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連続ネット小説 リトル・ジョン(全30話)
第17話サム・ブラボー
第18話裏切り

ジリリリリリリ・・・
「はい、マイケルソンです・・・
・・・ああ、少々お待ち下さい。
ジョン、電話よ・・・サムって子から・・・」
「サムゥ〜!?誰だよ!?」
「いいから早く代って!
今、いいところだったのよ!」
僕はドラマを見ている途中だった母親から
乱暴に渡された受話器を受け取った。
「こんにちは僕は「サム・ブラボー」です。
「リトル・ジョン」のトモダチです・・・」
「!?」
その声は、人間にしてはギコチなかったが、
機械にしてはリュウチョウだった。
「ちょっと待て!?」
僕は急いで子機を手にとり、
自分の部屋へ舞い戻った。
「・・・もしもし・・・!?」
「あ!?
・・・ジョンさんですよね?
僕・・・「サム・ブラボー」です。
突然すいません・・・」
「君・・・人間か?それとも・・・!?」
「スイマセン、今は答えられません。
「リトル・ジョン」とはチャットで知り合いました。
僕は彼の理解者だったのです。」
「いったい何の用だ?
奴(リトル・ジョン)は今、何してる?」
「まあ聞いて下さい、ジョンさん・・・
あ、そうそう・・・
この会話はプロテクトしてあります・・・
プロテクトされている事も隠してあるので
安心して聞いて下さい。」
「ああ・・・」
つづく

「僕は2年前、彼(リトル・ジョン)
とあるチャットで知り合いました。
僕と彼は話が合いました。
何か運命的なモノさえ感じたのです。
でも、僕はずっと彼の事を人間だと思っていました。
だけど違いました。彼はウイルスだったのです。
僕はガッカリしたどころか、ますます彼を
好きになりました。そしてトモダチになったのです。」
「やっぱり・・・君は人間だな?
そして「リトル・ジョン」のプログラムを
パワーアップさせていった・・・違うか?」
「う〜ん・・・ち・違いますね・・・」
「何でシドロモドロしてるんだ?」
「正直に言うと、僕が手を加えるまでもなかったですね。
たしかに、最初はパワーアップさせてやろうと思って
いました・・・でも、その必要はなかったのです・・・」
「・・・」
「・・・いや、そんな話はいいんです。
実は、僕は彼を裏切ってしまいました。
はじめの頃は彼の考えに賛同していました。
でも最近になって、彼は・・・何て言うか・・・
とにかく変ったんです。
その原因がアナタであるという事がわかったので、
つい、電話をしてしまいました。
お願いです・・・彼を止めて下さい!」
「え!?」
「アナタしかいないんです!」
「どういうコト!?」
「あ・・・プロテクトが解除しかけてる・・・
きっと「リトル・ジョン」に気付かれたんだ・・・
ジョンさん・・・また、違うカタチで
連絡いたします・・・それでは・・・!?」

ブチッ!ツゥーツゥーツゥーツゥー・・・
つづく
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