Random Blast from the Past (時系列錯綜過去日記)- archive 3

過去に書いた雑文(各方面への投稿、学生時代の日記、作文など)をランダムに掲載。

*2001.8.4
Tatsuro B-sides collection

山下達郎のアルバム未収録シングルB面(カップリング)曲を集めてCD−Rにしようと思い立ち、
些細なヴァージョン違いやカラオケは除いてまとめてみると、ちょうどCD一枚分になりました。(約76分)
録音年代順よりも流れ重視で吟味した曲順は以下の通り。

1. First Luck <Get Back In Love>
2. モーニング・シャイン <さよなら夏の日>
3. Blow ('98 Remix) <アトムの子>
4. 好・き・好・き Sweet Kiss! <いつか晴れた日に>
5. いつか晴れた日に (Stand Alone Version) <いつか晴れた日に>
6. ヘロン (Guitar Instrumental) <ヘロン>
7. I Do <Magic Touch>
8. アトムの子 (Live Version) <Juvenileのテーマ〜瞳の中のRainbow〜>
9. The Theme From Big Wave (Live Version) <Endless Game>
10. Only With You (Live Version) <ターナーの汽罐車>
11. 二人の夏 (Live) <世界の果てまで>
12. こぬか雨 (Live) <愛の灯>
13. 砂の女 (Live) <Dreaming Girl>
14. 素敵な午後は (Live Version) <おやすみロージー>
15. 潮騒 (Live Version) <風の回廊>
16. When You Wish Upon a Star <Love Can Go The Distance>

< >内がA面曲。5、6曲目はボーナス・トラックみたいな感じ。
別案として「いつか晴れた日に」「ヘロン」「When You Wish Upon a Star」をカットした短縮版でもいいかなと。
ちなみに、「Juvenileのテーマ」「君の声に恋してる」はまだアルバムに収録されていませんが、
“A面”曲であるため、選曲から除外しました。

同様にCD−Rを自作しようという方にアドバイス。(というほどでもないけど)
「First Luck」から「アトムの子 (Live Version)」までほぼ10年の開きがあり、
このままだと音量レベルに少し凸凹ができてしまうので若干のリマスター作業(微笑)が必要となります。
「First Luck」をやや持ち上げ、「ヘロン」は抑え気味にした方がいいようです。
特に「ヘロン」がやけに音がデカイんですよ。
あと、後半のライヴ音源は曲ごとに音が途切れないようにすると
一繋がりのコンサート録音のような雰囲気が出ます。
あり得ないセット・リストですが。(笑)

(某MLへの投稿より)


*2001.7.30
バート・バカラック名曲選 74分CD-R(全22曲)(注:---> 収録アルバム)

Raindrops Keep Fallin' On My Head (雨にぬれても)- B. J. Thomas ---> 明日に向かって撃て! ― オリジナル・サウンドトラック
(They Long To Be) Close To You (遙かなる影)- Carpenters ---> Close to You
Don't Go Breaking My Heart - Roger Nichols & The Small Circle Of Friends ---> Roger Nichols & the Small Circle of Friends
This Guy's In Love With You - Herb Alpert & The Tijuana Brass ---> Beat of the Brass
The Look Of Love - Claudine Longet ---> 恋の面影
Promises, Promises - Herb Alpert & The Tijuana Brass ---> Lost Treasures
What The World Needs Now Is Love - Jackie DeShannon ---> The Definitive Collection
Wives and Lovers - Percy Faith/His Orchestra and Chorus ---> More Themes for Young Lovers
My Little Red Book - Mel Torme ---> レディメイド、バカラックを讃える
It Doesn't Matter Anymore - The Cyrkle ---> Neon
Are you There (with Another Girl) - The Buckinghams ---> In One Ear & Gone Tomorrow
Baby It's You - Elvis Costello with Nick Lowe ---> Goodbye Cruel World
One Less Bell To Answer - Gladys Knight & The Pips ---> Anthology
A House Is Not A Home - Bill Evans Trio ---> I Will Say Goodbye
Wanting Things - Astrud Gilberto ---> Gilberto with Stanley Turrentine
Me, Japanese Boy - Harpers Bizarre ---> Secret Life of
The April Fools - The Cozy Corners ---> トリビュート・トゥ・バート・バカラック
Bond Street - les 5-4-3-2-1 with K-taro Takanami ---> トリビュート・トゥ・バート・バカラック
I Say A Little Prayer - Roland Kirk ---> Volunteered Slavery
Walk On By - The Beach Boys ---> Friends & 20/20
Living Together, Growing Together - The 5th Dimension ---> Living Together Growing Together
What's New Pussycat? - The Roy Meriwether Trio ---> レディメイド、バカラックを讃える

*2001.7.23
夏のドライブ用BGMとして選曲した80分CD-R(全29曲)
一般にはあまり知られていないオールディーズ(でもいい曲)

If You Were There - The Isley Brothers
Gone, Gone, Gone - The Everly Brothers
1-2-3 - Len Barry
Ain't Gonna Lie - Keith
Ain't Nothing Like the Real Thing - Marvin Gaye and Tammi Terrell
Gimme Some Lovin' - The Spencer Davis Group
Pretty Flamingo - Manfred Mann
The Kids Are Alright - The Who
Tin Soldier - Small Faces
Think About It - Yardbirds
Indication - The Zombies
Comin' Home Baby - The Ventures
Lord, If You're A Woman - Darlene Love
Do I Love You? - Ronettes
Gonna Make Him My Baby - April Young
Stop, Look And Listen - The Chiffons
Am I The Same Girl - Barbara Acklin
If I Were Your Woman - Gladys Knight and the Pips
Sunday Sunny Mill Valley Groove Day - Doug Sahm & the Sir Douglas Quintet
Elenore - The Turtles
Don't You Care - The Buckinghams
She May Call You Up Tonight - The Left Banke
Children and Flowers - The Critters
All I Ask - The Tradewinds
London's A Lonely Town - Dave Edmunds
The One You Can't Have - The Honeys
Andrea - Sunrays
Rain Clouds Long Gone - Jan & Dean
Wonderful Summer - Robin Ward

*1983.5
登山における随想

 くろがね小屋に着いた。やれやれという感じだ。ここで弁当を開いた。
 弁当を食べていると、雨がぽつりぽつりと落ちてきた。これはまずい、と思った。登ってくるときは、むしろ暑いくらいだったのに今になって急に寒くなってきたのだ。帰りは雨の中を歩かなければならないのか。
 しかし、その不安はやがて解消されたのである。
 安達太良山頂。ここでも雨こそ降らないが、寒くなる。歩いているときと休んでいるときの寒暖の差が激しい。着換えを頻繁にしなければならない。
 スキー場らしき所を降りて行って休憩。もうほとんどくたくたの状態だ。ここからはもうちょっとだ。楽だな、と一安心したが、ここから旅館までは意外に時間がかかった。もう歩くのはいやだ、という気分だ。
 旅館の駐車場に着き、へとへとに疲れきった体を、重荷を降ろすようにアスファルトの上に置いた。一気に足が楽になった。このときが、登山で味わえる最も幸福な瞬間の一つであろう。
 夕食が終わって、風呂にも入り、あとは寝るだけだ。この時間はみんなにとって最も楽しみなひとときに違いない。我々の部屋では地味にテレビを見たり、トランプをしたりしている。隣りでは大声で歌を歌っていて、派手に盛り上がっている。
 十時を過ぎて幾分静かになったので、寝床についた。
 少し騒がしくなったので起きてみると、時計の針はちょうど三時。トランプしているのを眺めていた。しばらくトランプで遊んで、四時過ぎるとみんな寝てしまった。
 約二時間、明けゆく空を横に見て、静寂の中で、孤独を味わった。

(高校時代の作文)

注:これは学校行事の登山について書かされ提出したもの。丁度この日、家に帰ってすぐ東京・よみうりランドへ出かけ、マイルス・デイヴィス&ギル・エヴァンスのコンサートを体験することになる。(このコンサートについてはここより下の方に書いてある。)ちなみに、その朝、明けゆく空を横に見つつ読んでいたのは山下洋輔の爆笑エッセイであった。

