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artist : CANNONBALL ADDERLEY SEXTET
title : 『 NIPPON SOUL recording in concert in tokyo 』
recorded date : 1963年7月14、15日 (東京産経ホール)
label : RIVERSIDE
tracks ( cd ) : (1)NIPPON SOUL(Nihon no Soul) (2)EASY TO LOVE (3)THE WEAVER (4)TENGO TANGO (5)COME SUNDAY (6)BROTHER JOHN
tracks ( analog ) : side A...(1)〜(3) / side B...(4)〜(6)
members : JULIAN“CANNONBALL”ADDERLEY,alto sax ; NAT ADDERLEY,cornet ; YUSEF LATEEF,flute,oboe and tenor sax ; JOE ZAWINUL,piano ; SAM JONES,bass ; LOUIS HAYES,drums.
producer : 不明
related website : 『 THE CANNONBALL ADDERLEY RENDEZ-VOUS 』(ファン・サイト?)




(1)NIPPON SOUL(Nihon no Soul)  ▲tracks
 「NIPPON SOUL」というので「コテコテに“日本”なフレーズが飛び出すのかな」と思っていたら、さほど日本的ではなく何やらコミカルだけどもブルージーな印象のテーマ。日本人へのサービスのつもりなのだろうか。


(2)EASY TO LOVE  ▲tracks
 コミカルな演奏の後、バリバリに飛ばしまくるコール・ポーター作の(2)。キャノンボールがソロを取っているが、このスピードで長い間吹き続けるのが困難なのか、意外とコンパクト。


(3)THE WEAVER  ▲tracks
 本盤1度目のハイライト、ラティーフ作曲の(3)。この曲のベース・ラインがガリアーノの「JAZZ」 (『 A JOYFUL NOISE UNTO THE CREATOR 』 に収録) にかなり似ている。ちょっとスタンダードの「CARAVAN」にも似てるかな。この曲のテーマはスペイン〜中近東っぽいモード的 (音階的、旋法的) な部分と、いわゆるジャズ的 (コード的、和音的) な部分に分かれているんだけど、「当然ソロもこれをベースに展開するんだろうな」と思いきや、アダレイ兄弟はモードっぽい部分は“敬遠”してコード的な部分でのみ勝負。モード部分は“ピッチャー交代”でラティーフにお任せ(しかしラティーフも、わざとかどうかは分からないが、音を外している部分あり)。ちょっとズルイが仕方ない。マイルズ・デイヴィスのモード・ジャズの傑作 『 KIND OF BLUE 』 でも、キャノンボール・アダレイはコード的演奏から抜けきれてなかった人だから。


(4)TENGO TANGO  ▲tracks
 お次はマンフレッド・マンの 『 SOUL OF MANN 』 でカヴァーされてる(4)。マンフレッド・マン・ヴァージョンではあまり強調されてなかった“タンゴ”感だったけど、こちらは結構“タンゴ”感を意識した仕上がり (小節最後の8分音符を強調して次の小節に繋げる感じ) 。この曲もコンパクト。


(5)COME SUNDAY
(6)BROTHER JOHN  ▲tracks
 ジョー・ザヴィヌル(アナウンスでは「ザヴィニュール」といっているように聞こえる)の綺麗なピアノとサム・ジョーンズのベースにウットリしてしまう(5)の後、本盤2度目のハイライトで、ユーゼフ・ラティーフがジョン・コルトレインに捧げた(6)。
 この曲も(3)と同様スペイン〜中近東っぽいモード的な曲だけど、リズムは6/8。グイグイと引っ張るようにして曲の雰囲気を盛り上げていくドラムに鳥肌が立つ。
 で、ソロ1番手はオーボエで“勝負”するラティーフ。“アラビアの夜”という感じのエキゾチックな感じ。お次はナットのはずが、どうやらキャノンボールが出番を早まり(もしくは何かのトラブルのため急遽交代したのかも)ナットのソロに数小節かぶってしまった模様。すぐにナットがソロを取り始める。音階のせいか、少しマイルズ・デイヴィスっぽくも聴こえる。3番手はあらためてキャノンボール。幾分混乱気味なソロ。最後はザヴィヌルのソロで〆。


 因みに曲目等が同じかどうかはよく分からないが、同時期のもので 『 CANNONBALL IN TOKYO 』 というタイトルで東芝からヴィデオも出ているらしい。ユーゼフ・ラティーフやジョー・ザヴィヌルも参加している模様。


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