JUDAS PRIEST - DEMOLITION  89点 (HEAVY METAL)

オープニングトラックMachine Manのイントロリフを聞いただけで
これこそ、唯一無二のJUDASサウンドとうなってしまった
メタルファンにはわかるだろう これだよこれと言いたくなる見事なサウンド
ザクザク刻むリフにティムも貫禄が出て堂々たるボーカルを吹き込んでいる

往年のような速さを重視した曲より重いリフを刻む曲が多いのがちょっと残念
Machine Manのような速くて鋼鉄な曲をもっと用意して欲しかった
しかし、完成度で言えば文句の無いレベルであるのは当然


Yngwie Johann Malmsteen −Concerto Suite For Electric Guitar And Orchestra In E Flat Minor LIVE With The New Japan Phiharmonie (87点)

とにかく作品名が長い
簡単にまとめればイングヴェイWithオーケストラのライブ盤である

イングヴェイはかなり慎重にギターを弾いている
ロックライブだと弾きすぎる上にワンパターンでつまらないと言われる人だが
元々テクニック自体は世界有数のギタリストである
今作のようなオーケストラを従えての協奏曲ライブだとその実力が良くわかる

また、ロックチューンをオーケストラと一緒にやる用にアレンジしたものも素晴らしい
トリロジーは名曲である

唯一の欠点はやはりでしゃばり癖がぬけてない所だ
オーケストラとのバランスがいまいちでギターの音色も綺麗に響いていない部分も多々ある
これはクラシックアルバムとして聞くべきものなので
音作りはしっかりやるべきだったのでは? と思う


machine − salvation-D9 60点 (ROCK)

ペニシリンのHAKUEIとSpread Beaver等で活躍していたKIYOSHIのユニットの3枚目
前2枚がデジタルハードコア路線の素晴らしいアルバムだったのに対し 今作は駄作である

ノリの良い曲もない上に前2枚では疾走感があったのに、今作では疾走感は皆無
アルバムエンディング曲もだらだら続くだけで何の意味もない

買って失敗したと痛感させられた一枚
次回作では元の方向性に戻ってくれるといいのだが・・


PAUL GILBERT & JIMI KID −RAW BLUES POWER 88点 (BRUSE ROCK)

天才ポールとその叔父ジミの作った超ご機嫌なブルースロックアルバム
とにかくのりのりである
作った本人たちもものすごく楽しんだのであろう
その楽しさは聞いているこちらにも伝わってくる

もちろんギターテクニックも凄い
ジミは元々ポールのギターの師匠である
ポールのプレイと聴き比べているだけでも楽しめる

このアルバムはとにかく聞いてて楽しい
ご機嫌なアルバムというのが最もふさわしいだろう


NIGHTWISH − WISHMASTER 96点 (MERODIC METAL)

このアルバムも素晴らしいデキ
オペラ調の曲など SONATAではできないことを平然とやってのける
アルバムタイトル曲はこのアルバムで一番印象に残る曲
一度耳にすると病み付きになってしまう 強烈なインパクトがある
何度聞いても飽きない良質なメロディを持った楽曲が多い


NIGHTWISH − OCEAN BORN 90点 (MERODIC METAL)

母国フィンランドで常にSONATA ARCTICAの上を行くバンド
聞いてみれば確かにSONATAよりも凄い

ボーカルが女性というのが他バンドと区別される要因の一つだろう
メロディも素晴らしい
SONATAがストレートな北欧系だとすればこちらは変化球である


SONATA ARCTICA − SILENCE 92点 (MERODIC METAL)

SONATAのセカンドフルレンスアルバム

メンバーの兵役、メンバーチェンジなども経て
じっくりと曲を作りこむ時間があったためか
前作をしのぐ完成度の高い楽曲が揃っている

トミー・カッコのボーカルも前作よりずっとタイトで
高音域の不安定さも消えている

脅威の新人のセカンドアルバムは前作をはるかにしのぐ完成度となっています
超お薦め作


SONATA ARCTICA − ECLIPTICA 85点 (MERODIC METAL)

