Eagles / Eagles <1972> |
おすすめ度★★★★☆ |
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L.Aでそれぞれの活動を続けていた4人がLinda Ronstatdのバックバンドを務めるようになってから独立。新たにEaglesとして活動を始めた彼らの1stアルバムだ。 プロデューサーには大西洋を股に掛けて活躍していたGlyn Jonesを起用。しかもロンドン録音だ。 その為かアルバムのサウンドはL.Aの爽やかなグルーヴに、ロンドンの乾いた音がブレンドされたかの様な絶妙な表情を浮かべている。後に世界へ響き渡る、いわゆるウエストコーストサウンドの誕生である。 結成時のバンドの要は何と言っても元ByrdsのGene Clarkが結成したDillard & ClarkやL.Aの革命的カントリーロックバンドFBBに参加した実績を持つBernie Leadon。 目立ちさえしないものの随所で聴かれる彼の奏でるカントリーフィーリングは、間違いなく本作には無くてはならない存在だ。 また曲によって歌い分けられるヴォーカリストの多様さと、勿論それによって産まれる4人の優れたヴォーカリストによる独特のコーラスワークも彼らの大きな強みだ。 ウエストコースト独特のカントリーソングから乾いたロックナンバー、そして枯れた声で奏でられるバラードまで、やがてアメリカを代表するロックバンドとなる彼らの原点である音楽がココある。彼らの精神が最も純粋な形で表れたアメリカンロックの名盤である。 ちなみにベーシストのRandy Meisnerは、L.Aの人気バンドだったBuffalo SpringfieldのRichie Furay、Jim Messinaが結成した新バンドPocoに在籍していたが1stの発表を待たずに脱退し、Eaglesに参加するという経緯を持っている。 結果的に伝説のグループへ参加することになった彼だが、後にその成功のプレッシャーに押しつぶされる形でEaglesも脱退してしまうこととなる。人生ってわかりません。
〜特にお気に入りな曲達〜 まずは彼らのデビュー曲、そして永遠のウエストコーストロックの名曲Take It Easyは、Grenn Freyが共同生活をしていたというJackson Brownと共作したナンバー。 爽やかなアコースティックギターに誘われての素晴らしいコーラスワークから乾いたギターソロ、そしてBernieの奏でるバンジョーの音色まで、L,Aの素晴らしい空気を一杯に吸い込んだようなアレンジは今をもっても全く色褪せていない。 続くWitchy Womanは一転、ヘビーなリズムに乗ってDon Henleyの枯れたヴォーカルが絡み付く様なロックナンバー。ちょっと異国風味なドラムやギターソロが何とも言えないカッチョ良さを臭わす。一歩間違えると演歌だけどねぇ...ギリギリでカッチョエエです。 Most Of Us Are Sadは、とっても美しいアコースティックなバラードナンバー。エコーの掛かったヴォーカルと重厚かつマロやかなコーラス、そしてエフェクト要したギターソロは楽曲の美しさを際立たせる。 Nightingaleは再びJackson Brownのナンバー。テンポの良いポップソングだが、この曲のカッチョ良さはイントロのHenlryのドラムで決まりである。シャがれたHenleyの声に絡む爽やかなコーラスとギターサウンドも最高。 そして個人的にはアルバムのハイライトであるTrain Leaves Here Thie Morning。Gene ClarkがDillard & Clarkで発表したナンバーを共作者でもあるBernieが再演したもの。 陰に満ちた魅力で迫るGeneのバージョンも勿論好きだけど、個人的には美しくも素朴に歌い上げているこちらのバージョンの方に軍配。顔に似合わず、とても奇麗な声を持っているBernieのEagles最初の名唱である。 EarlybirdはBernieによるバンジョーを始めとするカントリーロックアレンジとL.A独特の乾いたハードギターサウンドが合体した最初の例となった。ココらは彼らの開いた新境地。Liveではバンジョーのソロなんかも挟まれたみたいだ。 一転Peaceful Easy Feelingは、1と対局をなすGrennのヴォーカルによる爽やかなカントリーロックナンバー。何だかんだ言っても、やっぱりココらの味わいは最高である。
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1 . Take It Easy
あぁ、若かりしEagles.. |
(2002.2.3 最監修)
〜関連アルバムの簡単な紹介〜
Poco / Pickin' Up The Pieces
元Buffalo Springfieldのメンバーを中心に結成された新バンドに
Randy Meisnerは準メンバー扱いで参加。アルバム完成直前で意見の不一致で脱退している。
その為ジャケは彼の写った写真からイラストへすりかえられ
彼のリードヴォーカルパートはカットされたと言う....勿体無いなぁ。
個人的には思っきりRandy目当てで購入。時々現れる独特のリズム感に
快感を覚えながらも、一種「底無し」とも言えるその明るさに違和感を感じてしまう。
あまりにも多い「Ya〜!」とか「He〜y !!」という掛け声にも
「まぁまぁ落ち着いて..」っと声をかけたくなる。どうも僕は駄目みたい。
3作目のLive盤はカッチョ良いけどねぇ〜
(とか何とか言いながら、きっと好きになるぞぉ...)
順路はこちら(工事中)
Desperado へ!
〜関連アーティスト/アルバムへのリンク〜
Linda Ronstadt / Linda Ronstadt
Eaglesの面子がバックを務めた彼女の3rdアルバム
Jackson Brown / Jackson Brown(工事中)
L.AのソングライターBrownの1stアルバム
Dillard & Clark / The Fantastic
Expendition〜
Bernieが参加していたカントリーロックバンドの草分け。Train〜のオリジナル収録
The Flying Burrito Bros / S.A.M.E.
BernieがLindaバンド加入前に在籍したカントリーロックバンド
Faces / A Ned Is As Good As A Wink〜
Glyn Jonesと言えばFaces!っと言うのは強引まリンクか...