バッハ研究会合唱団の練習帳(第21回)

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バッハ研究会合唱団の練習帳(第21回)

楽譜について | 楽譜の訂正や注意 | 音取りMIDI情報 | 対訳情報 | 練習日誌 | 昔の練習帳 |

楽譜について

76番、103番
CarusまたはBreitkopfを使用。
106番
Bärenreiter(in F)を使用します。ただし、実際の演奏ではリコーダー:in F@フレンチピッチ(A=390Hz)、その他(含む合唱):in Es@モダンピッチ(440Hz)で演奏予定のため、絶対音感のある方にはBreitkopf版(in Es)の方がむしろ使いやすいかもしれません。それ以外は、テキスト等、Bärenreiter版を基本といたします。
161番
Breitkopfを使用。新バッハに合わせた訂正がいくつかあります。

*基本的に Bärenreiter 新バッハ版、出版されていないときは Carus、それもないときは Breitkopf という順に楽譜を使用しています。
共同購入は一応終了しました。楽譜が必要な方は事前にご連絡ください。

楽譜の訂正や注意

こちら '03/3/22 更新

音取りMIDI情報

76番、103番、106番 (F-dur)、161番
バッハのMIDI にありますのでご利用ください。
106番 (Es-dur)
小川与半のバッハSMFライブラリに とてもよくできた練習MIDIがあります。

*各パートの音取りMIDI を CD で欲しい方は、こちらまでご連絡ください。

対訳情報

76番、103番、106番、161番
damoさんの日本語対訳が「Wandrers Aufenthalt」にあります。76番、103番、161番はバッハ研のリクエストで追加されました。多謝!

練習日誌

2003年5月5日(日) 本番は晴天、熱演に・・・

なりました。礼拝堂は本当に暑かったですね。礼拝堂でのリハーサル第一声は猛烈に反響し、互いの音が聞き取りにくく、走りだしたソプラノと指揮の板ばさみになって立ち往生するアルト・・・と、なかなか危うい出だしでしたが、リハーサル終了前の2時過ぎには入場し始めたお客様で会場が埋まると、落ち着いた響きになりました。初めての会場での準備はなかなか大変で、毎度ながら小堀さんを初めとする裏方の面々には本当にお世話になりました。合唱を楽しみながらも、ソリストの歌声に耳をすませ、トランペットの華麗な響き、リコーダーの澄んだ響き、ガンバの音色に心揺さぶられ、会場2階のステンドグラスの眺めも堪能できたすてきな演奏会でした。最後の最後の嬉しいニュースには騒然! 今回も印象的な演奏会になりました。

2003年5月4日(土) リハーサル その2

リハーサルでは、素晴らしいオケやソロに聞き惚れてしまうせいか、最初の76番の冒頭のバスが全員そろって落ちました。これで本番は大丈夫!でしょう。関西からの畑さんも含め、ソロ、オケが全員そろいました。

2003年4月26日(土) リハーサル その1

練習開始が12時からだと思った人、1時からだと思った人、2時からだと知っていた人とさまざまでしたが、オケ、ガンバ、リコーダー、オルガン、バスの太田さんが参加のリハーサルになりました。今回のオケは、1st Vn 2、2nd Vn 2、Va 2、Vc 1、Cb 1、Ob 2、Tp 1 + ガンバ 2、リコーダー 2、オルガン。テンポなど確認しながらの練習になりました。103番は気のせいか、今までで一番速かったような?

2003年4月12~13日(土日) 合宿

今回の合宿はロ短調を練習している別の合唱団とぶつかり、いつもの隣の棟でした。練習の開始時には、バッハ研のメンバーがロ短調に迷い込み、ロ短調の団員がバッハ研の練習に迷い込むことも。土曜日は2時から夕食をはさんで9時ごろまで、日曜日は9時から12時まで、北海道、宮城、磐田と遠方からの参加者も交えてみっちり練習しました。土曜日の9時過ぎ、いつもの懇親会ではさまざまな名演奏や迷演奏が・・・。

