100点満点レビューです

過去ログ 2003年 2002年 2001年


NIGHTWISH − ONCE 94点 (MELODIC SPEED METAL)

女性ボーカルターヤを擁するNIGHTWISH最新作
今回はギターリフにメインを置いており よりへヴィで乗りの良い作品に仕上がっている
もちろんNIGHTWISHらしいメロディセンスも満載

前作で気になったマルコ・ヒエタラのボーカルも今作では上手くはまっている
ターヤのボーカルも新しい表情を見せる歌い方を見せてくれている

フィンランドNO1バンドの実力
このアルバムで日本での評価も高まれば良いんだけど・・・
ぜひ来日を果たして欲しい


SHAMAN − RITUALIVE 83点 (HEAVY METAL)

SHAMANのライブアルバム
ゲストが豪華でトビアス・サメットやHELLOWEENのアンディ・デリス、ヴァイキーも飛び入り参加
AVANTASIAやHELLOWEENの曲を競演してる

SHAMANの曲自体も民族的なフレーズを交えた感じで良いデキ
ゲスト参加の曲は客席の盛り上がりもすばらしい
レアな音源狙いでも良いが 全編楽しめる内容だ


TMG − T 90点(HEAVY METAL)

B'zの松本のプロジェクト
ボーカルには元Mr.BIGのエリック・マーティンが勤めている

全編にわたって心地良いエッジの効いたギターサウンド
エリックのボーカルは相変わらずの響きとソウルフルな感じで良い

日本人でもこれだけできる人が居るって言うのがまた嬉しいところだ
ぜひ次回作も製作して欲しいバンドだ


DREAMTIDE − Dreams For Darling 83点 (MELODIAS HARD)

ヘルゲ・エンゲルケ率いるDREAMTIDEの2作目
前作でも感じられたボーカルの力量不足はあまり改善されてはいない
トミー・ハートと比べてしまうとという印象はずっと付きまとうのかな・・・

今回は前回ほどのわかりやすいメロディ Fair Warning に通じるものを
あんまり感じなかった
新しい世界感を広げようとしてるのか名とも思うけど・・・
スカイギターは随所で天空の音色を感じさせてくれるけど
全体的にちょっと軽めな感じを受ける
重厚でキラキラしたサウンドを期待しているとちょっとあれ?と思う


TNT − My Religion 81点(HARD ROCK)

どちらかといえばメロディアスハードに分類されるんだろうけど
今作を聴いた印象派ハードロックかなぁ

メロディもあるけど 展開に重きを置いているように聞こえる
元々センスの良いバンドなので 十分及第点を超えているが
もう少しひねりが欲しいところだ


HEIMDALL − HARD AS IRON 80点 (HEAVY METAL)

ジャケ写と言いタイトルと言いコテコテなメタルかと思ったら
意外にもメロディもあるという・・・ちょっとした意表を突かれるバンド

メロディラインはもう一声欲しいレベル
リフはゴリゴリしてて良いんだけど・・・
あともう一息ってな感じです


EDGUY − HELLFIRE CLUB 87点 (HEAVY METAL)

すっかりAVANTASIAで有名になってしまったトビアス・サメットの本家バンド
今回はすっきりとまとまった展開の曲が多い

メロディも当然流麗だが リフが凝ってる感じ
正統派へヴィメタルの流れを上手く取り込んだ印象を受ける

スピード感のある曲がへった気もするが
アルバム全体のまとまりは今までで一番良い


THE DARKNESS − PERMISSION TO LAND 85点 (HARD ROCK)

帯にはへヴィメタルって書いてあるけど 個人的にはこれはハードロック
イギリスでは大ブレイクをはたしてしまったバンド 120万枚をこえてるそうな・・

クィーンのフレディを意識したファルセットでの歌声も最初は抵抗を感じるかもしれないが
これはこれで面白いバンドです
アンドリュー兄貴に通じる明るいロックといったところ


ENSIFERUM − IRON 78点 (HEAVY METAL)

スパインファームからのバンド 珍しくコテコテなバイキングメタル
美旋律系を期待して買うとちょっと肩透かしを食らう感じかも・・・・

悪くないけど 美旋律を期待して買ってしまったのであんまりヒットしなかった
メンバーの衣装がコテコテなのもどうにも^^;

曲構成自体は結構しっかりしてるバンドです


EYES OF SHIVA − EYES OF SOUL 80点 (HEAVY METAL)

ブラジルからのバンド
ANGRA や SHAMAN に通じる民族系なフレーズを感じさせるパワーメタルといった所
変化球的なパワーメタルマニアには良いかも


↑NEW
↓OLD


VELVET REVOLVER − CONTRABAND 98点 (HARD ROCK)

