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artist : MARVIN GAYE
title : 『 HERE,MY DEAR 【離婚伝説】』  MARVIN GAYE 『 HERE,MY DEAR 【離婚伝説】』
comment : 発表当時はその歌詞の内容の異質さ (マーヴィンの個人的な離婚問題) により評価が芳しくなかった本作 (売上は結構良かったらしい) だが、最近はそのサウンドの良さに着目する人が増えたためか、徐々にその評価は高まってきている。時に限りなくソフトなファルセット・ヴォイス、時に語りかけるようなテナー・ヴォイス、時に悲痛な激しいシャウトを使い分けるマーヴィンによる一人多重コーラス。いい意味でチープなシンセ・サウンド。テンション・コードを多用した切ないハーモニー感覚。そのソフトな感覚に身を委ねるもよし、シンプルながらもよく計算されたサウンドに耳をそばだてるもよしの、クセになる1枚。
'03/08/20記

artist : STEVIE WONDER
title : 『 INNERVISIONS 』  STEVIE WONDER 『 INNERVISIONS 』
comment : 彼のキャリア中で最も特異な作風のため、孤高な印象が強い名作。ジャケット通りの色具合のサウンドはとてもスピリチュアルなのに、人の耳を惹き付けてやまないほどにポップ。しかし、そのポップさの中には様々な試みの成果が込められている。タイトルは“インナーヴィジョンズ”なれど、その内容は数々の革新的な曲が詰まった“イノヴェイションズ”。レッド・ホット・チリ・ペッパーズがカヴァーした「HIGHER GROUND」他を収録。
'03/11/01記

artist : CHARLIE MINGUS
title : 『 TIJUANA MOODS 【メキシコの想い出】』  CHARLIE MINGUS 『 TIJUANA MOODS 【メキシコの想い出】』
comment : ミンガス自身が「自身の最高傑作」と語る本作では、彼の基本姿勢である政治的な面は影を潜め、その代わりにメキシコの異国情緒を巧みに取り込んだ、一風変わった作品に仕上がっている。しかし、鬼の如く聴き手を圧殺せんばかりのアンサンブルは健在で、テープ編集を重ねて目まぐるしく展開するフラメンコ的な大作「YSABEL'S TABLE DANCE」では、そういったサウンドが堪能できる。そんな本作はジャズとしても当然楽しめるが、ある意味、エキゾ、モンド的な観点からも楽しめる作品。
'03/12/30記

artist : DONALD BYRD BAND & VOICES
title : 『 A NEW PERSPECTIVE 』  DONALD BYRD BAND & VOICES 『 A NEW PERSPECTIVE 』
comment : ジャズ×ゴスペル。その結晶がこれ。公民権運動で有名なマーティン・ルーサー・キング牧師の葬儀を始め、様々な宗教的儀式にも使われたというアルバム。男声4名 (テナー2人、バス2人) と女声4名 (ソプラノ2人、アルト2人) からなるコーラス隊をフィーチャーして、荘厳な世界を作り上げている。しかし、荘厳でありながらも音楽として単純に楽しめるものになっているところが凄い。何といっても、1曲目からしてソウル・ジャズだし。「普通の4ビートじゃヤダ!」という人にオススメ!作・編曲でデューク・ピアソンが参加してるのも売り。
'03/08/20記

artist : MAX ROACH, HIS CHORUS AND ORCHESTRA
title : 『 IT'S TIME 』  MAX ROACH, HIS CHORUS AND ORCHESTRA 『 IT'S TIME 』
comment : マックス・ローチというと比較的古いうちから活動してるので、「4ビートでただソロを回すだけのジャズは聴く気がしない」という若いリスナーからは名前を聞いただけで敬遠されがちだけど、ところがドッコイ、本作はそんな「4ビートだけじゃ物足りない!」というリスナーをも唸らせる内容を持っている。ビートが“4”だけじゃないこともさることながら、特筆すべきは圧倒的なコーラス隊!怒りと、そして哀愁に満ちた楽器群が、その圧倒的なコーラス隊と共に怒涛の如く押し寄せる傑作アルバム!
'03/08/20記

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