Gdur 2オクターブの音階


 Gdur ト長調 の音階(G major scale)2オクターブです。

AdurやDdur の音階・曲からこちらへ飛ぶ教本も多いですが、
星野は低い2指位置(TINSでは黄緑の細いシールを貼ってある生徒さんが多いと思います)
のみを使う Cdur 1オクターブの音階 を経由してからの方がやりやすく、また左記の音階が
弾けるようになった時点で多少のドレミとVnの指の関係が学べるのでそちらを推奨します。


 こちら Gdur 2オクターブの音階 の音階は最低弦G線の解放からはじまり、
2指位置が下記画像のように2種押さえることになる音階です。1・3指はすべて同じ位置です。



最初少し難しく感じるかもしれませんが、2オクターブの中では
Vnでは実は最も簡単な音階です。

これより簡易な音階では基本的に1オクターブしか弾けません。
(いわゆるリコーダー程度の音域になります)
1オクターブの音域で弾ける曲。。というのは基本的に童謡やごく簡単なメロディのみになってしまいます。

2オクターブあるとおおよそ鍵盤ハーモニカと同じような音域になります。
鍵盤ハーモニカでしたら工夫すれば様々な歌のメロディなどが
弾けるのがわかると思います。

という事で、簡単な童謡などのメロディから脱し、多少あのメロディが弾きたい!となるには
必ず通らなければいけない、またはその第一歩となる音階です。

そして、音階はただ順番に指を置いていくだけのものなので、どんな曲より基本的には簡単です。
こちらの音階が自由に弾けなければそれなりなメロディをきれいに弾く事は出来ないという事です。

しっかりと頑張っていきましょう!


※ 灰色で表してあるところは、主に白いテープが貼られていると思います
 黄緑・ピンクはともに同色の細いテープが貼ってあると思います。
上記図のように、1・3指はそれぞれ白いテープの位置、2指は低音のG・D線がピンクテープ、
高音弦のA・Eが黄緑テープ位置になります

ある程度伴奏等使わず、のぼり・くだりとも弾けるようになってきたら こちらの 「07 G-2oct ×3」 の
音源を流しながらあわせて弾いてみましょう


この時、解放を使わずに4指を使ってもかまいませんが(4指もすべて同じ場所です)最初は使わずに
すべて解放で弾いた方がいいでしょう。

G-dur 2オクターブの音階 楽譜 LV1

上記の伴奏にしっかりと余裕をもって(音程も)あうようになってから小指を使うようにしてみましょう。

G-dur 2オクターブの音階 楽譜 LV2

また小指を使うと音程を外すようであれば(シールの端と指の端が数ミリでもズレるようであれば)
個別で 4指(小指)で押さえて弾いてみましょう (A線3指レ、A線4指ミの反復練習)
の練習を毎日しっかりと練習し、まずは上記で音程精度を90%以上~ 取れるようになってから使うようにしましょう。

音程を外したまま無理に弾くことは、「音程の悪くなる場所・距離」 を覚えているのも同じです。
=下手になる練習をしているようなものです

音程には過敏になるくらいのつもりで、慎重に、そして丁寧に取っていく事を心がけていきましょう!


このくらいのレベルから、少し甘くてもいいや・・とすると(例えば2指が緑とピンクの間くらいの微妙なところをよく押さえているなど)
ここから先音程がどんどん崩れていく。。と非常になりやすい段階です。

逆にここで厳しく音程をはずさないように。。と心がけながら進めていくと、以後も
しっかりと音程よく弾けるようになる事が多いです。

頑張っていきましょう!



また、こちらは ファ のみが#位置になっていますが、それ以外は基本のドレミとなります。
C-dur程ではありませんが、楽譜(ドレミ)とVnの指位置の関係を学ぶにも悪くない音階です。

ただし、あくまでも ファ は少し特殊で本来の#のつかない位置は少し違う。。というのを
しっかりと踏まえた上であれば、多少こちらでドレミ。。と考えていく(覚えていく)のもいいでしょう。



水色の〇の部分が本来のファの位置です。
G-durの音階は ソ から始まり、すべてのファが#する音階なので、
上記のような指配置図になります。

特にE線の低い位置のファが、初級レベルではかなり音程がとりにくいのですが、
ファが#する音階だとネックだったこちらが#で半音上がる事で
取りやすい1指位置になるため、ヴァイオリンは基本的に#が1つ以上ついた方が
弾きやすい事があり、ほとんどの教本では特に初期段階は#がつく調でばかり練習します。



追記:

また、上級者であっても早いフレーズなどを弾く場合は、当然このような指配置の方が
都合がいいです=素早いフレーズが弾きやすいです

という事で、上級レベルの曲でもVnはやはり#がつく調が多いです

#が1つ(Gdur・emoll)のVnの名曲は多いです。
例: アイネクライネ / メンデルスゾーンVn協奏曲  など

2つも多いです チャイコフスキーVn協奏曲  など


逆に全くつかない C-dur や ♭が1つの F-dur などはあまりSOLOの曲ではありません。
ただし、オーケストラ曲などとなると別です。
これは、トランペットなどの楽器は逆に♭がある程度つく音階の方が弾きやすいなどの理由です

Vnは特に将来的にも続ける場合はどうしてもオーケストラへの参加が避けて通りにくい楽器なので、
Vnの得意調以外にもC-durハ長調を基本として、#のつかないドレミ。。の概念もしっかりと
教本とは別に平行して弾いていくといいです。





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