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20040723(金) 巨×横 第一戦@横スタ

> 巨人“五輪オーダー”不発…由伸欠場、小久保もコケた
>  (セ・リーグ、横浜10−4巨人、17回戦、巨人9勝8敗、23日、横浜)試合開始時刻の気温は32度。湿度は約70%。ただでさえ不快指数の高かった横浜スタジアム。左翼席のG党には、さらにストレスのたまる試合となった。アテネ五輪の開幕前なのに、ヨシノブがいない。それがすべての始まりだった。 >  朝、目覚めた高橋由は体の不調を感じ、都内の病院で診察を受けた結果、『急性胃腸炎』との診断が下された。いったん球場に姿を見せたが微熱、下痢、吐き気の症状は収まらず、練習前に帰宅し静養。今季、不調で4番を外れたことは1試合あったが、体調不良は初。球宴、そして五輪代表壮行試合に出場し続け、球界再編のめまぐるしい動きの中では、選手会長としての役割もあった。心身の疲労が形になってあらわれてしまった。
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>  攻守の柱に代わって、巨人軍の第69代4番に起用されたのは小久保。ダイエー時代の平成14年10月12日の近鉄戦(福岡ドーム)以来となる大役。一回二死二塁では左前へ先制打を放ったが、得点圏に走者を置いてまわってきたその後の2打席では凡退するなど、5打数1安打1打点だった。
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>  チームも11安打しながら4得点。効率の悪い攻めに「(先制打で)結果は出たけどその後が悪かったですね」と、主砲としてチームを勝利に導けず頭を下げた。
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>  四回には3失策が集中して4失点と、守備も乱れて10失点。ヨシノブ抜きの“五輪オーダー”は不発に終わった。
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>  「エラーじゃなくてピッチャーが悪い。エラーがあってもね、打たれ方が悪すぎる」。これだけ言って車のドアを閉めた堀内監督。体調によっては24日の横浜戦も高橋由抜きでの戦いを強いられる。落合竜とのゲーム差は4.5。これ以上、離されるわけにはいかない。
> (阿見 俊輔)
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> 【巨人の主な4番打者の初戦成績】
> 代     打 者     年・月・日  相 手   打 安 点 
> (1)  永沢富士雄  昭11・7・ 1 名古屋   3 0 0 
> (3)  中島 治康   11・7・11 阪 急   4 2 0 
> (7)  川上 哲治   14・5・11 イーグルス 5 0 0 
> (8)  青田  昇   18・4・10 大 和   4 1 1 
> (25) 長嶋 茂雄   33・8・ 6 広 島   4(1)2 
> (28) 王  貞治   37・4・ 7 阪 神   4 0 0 
> (39) 張本  勲   51・4・24 中 日   2 0 0 
> (45) 中畑  清   56・4・11 阪 神   4(1)1 
> (48) 原  辰徳   57・6・ 4 広 島   4 0 0 
> (60) 落合 博満  平 6・4・ 9 広 島   5(1)2 
> (61) 広沢 克実    7・5・ 3 阪 神   4 2 0 
> (62) 松井 秀喜      8・25 阪 神   4 2 2 
> (63) マ ッ ク    8・5・26 広 島   2 0 0 
> (64) 清原 和博    9・4・ 4 ヤクルト  4 1 0 
> (65) 石井 浩郎      6・28 中 日   3 1 2 
> (66) 高橋 由伸   11・5・ 5 ヤクルト  4 1 1 
> (67) マルティネス     6・27 広 島   5 3 0 
> (68) ペタジーニ   15・4・15 広 島   3 1 0 
> (69) 小久保裕紀   16・7・23 横 浜   4 1 1 
> 【注】()数字は本塁打数 
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> ★ペタジーニのミスが敗戦につながる
>  記録には残らないペタジーニのミスが敗戦につながった。四回一死二、三塁でゴロをはじき三走の生還を許した。さらに二死三塁ではゴロ処理後、一塁ベースカバーの佐藤宏との呼吸が合わず、送球がそれる間にまたも三走が生還。ともに失策はつかなかったが上田内野守備走塁コーチは「士気にも影響する。あした(24日)、ペタジーニと話します」とおかんむりだった。
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> ★木佐貫が3回0/3を7失点で7敗目
>  先発した木佐貫は一回に多村に23号3ランを献上するなど、3回0/3を7失点でKO。自己最速タイの151キロをマークしたが7敗目を喫した。3失策と味方の守備にも足を引っ張られた格好だが「その後を抑えるのがピッチャーですからね」と自らのふがいなさを責めた。
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> ★井出が3打数無安打2三振で二軍落ち
>  高橋由の欠場で5月26日の広島戦(福岡ドーム)以来、今季3度目の先発出場となった井出は3打数無安打2三振。試合後に首脳陣から矢野との一、二軍入れ替えが通達された。「力が入ったわけじゃないけど…。下(二軍)で打って、試合勘を取り戻したいですね」とガックリ。
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>  ◆大敗に巨人・須藤ヘッドコーチ 「(3失策に)スキを見せるのは勝負事では一番いけないこと。選手もそれを十分わかっていると思うが…」
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>  ◆五回に14号ソロを放った巨人・仁志 「完ぺきだった。自分のバッティングをすることだけを考えて打席に入ったよ」
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> 【データBox】
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>  (1)巨人・仁志が五回に本塁打を放ち、チームは横浜戦17試合連続本塁打。これは平成8、15年の16試合連続を抜いて、このカード最長となった。ちなみに、巨人の同一カード最長は平成13年、ヤクルト戦の18試合連続。プロ野球記録は昭和55年、ロッテが近鉄戦でマークした22試合連続。
>  (2)2ケタ失点は1日の阪神戦(甲子園、●0−11)以来、今季9度目。内訳は中日3、広島、横浜各2、阪神、ヤクルト各1で、9度はセ・リーグ最多。

