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いろはにこんぺいとう その2

 実は先日、わたくし名古屋市美術館まで、アンディ・ウォーホール展を見に行って参りました。

 あの「バナナ」や、「マリリンモンロー」なら誰でも、目にしたことがあると思います。私自身もポップアートつまり大衆芸術の巨匠としてしか彼を知りませんでした。

 ところが、ところが!! あなたは50年代の彼の作品を目にしたことがありますか?50年・60年代の彼の作品には、私はきゅーんと、しました。特に「足と靴」、とても華奢なパンプスを描いているそれは、女の子にとってはドキッとする作品ではないでしょうか。「こんな靴がさらりと履けるような女の人になりたい」・・・まさにそんなイメージの靴が、「たんたんと」デッサンされています。却ってその「あっさり」感が良いのです。

 しかしなかには、「真面目に描いているのか!?」という作品もあり、おもしろかったです。アンディーだって人間なので手を抜いてた作品もあったはず・・・。とにかく「芸術家」という看板は、スゴイですわ。

 こんなのこんなのまでも。やたらにデカい板に描けば、「アート」なのです。本当にこんなの描いてたのヨ!これで多大なギャラをもらってたんだろうなァ。「リーバイス503」のCMで「ごぉ〜まりぃ〜さ〜ん」って唄ってるブラットピットを思い出しました。ビッグスターはいいナァ!!

(文:さわだともこ)

:この文章はALi Click(アリ クリック)というフリーペーパーに掲載されたエッセイを澤田さんの許可・提供を受けて掲載しているものです。「こんなの」の絵は本人の描いたものを私が模して描いたものです。禁無断転載。


last updated 2002.1.30


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