WEEKLY CLIP

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  1. 1979
  2. 林美雄のパック・イン・ミュージック
  3. ふぇいばりっとつれづれ

2002

1979

jul.28.2002

今でも竹内まりやさんが語る最悪のアイドル時代。アイドルの新人賞レースに知らないうちに巻き込まれていたと言うことです。怖いことに見物しているほうにとっては、いたって自然な流れでした。時代は変わって新人賞とてニューミージックから選ばれるようになった、とそんな風に感じていたわけです。もちろんそんなことなど、・・・・

オリジナル・コンフィデンスの1979年度の「アーチストセールス比較」によると、トップはアリス、次がゴダイゴ、以下ABBA、松山千春、さだまさし、山口百恵、岸田智吏、サザン・オールスターズ、ピンク・レディと。アイドルと言えるのは山口百恵、ピンク・レディ。なおかつピンク・レディは初期こそ名前にふさわしいセクシー路線?でしたがだんだんターゲットが低年齢化してノベルティ・ソングを中心に活動していました。翌年引退する山口百恵はこの年20歳、作品は深化してアーティストとして語られることが多くなっていました。

いわゆるアイドルは42位に榊原郁恵、65位に石野真子、81位大場久美子。うーむ。山口百恵と同級の岩崎宏美が29位、桜田淳子が94位。(これに森昌子、石川さゆりも同級なのだがなんというか色合いが地味。)

ニューミージックでデビュー2年目だったのが八神純子、水越けいこ、中原理恵。デビュー年にあたるのが竹内まりや、桑江知子、杏里、越美晴。ただそれまでのニューミュージックが自作自演と同義であったのがこの頃変化していて自分用の他人の曲を歌う(カバーでもない)、かといって歌手として特化した存在でもなかった。それなりのルックスとカジュアルな衣装が新時代のアイドル、となったかのようなちょっとしたエア・ポケットの時代でした。

この後のことは今更語るまでもありませんが、翌年、山口百恵は21歳で引退。そこで培った様様な音楽的な手法はこの年19歳でデビューした松田聖子に投下されます。そしてニューニュージックのミュージシャンの力強いサポートを受けて黄金のアイドル時代(^^;がやってきました。

林美雄のパック・イン・ミュージック

jul.15.2002

ラジオから流れてきた曲に衝撃を受けた、という経験は残念なからありません。ただ「もしかするとあなたはずっと私が待っていた」曲はあります。取り合えず今のところは2曲だけ。一つはもうあんなことはないと思っていた1998年の秋に聞いた「Automatic」。もうひとつの、最初の出会いは1976年の3月に「林美雄のパック・イン・ミュージック」で聞いた「冥想」

洋楽はそれなりに知っていたものの、邦楽はそれほどではないため翌日、友人に「尾崎亜美ってどういう人」と聞いて回ったことを思い出します。無論?残念なから東京あたりでは知っている人はいなかったし、デビュー曲だと知ったのは持っていた「Light Music(YAMAHA)」に出ていた記事からでした。

考えてみるとその頃「冥想」がラジオでかかっているのは他では聞くことは無かったし、ついでに言えば「マイ・ピュア・レディ」がはじめてだったら、「マイ・フェア・レディ」のモジリという頭があって素直に聞けなかったようなそんな気もする。

先日爆笑問題の「JUNK」にゲスト出演していた佐野元春さんが、「ユァ・ヒット・シナイ・パレード」のことを話されていた。自分の曲が1位になるのは嬉しいけれど「ヒットシナイパレード」だからなぁという複雑な気持ちを。そう、あれも林さんのパック・イン・ミュージックの名物コーナーだった。

林美雄さんのご冥福をお祈りします

ふぇいばりっとつれづれ

jul.4.2002

ゴールデンベストの曲からつれづれなるままにちょっとピックアップ

ストップ・モーション
この曲の登場する女のこについて、こういう人と付き合うと男は苦労するだろうな、という解説がありましたそうですね、なかなか難しそうです。もっとも縁に恵まれずこういったタイプの人は出会いませんでしたが(あなたのほうが不安定だ(^^;という指摘もあったりする)。曲調はとても明るいですね。エンディング部分のアドリブボーカルも好きですし。さぁ、新しいスタートという思いがあふれているというほんとにそう感じさせる楽曲でした。ステージではフラッシュ効果が使われて「ストップ!」でブレイクをいれていました

あなたはショッキングシャイン
曲としてはBooming Cracker の延長にあるようなイメージで空を遊泳しています。サックスがソロを取り、バックはシンフォニックに展開しています。歌うときは振りつけもあって「レーダーの真中」辺りなども楽しめました。


これはちょっとINTERSONG の「尾崎亜美オリジナル」ご本人のコメントをちょっと引用してみます


冥想の頃は、何も知らない女の子でボワーッとし
てたんだけど、いくら住み良いとは言っても音楽なんか
プロになってやり始めて何となくいろんなことがあ
って、話をしてても俗っぽくなったって言うのかな?
都会というか、東京にひんぱんに来るようになって、
ホテルの一室で夜明け頃目がさめて作ったんだけど、
街の中に線路があって、雨が降ってて、このまま仕事
なんかしないで、線路づたいにトコトコ歩いてどっか
へ行っちゃいたいと思ったっていう、そういう感じの
曲デス。

シングルのジャケットはこのイメージなのかな。リテイクは普通詰まらないのですが、この曲はアルバムのテイクのほうが良いかな。

もう一曲

マイ・ピュア・レディ
資生堂に頼まれて作った曲。依頼されて作ったのは、
初めてで、イメージみたいのを与えられて、モデルや、
素材を色々考えてネ。単なるチャラチャラしたピュア
な女の子は書きたくなかったし、CM15秒で言いたい
ことを言うのに苦労したんだけど、”アッ気持ちが動
いてる、たった今、恋をしそう”というくだりで女の
子っていうのが書けたと思うんだけれど、いかがなも
んでしょうか・・・・・・・・・・?

言わずもがのことですが、このタイトルを聞いたとき「My Fair Lady」から来ているなぁ、と思いました。まぁ大抵の人はそう感じていました。その程度にあの映画はポビュラーでありましたから。もっともすぐに新しいこの曲独自のイメージが生まれたのは、作曲者冥利でしょうね

BEST ALBUM 収録分布

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