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| artist : PETE JOLLY |
| title : 『 DUO, TRIO, QUARTET 』 |
| recorded date : 1955年3月7日 （（1）〜（4））、8日 （（5）〜（8））、9日 （（9）〜（12）） |
| label : RCA RECORDS |
| tracks ( cd ) : （1）BROOKS SIDE （2）ONE FOR HENRI （3）TENDERLY （4）FROM WHERE I SIT （5）DIABLO'S DANCE （6）SILLY FILLY （7）AUTUMN IN NEW YORK （8）THEY DIDN'T BELIEVE ME （9）DANCERS IN LOVE （10）CLICKIN' WITH CLAX （11）BLACK （12）I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD |
| tracks ( analog ) : side A...（1）〜（6） / side B...（7）〜（12） |
| members : PETE JOLLY，piano ； BUDDY CLARK，bass ； ART MARDIGAN （5）〜（8） and MEL LEWIS （9）〜（12），drums ； BILL PERKINS （9）〜（12），tenor sax． |
| producer : 不明 |
| related website : 未確認 |
| このアルバム、タイトルが示す通り、曲が進むごとにメンバーが増えていくという構成。始めの4曲がジョリーのピアノとベース、（5）〜（8）にはドラムが加わり、残りの（9）〜（12）にはサックスが入る。12曲で40分かからないので、どの曲もとてもコンパクト。でも、そこに様々な工夫をさりげなく施して、聴き手を飽きさせない。 |
| （1）BROOKS
SIDE （2）ONE FOR HENRI （3）TENDERLY （4）FROM WHERE I SIT ▲tracks |
| 先ず“デュオ“の（1）〜（4）から。弾むように始まる（1）。ホントよく転がるピアノだ。バラード調に切なく始まり、途中からテンポ・アップ、そしてまたバラード調で終わる（2）（3）の、ほんのちょっとのソロがニクイ。（1）の様だけど、途中にちょっとしたベース・ソロがフィーチャーされている（4）。 |
| （5）DIABLO'S
DANCE （6）SILLY FILLY （7）AUTUMN IN NEW YORK （8）THEY DIDN'T BELIEVE ME ▲tracks |
| 次は“トリオ”の（5）〜（8）。ワクワクする様なピアノに続いてアート・マーディガンのブラシ、そして束の間のブレイクを挟んで転がり出す（5）。ソロになって“水を得た魚“のようなジョリーのピアノの転がりぶりが凄い。ホントにジャズがただ楽しくて仕方ない様子。その後ピアノとドラムのソロが代り番こにあるのだけど、そこで聴かれるマーディガンの効果的な“手抜き”プレイが聴き手をおちょくってくる。 で、テーマ部分でのベースのフィル・インが印象的な（6）、ブラシに導かれて始まる軽快な（7）、グリグリせりあがってくるピアノの低音にワクワクする（8）を挟んで、いよいよサックスが入る（9）〜（12）の“クァルテット”。 |
| （9）DANCERS
IN LOVE （10）CLICKIN' WITH CLAX （11）BLACK （12）I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD ▲tracks |
| ここからドラマーがメル・ルイスに交代して、サックスでビル・パーキンスが入る。ここでアップ・テンポで弾むようなのを2曲立て続けに
（9，10） 。ここでも“水を得た魚“のようなジョリー。転がりまくっている。それにしても、一体彼のこの“転がるような軽み”はどこからくるのだろうか。3歳の時からアコーディオンをやっていたというが、そのせいだろうか。因みにこの（9）は、クリスチャンヌ・ルグランが率いていたフランスのジャズ・コーラス・グループ〜クワイアもアルバム
『 QUIRE 【シンギング・ジャズ・クラシックス】』 でカヴァーしている。 その後幾分テンポは落ちて、サラリとした（11）。最後はゆったりとしたバラードの（12）でおしまい。 |
| 本名かどうかは知らないけど、苗字は“JOLLY”。“JOLLY”という言葉には“陽気な”とか“上機嫌の”とか“素敵な”といった意味がある。この人はその名前に違わないプレイをしているとつくづく思う。聴き終わると、心が、ニュートラルな時より“ちょっとだけ”明るくなった感じになる。 |
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