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1. 1993 年 当時のライヴハウス事情
2. 1993 年 当時のバンド事情
3. 1993 年 当時の通信事情
4. バンドマンあるある
5. 俺たちに明日はない
3. 1993 年 当時の通信事情
- 1993 年頃の電話はどんな電話でしたか?
OKAZZY!:俺は現場にいたから IDO のアナログで重たい携帯電話をもってました。1993 年頃は、アナログとデジフォンがでてきたくらい。ショルダー・タイプではないよ!
でも、10 秒 100 円とか?とにかく電話代が高くて、うっかりかけなおせなかった。携帯電話を持っている人に公衆電話からかけると、テレフォン・カードの度数が猛烈な勢いで落ちていった!
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- 20 年前と今では、通信手段が随分変わりましたよね。
OKAZZY!:今はラクでいいなーと思います。特にブッキングの E メール。昔のブッキングは手紙か電話しかなかった。
kuma : 地方のバンドとデモテープを送ってもらって返してもらって、やってたねー。電話もまだ家の電話が主流で、ステージ・ネームしかわからないから、家族が出るとややこしい。
OKAZZY!:「 ウチに外人はいません、ガチャ―ン! 」 とか。「 あーオレ俺! 」とか言われるだけで妙に嬉しかったな。コミコミプランとかもないから電話代もすごくて、ひと月 6 万円とかあった。ライヴを一個組むのは本当に大変だった。
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- 家の電話だと、深夜はかけられませんしね。
OKAZZY!:そう。だから手紙。ハガキで 「 ライヴやりませんか? 」 って送って 「 やります 」 ってハガキがきて。
Niwa:ファックスもあったけど、ファックスはあまり使わなかった。
OKAZZY!:「 MORTAL 」のインタビューでも言ってるけど、俺は 1 年のうち 360 日くらい、ほとんど毎日郵便局へ行ってた。こちらからテープをまとめて送って、向こうからも返してもらって、自分の持つ音源や情報を交換しつつ拡散する。「 テープ・トレード 」と呼ばれてたものです。
「 テープ・トレード 」 というのは、マニア間の文通スタイルと言ったらいいのかな? 「 カセットテープの音源を交換 」 はもちろん、新譜とかライヴの告知が書かれた小さい紙、今でいうフライヤーがたくさん同封されてくる。
最初はその意味がわからなかったけど、やってるうちに謎が解けてきた。情報発信源の人は、一枠がマッチ箱くらいの大きさになるように、フライヤーを用紙 1 枚にビッシリと縮小コピーして、そのコピーを切って 2 〜 3 枚同封する。それを受取人が、送ってくれた人以外の人へ転送する。切手の使い方も文通仲間ならではの裏技があってね、郵便代をより安く、より多くの情報を拡散するために、自分たちの知恵をたくさん盛り込んでました。
「 テープ・トレード 」 をやってる人は、東京にはすでにいたけど、名古屋では自分以外、かなり限られた人しかやってなかった。特に外国とのやりとりは辞書が必要だし、大変だったな。
Niwa:エア・メールは時間がかかるし、届くかどうかわからないから 「 何通か送るといい 」 とオカジに教えてもらった。今は「シェアする」とか「リツィート」とか、全部ワンクリックで済んじゃう。
OKAZZY!:早い、かんたん、わかりやすい。
kuma : オカジ、マメだもんね。だから女も途切れんかった(笑)
OKAZZY!:長髪でもモテない人はモテない。毛がなくてもモテる人はモテる。と若手に教えたい。希望を持て(笑)
- ネットの簡便性が現場を邪魔することもありますよね?「ライヴクレーン!」も気をつけないといけないのですが。
kuma : 確かにネットは、よい面と悪い面が両方あると思います、特にライヴバンドにとっては。
どんな人とも簡単に絡むことができるから、やれてる気になっちゃうという誤解を生んでしまうこともあるし、いろんなバンドマンを見てると、ツイッターや
facebook では盛り上がってるのに、ライヴ会場にはネット上で仲いいはずの人間が誰も来ていない、という本末転倒なこともしょっちゅうある。
音楽で繋がってるのに、ライヴ会場にいないなんて、音楽で繋がってる意味がない。YouTube や試聴サイトはあるけど、ライヴは、その場にいて、生で見て感じとらないと絶対わからない。
ライヴ会場でこそ友だち甲斐を発揮すべきだし、いいライヴを見て、悔しい思いをすることがバンドマンには必要だと思います。
Shige : 若い頃は、先輩のいいライヴを見たら「 絶対潰す! 」って思ってた!