*1980.8
「東海道中膝栗毛」を読んで

 私がこの本を選んだ理由は、夏休み前の貸し出しのとき、借りなければならないだろうと思い、探していると、この本がありました。私は前にも読んだことがありました。それがおもしろかったので、もっと詳しく知りたいと思い借りました。やはり、前に読んだものより詳しくて、前のにはなかった狂歌も書いてあり、よりおもしろくなっていました。
 「膝栗毛」というと、おどけた、こっけいなことがらがたくさん盛られているけれども、内容のない、興味だけの本だと思われるでしょう。
 ところが、それだけではなく、当時の交通のありさま、旅館のようす、人情などがありありと書かれてあります。今まで知らなかったこともわかり、とてもためになりました。
 主人公は、江戸っ子の弥次郎兵衛と、そこにいそうろうしていた喜多八です。二人は共に東海道五十三次の宿場をとまりながら、江戸から伊勢まいりに出かけました。
 のんき者の、底ぬけに明るい弥次さん喜多さんは、五十三次の長い道中で、子供にだまされたり、五右衛門ぶろにふたを取って入ったり、ごまの灰に金をとられたり、さまざまな失敗をしています。また、あんまさんにいたずらしたり、だまして値段を安くさせたりして、ずるがしこいところもあります。しかし、二人はとても仲が良くて、すばらしいコンビだなと思いました。
 失敗をしたり、こわいめにあいながら、それを狂歌にうたったり、笑いこけたりして、無事伊勢まいりをすませ、それから大阪・京都へと見物にまわります。
 旅に出かけると、それまでに知らなかったことを、見たり聞いたり、経験することもできるので、楽しいことが多いでしょう。しかし、その反面、日数がかかり、危険なことがたくさんあるのも事実です。そういう困難に立ち向かってまで、旅をしたということは、そのころの人々にとって、旅とは魅力のあるものだったのだろうと思います。
 弥次さん喜多さんは、道中、ずるがしこい人、怒りっぽい人、やさしい人など、いろんな人と出会いました。そして、いろんな事件にぶつかりました。そこからは、たくさん、学んだことや反省したことがあったことだろうと思います。二人にとって、この旅は一生の思い出になったにちがいありません。
 昔の人は、江戸から京都までの長い道のりを歩いて旅したなんて、体力があるなと思いました。今ではとても考えられないことです。私も江戸時代にもどれたら、弥次さん喜多さんのように、いろいろな出来事にあって、苦しいけれども楽しくて、おもしろい旅をしてみたいと思います。その時は、弥次さん喜多さんのように失敗したりするでしょうが、旅をした後は、大きな満足感が得られることだろうと思います。
 私は、この本の作者、十返舎一九については、こう思いました。「膝栗毛」がこっけいで、おどけているので、その人がらも、きっとこっけいな面白い人と思っていましたが、全く反対で、たいへんまじめで、きびしい性格の、男ぶりのよい人だったということです。やはり、そういう人だったからこそ、すばらしい小説が書けたのだと思います。
 筋がどんどんはこばれ、私も弥次・喜多ふたりと一緒に楽しい道中をするような気分で読むことができました。この小説で知ったことは、武士の支配下にありながら、当時の町人の生活にも、明るいのびのびとした一面があったことです。
 私は、大きくなったら、原文で読んでみたいと思います。

(夏休み読書感想文)


*2001.6.11
100 Gold Fingers

6月7日木曜日、100ゴールド・フィンガーズ楽しんで参りました。
そのレポートをお送りします。
曲名はあいまいな記憶によるもので、間違いがあるかもしれません。

会場の山形テルサは今年春に出来たばかりの新しいホール。
音響はクラシック向きみたいで、ピアノの音が響き過剰のような気もしましたが、
アンプを通さない自然な音で好ましいものでした。
ベースがあまり目立たなかったのもそれが自然なのでしょう。
ドラムの音がスッキリと気持ち良かった。さすが名手グラディ・テイト。

まず、一番手はドン・フリードマン。
ソロで "But Beautiful"、トリオで "Stella By Starlight"。
エヴァンス派とのイメージがありましたが、現在はそうでもないのかな。
次にジェリ・アレン。トリオでスタンダード(曲名失念)を1曲、
そしてエリック・リードとの二重奏で“処女航海”を。
これが良かった。穏やかな航海が徐々に荒れ模様になって、難破しそうな雰囲気に。
続いてエリック・リードのソロ。前回同様またもやモンク(笑)で
"Trinkle Tinkle"(だったかな? 自信無し)。よほどモンクが好きなんだな〜
次はベニー・グリーン。彼はオシャレ、というか粋な雰囲気があります。
ソロで "Someone To Watch Over Me"、トリオで "Gone With The Wind"。
前半最後はジェイムス・ウィリアムス。トリオでグルーヴィーに2曲。
"St. Louis Blues" が良かった。

サイラス・チェスナットは前回と同じく、またも日本の童謡をソロで。
クラシック風“通りゃんせ”でした。トリオでは "It's All Right With Me" を。
次にケニー・バロン。ソロで "Prelude To A Kiss" の後、トリオで、またもや
前回と同じ“黒いオルフェ”。この曲の聴き物はやはりドラム。
リムショットの“カツカツ”が効いたボサノバ・リズムが心地よい。
ジュニア・マンス、レイ・ブライアントはいつものやつ(笑)。
もうマンネリとは言え、これをやらないとお客さんも満足しないんでしょう。
トリに登場のマル・ウォルドロンはソロで4曲。
"Darn That Dream" に始まり、これが出なきゃの "Left Alone" まで。
さすがに素晴らしい音で惚れ惚れしました。低音の響きが印象的。

そして全員が登場して挨拶。前回トリを務めたジョン・ルイスを偲ぶ、との
ジュニア・マンスの一言の後、ジェリ・アレンがソロで“ジャンゴ”を演奏。
なんとなく違和感を感じてしまいました。この曲はやはり訥々としていないと...

最後はお約束の“A列車で行こう”を全員でリレー。
会場は手拍子(ぼくはこういうの苦手ですが...)、ステージ上も楽しそうでした。
スタンディング・オベーションで幕。
新鮮味はあんまりなくても、これはこれで楽しい催しであります。
今度お近くに来たときには足を運んでみては如何でしょうか。

前回(一昨年)の模様はこちらで。

(某MLへの投稿より)


*1997.10.2
トッド・ラングレン

つい数ヵ月前「Up Against It」のリリース時、これが最後のCDで
これからはインターネットで新曲を発表すると言っていたはずなのに
なぜか新しいCDが輸入盤で出てますね。

With a Twist」(Guardian Records)

曲目を見て単なるベスト盤かと一瞬思ったんですが、
気になるコメントが裏に書いてあったんで、買ってみました。
ビックリ!! 
一曲マービン・ゲイのI Want Youがある他はセルフ・カバー。
しかもすべてボサノバでリメイクしてるんですよ、これが。
一体どうなってんの!?

まあ厳密に言えば新曲を出した訳ではないんですけどね。
インタラクティブという前科もあるし、
この人の考えてることはわからんなー...

(某MLへの投稿より)


*2001.6.4
昨日のお買い物レポート@新潟。価格は税抜き表記。

<バナナレコード中古セール>

アイン・ソフ - 帽子と野原 (Nexus) 1,600円
 日本のカンタベリー系インスト・バンド Ain Soph のセカンド。1986年作。
 なんてったってタイトルが「Hat And Field」ですからね。(にやり)
 キャラヴァンのメンバーに捧げた "Canterbury Tale" なんて曲もあるし。

Carla Bley - Mortell Randonnee (Mercury) 1,600円
 イザベル・アジャーニ出演フランス映画(?)のサントラ盤。
 傑作「Live!(艶奏会)」と(チューバ以外は)同一メンバーによる82年録音。

Keith Jarrett - Invocations / The Moth And The Flame (ECM) 1,200円
 2枚組のスタジオ録音ソロ。81年発表。
 ピアノの他にパイプ・オルガン、ソプラノ・サックスも演奏。

Old And New Dreams - Playing (ECM) 1,000円
 オーネット・コールマン同窓会のECMでの二作目。

Charles Mingus - Cumbia & Jazz Fusion (Atlantic) 800円
 名盤選でよく出てくるミンガス最晩年の作品。
(以上中古LP、一枚目以外は輸入盤)

Gavin Bryars - After the Requiem (ECM) 1,400円(中古CD日本盤)
 ビル・フリゼル参加。クラシック寄り ECM ニュー・シリーズの一枚。

<ブラック・ライオン>

George Russell Sextet Feat. Jan Garbarek - Trip To Prillarguri (Soul Note) 1,900円(中古CD)
 リピダル、アンデルセン、クリステンセンなど北欧勢が中心。
 1970年、スウェーデンでのライヴを、1982年イタリアで復刻したもの(?)。

高中正義 - Seychelles(憧れのセーシェル諸島) (Kitty) 500円(中古LP)
 今更こんなの買うのは恥ずかしい。でも昔好きだったので懐かしがるために。