2003年4月1日(火) 合宿前最後の練習は・・・

年度の変わり目ということもあって欠席が多いかもしれないという心配はありましたが、さすがに最後はやるバッハ研! 在京組ほぼ全員が定刻前に揃ってしまいました。アルトにはハルツォークさんのお嬢さんであるエリカさんも初参加、最近の参加者の本物のドイツ語発音に刺激され、全体のしゃべりがしまってきました。この日やむを得ぬ理由により欠席のマエストロからは「全体的にほぼ完璧なのでとにかく通してほしい」と委任された同僚のI先生の指揮でまずは103番を開始したところ、各自のおさらいの成果か苦手な早口「aber die Welt sird sich」もなかなかのもの。本番に余裕をもたせるために実際より速いテンポで練習しようということになり、いつもより2割増し?くらいのテンポにしてみるとまったく問題なし。合宿まで保つかどうか怪しいながら、バッハ研の潜在能力が最大に発揮されました。もしかしたら、マエストロがいない方が上手かも? 161番の5番と6番を通して休憩。その後さらに参加者が増えて部屋の椅子が足りなくなり、床が抜ける恐れがでてきたため、最後の30分は隣の公園の桜の下で度胸試し。満開の桜の下で盛り上がっていた高校生たちを観客にして、コラールを何曲か披露。拍手喝采をあびました。 How much do you believe ?!

2003年3月22日(土)

アルトとテナーにハルトマンご夫妻が見学に来られ、練習が突然バイリンガルになりました。最初は103番のコラールで音出し。その後は76番1曲目。遅いテンポでもだいぶ練習しました。76番は自然なダイナミクスで。基本的にはテーマがきたら f、メリスマは鼻歌 (特に内声)。ソプラノのフォルテはしっかり、ただし揺らさないこと。ボーイソプラノの響きが理想です。76番のコラール2曲を通して、103番1曲目へ。要所要所で響きを合わせること。半音階から全音になるときなどに注意。最後に161番の5番とコラールを急いで通しました。

2003年3月11日(火)

前回のマエストロの話どおり、161番1曲目はアルトのアリアですが、13小節から始まる (BCJのCDではオルガンの) コラールに歌詞が付いて合唱が入ることになりました。青木さんは覚悟してください?! 以下、ソプラノ川本さんからのレポートです。

161番からスタート
1番の女声のコラールから
楽譜に歌詞がないため先生が読み上げました
伴奏から音をさがしてください

(13小節、4拍目)
Hertz-lich tut mich ver-lan-gen
Nach ein-em sel-gen End,

(23小節、4拍目)
Weil ich hie bin um-fan-gen
Mit Trüb-sal und E-lend

(33小節、4拍目)
Ich hab Lust ab-zu-schei-den
Von die-ser bö-sen Welt,

(43小節、4拍目)
Sehn mich nach himml'-shen Freu-den
O Je-su komm nur bald!

そのあと
5番と6番のコラール
6番コラールの最終小節アルトは
シでのばしたあと一呼吸おいて音を動かします

本日のメインイベントは103番!
歌詞が入るようにゆっくりとやりました
トリルは2度上の音を8分音符でひっかけます
例えば30小節目テノール
ファミー(固定度)となります
バスの98小節目heulenのlenの音に音の重さがきます
6番のコラールはしゃべるように

76番の1番を大慌てで通して終了

バックステージでテノールから
103番の136小節目で
なんであらためてむずかしい歌詞をしゃべらなければならないの?
という意見がでて、マエストロも前向きに検討しそう
次回には指示が出るのでは?
こんなところでした
参考になれば幸いです
よろしく
(By Y.K.)

2003年3月8日(土)

この日の練習は161番から。全曲歌詞がついたため、いつもの注意ですが「単語をはっきり」「単語を切る」「ピアノのときも子音はフォルテ」などなど。今回は「音を揺らさない!」という注意も頻発しました。161番の5曲目と6曲目コラールの後は、106番へ。「いつもちゃんとやったことがない」というマエストロの言葉で後ろから始めることになり、まずは最後の4曲目から。出だしの響きを合わせる。10小節アルトの「Gott Vater」は < > を付けて。19小節からの二重フーガでは、テーマを歌うパートだけが歌うという練習 (たとえば、19小節からはアルトとテナー、22小節からはソプラノとバス、24小節4拍目からはバスとアルト)、次にテーマを歌うパートだけがフォルテで残りのパートは鼻歌という練習をしました。43小節からはずっとフォルテ、50小節最後の「amen」は PP で響きだけ。続いて 3b のコラール。女声に加えてテナーも歌うことになりました。したがって、女声は低いところで無理しないこと。55小節「stille」は頭にアクセントを付けて subito PP、65小節「Schlaf」もアクセントを付けたら落し、(正確に) 66小節3拍目から cresc。2d の「Mensch, du must」はしゃべること。「sterben」を伸ばすときは、いったん引くこと。2a 7小節からは「In ihm leben」のパートが聞こえるように。最後の30分で76番と103番を(歌詞付き・テンポで)通しました。本番で参加したければ、自主練習しかなさそうです。

2003年3月1日(土)