kuma:最近のバンドの子たちは、メンバー同士、バンド同士、プライベートとかでもすごく仲がいい。時代が違うし悪い事とは言わないけどね。
OKAZZY!:メンバー同士あんまり親密になりすぎると、すぐ辞めるか、仲が悪くなる。で、すぐ解散する!
Shige : 俺はライヴとスタジオ以外、メンバーとは顔を合わさない。
kuma:俺もそう。仲が悪くなってからのツアーなんて最悪だからね。
OKAZZY!:だから誰か一人ローディがいる。ローディが話し相手、みたいな。
kuma:最近はローディをやる子もいないけどね、俺がローディをやってる頃は、車に乗ってるんだから絶対聞こえてるのに、俺の横にいる人にあえて伝言させられるとか。あの緊張関係は何とも言えない。
Shige : けど最近のバンドの子たちは、演奏が上手だね。
OKAZZY!:俺ら下手くそだったよな〜。
kuma:演奏は、我々より上手い子もたくさんいる。でも、ロック感とか魂とかまだまだなんですよ。配慮とガッツ、あと 「 あいつには絶対負けない 」 という闘争心、そういう気持ちがあるかどうかで音が断然変わる。経験や苦労があって、反抗することがロック。俺たちは、厳しいことをたくさん言われて、鍛えられてるもん、俺たちの方が断然ロックしてるよ。
Shige : そうだ、俺たちはずっとロックしてる。俺はロックがやりたい。ロックは上手いだけじゃできない。
kuma:昔、ライバル心はすごかったけど、今は現場でずっとやってきてる同士は、「 昔は仲が悪かった 」 とか「 テメーこのやろう!ムカつくんだよ! 」 とか、面と向かって平気で言えるからいいね。今の子たちがある程度の年になったとき、こうゆう話ってできるのかな。
Niwa : ツイッターや facebook に履歴が残ってるからいいんじゃない?(笑)
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- ガッツといえば、うちあげ事情は今と昔と比べるとどうですか?
kuma:飲む場所は変わりましたが、飲み続けることに関しては、今も昔もそんなに変わってないです。
OKAZZY!:今は朝までやってる店がいっぱいあるけど、当時はなかったから、店が終わったら 「 公園飲み 」 とかね。
kuma:公園とか路上飲みは一番大変。帰るタイミングがわからなくなる。
OKAZZY!:逃げるわけにいかないし。逆に今は、店が開いてるから帰れない。この前、途中で面倒くさい空気になってきたから、店員さんに「 あの席だけ『 もう閉店です
』て言って 」ってお願いした。
kuma:大阪だと 24 時間営業のホルモン焼き屋さんがあって、5 次会あたりには朝になってるから、結果、朝からホルモンとかね。みんなで飲んでると、自然の流れでそうなっちゃう。
- 1993 年頃の打ち上げ会場というと?
一同 : やぶ屋。錦の村さ来。上つぼ(上前津つぼ八)。今つぼ(今池つぼ八)。丸八寿司もよく行った、名駅だけど 24 時間営業だから!
kuma:いたずらとかトラブルとか、色んなことがあった。今もあるけど(笑)
OKAZZY!:面白いやつがいないとバンドは続かない。神経質過ぎるとピリピリしちゃってよくない。
kuma:今の若い子たちは真面目だもん。居酒屋でも女の子に茶々をいれない(笑)
OKAZZY!:それはよくない。だからすぐ解散するんだ!(笑)
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■ SxAxT
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■ SUB-EFFECT
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■ バランス整骨院名城
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※ 参加者の各プロフィール等はこちら。
■ ライヴクレーン!特製 俺たちのクロスレビュー
※ SUB-EFFECT #48 〜 忘年会GIG 〜 のライヴレポートはこちら。
■ Report File No.17 SUB-EFFECT #48 〜 忘年会GIG 〜
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