IT活用の成果が示唆する真の教育改革
高い頻度で使われるキーワードを抽出するだけではなく、キーワードのコロケーション(単語と単語の結びつき)情報についても統計的に調査することによって、画期的な英語学習教材が生まれた。(1)高い頻度で使われる単語だけではなく、高い頻度で使われる「表現」を学習できる。(2)キーワードの訳語ではなく語義・語法が身に付く。(3)相互に関連性の強い情報にまとめて触れられるので記憶に残りやすい。といった効果が望める。リスニングが苦手な場合、音声を聞き取る力が不足しているというよりも、口語表現に関する知識が不足していることが少なくないので、TOEIC/TOEFL 受験者にもおすすめできる(と思う)。 それはともかく「100語でスタート!英会話」を体験して、現在進行中の復古的な教育改革に強い懸念を感じないではいられなかった。「学力低下」というキーワードでマスコミをにぎわせている教育問題に関する議論には、どんな学力をどうやって養成すれば良いかという視点が不足しているのではないだろうか? 「昔はこうしていた」「昔は良かった」といった中高年受けする懐古的な主張が支持されて、単に学習時間を増やし過去に教えていた内容を復活させるという方向で学習指導要領の変更が進展しつつある(英語力については過去の“成功体験”がないので、英語は低俗な教育論にあまり毒されずに済んでいるようだが)。 これからは、時代の変化によって無用の長物になってしまう応用的な知識を詰め込むことを止めて、基礎を徹底する・習熟度を高めるという方向性が不可欠だろう。また、数多くの教育者たちが、現在の中高年が学校教育を終えた後に新たに築き上げてきた成果の蓄積を、学校教育の現場でどうやって生かしていくかという問題意識が広く共有されるようになることを願いたい。
英語初心者は手に入れるべし!!
もしNHKの「100語でスタート!英会話」を見ていなかったとしても、大丈夫!!この1冊で動詞のパターンや使われ方、助動詞の基本的な使い方などがスッと頭に入ります。コーパスの英文を暗記していくのも良い学習法だと思いますが(掲載されている単語や英文は比較的単純な物ばかりですが、これを覚えるだけでも日常会話なら結構話せるようになるはずです)、私がおすすめしたいのはまずこの本をザーッと通読する、するとそれぞれの単語のイメージ、句動詞のパターンが見えてきます。これがわかると英語の学習方法の要点が見えてきます。 中級者でも「あっ、このフレーズコーパスに載ってたぞ」と思って見直すことができるし、なんといってもわかりやすい。さすがNHK、内容はシンプルですが中身は濃いです。
やっぱり本も欲しい。
これは「コーパス練習帳」の第2弾。毎年4月になると新しいNHK講座の本を買って勉強しようと思うけれど 忙しくてビデオに録っても結局見ないまま挫折するのが常。ところがこの本は「100回のエッセンスを1冊にまとめ」てあるので 実に中身が濃厚だ。keywordが100あって、それぞれに基本的な意味と解説、コーパスのランキング1〜5までには 日本語訳のついた例文が載っており、加えてキーワードを使った練習問題が7つ付いている。(1つはイラスト付) いずれもそんなに難しい言い回しを使っているわけではないけれど、英訳で満点の答えを出せるかというとこれが結構難しい。 一語につき見開きで計12題の例文がついていることになるけれど、どれもがスラスラ言えたらいわゆる日常会話には 困らないだろうと思う。例文がいかにも使いそうな内容なのもいい。商談をしたり学校のレポートをだすための英文が並ばれては そういうものと縁のない生活をしているとやる気がなくなる。 しっかり練習するぞという向きには結構お勧めである。 それとこれには別売りでCDが出ているけれど、こちらも買って損はない。
待ってました!
NHKで放送中の「100語でスタート!英会話」の総集本で、「コーパス練習帳」としては2冊目です。 使用頻度の高い単語を扱うというコーパスの特徴のため、1冊目と被る単語は多いですが、例文は違うので両方持っていてもいいでしょう。 何よりいいのは今回、このテキストに対応したCDが同時発売されたことです。 英語(特に日常会話)を勉強し直したい人が簡単・効率的に、しかも低費用で勉強するのに最適だと思います。 文法や難しい単語を気にしないで、英語を話せるようになれるのではないでしょうか。 おまけの「立体モデルコーパスくん」もかわいいです。
日本放送出版協会
NHK100語でスタート!英会話スーパーコーパス練習帳[CD コーパス練習帳プラス (語学シリーズ―NHK100語でスタート!英会話) NHK100語でスタート!英会話 コーパス練習帳 (語学シリーズ) NHK100語でスタート!英会話コーパス練習帳プラス[CD] コーパス練習帳[CD]
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