<HMV>(全て新品CD)

Nils Petter Molvaer - Solid Ether (ECM) 2,290円
Arild Andersen - A Molde Concert (ECM) 2,290円

Nilsson - Aerial Pandemonium Ballet (Budda/BMG) 1,990円
 最初の2枚にリミックス等を施して再編集した変なアルバム。ボーナス5曲追加。
 ニルソンのアルバムは複数のところから別編集で出てたりして、ややこしい。

Ron Sexsmith - Blue Boy (Ronboy Records/Sound Circus) 2,381円
 90年代最高のシンガー・ソングライター(と個人的に思う)の最新作。
 レーベル、プロデューサー、エンジニアを一新しての四作目。日本先行発売。

*1999.10.5
ボサノバと言えば、作曲家ならジョビン、歌手ならジョアン・ジルベルトでしょう。
ジョアン・ジルベルトの伝説」という珠玉の38曲入CDが断然オススメ。
この中に入ってる“想いあふれて”がボサノバ第1号と言われています。
サンバを軽くして洗練させた様な、あのリズムを発明したのはこの人らしい。

ボサノバはジャズか? と問われれば、答えは「No」です。
ゲッツ/ジルベルト」が大ヒットしたテナー・サックス奏者スタン・ゲッツを筆頭に
アメリカのジャズ・ミュージシャンがボサノバを発見(?)し、世界的に広めたのですが、
そのせいで、ボサノバはジャズの一種であるかのような認識も生じたんでしょう。
アメリカのジャズやポップスの影響を受けてブラジルで生まれたのがボサノバ。
ボサ・ジャズは言わば逆輸入品てことになります。加工貿易と言った方が適切かな。

(某MLへの投稿より)


*1998.8.6
グリンプス

創元SF文庫から出ている小説で、作者は ルイス・シャイナー(小川隆:訳)
豊富な訳注込みで600ページ位。(940円+税)内容を紹介しますと...
*****
ステレオ修理屋のレイは、父親を事故で亡くしたのち、自らの不思議な能力に気がついた。60年代のロック・ミュージックに思いを巡らす。すると当時未完に終わったはずのあの名曲が、スピーカーから流れ出た! ドアーズ、ビーチ・ボーイズ、ジミ・ヘンドリックスの未発表音源を求めて過去へのトリップが始まる。ロック史が一変する無類のSFファンタジイ! 世界幻想文学大賞受賞。
*****
SFファンよりもブートを買うようなクラシックロックのマニア向けです。
タイトルの「グリンプス (Glimpses)」 とはヤードバーズの曲で、ライノをモデルにしたと思われる再発専門レコード会社カーニヴァル・ドッグが出してるコンピレーションのタイトルでもあり(ナゲッツのことか?)、曲そのものがタイムスリップへのお膳立ての役割も果たしています。
我々の興味は、主人公が「スマイル」製作中のブライアンのもとへタイムスリップして行って完成させてしまう、という辺り。ここは感動もの。「スマイル」ブートを聴き込んでいる人は必読でしょう。
しかし、その部分は前半の約100ページ分ほどで、それ以降はペースダウンしてしまいます。ぼくはまだ途中までしか読んでなくて、結末を知りませんが...

(某MLへの投稿より)

<付記>

「スマイル」の失われた断片 "I'm In Great Shape" をブライアンが鼻歌で歌う場面が出てくる。それまでブートでも出たことがないと思われる幻の曲だったが、1998年に「Endless Harmony Soundtrack」収録“英雄と悪漢デモ”の中にほんの僅かながら歌い込まれていて、ようやく日の目を見た。

マニアックな内容以外に、この小説の裏テーマとして、死んだ父親に対する複雑な思いがあり、主人公のイメージが映画「フィールド・オブ・ドリームス」(原作名:Shoeless Joe)とだぶってくる。そう言えば、そこでも主人公の名前はレイだった。

*2000.3.5
Matchin Mole の "O, Caroline" は最初ピーター・バラカン氏のラジオ番組で聴いたのを覚えてます。
アメリカのAORみたいだと思いました。
ポップ好きなぽくが即気に入ったのは言うまでもありません。
そのバラカン氏の番組はワイアット聴き初めのきっかけともなりました。
確かワイアット特集があって、"Moon In June" もかかってたと思います。
"O, Caroline" は実はデイヴ・シンクレアの作曲なんですよね。
キャラヴァンの "Dab Song Conshirtoe" の出だしの部分とか
彼のソロ・アルバム「Moon Over Man」に通じるものがあると思います。

(某MLへの投稿より)


*2001.2.18
ヴァージョン違いに関する蘊蓄話

ヴァージョン違いにも種類があります。

1.テイク違い(アレンジ違い含む)
 これは演奏そのものが違うもの。最も大きな違いが出てくるのがこれ。ジャズの別テイクはこれに当たります。カルトな例では、Slapp Happy の2作目がアルバムまるごと別テイク/別アレンジで、Virgin 盤(Casablanca Moon)と ReR 盤(Acnalbasac Noom)の2種存在します。洗練の Virgin 盤、原石(Faust がバック)の ReR 盤、という感じ。
2.ミックス違い(リミックス)
 ミックスとは、マルチトラックのテープから2チャンネルステレオに落とす作業。
 補足:1チャンネルモノラルの場合もあり
 これによって楽器の配置・バランスが違ってきますが、演奏は同じものです。80年代に台頭した12インチ・シングルの何とかミックス、が極端な例。最近の例では The Beatles「Yellow Submarine Songtrack」があります。
 補足:違う演奏(別テイク)から部分的に持ってきて使う場合もあります。編集違いも広い意味でミックス違いに入るのかも知れません。「Miles Ahead」が何種類もあるのは、この作業が後年何回かやり直されてるから。マイルスの場合、このようなロック/ポップス的な(?)継ぎはぎ作業がテオ・マセロなどによって普通に行われていたようです。それで完成度の高いレコードが出来上がっていた、と。ちなみに「Kind Of Blue」には、そのような継ぎはぎは一切ないはず。
3.マスター違い(リマスター)
 テイク/ミックスが同じでも、マスタリングによって微妙に音が変わる。この辺は具体的によくわかりません。ただ、マスタリング技術の向上で(?)10年前に比べると現在のCDの方がいい音がするのは確かです。スティーリー・ダンのリマスター盤は以前のと驚くほど違います。
4.版違い
 クラシックの話ですが、ブルックナーの交響曲にハース版ノヴァーク版があったり、ストラヴィンスキーにも何年版とか、譜面が違うのがあります。これは後から、本人とか弟子とかが、楽器編成も含め書き直したものが何通りか存在するというものです。ぼくにとっては、これが一番わけわからんです。(^^;)

(某MLへの投稿より)


*2001.4.28
DVDと言えば、ピングー、クリムゾン「deja Vrooom」に続いて、
スティーリー・ダンの「Aja」メイキング(解説)ビデオを購入しました。
これがもう最高! ニンマリしっぱなし。
フェイゲンとベッカーがミキサー卓で楽器毎の音を単独で聴かせてくれたり、
チャック・レイニーとかリック・マロッタとかバーナード・パーディとかが
それぞれの曲で弾いて/叩いているフレーズを再現して解説したりする。
もう20年以上も前の録音なのに、昨日のことのように。
ウェイン・ショーターも出てきて、最後にマイルスの声真似をして笑わせます。
ディーン・パークスがこんなことを言っていたのが印象に残りました。
「彼らは完璧を目指してはいない。それを越えて、何度でも聴けるもの、
 即興みたいに自然に聞こえるものを目指している。」

スティーリー・ダンと言えば、
最近発売された『フュージョン・AOR・ディスクガイド』に
「幻想の摩天楼」以降の全曲ガイドが48ページに渡って載っています。 圧巻!
great britain の項でなぜかギルガメッシュが大きく取り上げられていたのに驚き。

FUSION AOR DISK GUIDE
夏目書房/1700円/A5判/著:真下弘孝、大西祥平、(sub)信田照幸

(某MLへの投稿より)


*2001.4.16
ついに Power Mac G4 購入しました。533MHz、メモリは倍にして256。
5年前に買った 75MHz のパフォーマに比べれば速い速い!数百メガのコピーなど、以前は数十分かかってたのが1〜2分で終わっちゃう。ネスケの起動も一瞬で、最初の起動画面ほとんど見えない(^o^)。ホームページなど画面表示も速すぎ。スクロールも慣れないとピョンピョン飛び過ぎてしまう...(^^;
キーボードとマウスも思ったより使いやすい。このひとつ前のタイプは会社で使ってますが、ひどいもんです。

