リッチーブラックモアへの道 The Way of Ritchie Blackmore

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ヘッド - Head

リッチー・ブラックモアは、ストラトキャスターを使い始めてからというもの一貫してラージヘッドを使いつづけています。(若干の例外はありますが・・・)
ラージヘッドのストラトキャスターは、1965年〜1983年くらいまで生産されており、リッチーのギターの中でも特に有名なホワイトのストラトは1974年頃に生産されたものと言われています。また、現在のメインギターは1977年製と言われており、リッチーフリークであれば、まずこのあたりの年代のストラトを入手しましょう。


左が'74年頃のストラト、特徴としてORIGINAL Contour Bodyの文字が入っています。シリアル番号はヘッドには入っていません。
右側は'80年頃のもので、Fenderのロゴの下にシリアル番号と、STRATOCASTERのロゴの下にMADE IN USAの文字が入っています。いずれもブレット・ヘッドと呼ばれるトラスロッドが突き出ているタイプです。

余った弦は、間違っても切ってはいけません。写真のようにくるくると巻いておきましょう。

ペグは長い間シャーラーのM6-Miniを使用していましたが、最近はシュパーゼルのトリムロック(サテンクローム)に変わっています。
シュパーゼル・トリムロックは1,2弦、3,4弦、5,6弦でそれぞれポストの長さが変えられており、ストラトのテンションピンの必要性が低くなっています。そのためかリッチーのストラトは3,4弦のテンションピンが外され、ビスだけがビス穴を塞ぐために付けられています。(右写真参照)

ペグの交換

[シャーラーのM6-Miniの場合]

シャーラーのM6-Miniの交換は比較的簡単です。まず、ヘッド表面側のペグをとめるナットをヘッドに傷を付けないよう注意しながら外します。
次にヘッド裏側の木ビスをドライバーで外します。このとき古いギターの場合などは木ビスの頭だけがポッキリ折れてしまう場合がありますので、少し押しながらゆっくりと強い力をかけずに回すことが大切です。
以上で古いペグが外れますので代わりにM6-Miniを取り付け、まず表面のナットを適度に締めて位置を決めます。
次に木ビスを止めるわけですが、新しい穴の位置と古い穴の位置がわずかにずれているような場合はまず古い穴を埋める必要があります。
ビス穴を埋めるには、まず爪楊枝を用意し、ビス穴に強く差し込みます。ここで、爪楊枝の切断位置を決め、一旦引き抜いてから切断します。次に切断した爪楊枝に木工用ボンドを塗り、再度ビス穴に差し込みます。十分乾いたら、再びチューニングキーをセットします。
木ビスを止めたら、表面のナットを増し締めして取り付け完了です。
ちなみに古いペグのビス穴が見事に残ると思いますが、そんなことは気にしないのがリッチー流です(笑)
リッチーのギターもこの通り、穴だらけ




[シュパーゼル・トリムロックの場合]

シュパーゼルのトリムロックは従来のペグと違い、木ビスは不要です。その代わりにペグから突き出ている1本のピンをヘッドに開けた穴に差し込んで位置を固定する仕組みになっています。従って取りつけにはドリルが必要です。
それほど難しい作業ではありませんが、ドリルに自信のない方はリペアショップに出したほうが無難かもしれません。

一番大切なのがピンの位置出しです。
古いペグを外した後、ピンの先にチョークを塗って、ペグを穴に差込み、ヘッドの裏にしるしを付けます。(このとき、ピンの位置が前のペグのビス穴と近くなってしまう場合は、M6-Miniの取り付けで説明した要領で、先にビス穴を埋めます)
次にドリルを使い、2.45mmのキリで3.7mmの深さの穴を開けます。特に電動ドリルを使う場合は間違ってもヘッドの表まで穴を貫通させないように、3.7mmの位置にビニールテープなどをぐるぐる巻きにしてやるといいでしょう。(図参照)
ちなみにシュパーゼルの説明書には、2.45mmのキリと書かれていますが、2.5mmのキリでOKです。(私はこれでやりました・・・というか2.45mmのキリなんてものは売ってませんでした)
最後に表面から、ワッシャーとナットを入れて締め付ければ取り付け完了です。
多少ペグが曲がって取り付けられてしまっても、そんなことは気にしないのがリッチー流です。


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