ラトビアは中世期、ドイツ騎士団の300年におよぶ支配に始まり、20世紀に
ソビエト連邦から完全独立を果たすまで、他国の支配を受け続けて きたバルト海沿岸の小さな国。リトアニアとは言葉の上での姉妹国。
エストニアとは歴史と文化における姉妹国。
ラトビアの食べ物はおいしくて日本人の口に合います!私は特に黒パンとチーズ、マッシュルームのスープなどが好きでした!そして日本食のお店が沢山ありました。
ラトビア人はとても優しいです。それに細かな気配りの出来るし、頭もよいです。日本人とはとても相性がいいですよ!
首都リガに10日間滞在。
ホテルの私の部屋からみえた聖ペテロ教会。
お天気がよく恵まれた日々が続きました。
気温はマイナス30度のまで下がることのある国ですが、今年は暖冬の為、マイナス10度前後でした。
練習に使わせて頂いたワーグナーホール。
昔、ワーグナーが2年だけ住んでいた家で、今はホールになっています。
普段はオーケストラが練習しています。こんな素敵なところで練習できてかんげきでした!
オープニングコンサートの会場になった聖ヤーニス教会。中央にみえるのはパイプオルガンです。とても美しい教会です。
2/13オープニングコンサート。 同じく聖ヤーニス教会にて。 R・ドゥブラのオラトリオを演奏。
編成は、リガサクソフォーンカルテット・ストックホルムサクソフォーンカルテット・パイプオルガン・合唱・打楽器、それになんと私が独奏させて頂きました!!こんな豪華なメンバーに囲まれてのソロなんて幸せすぎてしまいます。でも緊張しましたよ(^^;)
合唱は本当に素晴らしかったです。この国は合唱はとても盛んで誰もが合唱を経験しています。夏には世界規模の合唱祭もあります。
オラトリオの作曲者、R・ドゥブラさん。今まできたことも無い素晴らしい曲で、私は失神してしまいそうな程感動しました。
演奏しおわりほっとしてるところです。
右の写真は⇒終演後、ラトビア音楽アカデミーの院長と。以前日本で行われた現代ラトビア音楽のコンサートの時に来日され、私はその時にお目にかかっていました。私がはるばる日本から来て演奏したことにとても喜んでくださました!!
ラトビア音楽アカデミーのIT部門マネージャーのエドムンツミックスと。
彼とも、以前、日本でのコンサートの時に会っていて、私たちに本当に優しくしてくれました。
チューリップは私たちがリガ空港に着いたときにくれたもの。たった数分のために、しかも深夜に、なかなか到着しない私たちを心配そうな顔で待っていてくれました。この時の感動は一生忘れません!!
私の隣の男性は、このフェスティバルの音楽監督でもあり、ラトビア音楽アカデミーのサクソフォーン科のアルティス・シーマニス教授。リガサクソフォーンカルテットメンバーでもあります。そしてこの方が、私をラトビアへ呼んでくださったのです!!かなりお世話になりました。
女性は教授の奥様。私を励ましてくれた方です。
右端の男性はノルウェーのRolf-Erik・Nystrom彼はマウスピースだけでの演奏やマウスピースをつけない本体だけでの状態でも自由に操ります。しかも彼は日本が大好きだそうで、尺八に似せた奏法や表現は見事なものでした!
オープニングコンサート後のレセプションにて。
2/14ソロコンサート。会場はリガの歴史博物館のホール。この日初めてラトビア語で挨拶してみました!
曲目
1、A prelude to sound of water/豊住竜志
(委嘱作品、世界初演)
2、永遠の対話/ソルヴェイガ・サルガ(ラトビア)
3、MAI/野田僚
4、ファジーバードソナタ
アンコール:ダイナ/ルーツィヤ・ガルータ(ラトビア)
永遠の対話の作曲者であるソルヴェイガ・サルガとその息子!そして一緒にラトビアまで来てくださったピアニストの石橋衣里さん。
ソルヴェイガさんがお茶に誘ってくれたのです!そして親子揃ってすご〜くかわいい♪
車に乗って「マサラツァ」という田舎町に移動。マサラツァの文化センターにてソロコンサート。ドライヴの風景撮れませんでしたが、最高の景色でした!白い木って綺麗なんですね。クリスマスツリーのようでした!