ところが最初から厄介な問題も出てきまして、色々と旧来のソフトを入れてデスクトップ再構築したらなぜかアイコンが白紙状態になってしまったり(試行錯誤の末、原因不明のまま解決)、OSが入ったCDから起動するとフリーズしたり(未解決)、シリアルポートがないからプリンタやデジカメが繋げなかったりもする。今んとこ古いパフォーマとデータやり取りしながら使っていくしかないかな。

マニュアルで iTools というのを知り、アップルのサイトで早速登録しました。
メール・アドレスの他に、ウェブ上のディスク・スペースが20MB無料。これ、デスクトップにマウントされて、普通のフォルダみたいに扱える。当然反応するスピードは遅いものの、色々と便利で可能性があります。Mac OS 9 以上のユーザーでないと登録できないみたいですが、iCards は誰でも(Winユーザーでも)利用できるようです。

今は音楽ファイルを扱うアップル純正の iTunes というソフトにハマってます。
サンプル曲がMP3で大量に入ってるのには驚きました。全95曲、総時間にして7時間43分もある!洋楽ポップス/ロックが主ですが、中にはメセニー、メルドーなどジャズも。断片ではなく一曲まるごと入ってます。
自分のCDから取り込んでプレイリストで曲順を変えたりするのも自由自在。
オリジナルの音楽CDを作るのも実に簡単。曲間の空きが全曲一定に固定されてしまって個々に設定できないのが難ですが、他の音声編集ソフトでサウンド・ファイルを加工するなどして工夫すれば何とかなります。
ネットに繋げるとドライブに挿入しているCDのデータ(曲名、演奏者)が自動で取り込まれるのにも驚き。これは CDDB というもので、全世界の音楽ファンによるボランティアの文字打ち込みで成り立っています。ほとんどのCDは登録済みですが、ぼくの持ってるものの中に未登録なのがあり、自分で曲目など打ち込んで送信しました。貢献できたかと思うと嬉しい。

CD-R 作成ソフト Disk Burner はデータのバックアップ・コピーするだけなら、使いやすさ抜群。いちいち起動しなくてもファインダ上でフロッピーかMOをマウントするような感覚で扱える。
マイナス点は、書き込みがディスク・アット・ワンス(一括)のみで、トラック・アット・ワンス(数回に分けた書き込み)ができないこと。そして最大の欠点は起動ディスクが作れないこと(なんで!?)。

*2000.9.12
Keith Jarrett

キース・ジャレットについて
ぼくの好きなアルバムを数枚挙げてみます。
(限られたアルバムしか聴いていないのをお断りしておきます。)

まず、キースと言えばソロ。ソロと言えば「ケルン・コンサート」。
嫌いな人も多そうですが、ぼくにとってはこれが初期のキース体験。
全くの即興でありながらメロディアスで初心者にも親しみやすいと思います。

あとは、3枚組LP「Concerts」(邦題「ヨーロピアン・コンサート」)での
アンコール曲“モン・ケール・エ・ルージュ”が泣けるほど好き。(未CD化か?)
# Random Tape Selection #3 (ECM special) 参照
これは映画音楽用に作られていた曲のようで、非常に美しい。
数年前のNHK正月特番にキースが出て、この曲を弾いたのには驚きました。

最初のソロピアノ・アルバム「フェイシング・ユー」は
後の長大な完全即興ライヴとは違い、スタジオ録音で
あらかじめ作曲されたらしき短めの曲で構成。
ソロの最高傑作はこれかも。「ケルン」が苦手な人もどうぞ。

変わり種では、グルジェフの曲を弾いた「祈り〜グルジェフの世界 (Sacred Hymns)」。
即興なしで譜面通りの演奏(だと思う)。瞑想のBGMに最適(笑)。

・ソロ以外
カルテット編成の中で大好きなのは名曲揃いのアルバム「マイ・ソング」。
(ガルバレク等との、いわゆるヨーロピアン・カルテット)
"Country" でのベース・ソロが良い。
(以前NHK−BS2で「サタデイ・ナイト・ライブ」の抜粋が放送された時
 キースがソロで "Country" を弾く映像が流れました。)

スタンダーズは「Vol.1」「Vol.2」は新鮮で、よく聴きましたが、
それ以降はあまり聴いていません。似たようなライヴ盤が多くて...(^^;

(某MLへの投稿より)


*1988.3.13
帰ったらやはりやらされた雪かき。楽しい雪かき、つらい犬の散歩。後半かぜ気味になり、鼻とのどがおかしくなる。それを理由に犬の散歩やらず、雪かきはしなくてもよく、天気良く、スキーしたいが雪降らず。

(学生時代の日記より)


*1999.7.24
Miles Davis in Japan

83年5月の来日の時に見に行きました。(64, 73, 75, 81年に続き5度目の来日)
@東京よみうりランド EAST (←今はなくなったんでしょうか?)
ギル・エヴァンス・オーケストラとの2部構成でしたが、共演は無し。
マイルス・バンドが先発。メドレーで1時間強のワンセット、アンコール無し。
メンバーは、B.Evans, M.Stern, J.Scofield, T.Barney, A.Foster, M.Cinelu。

81年の西新宿でのマイルスは体調が悪く、悲惨だったらしいですが、
この時は元気で、観客へアピールする姿に親しみを感じました。
初めて目の前で見るマイルスに感激したものの、
演奏そのものにはそれほど感銘は受けませんでした。
(中山康樹氏によると、この日は出来がよくなかったらしい)
むしろ、その後に出たギル・エヴァンスの方に圧倒されました。
(予定されていたサンボーンが来なくて残念)
この時の模様はFMで放送されたことがあり、ブートも出てるようです。
(マイルス・全曲、ギル・1曲)

(某ニュースグループへの投稿より)


*2001.2.18
今日初めてDVDプレーヤーなるものを購入しました。
甥っ子が画質の悪い「ピングー」ビデオをヘビーローテーションしてるのを見かねて
ようやくDVDの購入に踏み切りました。2万円以下の一番安かった機種です。

とりあえずクリムゾンの「デジャヴルーム」は買うつもりです。
今のところうちには「ピングー」のセットしかありません。(^^;

*2001.2.22

「King Crimson / deja VROOOM」購入しました。
DVDにはA面B面があるんですね。
LPみたいにひっくり返さないといけない。
そのまま両面見られるプレーヤーはあるんでしょうか。
DVDに関する知識がゼロに等しいもんで...

数曲分鑑賞しただけですが、
画質は思ったほど鮮明ではないような気がしました。
元の素材がそうなのか、プレーヤーが安物だからか。
音もそれほど良いとも思えない。繋げてるのがミニコンポだからか...
VHSやLDと違って、DVDはデータを圧縮してるみたいですね。
そのせいか特に質が良くなってるとは一概に言えないのかな?

DVDならではのおまけは楽しい。
テレビに向かってパソコン感覚でメニュー画面を操作するというのは
慣れてないこともあって何か変な感じです。
フリップ先生の文章が大量に(英語で)載ってたり、と
資料面でも充実しています。読むのは大変そう...
隠し映像とやらは意外と簡単に見つけてしまいましたが。(^^)

単なる既発映像のDVD化だけでなくて
こういうおまけが満載だと欲しくなりますね

(某MLへの投稿より)


*2001.1.23
近年まれなる凄い積雪量ですが、もう慣れっこになってしまいました。
雪の重みで雑居ビルの屋根の一部が下のボーリング場に落ちたそうです。
夜中だったので幸いケガ人はいませんでした。
今日は老舗の料亭が雪で倒壊したとのこと。全国ニュースでも流れたようです。

*

グリーブスは作る曲も良いし、声もいいですよね。
カウ、NHでの歌ものはどれも好き。彼自身のアルバムとしては
なんとかランドリー」(笑)と「Smell of a Friend」が特に好き。

*

最近 Voiceprint からホッパーの歌ものを集めたコンピが出ました。
Parabolic Versions : songs by Hugh Hopper」全12曲入り
内訳は
「Somewhere In France」(with R. Sinclair) から1曲
「Hooligan Romantics」から4曲
「Hugh Hopper And Odd Friends」から3曲
4曲が未発表曲で、
3曲は「Different」(with Lisa S. Klossner) のアウトテイクのようなもの。
最後の1曲はワイアットのヴォーカルで、
Shleep」に入ってた "Was A Friend" のデモのようなもの。
まあこの1曲だけでも買う価値はあるかな、と。
他の曲はあまりピンと来ませんが。

(某MLへの投稿より)


