Bin ich heiter, hegen soll ich Lose triebe; Bin ich still, so heißt's ich wäre Irr, aus Liebe. |
ぼくが愉快にしていると、 浮気心を抱いていると言われる。 反対におとなしくしていれば、 恋のあまり気が変になったと言われるのだ。 |
|
12. | ||
Schlosser auf! und mache Schlösser,
Schlösser ohne Zahl! Denn die bösen Mäuler will ich Schließen allzumal. |
錠前屋よ、起きてくれ! そして錠前を作ってくれ、 無数の錠前を。 そうしたらぼくは奴らの意地の悪い口を ひとつ残らずふさいでやるんだ。 |
|
13. | ||
Vögelein durchrauscht die Luft, Sucht nach einem Aste; Und das Herz, ein Herz begehrt's, Wo es selig raste. |
小鳥が空を飛びながら、 大きな枝を探している。 そして心もまた探し求めるのだ、 幸せに憩うことのできる場所を。 |
|
14. | ||
Sieh', wie ist die Welle klar, Blickt der Mond hernieder! Die du meine Liebe bist, Liebe du mich wieder! |
見てごらん、なんて波が澄んでいるのだろう、 月がぼくらを照らしている! 愛しい君よ、 ぼくを再び愛してほしい! |
|
15. | ||
Nachtigall, sie singt so schön, Wenn die Sterne funkeln, ― Liebe mich, geliebtes Herz, Küsse mich im Dunkeln! |
ナイチンゲールがあんなに美しく鳴いている、 星々がきらめく夜に。 ぼくを愛しておくれ、いとしい心よ、 暗闇の中でくちづけしておくれ! |
|
16. | ||
Ein dunkeler Schacht ist Liebe, Ein gar zu gefährlicher Bronnen; Da fiel ich hinein, ich Armer, Kann weder hören noch seh'n. Nur denken an meine Wonnen. Nur stöhnen in meinen Weh'n. |
愛は暗い落とし穴だ、 とても危険な井戸だ。 かわいそうなぼくはその中へ落ちて、 聞くことも、見ることもできない。 ただ愛しい人のことを想って、 ただ悲しみにうめき声を上げるばかり。 |
- 11 -
前のページ | 次のページ |