AMERICAN ROCK



artist : LOVE
title : 『 FOREVER CHANGES 』  LOVE 『 FOREVER CHANGES 』
comment : 基本的にはアコースティック・ギターを主体としたフォーク・ロックでありながらも、ホーンやストリングスのアレンジに A & M レーベルの影響が出ていたり、唐突にサイケデリックなギターが入り込んできたりと、“当時の音楽シーンのトレンドを巧みに取り入れただけの音楽”とも取れる反面、“雑多な音楽をミックスした非常に個性的な魅力に溢れた音楽”とも取れる、何とも評価の難しいアルバム。アズテック・カメラを始めとするネオ・アコースティック〜ニュー・ウェイヴの連中にも影響を与え、今なお様々なジャンルのリスナーによって聴き継がれているところを見ると、やはり前者的な部分は多分に含みつつも、最終的には絶妙なセンスによって後者に転がったという感じだろうか。
'03/08/20記

artist : MATTHEW SWEET
title : 『 GIRLFRIEND 』  MATTHEW SWEET 『 GIRLFRIEND 』
comment : 本作は、生々しい録音と、その名の通り甘くてポップな楽曲で、彼のキャリアでは圧倒的に評価の高い3作目。10年以上たった今でも、その魅力は全く色褪せることがない。随所にフィーチャーされたメロウなスティール・ギターや、時に“ザクザク”切り刻み、時に“キュイーン”と切り込んでくるエレキ・ギターが聴きモノ。元テレヴィジョンのリチャード・ロイド、元リチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイヅ〜ルー・リード・バンドのロバート・クイン、ヴェルヴェット・クラッシュのリック・メンク他が参加。N. Y. パンク勢のギター・スタイルのカッコよさを改めて思い知らされる傑作。何となく、ルー・リードを意識した雰囲気も漂っている。
'03/08/20記

artist : MICHAEL NESMITH & THE FIRST NATIONAL BAND
title : 『 MAGNETIC SOUTH 』  MICHAEL NESMITH & THE FIRST NATIONAL BAND 『 MAGNETIC SOUTH 』
comment : “カントリー・ロック”と聞くだけで「ああ、あののどかな音楽ネ」とすぐに切り捨ててしまっている人って結構いると思いますが、本作1曲目のフリー・ソウル的なギターのカッティングで始まりつつもカントリーな「CALICO GIRLFRIEND」を聴けば、「カントリー・ロックも捨てたモンじゃないな」と少しは思い直すはず。この曲を糸口にどんどん聴き進めていくと、だんだんとカントリー・ロックに馴染んできます。因みにリーダーのマイク・ネスミスは、あのモンキーズのメンバーだった人。しかし、出身だけで人を判断しちゃぁいけません。しっかりといい音楽をやってます。
'03/08/20記

artist : STEELY DAN
title : 『 PRETZEL LOGIC 』  STEELY DAN 『 PRETZEL LOGIC 』
comment : 彼らの雑食性が色濃く出たサード・アルバム。彼らのルーツであるジャズや R & B をベースにしながらも、ラテン〜ブラジル、レゲエ、フォーク・ロック、ブルーズ、カントリー等様々なジャンルを消化し、しかもコンパクトに詰め込んだ傑作。デューク・エリントンの「EAST ST. LOUIS TOODLE -Oo」のカヴァーもあり。
'03/08/20記

artist : WILCO
title : 『 SUMMERTEETH 』  WILCO 『 SUMMERTEETH 』
comment : “オルタナ・カントリーの雄”と呼ばれていた彼らだが、本作ではそのカラーは少し薄まって、その分隠しようにも隠し切れないブリティッシュ・ロック・フレイヴァーがそこかしこに見え隠れする傑作に仕上がっている。ブリティッシュロック愛好者にとってのアメリカン・ロック入門編としても最適。もちろんアメリカンなところも存分に残しているので、アメリカン・ロック好きの人も十二分に楽しめるアルバム。パワー・ポップで飛ばすもよし、和める曲で風に吹かれるもよしの、暑い夏の日中にドライヴする時には是非持って行きたい1枚。
'03/08/20記

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