曲目
A prelude to sound of water/豊住竜志
風ののこしたもの/豊住竜志
SPASE/長嶋咲紀子(2004年委嘱作品)
MAI/野田僚
ダイナ/ルーツィヤ・ガルータ(ラトビア)
ルークシャナ/ルーツィヤ・ガルータ(ラトビア)
日本の童謡・民謡
ファジーバードソナタ/吉松隆
前半、後半で衣装をかえました。
お客様やスタッフはみなとても温かく迎えてくれました。
アンコールに演奏した、ラトビアの民謡ともいえる「テク・サオリーテ・テツァーダマ」は口ずさむ人もいました。
終演後には近くの名所で不思議なやまびこが聴こえるところに連れて行ってもらいました!マサラツァは最高です!
連日のコンサートです。
リガから車で4時間ほどの田舎町グルベネ。
とっても綺麗な風景でした!
グルベネのカルチャーセンターにて。ここでも温かく迎えられました。館長さんとは長い時間お話もしました。
曲目
A prelude to sound of water/豊住竜志(委嘱作品)
ソナチネ/豊住竜志(2004年委嘱作品)
ダイナ/ルーツィヤ・ガルータ(ラトビア)
ルークシャナ/ルーツィヤ・ガルータ(ラトビア)
日本の童謡・民謡
MAI/野田僚
ファジーバードソナタ/吉松隆
アンコール:テク・サオリーテ・テツァーダマ
ラトビア音楽アカデミーで若手サクソフォニストのコンクールの入賞者披露演奏会が行われていた。ラトビアのサックスのレベルは非常に高いです。
私たちフェスティバル参加者も1きょくづつ演奏。各国の有名な奏者の演奏に圧倒されました。ノルウェーのRolf-Erik・Nystromやイタリア人のMarioMarzihaはアコーディオンとの絶妙なデュオで聴衆を魅了しました。そんな中に混じり私は自分らしく豊住竜志のソナチネ1楽章を演奏。
←の写真は最後に全員で100人サックスの模様!
楽しませていただきました。
この日の午後はまたドライブして「イアツァヴァ」という田舎町に移動。教会で演奏しました。
演奏風景はありませんが、そのあと協力してくださった音楽の先生、クリスティーナのお宅へおじゃましたときの写真です。この日は中国の旧暦の新年の日でラトビアでもこの日にパーティーをすることが流行っているようです!
家庭料理と皆さんの温かさにもう感動です!お礼に赤とんぼとどうやら気に入ったらしいMAIを演奏しました。
コンサートの前に行った「リガ大聖堂」
大迫力です。
⇒ここにはヨーロッパ一のパイプオルガンがあります!残念ながらタイミングが合わず音はきけませんでした。また行かなくてはっ!
連日のコンサートが終わりやっと観光!エドムンツが一日つきあってくれました。
この写真は、河の上なんです!凍っています!
どうしても河の上を歩いてみたかったんですよね。
⇒トラムに乗って市場へ向かうところ!ご機嫌です!
ラトヴィア民族野外博物館にて。
広くて一日じゃ回れないほど。この日は「冬よ、さそうなら」のイベントをやっていました!
馬にのせてもらいました!
やさしい目の綺麗な馬でした!
帰国前日。
ラトビアの作曲家Lucija・Garuta(ルーツィヤ・ガルータ1902-1977)の姪の娘さんであるダイナさんという方がガルータの住んでいたアパートに連れて行ってくれました。(ガルータは私も大好きな作曲家で今回のフェスティバルでも小品を演奏しました)そこにはガルータの使っていたピアノや出版されていない沢山の楽譜などがありました。中でも一際目を引いたのは←青の表紙にシルバーで文字の書かれた美しい歌曲集です。その歌曲集には愛した人を想って書いた曲や別れの曲など彼女の人生ともいえるような曲が沢山詰まっていました。私はますますそんな彼女の音楽に共感しました。一度聴いたら忘れられない程、心に沁みるガルータの音楽は生涯私の大切なレパートリーになるでしょう。
ダイナさんと別れた後に、ラトビアのサクソフォニストアルティス・ガーガさんのお宅へおじゃましました!
広くて景色のいいところにある温かい家庭です。
←はアルティスと愛猫ミロ。ネコ好きの私としてはたまらなく楽しい時間でした。ミロとはすっかりお友達に!
↑の写真は、アルティスのアメリカ人の友達も来てにぎやかなパーティー!素敵な出会いに感謝です!
ラトビアのみなさん、日本で応援していてくれた皆様には本当に感謝しております。ありがとうございます。私はとても幸せ者です。今後の私の演奏はきっと変わると思いますので楽しみにしていてくださいね!
2/20の早朝にリガを出発し21の朝日本に帰国いたしました。