[sasakiの日記] より
              
2002.07.23

今回制作中のアルバムのコンセプトはソフトテクノ、もしくは不条理な孤独、更に51歳の不摂生、加えて言うならばパラレルワールドのひとつ。
まだよく見えてこない。
 
夜の夜中、大きな客船が海から街に航行してくる。
波のしたで街が賑わっている。
古い歌が空気にしみこんで風になる。
それはアメリカがまだ元気だった頃の歌だ。
ぼくは南に3東に5下ったところに大事な、だいじな宝物を隠してある。
今ではもう新しいビルの下になってしまったけれど
まだそこに眠ってる。
でもぼくはいつだって
君の側にいる
本屋のかどで手を振っている人がいる。
記憶の中の人だ。 
ぼくはいつだって君の側にいる。
宝物はは今でも宝物なんだろうか?
埋めた場所は今でも覚えているけど
今ぼくに必要なものなのだろうか?
 
イメージが音になる。
時々想像を超えたものになる瞬間がある。
マジックだという。
それはまったくそのとおり。
 

2002.08.02

西岡君・不思議な領域で行方不明になりそうだとボヤキまくっていた。確かに私のコード癖に悩むかもしれないと思う。いっそのことメロディまで変えてもいいと言おうとしたが流石にためらわれた。私が思っている私と、西岡君が思っている私のギャップ。面白いもんだね?
されどこまで飛べるか?わしら?
 

2002.08.16

バースデーのコーラス、とってもいいのが入ったので出来たら是非聞いてください。ビージーズとボニージャックス、それとマンハッタントランスヴァーが混じったようなコーラスだから。素敵だよ。
どんなんやねん?

西岡君はこんなにやっちまってファンの皆さん怒り出さないだろうか?と心配していたので、僕が取りなして置いたのでくれぐれも諸君!僕の顔に免じて不平不満などは言わないように。
街で西岡君を見かけてもそっとしておいてあげてね。
僕らはどんなときでも未来に向かって歩を進めなければ、ただ意気地のない、爺さんに成り下がってしまうのだ。
この間までは地上20センチくらいのところをのたうくっていた音楽空間が昨日は更に50センチ浮上した。
やまとが発進するにはあと少しだ。♪さらっばーー 宇宙よーー♪
 

2002.08.23

「a television」はついさっき「a door」に変わった。
まずは世間との交流だべ?ということで急遽私の家には戸をつけることに決定した。
さんざんぱらテレビだ、テレビだと騒いで、挙げ句の果てがドタキャン。
なんて私らしいのでしょう?と言えば開き直りの度が過ぎるような気するけど、変わったものはどうにもならない。だがしかし、もう、金輪際変更はない。
何と言っても期日まで間に合うかと言った、とっても危ない端を渡り、わたりの作業でヒヤヒヤモンである。
今日はジャケットの打ち合わせとコピーの確認、クレジットをどうするかなどといった最終段階の所。ああだこうだと、時間がない割にはまだ冗談をやろうとする根性がはなはだ素晴らしい。
久保画伯のイラストレーションが上がってきた。
どことなくヨーロッパの香りのする画風で、とてもいい感じ。
しかしこの時期まで詰めの作業に没頭していていいものなんだろうかと西岡君に訪ねると、何でも強力なコネがあるらしいということで、どうやら横はいりする魂胆らしい。それはいいことだ。
 
肝心なのは音だ。
前にこの日記に書いたように、ものの見事に空中に浮かび上がった。ただ今ホバリング状態。バラバラバラバラ、ブーーーーン。ってね。
私はとってもハッピーです。

今度のアルバムすごくいい。スポット・オンといったところ。
進化するCDを作っていきたいと改めて思った次第。
つまんねえオッサンにならないように注意しながら生きていこう。なんて。
 
 

Discography