9/16(wed)……@
第一の素材はこうして出来上がった。 そうこうする内に晩ご飯の時間がやってきた。
各班のミーティングも取りあえずは終わったようだ。
2人に一つづつMDなどの録音機材が渡された。この時Rand\はもうちょっとMacを触ってたかったので留守番を志願する。みんなが出て行き一人会議室に残される。
すご〜〜〜く静かだ。
まず、MTRに「あなたの夢が紡がれますように」を放り込む。お約束はしっかり押さえなくてはならない。
が、いまいち馴染まない。2・3テイクを放り込んで一番いいヤツをMacに入れておく。この時はまだそんなに納得していなかった。
すごく、静かである。何を置いても静かである。加えて、何もしなければすごくヒマである。それでも、何かをやる分にはこれ以上の環境はない。
次に、目の前にあるテーブルをぺしぺし叩いてみる。
はっきり言って、Rand\はリズム感が見事に欠如している。
たとえば、楽譜を見ながら楽器を弾いてるにもかかわらず何時の間にやら12小説も走ってた(先の方にズレてた)という音楽家にとっては致命的な欠点を持っている。(実話。だがいまだに謎である)
まあ、そんなRand\のリズム打ちなんて聞く前から無残である。が、妙にバカっぽさというか素人臭さがぷんぷんするのが気に入ってしまった。迷わず採用♪<正気か!? >俺
嬉しくなってMTRのマイクの前でハーモニカを吹いて過ごす。し〜〜んとした室内にハーモニカの音が響く。
しかし……出来上がった音はあまり面白いとは言えなかった。
じゃあ、次はジュウズハープを弾いてやれ。実はこれがRand\の一番の秘密兵器である。
ジュウズハープとは、口にくわえて指ではじくという割と原始的な楽器である。「びやぼん」と日本では呼ばれているようだ。
北海道のアイヌ民族や中国奥地の姜(チャン)族等をはじめ世界でもいくつかの地域に似たような楽器がある。
直訳すると、「ユダヤ共の琴」なんだが。
これをビョンビョン鳴らしたのを何とか苦労して取る。
さて、Macに放り込んでみる。でそのままエフェクトをかけてみる。
………………ナンかいまいち乱れない。妙にまとまりすぎ。もしくはダメダメ。
試行錯誤を繰り返してると、かとう&ながおかコンビが帰ってきてついでかみしろ&よしえコンビも帰ってくる。
そこでやっとコンビニに買い出しに行く。
さすがのRand\もこのときは脳ミソが真っ白になってアイデアのネタがつきていた。
無心に晩飯にかぶりつく。
コンビニのビーフシチューライスが妙においしく感じた。特に、人工着色料一杯のサフランライスもどきが。(笑)
さて、ご飯をおいしくいただいたあとはMacの前で奮闘する。
外の空気やご飯も煮詰まりまくって煮こごりになったRand\の前にはあまり意味がなかったようだ。
なかなか作業が進まない。
すると音楽班のメンバーが帰ってきた。
かしわぎさんの手にウクレレが!!
ナニが起きたんだろう……(笑)
取り敢えず、みんながゾクゾク帰ってくる間マックにデータを放り込んでいく。
しかし、MOが使えない。
どうやらそれはこの班だけでもないようだ。
その後、ジャケット班にMOを借りに行ったり音を片っ端から聞いたりで作業の効率が俄然落ちてきた。
そんな中、第一日目が終わった……。
続く
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