フィンランド出身の5人編成バンドのデビュー作

北欧系メタルに忠実でストラトヴァリウスの影響が大きく見られるが
キーボードとギターのバランスがよく ストラトヴァリウス ほどの無駄な速弾きもないので
メロディラインではこちらが上

デビュー作だけにボーカル トミー・カッコの声域は高音域になるほど
頼りなくなることもあるが
メロディの美しさがそれを十分にカヴァーできている

北欧系から驚異的な新人が現れたって噂は本当でした


DREAMTIDE − HERE COMES THE FLOOD 79点 (MERODIUS HARD)

元FAIR WARNINGのヘルゲ・エンゲルケ率いるバンドのデビュー作

トミー・ハートのSOUL DOCTORはアメリカンハードロック路線だったので
FAIR WARNINGの正当な後継者としてはこちら

しかし、FAIR時代の曲に及ぶほどの高品質なメロディはそれほどない
スカイギターは健在で見事な叙情を表現しているが
曲全体のバランスとしてはメロディ重視のバンドという感じを受けないのが残念

ボーカルはBLIND GURDIANのバックボーカルを担当した人物らしいが
トミー・ハートに比べると力の差が歴然 高音域に無理があるのが伝わってくる

ボーカルの力不足がメロディを殺している感がある
やはり、この系統のメロディにはトミーの声が一番ということでしょう


ROB ZOMBIE − THE SINISTER URGE 89点 (HEAVY METAL)

元ホワイト・ゾンビのロブ・ゾンビが発表したセカンドソロアルバム
ファーストはホワイトゾンビが存在している間に製作した”ついで”のような作品だったので
本当の意味でのソロデビュー作といえる

ゾンビらしいへヴィリフ&テクノの融合でフュージョンメタルとも言えそう
ゲストも豪華でオジ-やSLAYERのケリー・キングも参加

トランス系ダンステクノにへヴィなサウンドを乗せるゾンビ流だが
今作では曲によってはリフの弱いものもある

先行シングルFEEL SO NUMB
サントラMI2に提供したSCUM OF THE EARTHなど ライブで大盛り上がりしそうな曲がたくさん
グルーブ重視の人にはお薦め


OZZY OZBOUNE − DOWN TO EARTH 96点 (HEAVY METAL)

孤高のカリスマ 帝王オジーの6年ぶりとなるニューアルバム
ジャンル的にはへヴィロックに近いのですが 帝王に向かってへヴィロックなんてジャンルは口に出せないので(w

ランディローズの弟子であったジョー・ホームズがバンドを去り
ザック・ワイルドがバンドに復帰 ザックらしいへヴィでエッジの効いたサウンドを提供している
ザック参入のマジックがこのアルバムに与えた影響はかなり大きい

外部ライターも多く参加しているが
どの曲もカリスマオジーの声で見事にオジーの曲に変身している
まるで麻薬のような魅力を持つオジーの声は52歳になっても未だ健在

オープニングトラック GET ME THROUGHは2001年NO1チューンになりそう
トラック3 DREAMER はオジー流IMAGINE のように聞こえる


NIACIN − TIME CRUNCH 93点 (JAZZ ROCK)

ビリー・シーン率いる技巧派集団NIACINの4枚目となるスタジオアルバム
過去作品ではジャズにもロックにもなりきれない曖昧な位置という感じがあったが
この作品では両ジャンルの性質が見事に混ざり合い昇華されたものに仕上がっている

NIACIN史上最高の一枚である^^
ボーカルは一切なく ドラム ベース オルガン のみの3人編成
ハードな曲からジャズの雰囲気を全面に押し出しているものまで幅も広い
ビリーのベースも素晴らしいが 残りの二人のプレイヤーも物凄い凄腕
ビリーのような超絶プレイヤーにはそれに見合う実力を持った人が必要だとつくづく思う
NIACINはそれをかなえているバンドの一つであるといえます^^


HALFORD − LIVE INSURRECTION 100点 (HEAVY METAL)

これぞへヴィメタル
メタルゴッド ロブ・ハルフォードの新バンド HALFORDの2枚組ライブアルバム

もはやレビューを書くことすら馬鹿馬鹿しい(w
HALFORD名義の曲+JUDAS PRIESTの曲+FIGHTの曲
そのどれもが真のへヴィメタルになっている
これを聞かずにメタルを語るべからず^^