由伸は大丈夫なんでしょうか…

> 【小早川毅彦】木佐貫はスキのない投球を
>  勝ってもピンチの連続、負けるときは早々KO。昨年とは別人の木佐貫ですが、球は走っているし、フォークの落ちもいい。なのに結果は出ない。その原因が一回、多村の打席に出ていました。
>  阿部は内角高めに直球を2球続けて要求し、2球目を右翼に本塁打されました。ともに構えよりやや中に入りましたが、逆球というほど甘い球ではない。事実、多村は1球目を空振りしています。
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>  コースも同じ、スピードも変わらない。多村がもう1球来ると読んでいたとも思えない。では何が違うのか? 結果的に打たれれば「油断した」と取られても仕方がないんです。
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>  上原も立ち上がりは悪いですが、中盤以降は“ここ”という場面で渾身の1球で抑える。結果が良ければ内容は問われないというのが上原の投球に表れています。
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>  上原不在の五輪期間中は軸として期待される木佐貫。何点取られてもヒットを打たれても最後は勝っている。泥臭くてもスキの見えないピッチングをしてほしいものです。
> (サンケイスポーツ専属評論家)

> 巨人がシダックス・武田獲り!野間口に続きW獲得狙う
>  巨人が今秋ドラフトでシダックス・野村克也監督の秘蔵っ子、武田勝投手(26)の獲得を目指していることが23日、明らかになった。自由獲得枠での入団が決定している野間口貴彦投手(21)に続き、シダックスからW獲得を狙う巨人。明大・一場靖弘投手(22)も自由獲得枠での入団が決まっており、猛烈な勢いで補強を進めている。
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>  球界再編問題が、巨人を中心に激動する状況に並行し、新戦力の補強計画を着実に進めていた。今月1日に自由獲得枠での入団が決定した右腕・野間口の次は、抜群の安定感を誇る左腕の武田。「巨人は野間口だけでなく武田も高く評価し、W獲りをするようだ」と球界関係者が明かした。
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>  武田は6月に行われた都市対抗の東京都二次予選で大健闘し、最優秀選手に輝いた。準決勝の鷺宮製作所戦では4安打1失点完投。不調のエース・野間口をカバーする力投が、Gスカウト陣の心を動かした。
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>  今年4年目の左腕。入社当時は中継ぎ専門だった。しかし昨年、野村監督就任と同時にシュートを直伝された。カーブピッチャーが、左打者の内角へのボールを覚えたことで、野村監督のセオリー“原点回帰”(外角低め)で勝負できるようになり、投球術が広がった。かつての経験も生き、先発、中継ぎとフル回転でシダックスを支える屋台骨だ。
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>  「武田は今、うちのチームで一番調子がいい」と秘蔵っ子の成長に目を細める野村監督。
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>  「環境に恵まれ、自分の意識をかえてくださった野村監督に感謝しています。都市対抗で結果を残したいです」と意気込む武田。野間口とともに、来季巨人のユニホームを着ることになるか。
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> ■武田 勝(たけだ・まさる)
>  昭和53年7月10日、名古屋市生まれの26歳。上名古屋小4年時に軟式で野球を始めて以来投手。浄心中でも軟式。関東一高では3年夏に甲子園に出場し、1回戦敗退。立正大を経てシダックス入りし、4年目。今年の都市対抗野球の東京都二次予選で最優秀選手に輝いた。MAX142キロ。1メートル76、70キロ。左投げ左打ち。血液型B。


> 合併反対の署名活動に格闘王吉田が参戦!
>  近鉄選手会の署名活動は、球界の枠を飛び越えた。近鉄川尻哲郎投手(35)が22日、藤井寺球場でプロ格闘家・吉田秀彦(34=吉田道場)に合併反対の活動を呼び掛け、了承を得ていることを明かした。吉田の高校時代の後輩で、川尻の友人でもある元ロックバンドSIAM SHADE(シャムシェイド)のボーカル未来(ひでき=32)はすでに署名活動を展開中。合併反対の行動は、各界を巻き込み始めた。
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>  選手会が訴える近鉄オリックスの合併阻止へ、強力な助っ人の存在が明らかになった。遠征前の藤井寺球場で川尻は「秀彦(吉田)も全面的に協力するって言ってくれている」と、友人でバルセロナ五輪金メダリストの吉田とのタッグ結成を宣言した。PRIDEなど、格闘界で熱いファイトを繰り広げる人気者の“参戦”で、近鉄ナインの署名活動も勢いを増しそうだ。
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>  川尻と吉田は5年来の付き合いで、川尻が阪神に所属していた03年1月には道場で合同トレーニングを行った間柄。同年の阪神宜野座キャンプを吉田が訪れて激励するなど、関係は深い。そんな川尻の近鉄が存続の危機を迎えたとあって、吉田も立ち上がった。
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>  すでに吉田を通じて、署名活動は音楽界にも波及している。吉田の東京・世田谷学園高時代の後輩で、「1/3の純情な感情」のヒットで知られるロックバンド、SIAM SHADE(解散)の元ボーカル、未来は自身のライブで署名を呼びかけているという。川尻は「秀彦が声をかけてくれたみたい」と明かした。13日に近鉄選手と、近鉄買収計画を表明しているライブドア堀江貴文社長(31)が同席して話題になり、次回8月5日に予定されている「大阪の未来を考える会」にも、未来は「顔を出しますと言っていた」(川尻)という。同会には、俳優の藤田まこと、女優三林京子をはじめ、大阪市議会議員らも発起人に名を連ねている。
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>  球界を飛び出して広がる署名の輪に、川尻も自信を深めた様子。「大阪府民が『大阪といったらバファローズ』といえるようにしていかないと。(署名を)全国規模で展開して、最後にはちゃんとした企業についてもらえたら」とビジョンを語っていた。
> [2004/7/23/08:51 紙面から]

