こんにちは!初めまして。私は「青華美 喜之子」と申します。「あおかび きのこ」です。ワケあって世を忍ぶ姿で生きているため、本名を明かすわけにはまいりませんが、人々に華麗で美しい、喜びあふれる舞台を楽しんでいただくことが仕事です。そして裏方に徹して、自分はひっそりとカビやキノコのように生きています。今日は私の自己紹介をさせていただきます。
 私の職業は音楽家です。私は音楽大学の講師、ピアニスト、オペラのコレペティトゥーア、副指揮、合唱指導者等々・・・沢山の顔を持っております。私は某音楽大学のピアノ科を卒業し、ウィーンとミラノに留学しました。
ピアノのソロの勉強はもちろんのことですが、私は伴奏やコレペティトゥーアの仕事にとても魅力を感じました。「コレペティトゥーア」というのは、オペラの稽古の時に、稽古ピアノを弾いたり、歌手の人達に音楽的な指導やアドヴァイスを与える仕事をする人で、ピアノの技術のみならず、声楽の知識、イタリア語やドイツ語などの語学の知識、オーケストラや指揮法の知識等も必要とされます。言わば「影の指揮者」みたいなものでしょうか。
 日本では「伴奏者」というのもは、ソリストよりも一段低く見られ、軽んじられています。「ピアノのソロが弾けない人が仕方なく伴奏者になる」といったような誤解が蔓延しています。でも、本当はそうではありません。伴奏者はソリストよりも全体の音楽をつかんでいなければいけないし、ソリストよりも優れた音楽性を要求されます。ソリストを引っ張り、ソリストの良さを引き出し、時にはソリストにアドヴァイスを与えて、音楽全体を構築して行かなければならないのです。野球で言えばキャッチャーみたいな存在です。
 私は普段、大学でピアノのソロも教えていますが、この伴奏の技術や知識、いわゆる「伴奏法」も教えています。そして、若手歌手の指導やベテラン歌手の調整なども行っています。また、色々なオペラ公演のコレペティトゥーアや副指揮などの仕事も務めています。私は言ってみれば「裏方さん」なのです。裏方さんと言うのは色々な舞台の裏をいつも見ています。普段、人の目に触れないような裏事情にも詳しくなってしまいます。
 私はこれから先このページで、皆さんにこの「裏の話」を暴露していこうと思います。普段聞くことのできない抱腹絶倒の珍談奇談をお送りいたします。これを読めば皆さんはきっと舞台を見る眼が変わると思います。でも、必ず「匿名」でお送りしますので、関係者の皆様、ご安心下さい。それから、皆さんの疑問や質問、相談なども受け付けます。「こういうことが聞きたい」という要望にも可能な限りお答えしたいと思います。皆様に少しでも舞台の世界に親しみを持っていただければ幸いです。
 これからも末永く「青華美 喜之子」をよろしくお願いいたします。

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