DISC1 10のTHE ONE YOU LOVE TO HATE
ではアルバムと同じようにIRON MAIDENのブルースがゲストで参加
へヴィメタル界の2大巨頭のツインボーカルがライブで聞ける

DISC2 では往年のJUDASPRIESTナンバーが連なる
BLACKOUTではマイケルシェンカ−の兄弟 ルドルフがゲスト参加している
ハイライトはやはりメタルアンセムTHE HELLION〜ELECTRIC EYEの流れだろう
歴史に残る名曲を今現在のロブが歌う姿は涙が出そうだ(w

最大の魅力は臨場感 観客の叫び声がかなりリアルで大音量
ボーナストラックのスタジオ録音の新曲もレベルが高い
次回のアルバムにかなり期待できる


RING OF FIRE − THE ORACLE 80点 (NEO CLASICAL)

イングヴェイの元でその名を有名にしたマーク・ボールズが
前作RING OF FIREをそのままソロバンド名義として発表した第一弾アルバム

ネオクラシカルとしてのレベルは高いと思うが
はっきりいえばこの世界ではイングヴェイに敵う者が居ないので
イングヴェイの元で歌ってた方が良かった様な気がする

曲自体は悪くはないけどイングヴェイと相対評価すればこうなります
もっとも今のイングヴェイはいまいちではありますが(w

イングヴェイがギター中心のネオクラであるのに対して
こちらはヴィタリ・クープリのオルガンが中核をなしている
DEEP PURPLE風のオルガンの音色が好きな人にはお薦め

ボーナストラックのオペラは前作でもやっていたことなので
今作では違ったボーナスが入ってて欲しかったものです


MR.BIG − ACTUAL SIZE 75点 (ROCK)

新生MR.BIGの第2弾アルバム

前作よりはロックよりになってはいるものの
ファースト・セカンドアルバム時代の曲と比べると明らかに劣ると言わざるをえない

NO3 SHINE は良い曲
先行シングルになるだけのことはある

及第点は超えているものの
繰り返し聞こうという気に余りならない程度のできである
ビリーがレコーディングしようとしていたへヴィなナンバーがあれば
この評価はもっと高い点をつけることになったことでしょう 実に勿体無い


RACER X − SNOWBALL OF DOOM 93点 (HEAVY METAL)

超技巧派ポール・ギルバート率いるRACER Xのライブアルバム

非の打ち所無し ポールの超絶プレイにはただ驚嘆するのみ
100点つけても良いのですが選曲の中にどうしてもライブで聞きたいと思っていた曲が
収録されていなかったためこの点数にしました(w

NO6 Scarifiedは新しいギターアンセムになるべき曲
これを完全コピーできる人なら日本のそこらのバンドのへなちょこギタリストの数倍は上手いと言えるだろう

どの曲もポールの超絶プレイが聞けます
捨て曲無し 過去の作品からのライブ音源も多数
これを買わずに何を買う的なスーパーアルバム


SOUND TRACK MI2 75点 (HEAVY ROCK)

様々なバンドが参加しているサウンドトラック
聴き所は 1のLIMP BISKITのMI2テーマ曲
2のMETALLICA - I DISAPPEAR
3 ROB ZOMBIE - SCUM OF THE EARTH

全体的傾向はヘヴィロックの曲が多い
前半に大物バンドの曲が収録されているため
後半ややだれてきてしまうのが難点

日本版のみボーナストラックが収録されているが
金を出して聞く価値はないので輸入盤を買うべき


STING − BRAND NEW DAY 78点 (ROCK)

NO2 DESERT ROSEはジャガーのCMで使用されている これには本人も出演
DESERT ROSEのギターを使わずにストリングスだけで仕上げられた美しさはかなりのもの

重低音マニアには受けないが幅広く聞く人 ストリングスの音に弱い人は聞くべし


MEGADETH − THE WORLD NEEDS A HERO 88点 (HEAVY METAL)

新ギタリスト アル・ピトレリ加入後 初のアルバム
原点回帰と言う言葉が似合う RUST IN PIECE時代を彷彿させるメロディラインはメタルファンは必聴

リフはハードな音なのだが ギターソロの音がやや鋭さを失っているのが残念


ARCH ENEMY −WAGES OF SIN 80点 (MERODIC DEATH METAL)

圧巻なのは新ボーカリスト アンジェラの超デスボイス
何も知らずに聞いたら女性が歌ってるとはまず思えません

デスメタルはあまり趣味ではないので^^;
でも、このボーカリストは凄い!


