(3) 私はつねに主をたたえ SWV306
 (小教会コンツェルトより ソプラノと通奏低音)
 詩編34:2-7の歌詞で、各フレーズの終わりに「アレルヤ」が歌われる。三位一体後第12日曜日の昇階唱で歌われる。

(4) おお優しく、親しきイエスよ SWV285
 (小教会コンツェルトより テノールと通奏低音)
 アウグスティヌスの祈祷書による聖なる父への祈りで、主なる神への賛美の言葉が繰り返される。。

(5) 今日キリストは生まれ給うた SWV315
 (小教会コンツェルトより 二重唱S、Tと通奏低音)
 クリスマスのアンティフォーナで、当日の夕べの祈りの「マグニフィカート」において歌われる。、歌詞は原詩のラテン語である。

(6) 私は知る、わが救い主は生きておられることを SWV393
 (教会合唱曲集第25曲 合唱 SI/SII/A/T1/T2/B)
 ヨブ記19:25-27の歌詞である。歌詞はヨブの苦難の告白であるが、この曲ではそれがイエス・キリストの受難と復活に、見事に重ね合わせられている。復活祭のためのモテットである。

(7) それはまことのまこと SWV388
 (教会合唱曲集第20曲 合唱 SI/SII/A/TI/TII/B)
 シュッツと強い心の絆で結ばれていた僚友ヨハン・ヘルマン・シャインの死を悼んで作曲されたものを、後に一部手直しして組み入れたもの。シュッツの自信作であろう。歌詞はパウロが弟子テモテにあてた司牧書簡で、平明な文章の中に力強い信仰告白が歌われる。顕現節のためのモテットである。
(後藤田篤夫)
ディートリッヒ・ブクステフーデ (1637?-1707)

「プレリュディウム ト短調」Praludium in g

 D.ブクステフーデは北ドイツ・オルガン楽派を代表する作曲家の一人でリューベックの聖マリア教会のオルガニストを務め、J.S.バッハに多大な影響を与えた。プレリュードト短調は、技巧的なトッカータ部分とフーガ(対位法的)部分とが交互に現われる華やかな曲である。
(椎名雄一郎)

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