*1986.1.27
(今日の夢)座敷に海

(学生時代の日記より)


*2000.9.17
敬老の日、久々に仙台でお買い物してきましたので、その報告を。
これを見ると趣味が広範囲、というかデタラメなのがわかる...(^^;

<ディスク・ノート>

Bobo Stenson Trio - Serenity (ECM) 2,480円
 2枚組。ジャズ・ピアノ・トリオ。国内盤は3990円なので激安という感じ。

Miles Davis - Aura (Columbia/Legacy) 1,380円
 コロンビアで最後の作品がリマスターで再発。これも安い。

他にスラップ・ハッピー「キャメラ」とカリフォルニア・ギター・トリオのライヴ盤(共に国内盤)を購入。今セール期間中で、表示価格からさらに全品2割引。
同時開催の中古セールではジャズを3枚購入。

Roy Haynes Quartet - Out of the Afternoon (Impulse) 1,400円
 米盤LP(レーベルはabc)。ローランド・カーク、トミフラ参加。

Chick Corea - The Leprechaun (Polydor) 1,000円
 日本盤LP。邦題「妖精」。解説:岩浪洋三(ガクッ)。

The Teddy Charles Tentet (Atlantic) 1,200円
 日本盤CD。クール派ヴァイブ。1曲のみギル・エヴァンスがアレンジ。

<新星堂> ここは他と比べて価格設定がかなり安いようです。

Harry Nilsson - Skidoo and The Point! (BMG) 1,400円
 2 in 1。「Skidoo」は初CD化。「The Point!」はマイ・フェイバリット。

Can - Saw Delight, Can (Spoon/Mute) 各1,600円
 評価の低い後期のアルバム2枚。
 ラスト作「Can」の終盤はすごいですね(笑)。やけっぱちに「天国と地獄」をカヴァー(カン・カン...オヤジ・ギャグ)。trad.というクレジットの「ピンポン」(おまえはファウストかっ!)。

<HMV>

Introducing Jimmy Cleveland and His All Stars (EmArcy/Verve) 2,190円
 8,500枚限定紙ジャケ。JAZZCRITICメルマガでの推薦盤。この人のプレイはギル・エヴァンスのアルバムで聴いて気に入ってました。

Solid Gold Cadillac - Solid Gold Cadillac/Brain Damage (BMG/BGO) 2,490円
 2枚組。英国ジャズ・ロック。ジャズ方面からロックをパロディ化したような。

Brian Wilson (Warner Archive/Rhino) 2,290円
 ボーナス・トラック満載!で待望のリマスター再発。

Caroline Now! : The songs of Brian Wilson and the Beach Boys (Marina) 2,290円
 “満里奈”レーベルから出たインディ/オルタナ系によるトリビュート盤。


なぜか最近 Jazz Door というところから出てるマイルスのブートをよく見かけます。
中川康樹著「マイルスを聴け!」にも載っていた「Another Bitches Brew」は音質最高!で、買ってよかった2枚組('71 & '73 live in Belgrade)でしたが、「It's About That Time...」は 'Live in Montreux 1969' と記載されているのに、実際聴いてみると、ソニーから正規に出てる「1969 Miles Festiva De Juan Pins」と同じ音源でガッカリでした。金かえせ〜!
エヴァンス、コルトレーン、キャノンボールが入ったライヴも出てましたが、これもあやしいもんだ。ひょっとしてニューポートプラザホテルと同一音源じゃないでしょうね。

(某MLへの投稿より)


*1988.1.3
クラス会は大勢集まってにぎやかだったが、何か物淋しい気持ちが、なつかしさよりまさっていた。みんなあまり変わっていないのに、仕事をしてるのが多くて、自分が、いちばん進歩していないのではないかと思えた。でも楽しかった。

(学生時代の日記より)


*2001.1.1
20世紀最後に聴いたディスク・21世紀最初に聴いたディスク

・King Crimson - Dead Fucking Bollocks (bootleg)
 凄いタイトルのブート。これで Dead Fucking な20世紀に別れを告げる。 初代“宮殿”クリムゾンによる、1969年9月7日チェスターフィールド・ジャズ・クラブでのライヴ録音。正規盤「続・エピタフ」には未収録の "I Talk To The Wind", "In The Court Of The Crimson King" の2曲、それに" Mantra ~ Travel Weary Capricorn" の全長版が聴ける。

・Robert Fripp - November Suite (DGM)
 世紀の変わり目(turn of the century)はこのディスクで。極悪海賊盤で20世紀の垢を洗い落とした後、静謐なサウンドスケイプで厳かに新世紀を迎えた。

・Fripp and Eno - Evening Star (EG)
 引き続きアンビエントもの。明るい希望を感じさせる曲調が良い。 "An Index Of Metals" を聴きながら穏やかに眠りに就いたのであった。

というフリップ漬けの年明けだったが、今日も今日とて“21世紀の精神異常者”のヴァージョン違い聴き比べ、とか、ビーチ・ボーイズ「パーティー/スタック・オ・トラックス」とクリムゾン「エピタフ」を交互に聴くなどというバカなことをしつつ過ごしている。

*2000.1.8
Return To Forever

先日、リターン・トゥ・フォーエヴァーの2枚組ベストを安く手に入れ聴いたところ、こりゃバリバリのジャズロックだ、カンタベリーしてるなー、と再認識しました。
初期の2枚(Return to Forever, Light as a Feather)は爽やかなブラジリアン・フュージョンで、これは好きでよく聴いていましたが、それ以降ギターが入ってからのは、これまでまともに聴いてなかったんです。

この2枚組ベストには未発表ライヴが入ってて、そこではなんとスティーヴ・ガッドがドラムで、これがまたスゴイ。叩きまくり!
あとは「Return to Forever (1st)」「浪漫の騎士」以外のアルバムからの選曲です。

念のため、参加メンバーを記しておきます。
チック・コリア、スタンリー・クラーク、アル・ディメオラ、レニー・ホワイト、他

(某MLへの投稿より)


*1988.12.25
年末、クリスマスは雪の降る米沢で。雪かきは適度な運動となり気分転換にも良い。犬の散歩は相変わらずだが、堤防の雪道はやや楽し。車の運転は冬には気を付けて。マージャンやれば家内は明るくなる。

(学生時代の日記より)


*2000.2.22
メロディ、その無限の可能性

ぼく個人としては、「メロディ」には無限に近い可能性があると信じています。いまだに新鮮なメロディに出会うことは度々ありますし。
例えば、コステロ、NRBQ、最近ではチボ・マット。

順列組合せの確率にしても、数学的には無限に近いのでは?
才能ある人達の手にかかれば、という条件付きで。
凡人はどうしても既存のメロディとそのバリエーションしか浮かばないからメロディが涸渇していくような感覚に陥ってしまうのだと、若干の希望・期待も含みつつ、そう考えております。

ぼくが新しい音楽を次々に聴き漁るのは、新しいメロディを求めて、というのが大きな目的であるんですね。音響の快楽というのも勿論ありますが、あらゆるジャンルから良いメロディを見つける、というメロディ重視の聴き方をしてる。

複雑に上下する旋律や、ぐちゃぐちゃの不協和音、もはやメロディとは言えないノイジーな音の連なりにも心地良く感じる場合がありますよね。

(某MLへの投稿より)


*2000.12.16
東京遠征で購入したCD・その2

●新品CD@吉祥寺タワー(輸入盤10%OFF)

・Sarah Vaughan - At Mister Kelly's (Emarcy)
 女性ジャズ・ヴォーカルの大御所、若き日のライヴ盤。元の9曲にプラスして11曲ものボーナス・トラックが入ってる。それもダブり曲なし。お値段も安くて得した気分。

・Egberto Gismonti - Academia de Dancas (Carmo/ECM)
 ブラジルのギタリスト/ピアニスト/作曲家の1974年作品。かなりプログレ。「未来へのシェヘラザード」という邦題で国内盤CDあり。先日WOWOW「Jazz File」で見て感銘を受けた。

・Faust - IV (Caroline/Virgin)
 ジャーマン・プログレお気楽集団の70年代最後のアルバム。LPで愛聴していたが、CDは音が良いらしいと聞いてたし、これのみボックスに入ってなかったこともあり、購入に踏み切る(安かったし)。この世のものとは思えぬ音響空間が延々続く1曲目が大好き。途中でドラムがどかすか乱入するところで血が騒ぐ。

・NRBQ - Christmas Wish ~ expanded edition (Dreamsville)
 5曲追加して再CD化。こちらを参照 →Xmas Special

