Graham Nash / Songs For Beginners <1971> |
おすすめ度★★★ |
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Hollies〜CSN&Yとその活動の拠点をUKからL.Aへと移してきたGraham Nashが71年に発表した初のソロアルバム。 この時代のL.Aでの作品によく見受けられるように本作にも、Dave MasonからRita Coolidge、David Crosby、Jerry Garcia、Chris Ethridge、David Lindley等、英米を問わず様々なミュージシャンが参加している。 内容の方もアメリカ的なフィーリングが溢れながらもメロディやコーラスにはイギリスらしい匂いも香らせ、この時代ならではのシンプルでアットホームな作品に仕上がっている。 また収録曲の方では反戦ソングの1や、プロテストソングらしい10など、全体に漂うGrahamの正義感、ひたむきさ等も彼の甘酸っぱい声を通して充分に伝わる文部省公認的作品だ。 ちなみに9は、セックスを明らさまに表現しているとしてHollies時代にお蔵入りにされたという曰く付きの曲である。(っつう事で、ココは公認外)
〜特にお気に入りな曲達〜 前述の反戦ソングMilitary Madnessは、内容に反してDave Masonが奏でるワウワウギターやRita Coolidgeによるコーラスが何とも味わい深いホノボノとしたサウンドが魅力。ノッケからGrahamの味わいが表れた名曲だ。 自身によるピアノとアコギを中心としたサウンドが魅力のBetter Daysも好きな曲だ。バックコーラスやサックスソロも効果的で、後半の盛り上がり方は彼の真骨頂と言ったところか。コーラスで参加しているRita Coolidgeが後にカヴァーしている。 David CrosbyのギターやJerry Garciaによるスティールギターなど、Deja vuの延長線上にあるかのような I Used To Be A Kingも名曲だ。ちょっとDavid Crosbyチックなメロディやアレンジがアルバム全体から見ても良いアクセントになっている。 ゴスペルチックなBe Yourselfも、何だか時代を感じる曲。今までヴォーカルでのクレジットしか見た事のなかったRita Coolidgeがピアノを弾いているのでちょっと新鮮。 カントリー的なアレンジが光るMan In The Millerは、アルバム中のハイライトと言っても良い曲。終始鳴り響くJerry Garciaのスティールギターが地味ながら印象的。しっとりしたアレンジの中にも彼のメッセージがビシビシと伝わってくる緊張感が漂う好トラックだ。 Sleep Songは、今では別に当たり前の様な内容のラヴソング(だと思うけど、自分の英語力不足か...)。とにかくシンプルなアレンジの中で優しく響くNashの声が染みる。中盤のコーラスも見事だ。 プロテストソングのChicagoはCSN&Yの4Way Streetで発表済みだが、ここでは自身によるオルガンも大々的に配したRockアレンジ。Rita
Coolidgeらのコーラス隊も張り切っている。 |
1 . Military Madness
この人の正義感って |
(1999.12.25 再監修)
順路はこちら(工事中)
David Crosby / If I Could Only Remember My Name へ
〜関連アーティスト / アルバムへのリンク〜
Dave Mason / It's Like You Never
Feft
Nashも参加しているMasonの実質2edアルバム
Rita Coolidge / Nice Feelin'(工事中)
Better Daysのカヴァーを含むRitaの2ed