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「おっは〜」 担任のかおり先生の声が教室中に響いた。 「おはっス!」 それに続いて副担任の K先生が教室に入ってきた。 K先生はいつもの様に赤い薔薇のついたムチを 振り舞わしながら生徒達を挑発していた。 「わぁ〜ちこく。ちこく。」 クラス一番の元気者で 遅刻常習犯のマリが手握り特製ワンパックハムを 丸かじりしながら教室に飛び込んできた。 「アダメシ!」 K先生は雄叫びをあげると マリのお尻に愛のムチを数十発叩きいれた。 「いっや〜ん。イ・タ・イ」 マリはチョコット色っぽい声を出した。 「アンタ。新学期早々なんですか! だいたいこんなもの履いてるからいつも遅刻するのヨ。 没収します!」 K先生はマリの大好物。厚底サンダルを奪い取ると それを履いて得意のダンスを披露し始めた。 「ム・カ・ツ・ク〜」 マリが半泣きでK先生に飛びかかると 「夏だよ。ドッキドキ肝試し大会」が始まった。 「今日のお題はカレーうどんですヨ」 K先生は誇らしげに発表した。 教室内にはトロピカ〜ルなビーチサンダルが たっくさん用意された。 「早くスクール水着を試着した男子がウィナーですヨ」 K先生はまたまた誇らしげに発表した。 そんな状況を見かねてか知らず 学級委員のマキが突然席を立った。 つづく |
「ゴリラライス!」 マキが夏休みの間ずっと考えていたギャグが 教室中にこだますと一瞬静寂がはしった。 普段はクールなマキマキが少し頬をあかくして席に座った。 するとその気まずい空気をうち破るが如く 再びK先生の雄叫びがこだました。 「めちゃ!デジャヴゥゥゥ」 今度はコスモスが標的だった。 K先生の愛のムチがコスモスのヒップライン 右腹部にクリンヒットした。 真紅の花びらが辺り一面に飛び散った。 それでもコスモスはピクリともせず 机の上で目を開けたまま眠っていた。 「しょうがないガキねェ。サヤカ起こしてあげなさい」 K先生はコスモスの隣の席に座るサヤカに命令した。 「マジすっか!」 サヤカはいつもの口癖で軽く答えると ベアクローを装着したままコスモスの顔面に 強烈な右フックを入れた。鮮血がこだました。 「ごめんなさい」 コスモスが寝ぼけ眼で飛び起きると 1限の家庭科の授業が始まった。 かおり先生はその間も木星と交信をし続け 作りたてのめちゃハイビームキャノンを 尋常じゃない世直し天国の若者に向けロックしつつ 未来日記は1から始まり6で終わる 枯れ木箒な様なアンチテーゼを 繰り返しは連想し繰り返しは連想し 繰り返しは全てを連鎖し続けていた......。 つづく |
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名前 | 朝霧コスモス | 性別 | 不明 | この小説はフィクションです。この小説に出てくる個人名、団体名、企業名などはすべて架空のモノです。同じような名前が実在したとしても一切関係ありません。 |
年齢 | 13才 | 職業 | 中学2年生 | |
星座 | 水瓶座 | 血液型 | 不明 |