●新品CD@目白ワールド・ディスク

・Lars Hollmer - Utsikter (Krax)
 こちらを参照 →Lars Hollmer Live Report

・Supersister - m.a.n. Memories Are New (Music Net)
 知られざるオランダのブログレ・バンド、リユニオン記念(?)未発表音源集。最高! もろラトリッジなオルガン・ソロとか、フルートも美味しい。流麗なストリングス入りがあったりして曲調にはかなりソフトロック入ってる。ザッパも少し。マーキーから国内盤も出る。

・Tom Robinson & Jakko Jakszyk - Blood Brother (Castaway Northwest)
 1990年の「We Never had it so Good」に4曲追加して1997年に再発されたもの。王道(?)ポップ・ロック。リズム隊が良い。

●新品CD@新宿HMV(2枚以上買うと1枚あたり1490円)

・Nils Petter Molvaer - Khmer (ECM)
 アラブ風アンビエント&ドラムンベース・ジャズ(?)。幽玄なトランペットはイーノと組んでいたジョン・ハッセルを思わせる。
Caravan - The HTD Years (HTD)
 90年代HTDレーベルに残した音源の編集盤。未発表ライヴ音源3曲(70年代1・90年代・2)、シングル・ミックス1曲含む。

*2000.12.12
東京遠征で購入したCD・その1

●中古CD@新宿ユニオン

・Julverne - Le Retour du Captain Nemo (Igloo)
 92年発売の編集盤。「Univers Zero, Von Zamla の Michel Berckmans (basoon,oboe) が参加したベルギーのチェンバー・ロック」との朧げな知識で購入したが、これはほとんどクラシックの室内楽(まさにチェンバーそのもの)ではないか。打楽器も入っておらず、全然ロックしてない。ガッカリ。これで1800円は高かった。

・Karen Mantler - My Cat Arnold (XtraWATT)
 マイク・マントラー&カーラ・ブレイ(元夫婦)の娘のファースト。ひねくれ歌ものアルバム。オーケストレーションに母親譲りのものがある。Eric Mingus (vo), Jonathan Sanborn (b) は名前からして2世か?

・Paul Bley - Ballads (ECM)
 最近<ECM PIANO-ISM>シリーズで世界初CD化されたもの。カーラ・ブレイの元夫が当時の恋人アネット・ピーコックの曲ばかり取り上げている。ベースがゲイリー・ピーコック(長尺の1曲目のみ)。なんともややこしい人間関係(笑)。ポール・ブレイは当時「世界で最も遅いピアニスト」を目指していたそうだ。

●新品CD@新宿ユニオン

・Terje Rypdal - Bleak House (Polydor)
 ECM系北欧ギタリストのファースト。1曲目いきなり歌&オルガン入りのブルース・ロック、2曲目そのものズバリの "Wes"(かっこいい!)、3曲目フリー・インプロ、6曲目スキャット入ボサノバ、若きヤン・ガルバレクのテナーも入ったビッグバンド・ジャズ(・ロック)もあり、とバラバラ(バラエティ)な内容。後のエフェクタびんびんの境地には到達していないが、これはこれで良い。気に入った。

・Mike Westbrook Concert Band - Release (Deram)
 英国ビッグバンドジャズロック。これがCD化されていたとは知らなかった。オリジナル曲の間に、"Lover Man", "Flying Home" "イパネマの娘" など意外にも普通のスタンダード曲を多数取り込んで組曲風に展開している。

・Keith Tippett's Ark - Frames (Ogun)
 強力なビッグバンドジャズロック2枚組。初CD化の時に買いそびれ、以後なかなか入手できなかったもの。再プレスでもしたのか、都内あちこちで見つかった。

・NRBQ - Scraps Companion (Dreamsville)
 72年のスタジオ・ライヴ15曲と「Scraps」のアウトテイク6曲。これはうれしい。"I Love Lucy" とか、ロリンズの "Valse Hot" とか、モンクの "Misterioso" もやってる。

*1997.12.11
1997 MY BEST

* The 5th Dimension - The Definitive Collection
 ソフトロック・ファンなら必携。
* NRBQ - You're Nice People You Are
 かわいらしいポップス満載。このバンドはいいですよ。
* Bill Frisell - Nashville
 ほのぼのカントリージャズ。"The End Of The World" が泣ける。
* Robert Wyatt - Shleep
 待望の新作。珍しくバックが多彩だが、相変わらず素晴しい声は健在。
* Anthony Moore - Out
 お蔵入りしていた幻のアルバム、奇蹟のリリース。ひねくれモダ〜ン・ボップ。
* King Crimson - Epitaph
 音は悪いが正式発表されたことに意味がある。続編の日本盤が出てうれしい。
* Faust - (untitled)
 大好きなバンド。来日したが、行けなかった。くやしい。
 最後の短い曲が異様にかっちょいい。
* Pizzicato 5 - Happy End Of The World
 行くとこまで行った感のあるピチカート。解散説は本当なのか。
* Moonriders - Bizarre Music For You
 現存する日本最古の(?)ロックバンド、久々に聴いたらよかった。
* 電気グルーヴ - Shangri-La
 今年のベスト・シングル。

別格 * Beach Boys - The Pet Sounds Sessions

●旧譜だけど97年聴きまくったもの
Mike Oldfield
Miles Davis & Gil Evans の箱

(某MLへの投稿より)


*1986.12.14
ザッパのBOXかってしまった。でも後悔してる訳じゃない。大変すごいもんだ。3万円は高くない。これからしばらくキンシンすればいいのだ。といってもいつまでつづくか。残りの3万をどうにか保っていこう。どうせあと一週間だ。

(学生時代の日記より)


*2000.11.19
The Beatles

ビートルズのベスト盤(?)「1」というのが出ましたね(ぼくは買うつもりありませんが...)。今さらこんなの出す意味があるのか、甚だ疑問です。アンソロジー本(これも買いません)への便乗でしょうか。この選曲(と言えるのか)中途半端で魅力を感じない。チャートで1位になった曲を集めたものということで、"Please Please Me", "Strawberry Fields Forever" といった、ベスト盤なら当然入るべき曲がオミットされてるのが、なんとも変です。音的にもリマスターはされてるのでしょうが、それほど新鮮味はないと思います。去年出た「Yellow Submarine(songtrack)」のリミックスは鮮烈でした。そのとき書いたものを以下に載せてみます。(ちょっと長くなりますが)

*

「Yellow Submarine(songtrack)」について

これはリマスターを通り越して大幅にリミックスされました。リミックスとは言っても余計な音を追加したりはせずに、元からある音だけを使ったオーソドックスな仕上がり。定位/バランスを変えたりはしています。中期サイケ時代の凝った音作りの細部まで格段に音がよくなっています。

現行CDとの厳密な違いは置いといて、パッと聴きの感想は...

Hey Bulldog = パワフル!
Eleanor Rigby = 中央に集中してた(と思う)弦の定位が広がった。
Only A Northern Song = 変な曲だ(笑)トランペットが面白い。
All You Need Is Love = オーケストラが鮮明に。
Nowhere Man = この曲大好きだ〜!
It's All Too Much = テクノを通過した90年代のバンドみたいだ。
(どうせなら映画用ロング・バージョンにして欲しかった。)

聴き比べなぞもしつつ、2度目の聴取(ヘッドフォン)で気付いた点は...

Yellow Submarine = SEがリアル。サラウンドで聴きたい。
All Together Now = 今聞いてもやっぱり下らない曲だ(爆)。
All You Need Is Love = ジョンがガムを噛みながら歌ってるのがわかる(?)
Nowhere Man = コーラスが広がったこともあって、かなり印象が違う。
「Rubber Soul」までのステレオミックスは左右泣き別れ(中抜け状態)が多い。
It's All Too Much = ギターの迫力が全然違う。カッコイイ!
後半の盛り上がりがスゴイ。今回のリミックスではこの曲が一番良かった。

リミックス/リマスターのせいか全体として新鮮に聴けました。ビートルズはCD時代になってからあんまり聴いてなかった、というのもある。中期サイケ時代のベスト盤としては選曲に不満ありですが、この頃が一番音的に実験/冒険もあってリミックスしがいがあるんでしょうね。

*

ロックを聴いていく上での基礎知識として、ビートルズを全曲聴いてなければ話にならない、とは言い過ぎでしょうか。知ってることが前提となっている引用も多いし。少なくともビートルズが血となり肉となっていることによってロック/ポップスはおろか、R&B、ラテンからプログレまで幅広く理解が深まる(楽しめる)はずです。