> 宮本、セ界中のファンに「共闘して」
>  アテネ五輪日本代表の宮本慎也主将(33=ヤクルト)が、ファンの結束を促した。五輪の応援のことではない。合併問題に関し「セ・リーグの球団のファンも横断幕とかで意見を主張してくれたらいいのに」と、近鉄やオリックスのファンだけでなくセのファンも行動してほしいと訴えた。
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>  合併問題が浮上して以降、ヤクルト戦で合併に反対する横断幕が出たのは球宴直前の中日戦(ナゴヤドーム)だけ。本来、掲示してはいけない場所だったこともあるが、警備員に撤去を求められ、あっという間に消えた。宮本としては、選手会が12球団の垣根を取り払って一致団結しているように、ファンも声を出してほしい考えだ。
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>  五輪期間、日本を離れるが合併問題のことは頭から離れない。宮本自身、それだけ大きな問題だととらえている。「東京ドームのライトスタンドに合併反対の横断幕が出たりしたら、オーナー陣も重く受け止めるのでは…」と話していた。
> [2004/7/23/07:16 紙面から]

> 久万オーナー指令!巨人とケンカしてこい
>  2リーグ制維持を訴える阪神の野崎勝義球団社長(62)は、23日に都内で横浜、ヤクルトと3者会談、その後、巨人と話し合う。26日の実行委員会で提案する合意案を、取りまとめることができるかが焦点。
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>  これに先立ち、阪神久万俊二郎オーナー(83=電鉄本社相談役)が22日、電鉄本社で本社役員を交え、野崎社長と約3時間の会談を行った。阪神の球団社長が巨人球団事務所を訪れるのは初めてで、久万オーナーは「ケンカさせたら面白い。ケンカしたら応援しますわ。でもやられて帰ってきたら、しかりますけどね」と、ジョーク交じりに激励した。会談は“最後の作戦会議”で、阪神の総意が2リーグ存続であることを確認。ケンカしてでも2リーグの有益性を訴えろとの姿勢を示した形だ。
>
>  ただし、久万オーナーも赤字で球団経営に影響が出ている現状に無理があることも承知している。1リーグ移行については「今は何も知識がないのだから、少なくとも1年は無理。いろいろ勉強するために1年は必要」とした。とりあえず来年は2リーグを暫定存続させ、その猶予期間で論議を尽くそうとの提案。巨人との話し合いでも、ここを“落としどころ”にするつもりだ。
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>  「ナベツネさんも何が何でも1リーグとか思ってないでしょう。むしろ西武さんの方が珍しくオーナー会議に出て来てその後会見したり、強く願っているんじゃないですか」。久万オーナーは渡辺オーナーの腹を読みつつ、着地点はあるとの見解を示した。
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>  野崎社長は、2リーグ制維持のほか、交流戦導入など私案を既に中日、広島に示し、同意を得ている。ヤクルト、横浜と3者会談、その後の巨人との話し合いが、球界の今後を左右する可能性もあり、注目の1日となりそうだ。
> [2004/7/23/07:14 紙面から]

> 巨人以外の11球団で入場者数増加
>  セ、パ両リーグは22日、21日時点での観客動員数を発表、球団別では巨人を除く11球団が前年比プラスとなった。
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>  セ・リーグは1試合平均で昨年比6・4%増の3万4118人だった。球団別では阪神と広島がともに前年比15%以上アップしたほか中日、ヤクルト、横浜も増加した。唯一減少した巨人は地方主催試合の球場収容能力が影響した。平均試合時間は3時間19分で昨年同時期より5分長くなった。
>
>  一方、パ・リーグは1試合平均で前年比11・4%増の2万5500人だった。昨年に比べ6球団すべてが増加し、合併問題に揺れるオリックスが30%増と最も伸び率が大きく、逆に近鉄はわずか1・6%増と伸び幅が最も小さかった。ほかにロッテ、日本ハムが約27%増加した。平均試合時間は3時間26分だった。
> [2004/7/22/22:18]