寒い1日で、終わるころには氷雨でした。出だしは雨のせいか細々と、最後は大勢 (最近このパターンが多い?)、見学にいらした方も1名いらっしゃいました。練習は103番のコラールで開始。まだ声が出ないまま、1曲目の歌詞練習に。その後もう一度コラール、76番1曲目、7曲目コラール、14曲目コラールの歌詞練習、161番の合唱曲(5曲目)とコラールの歌詞を確認して (106番は既についているため) すべて歌詞がつきました。76番14曲目のコラール26小節では、Breitkopt版の歌詞に誤りがあります。「vor」ではなく「für」ですので訂正してください。最後に106番を通してこの日の練習が終了した後、前日逝去されたソプラノ見上百合子さんに心からの黙祷を捧げました。最近2年間はご病気のため参加されていませんでしたが、バッハ研創設前からとも言える生粋のメンバーであり、皆の心の拠り所となる方でした。告別式ではヨハネの終曲コラールでお別れすることになりました。

2003年2月11日(火・祝)

雨が降りそうな休日でしたが、終わるまで天気はもちました。練習時間が昼間だったため、つい新生教会へ行ってしまった人も・・・。久しぶりに三栄町の広い会場がとれたのですが、出だしの人数はやや少なめ。でも最後には大勢そろいました。練習は161→106→76→103となり、2月からという約束の歌詞はまだ161番と106番だけ。76番と103番は最後の30分で通しました。161番合唱曲の歌詞で、20小節(ソプラノとアルト)や24小節(テナーとバス)のWille は「ヴィ・イ・イ・レ」ではなく、「ヴィ・レ・エ・エ」。

2003年1月25日(土)

103番のコラールで音出しの後、まずは1曲目へ。31小節の動きの後の32小節頭(TとA)、35小節の後の36小節頭(AとS)のように完全音程になったときに音を合わせること。39小節バスはf(フォルテ)です。43小節からのソプラノとテナーのような形は8分音符スタカート。ただし8分音符が3つ以上続くようなときはレガート。こういう3度のハーモニーは絶対合わせる!音が動いているときも小節の頭で響かせること。tr は8分音符で引っ掛ける。テナー34小節の音は裏返さない (しっかりパバロッティ)。コラールは最初はp(ピアノ)、4小節フェルマータの後f(フォルテ)でマルカート、12小節フェルマータの後fのままレガート (Carus版は繰り返しは展開されていますが、Breitkopt版では繰り返し記号になっています)。休憩の後は76番「ラッパに負けない!」。25小節ソプラノのように長い音はいったん落として最後の小節で cresc。動き出す手前から気を入れて。コラールはアカペラでも練習しました。最後に106番2a。4小節1拍目のアルトとバスの Zeit は短め (8分音符)、t をぼかす (発音しない)。die aller はレガート。allegro に入って In ihm leben はスタカート、weben からレガート。アンサンブルを大切に。41小節アウフタクトの In ihm はテヌート・スタカート。ソプラノは音を上から取ること。

2003年1月14日(火)

今年初日は見学 (ソプラノ2人+バス1人) の方もいらして大盛況でした。最近はいつもテノールが3人以上いるという画期的な状況です。人数と出席率がダントツなのは最近は常にアルト、ソプラノはやや少なし。バスは皆が代わる代わる来ているような・・・。練習は、新年だし・・・ということで華やかな76番から。1曲目を通してまずはコラールへ。怪しい音程を確認しながらハーモニーを合わせる練習を繰り返しました。その後、1曲目に戻りました。1曲目34~35小節はヘミオラに注意。メリスマは「参加したければ自分で練習してくること!」ソプラノは高い音は当然ですが、低い音もしっかり (たとえば55小節3拍目裏)。67小節から (Tuttiでやります) は、たとえば69小節1拍目裏の下がる音を当てること。バスの72~73小節は予想外の音の動きをするので注意。この辺りのオケは通奏低音だけなので合唱しっかり。5分休憩の後は103番へ。1曲目は半音と全音の違いに注意。「音さえ取ってしまえば大丈夫!」コラールはソプラノの旋律を消さないように。ソプラノが低い音で始まるところ (最初、4小節と12小節のフェルマーとの後) では他のパートは抑えて。

懇親会の席でマエストロがおっしゃるには「76番と103番は大丈夫! (何が???)」ただし、106番については悟りの境地に達したようで、合唱への要求も高くなりそうです。4曲すべての日本語対訳が damo さんのサイトにありますので、ぜひご覧ください。

2002年12月28日(土)

