顔でかいヨン様等身像、抗議殺到で廃棄へ

　韓国ドラマ「冬のソナタ」の舞台、春川市が制作した俳優ペ・ヨンジュン（３２）の等身大の像をめぐり、ファンが「ヨン様」に似ていないとインターネットで一斉に抗議、同市が対応に苦慮していることが９日、分かった。

　同市は、ロケが行われた市中心部に像を設置することで観光客誘致を期待。しかし「観光客が見たら逃げ出す」と日本人観光客に「失望」を与えることを心配する声があるほか、ある日本人は「あの像と写真を撮りたくない」と意見を寄せた。

　同市観光課の制作者はホームページ（ＨＰ）上で謝罪し、像を廃棄する意向を表明。市観光課は「廃棄を含め検討中」としながらも「人形なんですから。誰か、そっくりにつくれる人はいませんか」と困り果てている。

　像は制作費５００万ウォン（約５０万円）で７日にほぼ完成し、公開された。ドラマで登場するマフラーにコート姿だが、顔がやや大きめ。ファンらは同市のホームページの掲示板で「国の恥だ」「マフラーと眼鏡をすればペ・ヨンジュンになるわけではない」と批判を展開していた。

［2004/12/9/11:11］

写真＝「冬のソナタ」の舞台、春川市が製作した「ヨン様」像（共同）