さあ、今日は早くも合宿解散日。八戸線から乗るのですが、恐らく八戸のポイントの関係で
八戸線→青い森鉄道の接続が最低。止むを得ず八戸線始発電車で本八戸出発です。車両はキハ40系。八戸線は全て
この車両を使っています。八戸〜鮫間に含まれており、利用客も結構いたのでびっくり。本八戸にて撮影
その本八戸ですが、電車も走ってないのにまともな高架がある駅で、個人的には東武曳舟を
ほうふつする、かなり近代的な駅となっています。町並みも、2車線道路にフェンス付きの歩道とかなり都会を感じさせる
ところでした。市街地ですから、やはりその位は欲しいですよね。本八戸〜八戸は約7分の距離。すぐに着きます。
さて、八戸で降りると隣には1分後発車の快速が接続待ち。途中の細かい駅を跳ばしてくれる
快速の魅力は高く、即乗車。と言うか次の八戸線もこんな感じで乗り換えれられれば良かったのですが、そこは諦めるしかないようだ。
車両はIGRいわて銀河鉄道所有のIGR7000系。この路線を走る車両のほとんどがこれです。途中適当なところで降りようと考え、
何となく栄えてそうな二戸をチョイス。飯に期待を掛けましたが、見事に皆無。新幹線のコンコースにあるキオスクに
助けられなんとか朝食になりました。写真は八戸にて撮影。
ですが、二戸駅は通学路に指定されてるらしく、駅の改札外に当たるコンコースを
黄色い帽子をかぶる子供を2〜3度目撃しました。それだけでなく自転車も…。踏切でも地下通路でも良いから何かしら
作ってやってください。二戸市。さて、あまりに何もないと思っていると、昨日見かけた伝説の物が…。
どうやら観光キャンペーンの一環のようです。しかしどれ見てもいまいちセンスにかけるような
気がするのは私だけ?それと田野畑村だけどれにも属さずにやっている辺りも果たしてどうなんでしょ…。見れば見るほど
疑問が増えるキャンペーンでした。写真は二戸駅前の案内看板の一部。二戸は「カシオペア連邦」の一部に
含まれているんですね。
さて、二戸発はなんと2編成しかいない青い森鉄道の車両、青い森701系に遭遇、1度で両方共に乗れるという
奇跡が生じました。青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道は、東北新幹線盛岡〜八戸間が開業した時に、それと並走する在来線が、新たに
第3セクター式、つまり公共+民間により作られる新たな方式の会社により立ち上がったのです。その内、岩手県と青森県の境目で会社が
変わるために2社が存在していますが、半数ほどの電車が両線を直通して運転するほか、次に乗ろうとしているJR花輪線の列車のほとんどが
IGR線に乗り入れ、その前に乗った八戸線の一部列車は青い森に乗り入れをしているなど、それぞれがJRとの直通運転も行っているところも
あります。また、新幹線の青森延進時には八戸〜青森間も青い森鉄道になることが決まっています。写真は二戸駅にて撮影。
まあそれは良いとして、花輪線に乗るのに時間があるので盛岡まで戻ることに。車内では見事に眠り
あっという間に盛岡に。盛岡付近では、通勤電車の様相で結構立ち客もいたほど。悪くはない乗車率かと思われます。2両ですけど。
盛岡では、秋田新幹線と同じ線路を走る普通電車701系を撮影しつつ、花輪線の発車まで盛岡駅をぶらり。お土産を探すと何とあのおにぎりを
包むイメージでおなじみの「経木」と呼ばれる包みの木を発見。少し迷いましたがこれ以上のものはないと思い購入しました。
写真は盛岡駅にて撮影。
盛岡でお土産を買い、再び同ホームへ行くと来た電車は見事に旧国鉄色のキハ58系。まあお目当ての車両
という事です。盛岡出発後は、途中好摩(こうま)までは先程のIGR線を通り、花輪線に入ります。花輪線が単線なので交換待ちが約2回あり、
対向列車も撮影しつつ十和田南へ向かいます。写真は途中で交換待ちのため停車した松尾八幡平駅にて撮影。
途中、鹿角花輪(かづのはなわ)駅では、花輪線唯一の全区間快速の優等列車、「快速八幡平」とすれ違います。
快速なだけあり、キハ58を4両もつなげた、今ではほぼ見られない花形列車です。乗れなかったものの、拝めただけで十分。写真は車両の横に
貼られている行き先表示板です。確か「サボ」とか名前が付いていたんじゃなかったな。鹿角花輪駅にて撮影。
それからすぐに電車は十和田南駅に着きました。一応十和田湖に一番近い駅と言う事と、面白い形の
スイッチバック駅という事で知られています。スイッチバックとは、運行中に列車の進行方向が変わることで、山陰の山中で一度、
倉庫みたいなところで運転手が車内を通って方向転換する、という奇跡的なパターンがありましたが、大概はこの駅のように駅に停車中に変わります。
ここは、駅の位置をずらしたいがためにわざわざ直線で行けるところをスイッチバックの駅にしました。そのため停車時間も5分と長めに設定されています。
