Just A Little While to Stay Here

ここにとどまるもあと暫し

こんな曲です

ニューオリンズジャズにスピリチュアルソング(黒人霊歌)やゴスペルソング(福音歌)はつきもの。この曲は、葬式でブラスバンドが出動すると最初に演奏されます。奴隷という厳しい境遇で生きていかざるを得なかったアフリカ系の人々。奴隷解放後も、1世紀以上にわたり人種差別が公然と行われ、今なお差別感情の強いアメリカ南部の事情がにじみ出てくるような、悲しい歌です。でもメロディはいたって明るく、力強いものです。まさにブル−スに相通じるところがありますね。私の大好きな曲のひとつ。

 

Soon this life will be all over,
and my sinful days will end.
Soon we'll take our heavenly journey,
be at home again with friends.
Heaven's gates are standing open
and waiting for our entrance there.
Some sweet days we all go winging
Winging over all this Earth.
もうすぐ俺たちの人生も終わる
罪深い日々ももうこれまでさ
そして俺たちは天国にむけて旅立ち
昔の友だちと再会するんだ
天国の門は大きく開き
俺たちがくぐるのを待っている
ちょっとはいいこともあったけど
この世とはもうおさらばさ

 

Just a little while to stay here
Just a little while to wait
Just a little while to labor
on the path that's always straight
Just a little more hard trouble
in this low and sinful state
Then we'll all go marching over
Marching through the Pearly Gate(*).
ここにいるのもあと少し
あとちょっとだけ待てばいいのさ
どこまでも果てしなくつづく道のような
つらい仕事ともおさらばさ
この罪深く穢れた世界で
苦労するのもあと少し
そして俺たちは列を組んで
輝ける門をくぐっていくのさ
 

*Pearly Gate  パーリーゲート、真珠のような門。天国の入り口にあるという門のこと。そこにSt. Peter(セント・ピーター)という使徒がいて、天国に入る資格があるかどうかを見極めると言う。閻魔様と同じですね。

 

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