*2000.11.18
最近購入したもの

●ファウスト5枚組ボックス日本盤(9500円・税別)「The Wumme Years:1970-73
 5枚別々の新装デジパック・ジャケ。「Tapes」は「Munic」のジャケになってる。
 未発表多数!含む「BBC Sessions+」以外すべて歌詞付き。
 「Tapes」の曲目がクレジット付きで細かく表記されたのが嬉しい。
 (例:冒頭のヴォーカル曲は "Flashback Caruso" と判明)
 「71 min.」の曲目も以前のと一部違って、具体的曲名になった。
 難を言えば、日本盤の帯が箱にべっとり張り付いていること。(怒)
 ブックレットの対訳以外に日本盤独自の解説も欲しかった。
 それはともかく、ぼくにとってはお宝の箱です。これから聴くのが楽しみ。

●ワイアット・トリビュート・ライヴ2枚組「Soupsongs Live: The Music of Robert Wyatt
 ジャズ方面の人が中心で地味目ですが、良質なアルバムです。

●Mujician and The Georgian Ensemble - Bristol Concert (What Disc)
 グルジアのオーケストラの選抜メンバーと Mujician との共演ライヴ。
 ただしキース・ティペットは演奏には参加せず、アレンジと指揮のみ。
 その代わりというかジュリー・ティペッツが参加。
 グルジア選抜メンバーはホーン群8人とギター1人、女性ヴォーカル2人。
 このグルジアの演奏家たちが意外にも(と言っては失礼か)素晴らしい。
 Centipede に近いビッグバンド・ジャズロック。ちゃんと曲をやってます。
 過去の曲 (Keith Tippett Group, Centipede, ARK, etc.) の再アレンジが主体で、
 そこに各自のソロが展開したり、イントロにフリーの即興部分があったりします。
 とにかくアンサンブルとコーラスがパワフル。
 最後は「Septober Energy」のフィナーレで盛り上がる。

*1998.12.8
1998 BEST5

変則的(反則的?)にベスト5を選びました。

<新作部門>
Slapp Happy - Ca Va
(20年以上を経ての再結成アルバムにしては奇跡的な大傑作)
Brian Wilson - Imagination
(ペットサウンズ同様聴けば聴く程良くなる。 びるびるっびる〜♪)
山下達郎 - COZY
(ライヴも最高でした)
Pizzicato Five - the international Playboy & Playgirl record
(細川俊之がいい味出してる ^^;)
Marc Johnson - The Sound of Summer Running
(パット・メセニーとビル・フリゼルの初共演、いい曲揃い)

<再発/発掘部門>
Brinsley Schwarz - Hen's Teeth
(邦題:アーリー・ワークス・オブ・ニック・ロウ)
Elton Dean - Just Us(フリージャズ・ロック。特大ボーナス付)
Soft Machine - Virtually(名演ライブ)
King Crimson - Absent Lovers(80's Crimson ラスト・ライブ)
V.A. - Canterburied Sounds vol.1-4
(まだ聴いてないが、ベスト5入り決定 ^^;)

<サントラ部門>
ジャッキー・ブラウン
(いつもながら、タランティーノの選曲センスは抜群)
タクシー・ドライバー(コレクターズ・エディション)
未知との遭遇(コレクターズ・エディション)(涙涙)
ジョン・サイモン - ラスト・サマー
(「John Simon's Album」に近いテイスト。 グルーヴィ〜)
エンドレス・ハーモニー(ビーチ・ボーイズの未発表音源集)

<この一曲>
ラヴ・スコール
(ルパン3世30周年リミックス「PUNCH THE MONKEY !」より。サンディの歌にとろける)

<とにかく聴きまくったもの>
トロバヨーリ・ア・ゴーゴー
(イタリア映画音楽作曲家トロバヨーリの2枚組コンピ。
 ラウンジ度100%のなごみ盤。懐かしい気分に浸る)

(某MLへの投稿より)


*1986.5.25
久しぶりにSと会って飲んだ。二人とも変わらないみたいで、夜中自転車の二人乗りをしたり、レコード聞いたりして楽しんだ。夏休みがもうすぐ。何をしよう。

Sに貸したレコード(ジャズ入門用として)
* Miles Davis - Kind of Blue
* Miles Davis - My Funny Valentine
* Art Blakey and The Jazz Messengers - Moanin'
* MJQ - Django
* Bill Evans - Portrait in Jazz
* Keith Jarrett - My Song
* Richie Cole - Hollywood Madness

(学生時代の日記より)


*1998.9.20
今日の「新日曜美術館」(NHK教育テレビ)は、マグリット特集でした。ラスカルズ「See」のジャケットの元になった絵(画題:大家族←どういう意味?)を描いた人です。この人のシュールでポップな作風は、ミュージシャンにも受けるんでしょうか、ジャケットに使われることが多いですね。ざっと思い付いたところこれくらいあります。(パクリも含む)

Jeff Beck - Beck-Ola(部屋大の巨大りんご)
Dreams - Dreams(雨のように降る人間たち)
Alan Hull - Pipedream(デカ鼻パイプ男)
Orange Juice - ベスト盤(上半身下半身逆人魚)
Roger Daltrey - One of the Boys(鏡に映る後ろ姿)
菊地雅章 - One Way Traveler(宙に浮かぶ岩)

(某MLへの投稿より)


*1985.11.10
There are one week and one day left this term. I feel the time passes so fast when I look back, but the time is walking slowly every second. Time gets faster or slower by the situation, feeling or something else. Time is a pile. Time is money. Time flies. Time is every point of flow or very flow. Time doesn't stop or isn't in motion from the beginning. Time is ununderstandable. Still, time is passing by even now.

(英文授業提出用日記より)


*1988.10.30
レコードたまったのでまた売ろうかと悩む。できるだけ高くしたいが面倒くさい。後半金欠病でこもろうと思ったが、学祭へふらっと行ってみて、夜までパネル・ディスカッションに参加。思いがけず深入りしてしまう。とは言っても孤独感は去らず。

(学生時代の日記より)


*1997.12.14
French Lolita (Serge Gainsbourg ~ Kahimi Karie)

最近よく聴いてるのが、ゲンスブールものなんです。

* 仏フォノグラムから出てる2枚組ベスト ♂♂♂♂
* 「メロディ・ネルソンの物語」 ♂♂
* 「ゲンスブール版女性飼育論」 ♂♂
* ジョン・ゾーン関係のトリビュート・アルバム (Great Jewish Music) ♂♂♂
* フランス・ギャルのベスト ♀♀♀♀
* シャルロット・ゲンスブール「魅少女シャルロット」 ♀♀♀♀♀
* ヴァネッサ・パラディ「ヴァリアシオン」 
番外編 * Kahimi Karie - I am a kitten ♀♀♀♀
 <お気に入り度は5点満点で表記>

バーキン、バルドー、アジャーニ...
この辺はこれから聴いていきたいと思ってます。
本人のアルバムよりも女性をプロデュースしたものの方に興味あり。

*1997.12.15

カヒミ・カリィとプログレとの関係をひとつ挙げておきましょう。
シングル「Good Morning World」はカンタベリー・マニア必聴。
なんとドラムがロバート・ワイアットで、ケヴィン・エアーズがベース、
マイク・ラトリッジのオルガンが大々的にフィーチャーされております。
初耳だというあなた、あせってください。
実はソフト・マシーンの 1st からサンプリングしてるんですよ。
一聴してそれとわかる大胆な引用で、知らずに聴けば驚くと思います。
この曲を作曲・プロデュースしたモーマスが、ソフト・マシーンのファンらしい。

# ぼくは小山田よりモーマスが関わったものの方が妖しい魅力があって好き。

(某MLへの投稿より)


*1999.7.27
先日の朝、布団の上でうとうとしながら「雷が鳴ってるなぁ...」と思ってると、ドォーーーーーン! と大音響があってビックリ。
後で聞いた話では、落ちたのはすぐ隣のマンションでした。(^^;)
オーディオもパソコンも全部コンセントは入れっぱなしでしたが、スイッチが入ってなかったためか、今の所、自宅には何の影響もないみたいです。マンションでは停電になったり、ケーブル・テレビに問題が出たようですが。
隣のマンションに避雷針があるおかげで、我が家に直接雷が落ちる心配はないのだそうで、ちょっと安心。

(某MLへの投稿より)


*1988.6.12
とんでもないことになった。駅前でビラを受け取ったばっかりに、50分間話を聞かされ、日曜日に会う約束をして、ドムドムで3時間も話。政治に引きずりこまれる感覚。不快感。
教訓:ビラは絶対無視。話しかけられても知らんぷり。断るときははっきりと。

(学生時代の日記より)