実際は2両程度の長さ、3分あれば十分交換可能なんですけどね。
さて、十和田南から目指すは小坂町です。ここは、昔大館〜小坂を結んでいた小坂鉄道の終着駅でした。
小坂には昔鉄工所があり、鉄鉱石輸送のための貨物列車が頻繁に走り、その傍らで旅客営業もしていたのですが、鉱山の廃止とともに収支が
合わなくなり、旅客営業がなくなった、という経緯があります。写真は、小坂〜茂内間のうち、ほとんど小坂駅近くに位置する踏切です。
しかしながら、小坂精錬所における硫酸の輸送を目的とした貨物列車が1日2往復設定されており、
その貨物とは機関車3重連、まさに奇跡の貨物なんです。鉄道の日には記念に4重連運転まで行なっているほど。その貨物専用路線として
今も残るこれは、小坂鉄道改め小坂精練と言う路線になっています。会社名まんまですが良いでしょう。ですが私たちが行った時は線路の
大規模保守が行なわれており運休してたようです。がっかり。因みに、旅客営業はしていないため、ファンに構うはずもなく、撮影禁止と
なっておりましたが、駅舎と踏切ならギリでOKでしょう。その日は作業している姿もなかったし。このように、硫酸を運ぶ必要がなかったりすると
すぐに運休になるので、行って動いてなくても文句を言ってはいけません。写真は小坂駅を撮影。まだ、旅客営業当時の看板が残っている
んですね。
ここの主目的はそれではなく、小坂鉄道の記念展示を見ることにありました。ここには、小坂鉄道に
おいて活躍したキハ2000と、小坂鉱山を見にやってきた高円宮殿下をお乗せしたお召し客車と、それを引っ張った機関車があったので、
それを見にきたわけです。メイン展示は小坂町と鉱山の歴史に関する展示。小坂鉄道は屋外展示場においての展示です。写真はその
屋外展示場。左に見える昔懐かしの2灯式信号は、今も小坂精練において使われています。
こちらが小坂鉄道の主力車として活躍したキハ2000系のトップナンバーです。長年の展示で塗装が
はげてしまってます。小坂町ではこれの塗装ボランティアを募ってました。きれいな車両に戻ると良いですね。因みに、ドアが開いて
いたので中も見せてもらいました。まだまだ使えそうな気配もありますが、仕方ないですね。
こちらが高円宮殿下をお乗せしたというお召し列車・機関車です。なんとここでも中に入る事が
出来ました。これは予想外。お召し列車なんてそう乗れるもんじゃないですから。みんなで仲良く記念撮影。中では、殿下達が乗る
きれいな所と、宮内庁関係者が乗ったと思われる、下々の物の車両の2つに分かれていたので、それぞれで撮ったのですが、明らかに
殿下たちが乗られていた方がテンションが高くなった4人でした。
さぁ、想定外に楽しんでいると、なんとバスが当初調べたものより7分早く出るという事が判明しました。
その時すでに発車まで3分と合宿存続の危機に。奇跡の駆け込みを敢行。バスは出発していたのですが、走っている姿に止まってくれました。
駆け込みは体に良いけど、田舎では心臓に悪い…。しかしまあ何とも幸運にバスに乗れた我々は、小坂鉄道の代替輸送的なバスに乗ったため、
行き先は大館。途中では小坂精練の踏切を2〜3回くぐり、線路と平行しながら大舘へと向かいます。写真は到着後に大舘駅を撮ったものです。
青森方面の普通電車を待っていると、秋田方面へ向かう特急列車「かもしか」が来たので撮影に。どうやら
Li君の撮影を完全に妨害した形で、私がカメラ構えていたのがお分かりいただけると思います。その甲斐もあり無事に撮影に成功。秋田〜青森を
結んでいるこれは、3両編成のミニ特急です。1回乗り通した事があるのですが、3時間以上結構暇な時間を過ごしたのが記憶にあります。
大館に着いた我々は、これを撮影しつつ待合室でくつろぎつつ、各駅停車で青森に行きました。その普通列車は花輪線からの接続も取ったので、
それも一応撮影。写真は大舘駅構内にて
青森に着くと解散となり、皆違った予定を立てておりました。びわぶん君とLi君は、その日の内に寝台特急
あけぼので一路上野へ、十三君は親戚がいるという二戸へ、そして私は津軽線の果て、三厩を目指します。その前に、青森駅付近で公開されている
八甲田丸を外から拝みました。また、その付近には休憩所として公開されている旧型車等も一緒に撮影し、みんなと別れて一人北へ旅する
まさに、北国旅情ってやつですね。写真は、俺もこっちにすればよかったかなあ、と見てからそう思った寝台特急あけぼの。写真が粗悪品
ですがご勘弁を。青森駅にて撮影。
ここからは一人旅ですが、すでにホームシック…。いわゆる「早くお家に帰りたいよー」ってやつです。(笑)合宿やると
大体思います。特に寝台列車に乗る時は、「最終の新幹線なら今日中に帰れるなあ」なんて感じで。今日は
それすら越えて次の日の鈍行で帰るのですから、そんな思いはひとしお。この先は次のページでまとめますか。