12時から年末年始恒例クリスマス・オラトリオの自主練習。2時からの本練習は音だしに106番を全曲通した後、いよいよ今回一番難しそうな103番の初見大会。101小節 Adagio からのバス・ソロ以外はすべて Tutti ですのでお忘れなく。特にバスは、普通はアルトとテノールにしか出てこない音の変化が出てくるし、Continuoがいっしょに旋律をやらない個所が多いのでがんばる! コラールは、バスが高音から入りますがピアノで抑えて。練習は103番の音取りができた(?)ところでテンポで通し、休憩の後は76番のコラールへ。1回目は落ちていた人も2回目、3回目と歌えるようになりました。少し拍子の取りにくい、きれいなコラールです。旋律は7番と14番で同じ。最後に76番1曲目。これも全部 Tuttiです。29小節はアルトしっかり。2月からは歌詞付けますとのことでした (前回は「来年からつける!」と言ったのですが、やはり無理と思ったのか?!)。

懇親会の参加者は今年最大。普段は急いで帰宅する人も、これから帰郷する人も、いつものメンバーも参加して大いに盛り上がり、最後には無事に帰れるかどうか危ない室ちゃんに伊藤先生と塩谷さんが付き添って散会になりました。今度の合宿には音楽のテスト (高1レベル) をやるなんて話も! 2次会に行ったメンバーが無事に帰れたことを祈りつつ、今年のバッハ研は〆。

2002年12月10日(火)

この日の練習は161番から。特に完全5度 (161番では間の音が抜けた空5度が多用されています。3度を埋めるのはリコーダー) を何度も確認しながら合わせました。ヘミオラをはっきり。続いて 76番1曲目の初見大会&各パートの音取り。最後に106番を合わせて時間切れになり、76番のコラールと103番の初見大会は次回に持ち越し。次回は今年最後の練習です。

2002年11月12日(火)

だいぶ寒くなってきました。この日の練習は、前半は161番の初見大会、後半は106番を全曲通しました。161番コラールは、新バッハ版からの訂正がいくつか有り。アルト1小節3拍目 (4分音符レ → 8分音符ド・レ)、アルト4小節2~3拍目 (符点4分音符レ+8分音符ド → 4分音符レ・ド)、テナー2小節3拍目 (8分音符レ・シ → 4分音符#ソ)。ピアニストは初見の福島源さんでした。

2002年10月19日(土)

この日に間に合う予定だった楽譜がどれも到着せず。そのおかげで充実した (^^; 106番のみの練習となり、要所要所でのハーモニーをきっちり (???) 作りました。例外を除き、全体として mf 以上の音量になることはありません。2a のメリスマはレガート。8分音符は切る (・・・というのはどこまで?)。4小節1拍目の4分音符は8分音符に変更。41小節1~2拍目の sterben は例外的に1拍ずつ切ります。42小節からのソプラノの3回の「in ihm sterben wir」はフレーズ感を出して。2d の歌詞「Mensch/du/mußt」はしゃべること。sterben の「シュ」をはっきり、ben で押さないこと。最後(182小節3拍目)は短く消える(聞こえないくらい)。

突然アルトが上手になってびっくりしないでください。人気の (?) アルトに初参加の方が2人いらっしゃいました (1人はマエストロの後輩)。テナーM 氏もアルトに転向しました (^_^)。久々復帰の長町さんを含め、この日の練習はそれでもテナーが3人 (!) いて、中声部は人数でも圧倒していました。第20回演奏会の写真CDと装丁も素晴らしい音のCDが配布されました。「しばらくは聞かずに見ているように?!」(代表 M 談)

2002年10月8日(火)

今期の練習初日はまだ夏のような暑さが残っている日でした。初参加の方(テノール?とアルトに各1名)がいらしたり、前回不参加の方が復帰したり、いつもは土曜日にしか現れない人が登場したり、予想外?に多い参加者(アルトは9人!)で3階の部屋がいっぱいになりました。練習は106のみ。F-Dur → Es-Dur の変更でごたごたしましたが、テキスト、曲番などは Bärenreiter に準じますのでほかの楽譜をお持ちの方はご注意ください(2.a = 2番の1小節、2.b = 同48小節、2.c = 同71小節、2.d = 同131小節、3.a = 3番の1小節、3.b = 同25小節)。また、2.d のソプラノ・ソロはソリストが歌います。2.d と 3.b(コラール)は、女声はアルト・パートを歌う予定。今日の練習はリコーダーの高橋明日香さんもソプラノで参加。ピアニストは突然 Es-Dur の楽譜を渡された河内さんでした。

昔の練習帳

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