> 阪神、1リーグ制時期尚早を再確認
>  阪神の野崎勝義球団社長は22日、大阪市内の電鉄本社で行われた定例報告会で、久万俊二郎オーナーに対し、2リーグ制維持に向けた具体案などを経過説明し、球団として来年からの1リーグ制移行は時期尚早との認識を再確認した。
>
>  報告会は約3時間に及び、野崎球団社長はもう1つの合併でパ・リーグが4球団になった場合でも「2リーグで成り立つ」と強調。具体案の柱であるパ・リーグとの交流戦については久万オーナーは「今さらと思われるかもしれんが、やってやらないかん」と前向きな姿勢で理解を示した。
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>  23日に行われる巨人など3球団との話し合いに向けては、久万オーナーが野崎球団社長に「できるだけ相手方の言い分をよく聞いてくるように」とアドバイスした。
> [2004/7/22/20:28]

> 小池パ会長が阪神野崎社長と面会へ
>  パ・リーグの小池唯夫会長は22日、2リーグ制維持を唱える阪神の野崎勝義球団社長と23日午後に面会することを明らかにした。
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>  野崎社長は23日に東京都内でヤクルト、横浜と合同で話し合い、その後巨人とも会談。さらに豊蔵一セ・リーグ会長にも事情説明を行い、最後にパ連盟事務所を訪れる予定。小池会長は「ここ(パ・リーグ)にもあいさつに来るようだ。セントラルの意見をお聞きするのが主になる」と話した。
> [2004/7/22/19:10]



