Dave
Mason |
おすすめ度★★★★☆ |
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Blue Thumbでのトラブルから開放され、晴れてCBSに移籍したMasonの復帰1stアルバム。彼の復活を祝うかの様にGeorge Harrisonを始め、Graham Nash、Stevie Wonderなどのスーパースターも参加している。 内容は前作同様、あくまで英国臭さを大切にしながらも積極的にアメリカンミュージックにアプローチを行っているところがとても好印象。 比較的ブリティッシュロックを匂わす前半部分から、徐々にニューソウルやファンクといったニュアンスを強めていく後半部分への展開は見事の一言だ。 またアコギからエレキまで全体を貫く独特のギターサウンドも素晴らしく、このアルバムにイギリスの香りを運び込むきっかけとなっている。 ゲスト陣では3にGeorgeがスライドギターで参加し、一瞬で彼とわかるトレードマークのスライドを披露。Graham Nashは3曲でハーモニーを担当して、アルバム全体のポップな肌触りに一役かっている。Stevie Wonderは9にてとても味わい深いハーモニカを吹いている。 Mason自身のギターサウンドを中心として様々な要素が絡み合いながらも、その表面的味わいはとてもポップで良心的..... これは文句なしの名盤ですよ。
〜特にお気に入りな曲達〜 歯切れの良いアコギにウエストコースト系の乾いた音色をしたエレキが絡んでくるBaby ...Pleaseは、本作のカッチョ良さを集約したような見事なオープニングナンバーだ。 パーカッションや手数の多いベースなどファンクに通じる様な要素にも注目だが、Graham Nashとの息の合ったハーモニーの助けを借りてポップな味わいに仕上げたアレンジがお気に入りだ。 続くEvery Womanは弾き語り形式で展開される小品で、ここでもGraham Nashの抜群のハーモニーが聴ける。演奏時間も短くて、とてもイギリスっぽい。所々で音が揺れてるのは僕のCDだけかなぁ? もうアンタしかおらん!って感じのGeorge Harrisonのスライドがイントロから弾けるIf You've Got Loveもイギリスっぽいニュアンスが散りばめられたナンバー。 女性コーラス隊の参加が少しスワンプ的な味わいも匂わす。ココらは彼の独壇場か?テンポの良い展開が心地良い。 Head KeeperはBlue Thumbから出てしまったアルバムのタイトル曲となっていたモノで、ココでもGraham Nashのコーラスが見事なポップ色を漂わせている。但しアレンジ自体はとてもファンキーでスピード感溢れる演奏が聴ける。 Trafficの様なメロディが聴けるMisty Morning Strangerもお気に入りだ。バックで鳴り響くニューオリンズ系のブラス隊も効果的なカッチョ良いナンバーだ。 Silent Partnerは、ちょっとトロピカルな感じもする(George Harrisonっぽい?)楽し気なナンバー。アコースティックな肌触りやフンワリしたパーカッションが何とも心地良い。 Stevie Wonderの奏でるハーモニカがとっても味わい深いThe Lonely Oneは、タイトル曲を前にしての本作のハイライトと言って良いナンバー。 ココではとにかくStevie Wonderのハーモニカが素晴らしいの一言!Mason自身によるダブルトラックのヴォーカルに絡み付くその音色にイチコロです。 タイトル曲のIt's Like You Never Leftでは突然の演歌っぽいリフに面食らうが、直ぐにスピード感一杯に展開されるジャズ&ソウル的世界に圧倒される。ワウペダルも使いながら一気に突入するギターソロの一瞬の輝きも見逃せない。
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1 . Baby ...Please
いやぁ、コレ! |
(2000.2.5 再更新)
順路は探索中.....
Dave Masonのアルバムの再発、及び中古屋での再会を待つ
〜関連アーティスト/アルバムへのリンク〜
George Harrison / All Things Must
Pass
Daveが参加したアルバム。名盤ですな...
Graham Nash / Songs For Beginners
Daveも参加しているNashの1st。こちらも良心的な作品
Traffic / Traffic
Daveが在籍していたグループの2ed。