今夏甲子園で福島県勢２１年ぶりとなる夏２勝をもたらした聖光学院のエース・本間裕之投手（１７）が社会人野球の強豪・シダックスに入ることが８日、明らかになった。〔写真：今夏の甲子園で２勝を挙げた聖光学院の右腕・本間。社会人のシダックスで『野間口２世』を目指す〕

　同投手はＭＡＸ１４０キロの真っすぐにスライダーを操る本格派。甲子園での快投で一躍脚光を浴び、今秋のドラフトでも複数の球団がリストアップ。同投手自身も、日本高野連に『プロ志望届』を提出していた。

　しかし、ドラフト指名から漏れたことで、大学進学、社会人の両面で進路先を再度模索。一時は大学進学で結論を出したかにみえたが、急転、前日（７日）になってシダックス入りが内定した。

　「シダックスに入れてうれしいです。野村監督は野球以外にもいろいろと勉強させてくれる方だと思っています。信頼してついていきたい。社会人野球でレベルを上げたら、改めてプロ野球を目指します」

　聖光学院では気合満点のコメントで“投げる修行僧”の異名を誇った本間が、社会人でも存在感抜群のキャラクターで異彩を放ってくれそう。そこに『野間口２世』の期待がかかる。