> 清原“けじめ”の黒髪!8月復帰へ向け本格練習再開
>  左手甲の骨折で戦列離脱中の巨人・清原和博内野手(36)が22日、川崎市多摩区のジャイアンツ球場で本格練習を再開した。二軍の若手にまじって汗を流す清原の髪の毛の色は、なんと黒!! 今季初めての黒髪で初心に戻り、8月中の復帰、逆転Vのシンボル、そしてあと10本に迫った通算500号に、番長が不屈の闘魂で挑む。
> ◇
>  それは「あり得ない」姿だった。ジャイアンツ球場に現れた清原の髪は、黒だった。漆黒、真っ黒−。練習前「帽子、なくても大丈夫か?」と高橋尚に尋ねた。YG帽非着用。黒髪では二軍の輪の中でも清原の頭は目立たない。「なんか、普通っすね…」。高橋尚が意外そうにつぶやいた。
>
>  「気持ちの変化? それは変わらないですわ。まあ、一歩前進ということでしょう」
>
>  相変わらず言葉少なの清原だが、出直しへの決意は明らかだ。6月19日に阪神・安藤から死球を受けて左手甲を骨折。髪の色を茶から銀に変えた。自主トレで銀、キャンプで金、開幕後は茶。清原の髪の色は「反骨の象徴」でもあった。それをあえて、黒に戻した。
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>  「技術練習の許可が出て、リハビリは終わり。キヨなりの“けじめ”なんじゃないかな。話をしても前向きだし、もともと気持ちの切り替えが上手な選手。患部以外の体は完全にできている」
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>  水沢トレーニングコーチも決意と読み取った。当初は全治3カ月で「うまくいけばシーズン中に復帰できる」との診断。だが現状は「本格打撃に入れば3週間で試合に出られそう」(淡口打撃コーチ)という。8月中に復帰すれば優勝争いの最終盤、残り20試合以上に出場が可能になる。
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>  見込みを裏付けるように動きも軽快だった。ウオーミングアップは、二軍本隊に合流。スクワットなど下半身に不安があればできないメニューもこなした。キャッチボール、ティー打撃、ノックと骨折後初めて本格的にボールを握った。ウエートトレまで、たっぷり3時間の再始動だ。
>
>  さらに周囲を驚かせたのはシャワー後。裸で体重計に乗ると、厳しい表情でデジタル数字をにらんだ。ウエートコントロールのかいあって、ベスト体重を維持し続けている。こんな姿は、これまで数多く経験した故障中の清原に見たことがない。
>
>  だからこそ黒髪、なのだ。染めた髪を「黒に戻す」挙に出たのは、平成14年の2月4日以来。当時は原監督に本気度を示すためだった。今回はもちろん、復帰への執念。一塁争いの“勝者”のはずのペタジーニはスランプにもがく。中日には3.5差つけられている。2000安打のシーズンをV逸で終わりたくはない。
>
>  なにより黒髪の清原が最後に「逆転Vのシンボル」になることが、堀内巨人での存在証明、存在意義。あと10本に迫った500本塁打もある。球界再編にも「できることはなんでもやる」と、近鉄選手会らへの支援を口にしている。巨人の覇権奪回も球界の未来も“黒髪の”清原が、まとめて面倒を見る。
> (加藤 俊一郎)
>
