artist : SADISTIC MIKA BAND |
title : 『 黒船 【BLACK SHIP】』 |
comment
: プラスティック・オノ・バンドに引っ掛けたバンド名はふざけた言葉遊びか、それともプライドの表れか。そんなことも含めつつ、本作で一句詠むとすれば、“ドノヴァンが ファンクに目覚め 黒船に 思いを託し 宣戦布告”という感じ。よって、ロック・アルバムというよりファンク・レコードというイメージを強く押し出した構成でありながらも、フォーク調の曲もあったりする。それだけに留まらず、彼らの代表曲「タイムマシンにおねがい」のような派手な
R & R や“チンドン”なども収録している。 また、アンディー・ニューマークばりにクレヴァーなドラムを聴かせる高橋幸宏とその盟友〜小原礼のコンビネイションや、ちょっとジェフ・ベックを思わせる高中正義のギターが聴きモノ。 コンセプトが“黒船来襲”時の日本だけに、“和”な雰囲気が濃く漂っているので、“お正月向けアルバム”としても楽しめる(少なくとも僕は)。 |
artist : KING CRIMSON |
title : 『 IN THE COURT OF THE CRIMSON KING 【クリムゾン・キングの宮殿】』 |
comment : “世紀の名盤”の名をほしいままにしてきた本作にもやはり“ネタ”は存在した。キー・ワードは“ジャズ&フォーク”。エリック・ドルフィー〜チャールズ・ミンガス周辺のオルタナティヴなジャズとウェットなフォークを土台にし、そこに中期ビートルズや四七抜き音階、しまいにはジェイムズ・ブラウンまでをもそのアイディアの一つとして組み入れてしまうという、貪欲でありながら冴えまくった音楽性。そして、その音楽性を巧みに構成してみせた中心人物はロバート・フリップ、ではなくイアン・マクドナルド。彼なくして本作は有り得なかった! |
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