性別  女
年齢  1975年うまれ。兎年。
しゅみ
     酒・映画・音楽・クラブで暴れる・ファッション・2ちゃんねる

・・・なんだかね。カートが死んだ歳と同じ年になってしまった。
こんなことを書くなんて、ホントに馬鹿みたいだけど、なんだかそれだけ大きな事件だった。

同じ年を生きていた彼が突然この世を去ったことを知ったのは、
新聞の小さな小さな記事だった。

あれほど、自分や、周りの連中の人生を変えた人間の死が
”たったの3行”で片付けられた時…

「だまされた自分がホントに馬鹿みたく思えたよ。」
あの年は本当に辛い別れの多い年だった。
連れと酒を飲んで別れた。
アイツはそんな程度で酔っ払ってハンドルを誤る人間じゃない。
ミーやん以上にカートに傾倒していた…奴が始めてカートの死について語った夜。
それが、奴にとっては最後の夜だった。

あの19歳の一年を超えてミーやんは今、28歳になった。
カートが死んだ歳と同じ年だ。

もうすぐ、10年になる。

28歳。それにしても中途半端な年頃だ。
それにしても死ぬなんて、それは間違っている。
なぜ間違っているかは、その答えすら、わからないままに呪文のように唱える。
「ウチらはだまされてなんかいなかった。」
祈るように唱える。
「ウチらは馬鹿じゃなかった。」

時間が何かを変えて行く。
痛みは必ず、風化していく。
あれから9年近く経った今日は何だか、涙が止まらない。
あの2人の死はあの頃のミーやんにはあまりに重すぎた。
彼らが生きていてくれたら。
もう一度会えたなら。

生きるという事は難しいことだ。
今更ながらに思い知りつつ。
なぜ人は生きているのか。
なんだか、生きているうちは絶対に分からないような問いをかかえつつ、
それでも生きているミーやんだ。
                                  (200202.09up)