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暗闇の中を走り続けたコスモスは 気がつくと見慣れた公園に立っていた。 その公園はいつも祭りのメイン会場となる ファンタスティック公園3丁目だった。 何とも言えない失望感と 裸足で走ってきたせいで血まみれになった足が コスモスに虚しさだけを与えた。 コスモスはその空虚感に染まった 静寂さをうち破るがごとく突然衣服を脱ぎだした。 「どうせ誰も見ていない・・・」 以外と普通のことを考えつつコスモスは全裸になった。 そしてコスモスは血迷いに近い雄叫びをあげ 青いお月様にガッツポーズ7連発。 コスモスの叫びが声が無人の公園に響き渡る中 足からは赤みがかった液体がしぶきをあげていた。 コスモスはすべてから解放された気分になり コスモスの瞳からは自然と涙がこぼれ落ちた。 一滴。 正確に言えば。 13年間守り続けた膜が破れちぎれた瞬間でもあった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 アーメン七夕様。 つづく |
「ガッターン。ぐつぐつぐつ」 公園の街灯が揺れる。 コスモスのマインドが臨海地点に達したその瞬間 地割れが起き暗闇に包まれた町並みに ピンクと紫のせん光が走った。 その衝撃に飲み込まれたコスモスは 薄れゆく意識の中で誰かの言葉を聞いた。 「父さん母さんに感謝。すべての友にごめん。 別れ全てと再会。接吻・・・・・・・・・・・・・・」と。 その嗚咽は自分のようで自分でない 不思議模様1分前だった。 無我夢中のコスモスは体を丸くして 産まれたばかりの胎児のように泣きじゃくった。 涙で霞んだコスモスの目には 視界一杯のお月様が接近していた。 「うわぁ〜〜〜〜〜〜〜」 遺伝子の大海原に飛び出したコスモスは 何物にも依存されない空間を漂っていた。 そこには母親の胎内にイルカの様な安心感があった。 (コスモス コスモス コスモス コスモス) 無限のリフレインがコスモスを誘い続けていた。 つづく |
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名前 | 朝霧コスモス | 性別 | 不明 | この小説はフィクションです。この小説に出てくる個人名、団体名、企業名などはすべて架空のモノです。同じような名前が実在したとしても一切関係ありません。 |
年齢 | 13才 | 職業 | 中学2年生 | |
星座 | 水瓶座 | 血液型 | 不明 |