止まっていた時計の針がようやく動き出した
元ガンズのスラッシュ、ダフ、マット
STPのスコット
LOADED,ZILCHにも参加していたデイヴ
この5人が集まれば当然こういう音だろうというのを見事に具現化している

ストレートなロックサウンド
相変わらずのスラッシュ節も健在
80年代ガンズそのままの雰囲気を味あわせてくれる
メンバーそれぞれがパンク要素 ロック要素 を持ち合わせている上に
それが良い化学反応を起こして 最高のアルバムに仕上がったといえる

ある意味でニッキーのBRIDES OF DESTRUCTIONに通じるものがある
本物のバッドボーイズロックンロール 若手には絶対真似のできない本物のロック魂がここにある

これだけの最強アルバムを引っさげた上に
ガンズ&STPの曲もあるというのだからライブはとんでもないことになりそうだ

個人的にはガンズのファースト APETITE OF DESTRUCTIONに匹敵するモンスターアルバム
これは今年一番の注目アルバムになっておかしくない 必ず買っておいたほうが良い一枚


DREAM EVIL − THE BOOK OF THE HEAVY METAL 86点 (HEAVY METAL)

タイトルからしてへヴィメタルの教科書ときたもんだ
正統派路線を突き進むバンドなだけに
今作も徹頭徹尾なへヴィメタルアルバム

今回は円熟味が増した感じもする
悪く言えばファーストの勢いからより精密な計算を持ったサウンドに変化
その分ガス・Gのギターソロは激しくなってるのだが・・・

ゲストの参加も多く あらゆるへヴィメタルからの影響をそのままアルバムに詰め込んでいるが
多様的になりすぎてる部分も感じる
ファーストの一本気あふれるメタルアルバムに比べると気の多いメタルアルバムになったようだ


DRAGONFORCE − SONIC FIRESTORM 85点 (SPEED METAL)

デビュー2作目 マニアの間で非常に評価が高いバンドだが
デビューアルバムからの明確な変化は特になし
ファーストでやっていた路線をそのままセカンドに持ち込んだ感じ

相変わらずの疾走メロディアスフレーズ満載だが
曲調がほとんど同じなだけに一枚通して聞くと少々飽きる部分もある

最近はこういう疾走オンリーのバンドも減ってきているので
逆にそこが新鮮味を感じさせる部分でもある


AEROSMITH − HONKIN ON BOBO 82点 (ROCK)

新曲意外は全て往年のブルースロックのカヴァー
改めてエアロのルーツはブルースロックにあるんだと言うことを感じさせる一枚
元々ブルースの名曲自体が良い曲なので それをアレンジしたものも当然良い
しかも、全てがエアロの新曲といって聴かされたらわからないくらいのエアロ味に染まってる

今作でのジョー・ペリーのプレイは鬼気迫るものがある
ギターサウンドに重点を置いて聞くべし


IMPELLITTERI − PEDAL TO THE METAL 73点 (HEAVY METAL)

ボーカルを交代しての一枚
早弾きよりもタイトル通りのメタルリフを中心にした作風
今までのものよりヘヴィに感じることは確かだが・・・
ボーカルの実力がいまいちな気もする グラハム続投の方がこのアルバム良かったのでは?


NOCTURNAL RITES − NEW WORLD MESSIAH 78点 (GERMAN METAL)

前作は出世作となったが今作はちょっといまいち
ボーダーを越える質はあるもののプラスアルファの要素がいまいち足りず
平均的なアルバムと言う印象を受ける
HELLOWEEN直系タイプならなんでもOKの人には良いかも知れないが・・・・


陰陽座 − 夢幻泡影 92点 (JAPANESE HEAVY METAL)

アルバムのイントロから影響を受けているヘヴィメタルバンドを彷彿させる展開を見せる
HALFORD、HELLOWEEN、IRON MAIDEN、ARCH ENEMYと・・・・
ぱくりではなく これらのバンドをよく知ってる人が聞くと思わずにんまりしてしまう曲が満載

ツインリード リフ 全て今まで同様強力なヘヴィメタル
そんな中でも黒猫のボーカルが光る珠玉のバラードが素晴らしい

純和風の妖しさを醸し出す方向だった今までと違い
今回は正統なヘヴィメタル遺伝子の中に和風を取り入れるスタイルを感じる

陰陽座はどこに行っても陰陽座
既に自己のアイデンティティを確立させているバンドと言えるでしょう


WUTHERING HEIGHTS − FAR FROM MADDING GROUND 90点 (PROGULESIVE METAL)

