレーとメアリー・ケイトのオルセン姉妹は双子の人気子役。これまでも「フルハウス」や「ふたりはふたご」など、NHKでも放送された人気ドラマに出演してきた彼女ら、これは高校生にまで成長した姉妹のホームドラマ(シチュエーションコメディ)です。両親が別居してる(でもお互いよりを戻したがってる)みたい。そのお父さんの声優が例によって堀内 賢雄さんだったりするので好印象。ただ、オルセン姉妹自体はもっと小さい時の方が可愛かったなー。三倉茉奈ちゃん佳奈ちゃんのふたりっ子もそうかもしれない。子役というのはえてしてそういうもの。 ところで海外ドラマ好きとか書きつつ、実は4月に入ってから結構夜11時の「真夜中は別の顔」見ちゃってたりなんかして。瀬戸浅香にゴージャスなキャラやらせると映えますね。このドラマについて言うと、シドニー・シェルダンの原作を思いきり日本モノに移植してしまったジェームス三木の脚本に笑います。まあ私生活は何だかんだあるらしいジェームス三木ですが、さすがに本業ではいい仕事しますよねー。これからどう展開してしまうのだろうか。 *** 海外ドラマに戻って今夜の「ウィル&グレイス」。 新たに犬を飼うネタで。自分自身は一時ペットを飼いたいと思ったこともあったけれど、最近はそうでもなくなりました。やっぱり生き物を飼うのは難しいし、自分より先に死なれるのは悲しいから。毎回どんどんこなれていくこのドラマ、ギャグもいい感じに決まり始めて当初の硬い感じがなくなりました。ゲイものでありながら決して嫌味はなく、ますます期待できます。オススメなり。 |
18 Apr 2002 Thursday |
いろいろ書いてみましたが、実は僕はモノへのこだわりがほとんどありません。時計だって時間が読めさえすればよろしい。要するに何だってよいのです。なんていい加減な僕。そしてそのいい加減さは、滅多に正しく理解されることがない。中にはこれを、こだわりのある人だと勘違いする人もいるのです。あちゃー。 *** 僕は他人のサイトを眺めていると、すぐにリンク切れに気が付いてしまうタイプのようで、気が付くとリンク切れの指摘ばかりしています。それもまた、人生らしいね。などとお気に入りのフレーズを持ち出してみたりしながら。例えば僕は中学・高校と男子校出身ですが、ある人は僕と同じ高校に通っていたそうです。しかしよくよく聞いてみると、その人はその後大妻女子大に進学したという。ありえない。マジありえないよ。だがそこで、「ていうかそれありえないよ」とは言えなかった自分もいかがなものか。黙っているとその人は、僕の出身高校を共学校だと思い込んだまま一生を終えてしまうかもしれない。例えば「風聞」を「ふうもん」と誤読しながら一生を終えてしまうかもしれない。でも、だからといってどうなるというのか? そうこうするうちに、往々にして人生というのはリンク切れになるものです。これこそまさに、人生らしいね。あちゃー。 *** アンチャン? 料理屋で仕事したことのある人ならすぐにピンとくる言葉でしょう。あるいは「兄」ともいう。これ即ち、出来たてではない作り置きの料理を指す隠語/記号。どうしてそう呼ぶのか。分かりませんか? 先に作った料理と後から作った料理、どちらが兄でどちらが弟でしょう。そう、そういうこと。兄・弟問題は、最近だと朝日新聞に連載された「デパ地下」に関する興味深い記事の中で取り上げられていましたね。これを姉・妹とは決して呼ばないところに、日本社会に深く巣食う男尊女卑的マインドを見て取ることも可能ですが、それは今日の本題ではありません。 場末の中華料理屋で頼んだチャーハンが、あまりにも早く出てきた時。それはほぼ「アンチャン」だと疑っていいでしょう。少なくとも、アンチャンを混ぜて火を通したものである可能性が高い。だいたいそんなお店でチャーハンを注文する時点でアウトなのですが、そこで「これアンチャンでしょう?」などと尋ねるのは極めて美しくない。何故ならば「兄・弟」はあくまでもカウンターの内側でだけ通用する(通用すべき)隠語であって、顧客側が口にすべきものではないからです。そうした瞬間に、全ての約束事は崩壊する。 似たような例に寿司屋で「おあいそ」とか「あがり」とかほざく知ったかぶりな客がいますが、これらもお店の人が使うべき用語であって、真に心ある寿司愛好者なら口にしないものです。まあこの点に関してはたくさんの本やエッセイが書かれていますし、今さら僕がどうこういう筋合いのものでもありません。 *** 僕がどうこういうべき筋合いのものとして、例えばうちの職場では社長を「G」と呼びます。つまりある種の暗号。