CHICAGO

宿泊

言うまでもないことですが、シカゴでの滞在を満喫したいなら、ループやマグニフィセント・マイル周辺の宿を押さえましょう。なお、予備知識のところで触れたように、コンベンションの開催される期間は彼の地ではハイ・シーズンとなるので、早めに予約の事。ダウンタウンの宿は、中高級ホテルのみならず、えっ、こんな所まで、というようなホテルも埋まってしまう時があります。そんな時は諦めて空港周辺のホテルに滞在することになるわけですが、これが不便なことこの上ない。この期間は、宿泊料も通常の倍とは言わないまでも結構吹っ掛けられることを心得ておいてください。

下記のRoom chargeは、通常時のものです。


THE WESTIN HOTEL CHICAGO

909 N. Michigan Ave.
312-943-7200

マグニフィセント・マイル沿い、ジョン・ハンコック・センターと小道を挟んだところです。地下鉄の駅までは10分ほど歩くものの、バス停まではすぐ、タクシーは常に何台かが正面に待機と交通の便は文句なし。ダブル・デッカーの出発・終着点や、ビジター・センターのあるポンプ局までもホンの数分。歩いて回れる範囲内だけでも充分楽しめます。ライブハウスも、少なくともBlue Chicago2店位は歩いて行ける距離にあります。

ホテルの人たちは何れもきちんとしていて、まあまあ愛想良いです。コンシェルジェも利用可。売店は充実していて飲食料、薬品からお土産用のT-shirtsまで揃っており、係の人も親切でフランクです。また、1Fには、ちゃんとしたレストラン・グリルの他にロビーのところにスターバック・コーヒーが入っています。客室についてもゆったりとしていて快適ですが、何せ隣が高層のビルのため窓外の景色は楽しめませんし、照り返しが強い時間帯があります。"地球の歩き方"でも"大リーガーが良く宿泊するお薦めのホテル"として掲載されていましたが、そこに出ていた程には親切な人ばかりではなかったですね。でも、シカゴを快適に過ごすにはお薦めできるホテルだと思います。

<single> $140-165
<twin> $165-190

私がシカゴに行った時期は、年間でも最大のコンベンションにぶつかっていたため、ダウンタウンで空きがあったのはここだけ、しかも滞在最後の2泊は部屋が満杯で予約を入れられませんでした。


O'HARE HILTON

O'Hare International Airport内
312-686-8000

という訳で、前出のホテルを追われる前にトリビューン・タワーの隣のビルに入っているJCBカウンターで相談して手配してもらったのが、空港そばの、と言うよりも空港に隣接したこのホテルです。

JCBカウンターでは、JCBカードの利用者に対し、旅行情報の提供・ホテルの予約等も行っています。親切な担当嬢は、あちこちに電話した結果HILTONに予約を入れてくれたばかりか、部屋代を値切ってくれました。しかし、こういった無料のサービスに対して、また、JCBという日本企業の従業員に対していったいチップを幾ら渡せば良いかわかわず、失礼にもそそくさと退却するという、恩を仇で返すような態度をとってしまいました。お詫びの印にこの場をお借りして大々的に宣伝させていただきます。JCB、エライ。なお、要JCBカードの提示です。

空港や地下鉄の駅とは地下通路でも繋がっています。ダウンタウンとの行き来はちょっと大変ですが、帰国前日に泊まる分には翌日の便利さを考えれば許せるかと思います。私も最終夜のみ滞在しましたが、ダウンタウンからの暑い最中の引っ越しと、オーティス・ラッシュを見る為のBlues Etceteraへの往復は大変でしたが、出立の日にギリギリまで寝ていられたのは嬉しかったですね。ただ、回りに何もないので昼間は鬼のように退屈でした。

ホテル自体はとっても格調高く、施設も充実。レストランも美味しくて、また、法外に高い事もなく、ウェイトレスも愛想良し。スポーツ・バーもあって、そちらでは中継とか録画をモニターで流して楽しそうに盛り上がっていました。私のようにお金のない人には不釣り合いのホテルでしたが、客室も落ち着いた、実に良い雰囲気でした。実は持ち合わせの現金が底をついてしまい、昼飯を食べる金も無かったため、客室備え付けの無料のコーヒーとスーパーで買い置きしていた25セントのクッキー2袋で飢えをしのいだ私でした。なお、地下に免税店のような所がありますが、ここを利用できるのは空港関係者だけで、空腹のあまり良く確認もせず迷い込んだ私は、あっけなく係の人にたしなめられたのでした。

<single>&<twin> $143-160
; $95-205


日本のブルース関係者ご用達の宿

果してこう呼んでよいものか分かりませんが、ハープの鈴木保にこんな感じで薦められ、私も宿泊を考えたホテルです。

CASS HOTEL

640 N. Wabash Ave.
312-787-4030

周囲にそれ程高いビルが無いので、"CASS HOTEL"と書かれたビルのてっぺんが、良く目立ちます。Blue Chicagoには楽勝で歩いていけます。長期滞在者も多い様子。予約を取れなかったこともあってどんなホテルか見てやろう、とその前を通ってみましたが、サニー・ボーイのアルバム・ジャケットそのままに佇む人が、たまたまとは思いますがいたりして、なかなかにブルース・フレーバー溢れるホテルでした。貧乏旅行に慣れていない人には、ちょっとどうかと思います。外見からだけの判断ですが、まさか中に入ってみたらベルメンがさっと寄ってきてお荷物をお持ちされ、フロントに行くと見つめられたらとろけてしまいそうな美しい女性スタッフが、客室の調度も一級品で猫足のバスタブと入念にメイクされた清潔なベッド、テーブルにはウェルカム・メッセージとフルーツが、てなことはまず無いと思います。私も一泊2〜3千円の宿に結構泊まりましたが、若干お歳を召した現在は、ある程度の割り切りが必要かと思います。まあ、ホテルは寝るだけの処、お金を掛けずに出きるだけ長居をしよう、というのならバッチリだと思います。

<single> $40位
<double> $45位
<twin> $50位


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