Ron Sexsmith / Ron Sexsmith <1995> |
おすすめ度★★★★ |
||
カナダのシンガーソングライターRon Sexsmithのデビューアルバム。僕はCD屋でバイトをしてた頃に届いた2ndのサンプル盤を聴いて「こりゃエエ!」っと、惚れ込んだクチなので、こちらは正確にはタイムリーじゃない。後追いですね。 音作りがさらに凝っている2ndも好きだけど、楽曲的には1stの方が上かな?っと思う。 内容的には生活感の満ち溢れる歌の数々を、シンプルだけどツボを抑えたアレンジの中で華麗に歌い上げているかの様。これをかけてるとカナダの人々の生活風景が目の前に広がります。 このアルバムをいち早く見出して世界に紹介したのはElvis Costelloだと言う。特に日本ではRonを前座に各地を回ったらしい。知らんかった...惜しいなぁ。 また、2ndアルバムではアコーディオンでSheryl Crowが参加。どんなつながりだ?っと思ってると、何とプロデュースがMichell FroomでミックスがTchad Blakeじゃないですか!ちなみにSherylのアルバムもこの二人が多いに活躍してるのです。 どうりで音作りが僕にフィットすると思ったなぁ.....こういうの気付くと妙に嬉しいですよね。最小限の音ですが、どこか、グルーヴが存在すると言いますか、心地良いのです。 またアルバム中のギターは全て彼が担当してるとの事。前回の来日Liveではトリオ編成のバンドで演奏したそうです。見たいですねぇ、是非。
〜特にお気に入りな曲達〜 オープニングはSecret Heart。まぁありきたりの内容の歌ですけど、ここでの彼の優しい歌声にまいってしまいました。ほとんど弾き語りというスタンスなんですが、エレキを使ってるところにセンスを感じます。 最近ではRod Stewartが最新作でいきなりカヴァーしてましたが、いつもの調子でした。^^; オリジナルの方が断然良いです。 There's A Rhythmもとてもシンプルな曲ですが、ちょっとアイリッシュなアレンジの間奏部分が好きです。 Summer Blown' Townは去って行く夏を惜しみながら「でもまた夏は訪れるさ...待てば良いのさ」っと希望を与える歌。厳しい冬が訪れるカナダならではの歌だが、寒いのが苦手な僕にも心底染みてしまった曲です。 去り行く夏とは対照的に、希望に満ちたかの様に明るく響くキーボードが胸を踊らします。 Lebanon, Tennesseeは「誰も僕を知らないレバノンテネシーに住めば、とても楽しいだろう...」っと呟く男の歌。何だか分かる気がして恐いが、誰もが持つ孤独な心を歌わすと当代一ですね、Ronは。 アルバム中、最も好きなのがSpeaking With The Angelですねぇ。彼が赤ん坊を見て歌っているのが目に浮かびます。彼の優しさ、透き通った心を感じる名曲です。ホント、良い曲.... 本作での唯一のカヴァーがLeonard CohenのHeart With No Companionだ。オリジナルの方は聴いた事が無いが、アコーディオン等が入ったアレンジが光る。全然違和感無く収録されている。 「子供頃はヒーローだったアイスクリーム売りが、お金の無い家の亭主となった今は悪魔だ」という、とても生活感とユーモアに溢れたFrom A Few Streets Overも、何だかとても楽しい曲。古めかしいエフェクトの掛かったアコギの音色も雰囲気を出している。 最もRockっぽいFirst Chance I Getも変に好きな曲だ。アコースティックに展開するアーシーなアレンジが光り、間奏におけるチープなエレキギターも妙なノリを持ってて楽しい。 そしてとてもノンビリした内容のWastin' Timeも最高。いいですね、この歌でも聴きながら女の子とノンビリした休日を過ごしたいモノですわ。え〜ん、寂しぃ。 |
1 . Secret Heart 〜Bonus Track〜
そう、この生活感 |
(2000.2.6 再更新)
順路はこちら
Ron Sexsmith / Cobblestone Runway へ!
〜関連アーティスト/アルバムへのリンク〜
Sheryl Crow / Tuesday Night Music
Club
Ronの2edではアコーディオンで参加!彼女の1stアルバム