BWV103-1,6
+BWV167-5
《汝らは泣き叫び》《もろびとよ、神の愛を讃えまつれ》
= 7:15+2:27 =9:42
BWV103は躍動系。ライプツィヒ2年目の作品。
ピッコロの名人芸が輝く。
イエスが去ることに泣き嘆く音型と、それを世が喜ぶ音型の組み合わせの本格フーガ。
バスのアリオーゾを挟んで、嘆きの動機と復活の喜びの組み合わせのフーガへ復帰。
▲前半と後半のフーガ主題がかなり近いので、長いわりに変化が乏しいかも。
タイトル改善案:「汝ら泣き嘆けど世は喜ばむ」?
終曲コラールは単純四声体。
BWV167の終曲は、リトルネッロ形式の歓喜に溢れるコラール。
四声体単純コラールとコラール幻想曲の中間的形式。
バッハはこの曲で最初にこの形式を用い、BWV
8,
22,
23,
24,
41,
75,
76,
79,
105,
107,
109,
129,
138,
147,
167,
186,
192
(これで全部と思います)で同様の形式を用いたが、
特にBWV147の終曲コラールが Myra Hess によるピアノ編曲(1926)で有名になった。(以下、wikipediaから:
『主よ、人の望みの喜びよ』は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが1723年に作曲した教会カンタータ『心と口と行いと生活で』(BWV147)の終曲のコラール「イエスは変わらざるわが喜び」(Jesus bleibet meine Freude)の、英語によるタイトル"Jesu, Joy of Man's Desiring"に基づくタイトルである。
← ひどい和訳が出回ったものだ。)