同様に副社長は「V」。副社長は3人いて、序列に従いそれぞれ「V1」「V2」「V3」。ついでに言うと社長の特別秘書というのがいてこれは「SS」。だからヒソヒソ話はこんな感じ。 「今月末のGの海外出張だけどさ、V3は絶対一緒に行きたくないらしいのよ。でもってSSは海外好きじゃん? だからその辺うまく日程組まないとヤバいよマジで」 *** 全ては記号化していく。 かつて Prince がその名を記号にしてしまったように、社長が「G」になり副社長が「V」になり 僕 winter は「冬」になる。いやそれはまやかしで、winter が既にハンドルネームなのだから実は二重に記号化されている。 個人的にはハンドルなんてどうでもよろしいのだけれど、最初にパソコン通信を始めた時に本名で書き込みしてる人なんていなかったから、自分も何か付けなくちゃいけないのかなと思って。その程度のものですが、勝手に独り歩きし始めたりもするからスジが悪い。こないだどこかで「ネット利用者の大半は偽名を利用!(だから気をつけよう)」という趣旨の記事を読んだけど、それがハンドルネームを指してるんだとすれば勘違いも甚だしい。多くの人にとって、それは偽名というよりむしろ本名に限りなく近い。百歩譲るとしても、無味乾燥な記号に過ぎないのだから。 *** だがその一方で、ハンドルネームはまさに最後の砦。 オフラインで会って、何かの弾みで本名を知り合うこともあるだろう。それでもハンドルネームで呼び合う限りそこには一定の距離がある。あるいは一定の距離を置きたい場合に、敢えてハンドルネームで呼び合う。絶対に本名でメールを書いてはならない局面があるから。ネットワーク上の交友関係に留めておきたい場合があるから。どうしても踏み込まれたくない一線を堅守したい場合に、僕らは敢えて架空のキャラクターを持ち出すのではないか。血の通わない、ネット上だけの付き合いに戻るために。だがそうするなと言うのであれば、何もなかったことにする他ない。確かにその方が、遥かに心的負担が小さくて済む。 かなり心が軽くなったと同時に、最後の砦が、高く高くどこまでも高くそびえ立ってしまった。もう僕にも、誰にも壊すことができない。東京国際フォーラムの壁の内側ではロジャー・ウォータースが "Another Brick In The Wall Part2" を歌っていた。 *** 「…とどのつまり、僕らは壁を構成する1個のレンガに過ぎない」。 ネットの海を漂う無数のハンドルネームを描写して、これほど的確なフレーズを僕は他に知らない。 |
17 Apr 2002 Wednesday |
昨日の日記は別に TIMEX をけなしているわけじゃなくて。 確かにチープなルックスではありますが、一部に熱烈なファンを持つメーカーであるのも事実。今でこそ他のメーカーの時計も採用していますが、TIMEX が独自に開発・実用化した機能のひとつに INDIGLO(インディグロ)というライトがあります。暗いところで文字盤全体を青白く発光させるELですが、これが何とも言えない絶妙の光り方で。自分的にはこれだけでもう買い。あとダイヤル部分の厚みが、同種の G-SHOCK なんかと比べると割と薄い。これも好感度高し。だいたい G-SHOCK は無駄にゴツい上に時間が読みにくいモデルが多いような気がするのですがいかがでしょう? (しかも値段高いし) TIMEX の31101に関して言えば、トライアスロンシリーズ唯一のデジタル/アナログのコンボモデルだった点も高評価でした。根がアナログな人間なのか、デジタルだけで見ても瞬時に時間感覚が得られないのです。だから時計はアナログが原則、デジタル部分はおまけ程度に割り切ってます。ちなみに31101のアナログは、針の真ん中部分が空洞になっていて、デジタル部分の上に来た時に数字が読みにくくならないように配慮されてます。これポイント高い。 *** 安い時計をいくつか揃えて、日替わりで身に付けるのはかなり楽しい。というのは、スーツで机に向かう自分のような職場では、男性が合法的に身に付けられるアクセサリーといえば事実上腕時計くらいのものだから。ピアスも茶髪も困難、あとはせいぜいネクタイで変化をつけられるくらいかな。 これまた安物だけれど、最近のお気に入りのひとつは Swatch(スウォッチ)のアイロニーシリーズのひとつ、HAPPY JOE BLUE。スウォッチは、実はあまり得意ではありませんでした。というのは、デザインに凝ってるのはいいんだけど、文字盤が見にくいものが多かったから。