> 【これが番長の気持ち?】
> 福島章・上智大学名誉教授(68)=心理学
>  「髪形や髪の色を変えるのは、女性の化粧と同じで自分のアイデンティティー(自己表現)を変えたいから。一般的に黒を金にかえるときは、違った自分になる、つまり“有能”“かっこいい”自分になりたいという心理の表れです。逆に金を黒に戻す場合は“本来の自分に戻す”“本分を尽くしたい”“本来の能力を100%発揮したい”意識から。清原さんが自分で気がつかない内面には、今まで本当の自分ではなかった、と反省している部分があるのかもしれません。今回、金髪を黒髪に戻したのは、ゲンかつぎよりもっと真剣な気持ちの反映。“これから本当のおれをみせてやる”そんな深層心理がうかがえますね」
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> 【キヨのヘア物語】
>   ★懺悔(ざんげ)  平成11年12月22日、契約更改の席に、金髪から一分刈りに頭を丸めて登場。自ら減俸を申し出て、5000万円ダウンの2億8000万円でサイン。左手甲亀裂骨折、右ひざじん帯損傷と故障続きで、成績も86試合で打率.236、13本塁打、46点とプロ14年目で自己ワースト。オフに渡辺オーナーなどに3年連続V逸の超A級戦犯と酷評され、改心。ファン、オーナーに対して懺悔(ざんげ)の意を頭で示した
>
>   ★ワイだけかいッ!?  同14年1月31日、宮崎入りの際、清原を除く全選手が茶髪や金髪を黒髪に染め直して登場。一人だけ金髪の清原は思わず肩身を狭くするほどのピリピリムード。「なんや!? みんな髪黒いやんか。違うのは!!」と突然大声をあげた。ただ一人“黒髪ジャイアンツ”に乗り損ねた
>
>   ★反発?  同15年オフ、堀内新監督の打ち出した守備重視のスタメン編成で、ペタジーニとの一塁レギュラー争いに対する反発なのか、それとも「金髪も下品でなければ」という容認の方針に乗ったのか、野手会のゴルフコンペに金髪を越えた銀髪で出現。そして今年、人生初の二軍、そして一軍・宮崎キャンプには金髪で合流した。さらに6月19日の阪神戦で死球を受けて左手甲を骨折、ジャイアンツ球場に現れた際にはなぜか再び銀髪に…


> ロッテ黒木右足に打球受け降板/ファーム
> <イースタン:日本ハム3−1ロッテ>◇22日◇ロッテ浦和球場
>  ロッテ黒木知宏投手(30)が4月10日以来のファームで調整登板した。荘投手兼トレーニングコーチは「暑さも考えて3回、投球数50球を考えている」と言ってマウンドに送ったが、2回に右足に打球を当て、打者4人、1安打無失点で降板した。
>
>  日本ハムは入来祐作投手(31)がファームで9試合目の登板。最速145キロの直球にスライダー、カーブ、チェンジアップで3回まで零封と、1軍入り間近を期待させる安定感のあるピッチングを披露した。「145キロが出ました。死球1ですが、どの球でもカウントがとれるようになった。体の調子もいいので、やっと野球選手になりました」と笑顔を見せた。
>
>  試合は、日本ハムが4回に1死満塁で稲田の押し出し死球で先制。さらに2死二、三塁で、尾崎の内野安打の間に、好スタートを切っていた林が一挙に生還して逃げ切った。尾崎は「内野安打で2打点は初めてです。林さんの好走塁に感謝です」とご機嫌だった。
> [2004/7/22/17:45]


