モドルススム
連続ネット小説 ポップの扉
第5話血と涙と・・・
第6話子宮圏へ

暗闇の中を走り続けたコスモスは
気がつくと見慣れた公園に立っていた。
その公園はいつも祭りのメイン会場となる
ファンタスティック公園3丁目だった。
何とも言えない失望感と
裸足で走ってきたせいで血まみれになった足が
コスモスに虚しさだけを与えた。
コスモスはその空虚感に染まった
静寂さをうち破るがごとく突然衣服を脱ぎだした。
「どうせ誰も見ていない・・・」
以外と普通のことを考えつつコスモスは全裸になった。
そしてコスモスは血迷いに近い雄叫びをあげ
青いお月様にガッツポーズ7連発。
コスモスの叫びが声が無人の公園に響き渡る中
足からは赤みがかった液体がしぶきをあげていた。
コスモスはすべてから解放された気分になり
コスモスの瞳からは自然と涙がこぼれ落ちた。
一滴。
正確に言えば。
13年間守り続けた膜が破れちぎれた瞬間でもあった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 アーメン七夕様。
つづく

「ガッターン。ぐつぐつぐつ」
公園の街灯が揺れる。
コスモスのマインドが臨海地点に達したその瞬間
地割れが起き暗闇に包まれた町並みに
ピンクと紫のせん光が走った。
その衝撃に飲み込まれたコスモスは
薄れゆく意識の中で誰かの言葉を聞いた。
「父さん母さんに感謝。すべての友にごめん。
別れ全てと再会。接吻・・・・・・・・・・・・・・」と。 
その嗚咽は自分のようで自分でない
不思議模様1分前だった。
無我夢中のコスモスは体を丸くして
産まれたばかりの胎児のように泣きじゃくった。
涙で霞んだコスモスの目には
視界一杯のお月様が接近していた。
「うわぁ〜〜〜〜〜〜〜」
遺伝子の大海原に飛び出したコスモスは
何物にも依存されない空間を漂っていた。
そこには母親の胎内にイルカの様な安心感があった。
(コスモス コスモス コスモス コスモス)
無限のリフレインがコスモスを誘い続けていた。
つづく
この小説の主人公
お断り
名前 朝霧コスモス 性別 不明 この小説はフィクションです。この小説に出てくる個人名、団体名、企業名などはすべて架空のモノです。同じような名前が実在したとしても一切関係ありません。
年齢 13才 職業 中学2年生
星座 水瓶座 血液型 不明
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