ルーキーだった頃

僕は今まで一度だって
満ち足りた眠りなんかなかった
風邪をひいて ひどい熱に うなされ
弱ってたときでも
ベッドの真ん中で 寝たりしない

屋根の上のもっと高い所
きらめく音で眠れない夜
時が過ぎる 音のない音の中で
出会った頃を 思い出してみれば
1は素敵

眠るのを惜しむように 話は続く
電話にひと財産つぎ込んでもいい
好きな映画は何? ワイドショウはすき?
そして僕らは気を失って眠る

僕の領土に君はやって来た
何から何まで半分に
なるように譲りすぎて 今では僕の分母が
日に日に大きくなり
位置は変わる

僕の天井は他人のフロアー
これが哲学と言うもので
暮らすことの折り合い 一夜眠るごとに言葉は
クロスワードみたいに 形変える

暑い夏の海の花火 陽炎の道
魂はどっちにある 上か下か?
長電話が好き? 君はどこにいる?
そして僕らは気を失って眠る
 
 
 
a door
birthday ひとしれず涙 EGO CROSS ROAD ルーキーだった頃
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