> 【高校野球】横浜創学館・高橋に日米6球団が熱視線
>  (第86回全国高校野球選手権、8月7日)22日に41大会で246試合が行われ、神奈川では今秋ドラフト1巡目候補のMAX145キロ右腕、横浜創学館・高橋徹投手(3年)が、百合丘を4安打完封。視察した中日・中田宗男スカウト部長が獲得を示唆するなど、ネット裏もヒートアップさせた。北北海道は決勝戦が行われ、旭川北が雄武を9−5で下して44年ぶり2度目の甲子園出場を決めた。茨城では昨夏優勝の常総学院(茨城)が準決勝進出。愛媛では今春の選抜覇者の済美が準々決勝へ。山梨では東海大甲府と甲府工が24日の決勝に進出した。
>
>  投げるたびにプロの評価が上昇する。横浜創学館・高橋が、百合丘を4安打完封。堂々11奪三振ショーを演じた。
>
>  「走者を出してからのピッチングに気をつけて投げました。完封できたので100点です」
>
>  1回戦(対横浜清陵総合)で4失点完投して以来、12日ぶりの登板。二回一死、左前打でこの日最初に出した走者・梅林をけん制で仕留めた。六回にも2度。計3度、けん制で走者を刺すたくみなマウンドさばきは三振数同様に圧巻だった。
>
>  ドジャースをはじめ巨人、ヤクルトなど日米6球団が熱視線。中でも初視察した中日・中田スカウト部長のハートをわしづかみだ。「東北・ダルビッシュは別にして今年見た高校生投手の中で一番。ドラフトでうちの番まで指名されていなかったら、獲りに行きます」と“竜の恋人”にご指名だ。
>
>  この日最速143キロを計測したのも八回とバテ知らずで「ここからの連戦は高橋頼み」と森田誠一監督も全幅の信頼。観戦した熊谷司郎校長も「高橋くん次第で(平成6年の)4強以上いけるかもしれません」。大きな期待を背負う高橋が、夏を突き進んでいく。
> (山下 千穂)
>
> ■高橋 徹(たかはし・とおる)
>  昭和62年2月23日、神奈川・横浜市生まれの17歳。横浜・並木小1年時に『並木ジャイアンツ』で野球を始め、外野手や捕手を経験。横須賀・大津中時代は『横須賀スターズ』で投手に転向し、3年時に全国大会8強。遠投100メートル。家族は両親と兄2人。1メートル83、73キロ。右投げ右打ち。血液型0。好きなタレントは小野真弓。
>
> ◇神奈川4回戦(相模原球場) 
> 百 合 丘 0 0 0 0 0 0 0 0 0 − 0 
> 横浜創学館 1 0 0 1 2 0 0 0 × − 4 
> (百)川畑、長谷部、大橋−鈴木良
> (横)高橋−菅原 
>
> ★横浜商がまさかの敗退
>  Y校の愛称で親しまれている第1シードの横浜商が、4回戦で無名の藤沢西に2−4で敗れた。春の県大会で計4本塁打を放った5番・田中和博一塁手(3年)は、3打数無安打。九回二死満塁で4番・角田が遊ゴロに倒れると、ネクスト・バッターズボックスでしばらく動けなかった。「第1シードだったので、甲子園に一番近いところにいると思って試合をしてきたんですが…」と涙をにじませた。
> (相模原)
>
> ★都雪谷がサヨナラ負け
>  昨夏に都立勢として甲子園に出場、話題となった都雪谷が姿を消した。東東京大会4回戦で都文京に延長十二回、4−5でサヨナラ負けだ。一時は3点差をつけながらミスを連発。八回に失策などで追いつかれ、十二回もミスから好機をつくられた。相原監督は「負けるときはこんなもの。簡単なミスがあまりに多すぎて、勝てるゲームなのに相手に流れが行った」と目を真っ赤にしながら話した。
> (神宮第2)
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> ★都国立がベスト8に進出
>  西東京大会で、都国立が3−2で第4シードの法政一にサヨナラ勝ちし、ベスト8に進出した。1点を追う九回、二死一、二塁で途中出場の主将・谷田部大地外野手(3年)が中越えのサヨナラ二塁打。打撃不振で2試合連続スタメン落ちをしていた谷田部は「不思議と緊張はしませんでした。打てたのはみんなのおかげです」と笑顔。秋森仁志監督(46)も「本当にうれしい。1戦1戦がんばります」。24年ぶりの甲子園を目指す。
