この章は主に「グルーヴ」についての事を綴りたいと思います。まずは、音楽を奏でる上で外す事の出来ない「ココロ」についてです。
ワタシの様なテクニック指向(思考)では無いアーティストの場合『キモチをいかにリスナーに伝えられるか!?』と言う事が、ある意味で生命線になると思っています。こういう事は、歌い手の場合によく言われる事だと思いますが、個人的主観としては楽器を演奏する上でも、モノ凄く大事な事だと思っています(先に書いた「ウタゴコロのココロエ」と書く事が似てしまいますが、とても大事だと思う事なので重複するのは御容赦下さい・・・)
ワタシは演奏する上で「ロックなベースかつ歌を大事にするベース」を弾く様に日々心掛けています。「歌を大事にする」と言うのはまた違うお題になりますので、今回は置いておきまして自分にとって外す事の出来ない「ロックなベース」について述べたいと思います。
随分前のハナシですが、ブルースセッションでベースを弾いていた時に「ロック臭さ」が出ると言われた事が有ります。その時は「ロックなキモチ」なんて考えた事も無かったので、その言葉の意味があんまり理解できないでいました。そして日は流れて行って、ワタシが当時参加していたバンドで「ソニーミュージックオーディション」という2001 ~2002年にかけて開催された30000人以上が参加したオーディションに応募した時の事です。わたしのバンドは落選したのですが、ファイナルイベントが一般公開だったので、何か音楽の参考になればと思い観覧にいきました。その時にステージで演奏や歌っているアーティストの皆さんを聴いていて「あぁ・・・これがオンガクなんだなぁ・・」と感じたんです。正直なトコロ、演奏技術が飛び抜けて有る訳でも無く、歌も飛び抜けて上手い訳では無かったりする人も居たのですが「キモチから伝わってくる」と言うのを、歌や演奏を聴いていて初めて感じたんです。
勿論、楽曲の雰囲気もある程度はあったと思いますが、そう言うのを差し引いても充分すぎるほど伝わって来ました。ここで思い出したのが前に言われた「ロック臭さ」とい言う言葉でした。「ワタシはもう根底がロックスタイルなんだぁ・・・」と言う事が改めて理解できたんです。不思議なもので、こういう事が自分で分かっているのといないのでは、他人の演奏や歌を聴いてるとキモチの伝わり具合が分かるものなんです(まだ曖昧な所も有りますが大体は分かります)
前のワタシだったら、技術面(テクニックや声量やピッチの善し悪し等)などで判断してしまったのですが、この事が分かると、いろんな音楽の見方が出来て「音楽って奥が深いんだなぁ」と改めて思い知らされました。
随分とハナシがずれてしまいましたが、要はキモチを伝えるには『今、曲に対する自分が思っているキモチを込めて奏でないといけない』かなぁと。これだけでも白玉1発を弾くだけでも全然違います。ホントに(笑)だから練習の時でもワタシは自分なりにモノ凄く集中して練習に取り組んでいます。上達も早くなりました。ただ、1時間弾いたらもうダウン寸前になりますが・・・集中力が足りません!!(笑)