SOUL DOCTOR − SOUL DOCTOR 87点 (HARD ROCK)

元FAIR WARNINGのボーカリスト トミー・ハート率いるSOUL DOCTORのデビューアルバム
FWとは違いハードロックに仕上がっている
メロディアスハードを期待して買うと失敗します トミーの歌声は素晴らしいの一言

1.SOUL DOCTORはライブ栄えしそうな曲
トミーの声はこういう曲を歌うと引き立つなと思う


FAIR WARNING - FOUR 85点 (MERODIAS HARD)

GOと同一線上にあり、哀愁とハードさを併せ持ったアルバムに仕上がっている
前半はGO同様名曲そろいだが
後半の曲は悪くは無いがGOの曲と比べるといまいち

1.HEART ON THE RUN 
2 THROUGH THE FIRE
の2曲は名曲


FAIR WARNING - GO  93点 (MERODIAS HARD)

トミー・ハートのボーカルはどことなく哀愁を感じさせる
このアルバムは捨て曲なし メロディも文句なしの名盤

ジャーマンメタルの域まで達さずに哀愁系メロディを作り上げている
哀愁系は好きだがメタルはダメという人にはお薦め

1.ANGEL OF HEAVENでのハード系ナンバーもある上
2.SAVE ME のようなバラード系ナンバーも収録されておりバランスも最高


RACER X - SUPER HERO 87点 (METAL)

ポールのテクニックの高さをつくづく思い知らされる
ひたすら弾きまくってるが同一パターンのフレーズはなく
しっかり構成を考えた上で弾いている
ボーカルのジェフ・マーティンの超高音スクリームボーカルもHALFORD並で良い感じ

短期間で製作したせいか ギターの音はもう少しミックスのしようがあるような気もする
意図的かどうかわからないがもう少し綺麗な歪み方の音も作れるはず
メタルアルバムなのだからそれほど気にする点でもないのですが^^;


RACER X - TECHNICAL DIFFICULTIES 90点 (METAL)

ポール・ギルバートが本気でギターを弾くとこうなる
RACER Xの昔の作品と違い高速ツインリードは無くなってしまったけど
それでも常人には弾くのがかなり困難なフレーズ山盛りでギタリストなら是非手に入れておきたい一枚

聞き所はタイトル通り超絶テクニックを駆使してるギターだ
4のアルバムタイトル曲はまさにポールの本気が見える


THE UNION UNDERGROUND - UNION UNDERGROUND 86点 (HEAVY ROCK)

テキサス出身の4人組のデビューアルバム
他のバンドとは一味違うヘヴィロックをやっている
耳に残る曲も多く曲作りのセンスが良い

デビューアルバムでこれほどのものなのでセカンドに期待したい所


HALFORD - RESSURECION 95点 (METAL)

メタルゴッド復帰作
伝統的なヘヴィメタル ロブがメタル界に復帰したことが何より素晴らしい

1.RESURRECTIONと 2.MADE IN HELL はメタルアンセムと呼べる曲

SILENT SCREAMで聞ける静から動そしてまた静という流れが素晴らしい


MEGADETH - CAPITAL PUNISHMENT 87点 (METAL)

MEGADETHのベストアルバム
1曲目 KILL THE KING 昔のMEGADETHらしくざくざくしたリフが聞ける メタルらしい
2曲目の曲 後半にギターソロが入るが やや透明度の高いトーンなのが気になる もっと歪みの効いたギターの方が良い
3はリスクからだが・・いまいち
4〜6のCRIPTING WRITINGからの選曲は良い
残りの曲は全てへヴィメタルといえる名曲ぞろい