> (多摩市一本杉)
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> ★魚津・藤原が満塁本塁打含むサイクル安打
>  富山大会2回戦で満塁本塁打を含むサイクル安打の大記録が生まれた。魚津の背番号「10」藤原敬史投手(2年)は、7番の下位打者ながら二回の三塁打を皮切りに、四回に単打、五回に左越え満塁弾、そして六回の二塁打で締めくくった。打点7を稼ぎ、高朋に13−4(七回コールドゲーム)で大勝の立役者となった16歳は「試合後、記者に言われるまで自分の記録に気づかなかった。チャンスがあればどんな形でもチームに貢献したい」と淡々。
> (富山)
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> ★広島・広陵が6季連続の甲子園ならず
>  6季連続の甲子園出場を目指した広陵の夢は、夏の甲子園大会で6度の優勝を誇る古豪・広島商の前にあえなく散った。広陵は立ち上がりを攻められ、三回までに6失点。看板の打線も沈黙した。最後の打者となった上本主将(3年)は「昨春の選抜大会で優勝したチームといつも比べられてきた。自分たちには力がなかった」とうつむいた。
> (広島)
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> ★旭川北が44年ぶり2度目の甲子園出場
>  2−5からの逆転勝ちで旭川北が北北海道大会を制した。歓喜の瞬間、高橋仁史監督(39)は「信じられない…」と絶句。昭和35年以来、44年ぶり2度目の甲子園出場だ。昨年まで夏は3年連続で支部代表決定戦で敗退。今年の目標は北大会出場だったが、その目標の舞台で頂点に立った。「(チームは)僕の手を離れて遠くへ行ってしまったような気がする」と監督がつぶやくほど成長したナインが、もっと大きな舞台に乗り込む。
> (旭川スタルヒン)
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>  ■旭川北 昭和15年、旭川市立中学校として創立。昭和25年に現校名に改称。普通科、英語科、定時制普通科からなる公立共学校で、生徒数は861人(女子463人)。部員数43人。44年ぶり2度目の出場(春はなし)。主なOBは太田有香(ピアニスト)、岩本賢一(日本ハム通訳)ら。所在地は旭川市花咲町3丁目。岡田義明校長。
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>  ◆11月にマスターズ甲子園 全国の高校硬式野球部OBに、あこがれの甲子園球場でプレーする夢を実現する「マスターズ甲子園2004」(全国新聞社事業協議会など後援)が11月28日に同球場で行われることになり、22日、大会実行委員会が概要を発表した。応募資格など詳細は大会ホームページ、http://www.masterskoshien.com。
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>  ◆此花学院が出場辞退 大阪府高野連は22日、此花学院の第86回全国高校野球選手権大会大阪大会への出場辞退を受理したと発表した。此花学院の野球部員2人が大会期間中に、大阪府内のディスカウントショップで万引をしていたことが21日に判明。大阪府高野連は22日以降の出場を認めていたが、同校が辞退を申し出た。

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翌日

翌日(巨×横第二戦)
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