ボーカルが交代しその実力を高く評価されていたのでどれほどのものかと思ったのですが
こりゃ凄いボーカルが出てきたもんだ
必殺仕事人系のボーカルです

曲の面でも前作同様変拍子を多様し 曲中でも拍子の変更がしょっちゅう出る
複雑怪奇 難解な曲を毎回出してくれます
メロディ へヴィさ どれをとっても前作を凌駕するアルバムを出してきました

このアルバムを高めてるのはやっぱりボーカル
低中高音そつなく歌いこなすタイプで 声も太くしっかりしている
次回作もこの路線で行って欲しい


REQUIEM − MASK OF DAMNATION 86点 (MELODIC SPEED METAL)

キーボードがSONATA ARCTICAに加入したことでも有名なフィンランドバンド

前作はオペラチックなボーカルだったけど
今回はオペラ的要素はなし
ソナタやストラトヴァリウス系のメロスピに移行

元々演奏力は高いバンドだし メロディも綺麗なものがかけるバンドでもあるので
今作もそれなりの物を出してきたが
前作をはるかに超える何かっていうのは特に感じなかった


MANIGANCE − D'UN AUTRE SANG 88点 (POWER METAL)

全編フランス語のバンド 待望のセカンド
前作より曲作りの面で複雑さが増えた
元々パワーメタル直系でフランス語っていうのが珍しかったバンドだったけど
このアルバムで化けたかな
メロディライン スピード リフ どれも前作よりずっと強力

セカンドは勝負作になると言われるけど
その勝負に完璧に打ち勝ったアルバム


TAD MOROSE − Modus Vivendi 80点 (POWER METAL)

スカンジナビア出身っていう珍しいバンド
北欧系かなと思ったのですが 真性パワーメタルバンド
HELLOWEEN直系タイプです

凝ったリフも結構あり 聴き応えのある一枚だけど
直系に過ぎないあたりが残念
この手のパワーメタルは最近見なかったけどまた出てきたかなといったところ


EVIL MASQUERADE − Welcome To The Show 85点 (NEO CLASSICAL)

元ロイヤル・ハントのシンガー ヘンリク・ブロックマンが新たに結成したバンドのデビュー作
いわゆる様式美系に属している上にその範疇を超える要素は特にない

最近はネオクラ作品もあまりなかったことだし
疾走系のクラシカルメロディが好きな人にお勧め

イングヴェイ、ロイヤル・ハントといったバンドが好きならこれにもはまる


CRIONIC TEMPLE − BLOOD、GUTS & GLORY 82点 (POWER METAL)

例えるならまだまだ未熟なDREAM EVILと言ったところ
純正正統派へヴィメタル路線を突き進んでいるものの
そのまんまMANOWARだろ とか HELLOWEENだろ ってなフレーズも多い
過去からの踏襲を未来へつなげる力がまだ未熟とも言えるが
これが日本デビューアルバムなのでこれからの発展に期待したい

正統派へヴィメタルに飢えてる人にお勧め
全体的にバランスのとれてる良いアルバムではあると思います


女子十二楽坊 − 輝煌 80点 (HEALING INSTRUMENT)

ジャンル何になるんだろうと思いましたがヒーリングインストと言うそうな・・・

古典的楽器を使ったカヴァー集団のイメージが強くなった気がする
全体的には聞いていて確かに穏やかな空間を作ってくれるサウンドだけど
もっとオリジナルで作っても良いのではとも思う
前作の日本のポップに目をつけてるアルバムよりこっちの方が選曲的には良い
クラシック路線に近づいたかな


GARNET CROW −Crystallize 85点 (Japanese Pop)

日本のポップで唯一良いなぁと思えるバンド
ボーカルの透明感を持った哀愁漂う声がかなり良い

それを生かす曲作りを意識してるのかしてないのか
どの曲でものびやかな声が聞けて良いアルバム

ヒットシングルも収録されてるみたいだけど
全体的に哀愁的なポップ路線 アイリッシュポップに近い感じかな

癒し系に使える一枚


BRIDES OF DESTRUCTION − HERE COME THE BRIDE 87点 (ROCK)

モトリークルーのニッキー・シックス LAガンズのトレイシー・ガンズが中心となって結成されたバンド
結成までの経緯は紆余曲折を経ており ある意味では旧ガンズメンバーのVELVET REVOLVERの兄とも言える
元々このバンドの話からVELVET〜結成に繋がっていった裏話も存在する

80年代のバッドボーイズロックンロールを地で行くようなメンバーが揃っているだけあり
全曲往年のロックの魂を引き継いでいるナンバーに仕上がっている
ニッキー&トレイシーという二人のカリスマが一緒にやれば 当然こういう音楽系統になるのは容易に想像できる

純粋にかっこいいと思えるロックの形がここに復元されている
2004年の頭を飾るにはふさわしいロック魂満載のアルバム