時計なんて、まず時間を知らせてナンボだと思ってる自分にとって、パッと見で時間が目に飛び込んでこないような時計は即刻選考対象から外れてしまいます。その点この HAPPY JOE シリーズは白の針がかなりハッキリしていて、合格点です。ムーヴメントがカチカチうるさいのはこの際大目に見てあげましょう。実勢価格7,000円を切る時計に何もかも求めるのは酷というもの。 *** 良いものは確かに値段も張る。これも真実。しかし、愛着を持って使い込んだものは、たとえそれが安物であろうとも独自の魅力を持ってきます。その人に溶け込んでいきます。安物のはずなのに、明らかに異なる不思議な何かを感じられるようになります。 ある人が言った。それは、弱いやられ系モビルスーツに過ぎないザクを、赤く塗装して「赤い彗星」シャアが操縦した瞬間にガンダムと張り合えるほど強くなるのに似ていると。 |
16 Apr 2002 Tuesday |
最近お気に入りの時計は、TIMEX(タイメックス)の31101。 TIMEX は米国の時計メーカー。いろいろなタイプを作っていますが、中でもスポーツウォッチが有名です。この31101も「アイアンマン」というシリーズの中の「トライアスロン」というサブブランド。防水性やストップウォッチのラップ機能などにこだわった、スポーツ仕様になっています。まあ自分自身はトライアスロンやるわけでもないので、週末用のカジュアルな腕時計として買ってみたわけですが。 *** TIMEX の時計が欲しくなった理由は大きく2つあって。 ひとつは古く1986年に遡ります。同年全米8位のヒット(R&Bチャート#1)、"Rumors" を歌っていたグループの名前は、高校1年生だった自分の脳裏に深く刻み込まれています。その名も Timex Social Club。タイメックス社交クラブかよ、というわけです。当時全米トップ40か何かで聴いた「"タイメックス" というのはアメリカの有名な時計のブランドで云々…」という解説がずーっと影響を与え続け、16年も経った今頃になって初めてのタイメックスを愛でているという次第。 もうひとつの理由はですね。昨年のアフガニスタンへの米軍侵攻後、12月初旬ごろだったかな、山岳地帯で録画されたオサマ・ビンラディン氏の映像が公開されましたね。迷彩服姿でカメラに向かって演説する姿。あの時彼の左腕にはめられていたのが、あろうことか TIMEX のゴツいスポーツウォッチだったのです。これは世の時計ファンに衝撃を与えました。(ついでに言うとあの迷彩服も米軍支給品が流れたものだったらしくて、これまた衝撃だった) つまり、ビンラディン氏はあれほど米国への恨みを語りながら、実は米国で最もポピュラーなブランドの時計を身に付けて(さらに憎むべき米軍の迷彩服に身を包んで)いたわけです。実は彼って強烈な米国コンプレックス/アメリカへの憧れに突き動かされているんじゃないのか。「どうして僕はアメリカに生まれなかったんだ」「どうして僕はアメリカ人じゃないんだ」という激情が、各種のテロ行為につながっているんじゃないのか。今生きているかどうかはっきりしませんが、あるいは洞窟でブルース・スプリングスティーンの "Born In The U.S.A." を歌いながらこぶしを突き上げてたりするんじゃないか。それってかなりシュールな映像ではある。 普通のアメリカ人に憧れて、普通のアメリカ人が聴くような音楽を聴き、普通のアメリカ人が見るような映画を見る。そしてわざわざ普通のアメリカ人が普通に身につける時計、TIMEX を買う自分と、ビンラディン氏はそれほど遠くない位置にいる。 *** さて、TIMEX は決して高価なブランドではありません。むしろ安物時計の代名詞。上の31101も見るからにチープなルックスが魅力。実際安いのであって、量販店では7,000円を切ります。でも自分自身の時計選考基準は全然別のところにあるので、ロレックスやオメガなんかに何十万円(時には何百万円)も払ってる人たちは別世界の人々。どうぞご自由にお買い上げくださいませ。 安物でもいいじゃない? 自分がとことん気に入れば、それが自分だけにとっての最強のブランド。アンティークやレアものをオークションで大枚はたいて買い漁るのも楽しいかもしれない。でも僕にとっては、安物の時計をひとつひとつ大切にしながら、自分の手で自分だけのアンティーク/クラシックを作り上げていく過程の方がずっと面白い。 *** 安物の時計を大切にする喜びは、女の子をじっくり愛する喜びに似ている。 |
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