*1987.5.17
Chaucer の発表終わってほっと一息。映画見る。やはりいいですね〜。圧倒されたのは「ブラジル」。すごすぎて何が何だかわからない。でも感動的。レコードもバンバン買う。今んとこ大丈夫。

(学生時代の日記より)


*1989 (?)
FMの多局化は喜ばしいこと。だが……

 このところ急速にFMの多局化が進んで、僕の住む所では、試験放送も含めて6つのFM局が聞けます。実に喜ばしいことではありますが、多少の不満もあるので、ここで文句を言いたい。
 まず、どのFM局も(特に民放)内容が似すぎている。いつどこにスイッチを入れても出てくるのは最近のヒット曲、または、あたりさわりのないフュージョン、そして英語をしゃべりまくるDJ(これに腹が立つ)など。気楽にBGMとして聞き流すには良いでしょうが、これでは熱心なリスナーは生まれないのではないでしょうか。
 番組として魅力あるものが少なく、DJの個性を生かしたものも減る一方。(鈴木さえ子の【ハートロック・クイーン】はなぜ終わってしまったんだ!!)(昔の【サウンド・ストリート】は良かった……)
 また一方で、エアチェックの楽しみが味わえない番組が多い(曲名を言わなかったり、途中でフェイド・アウト、あるいはしゃべりが入ったり)、番組表もあまり役に立たないように思える。
 全体的にいって、多局化の意味がない。どうせならアメリカ並みに専門化してくれると良いのだが、現状からみて、無理でしょう。
 また、都心が多局化する一方、地方ではまだNHK−FMしか聞けない所も多い。この中央集権体質はどうにかならないのかな。
 言いたいことは言いましたが、ほかにも不満のある人は多いと思います。

(雑誌「週刊FM」読者欄に掲載)

*1999.3.30

サウンドストリート、懐かしいですね。
80年代前半(高校時代)は水曜日を除いて (^^;) 連日聴いてましたよ。
月曜:佐野元春、火曜:坂本龍一、木曜:山下達郎、金曜:渋谷陽一
このラインナップは超強力でした。おかげで様々な音楽に出会えた。

*1999.3.31

FM横浜で鈴木さえこさんの番組があって、
(多分「ハートロッククイーン」という番組名)
それも好きでよく聴いてました。
これが水曜日の10時からだったような気がします。
そう言えば前後して松尾清憲の番組もあったなあ。(遠い目)

*1999.11.5

NHK−FMで午後4時から6時までやっていた「軽音楽をあなたに」という番組には、エアチェックでお世話になりました。週刊FMでチェックして、録りたい日には学校から走って帰ってました。(笑)
アルバムほぼ丸ごとかかるんで、ありがたかった。今はこんな番組ないですね。
スタッフの "My Sweetness"(いとしの貴方)のフェンダー・ローズ(?)のイントロが印象的でした。今でもこの曲を聴くと強烈なノスタルジーに襲われてしまいます。

中学時代はフュージョン(当時はクロスオーバーとも言った)にハマっていて、チック・コリアとかウェザー・リポート、ボブ・ジェームスなんかが好きでした。
それが今現在好きなカンタベリー系につながっているのです。

*1999.11.7

10年位前から、特定の番組以外ラジオはほとんど聞かなくなりました。J-WAVE とかの民放FMが乱立した頃だと思いますが、その頃からNHKも含めて質が変わったような気がします。端的に言って、音楽への愛情が感じられないんですよね。英語でべらべらしゃべりまくるDJには頭にくるし、曲をきちんと流さない、曲名を言わない、番組表に曲名が載らない、とエアチェック派としては離れて行くしかない状況になってしまった訳です。まあ、そのかわりに、自分で買ったレコードなりCDを聴く時間が増えた、ということもあるんですが...

(某MLへの投稿より)


*1988.5.29
レコード買うのはややおさえて、映画に行く。木曜日は珍しくもロードショー2レンチャン!それも傑作コメディで大満足。(注:ドラグネット・正義一直線張り込み)人があまりいなかったから、やはりコメディは人気ないのかな。土曜日ははるばる千葉県へ、ビートルズを!(注:イエロー・サブマリンヤァヤァヤァ)しかし予想より人が少ない。う〜む。

(学生時代の日記より)


*1985.10.22
I found a tasteful way of listening music. It is to listen to chansons after listening to some psychedelic musics. Your dizzying mind will be calmed down gradually. There are various ways to enjoy music.

(英文授業提出用日記より)


*2000.1.17
本日のお買い物リスト

●中古CD
サディスティックス
 サディスティック・ミカ・バンドの残党。
 主要ボーカリスト2人が抜けた後だけに、ボーカルが弱く、イマイチでした。
 高橋幸宏もいるのにほとんど歌っていない。
・竹内まりや - VARIETY
 発売時から全曲聴き馴染んでいたけど、初めて買った。
 やはりこれは名曲揃いの素晴らしいアルバムです。
 これで現在に至る地位を確立したとも言えましょう。
・篠原ともえ - MEGAPHONE SPEAKS
 良いです。意外に(失礼)歌がうまい。一部自分で作詞作曲もしてます。
 もろにピチカートしてる小西康陽作の曲もうれしい。
 中でも一番気に入ったのはアンビエント・ボサノバ (?)「ココロノウサギ」。
 これ名曲じゃん!
 作詞作曲:石井妥師、編曲・プロデュース:さかな + 高橋健太郎、
 Thanks to 朝田美穂、というクレジット。う〜ん、この辺もチェックせねば。
・ダラー・ブランド - アフリカン・ピアノ
 アフリカ出身ジャズ・ピアニストのソロ。名盤とされています。
・ザ・バンド - ライヴ・アット・ワトキンス・グレン
 買いそびれていたもの。リック・ダンコよ安らかに。
・Ian Gomm - The Village Voice
 パブ・ロック。元ブリンズリー・シュワルツ。
 NRBQ の名バラード "She'll Never Take The Place Of You" をカバーしてる。
 このCDを出してるドイツの Line という会社は倒産したらしい。
・デビッド・ボウイ - ピンナップス
 カバー集。最近再発されてるCDではボーナス・トラックがカットされてるよう
 なので、旧規格もので持ってないのは見つけたら即買い。

●新品CD(500円引)
・マイルス・デイビス - パンサラッサREMIX
 70年代エレクトリック期の音源をクラブDJ達がリミックス。
 期待はしてないが、一応購入。前のビル・ラズウェルのはまあまあ良かった。

●本
・中山康樹/スイングジャーナル青春録[東京編]
 捜し回った末、やっとこさ見つけた。[大阪編]に続く完結編。
 こんなに続編が遅れたのは、タイトルを巡って某出版社(バレバレ)と
 裁判沙汰になってたからだそうで、勝訴して無事発売された、ということらしい。
 [大阪編]は、ビーチ・ボーイズ、マイルス好きにはたまらない感動の書でした

(某MLへの投稿より)


*1987.5.24
家に帰って次の日、ビデオ借りて見た。「空飛ぶモンティ・パイソン Vol.5」。BBCでやった30分番組が4本。さすがだ。ギャグが高度。2回目見たときの方がギャグが効いてきたり。ナンセンスの極致のようなもの。

(学生時代の日記より)


*1986.5.18
ますますレコードにのめりこむ。アングラ、サイケなど暗い明るさを求めて。ミョーなものが好きになっていくよーで、こわい。

(学生時代の日記より)


*1986.1.26
今週は本を買いすぎた。読む暇もないくせに13冊も買ってしまった。積ん読傾向にある。自粛せねば。(またー)
Writing をやらねば! 来週中に 1st Draft を書くこと!!

(学生時代の日記より)


*1993.12.11
死刑の執行は公表すべきだ

 先日の死刑執行に関する報道の中で、気になったことがある。死刑の執行が、当局によって正式に公表されないことだ。それどころか、法務省では死刑が執行されたかどうかさえコメントできないというし、執行の決定者たる法相でさえ、人数ははっきり言えないとのこと。なぜ死刑執行の事実を隠そうとするのか。
 死刑の必要性のひとつに、犯罪の抑止効果があるというのなら、実際に死刑が存続して行われていることを、むしろ積極的に知らせるべきではないのか。少なくとも死刑となった者の罪状を明らかにしないと意味がない。
 死刑廃止論ではこの点について触れていないようだが、どうしても引っかかるのは、刑を行う側のあいまいな態度だ。死刑存廃論とは別の、それ以上に重大な問題をはらんでいるような気がして、言い知れぬ憤りを感じるのだ。

(朝日新聞『声』欄に掲載)

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