さて、第3回です。今回はちょっと難しい、“Interval(音程)”です。
Intervalとは、解り易く言うと“二つの音の距離”です。物の長さは“cm”や“km”、物の重さは“kg”や“t”ですが、音は“度”という単位を使います。ちなみに開始位置が“1度”となります。音に“0度”はありません、覚えといて下さい。
Intervalは開始音から“MajorScaleの進み方(全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音)で”1度2度という様に数えます。
毎度お馴染み、“C Major Scale”で説明します。(テーブルが増えるせいでHTMLが重くなるんで、5弦以外の表記は省略します)
指板 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
5弦 | A | A# | B | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音 | 始 | 全 | 全 | 半 | 全 | 全 | 全 | 半 | ||||||||
度 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
Cから見て、DまでのIntervalは2度、FまでのIntervalは4度という事になります。
次に“A Minor Scale”で説明します。
指板 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
5弦 | A | A# | B | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音 | 始 | 全 | 半 | 全 | 全 | 半 | 全 | 全 | ||||||||
度 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
Aから見て、BまでのIntervalは2度です。それではCまでのIntervalは何度でしょう?
正解は♭3度です。3度の半音下の位置なのでこうなります。何で#2度でないかというと、Aが1度、Bが2度、順番からすると3度がいいですよね。だからこうゆう場合、#2度とせずに♭3度とします。だから、Aから見たFは♭6度、Gは♭7度となります。
どうですか?ここまではどうって事ないですね。もしここまでが理解出来ない様なら、繰り返し読み返して下さい。
さてここからが難関の、度数表記です。あまり構えずにリラックスして読んで下さいね。例によって“C Major Scale”で説明します。
指板 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
5弦 | A | A# | B | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音 | 始 | 全 | 全 | 半 | 全 | 全 | 全 | 半 | ||||||||
度 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | ||||||||
英語 | P1 | M2 | M3 | P4 | P5 | M6 | M7 | P8 | ||||||||
日本語 | 完全1度 | 長2度 | 長3度 | 完全4度 | 完全5度 | 長6度 | 長7度 | 完全8度 |
度数表記の場合、1・4・5・8度に“P(完全)”が付き、2・3・6・7度には“M(長)”が付きます。PとMはそれぞれPerfectとMajorの略です。つまり、P1は“パーフェクト・ファースト(完全1度)”となり、M2は“メジャー・セカンド(長2度)”となります。“パーフェクト・ワン”や“メジャー・ツー”にはならないので注意して下さい。
度数表記で言うと、Cから見たDはM2(長2度)になり、FはP4(完全4度)になる訳です。では、Cから見たD#は何になるでしょう?
正解は“m3”つまり、“マイナー・サード(短3度)”です。ここら辺が解り難い所なんですが、要は下の図の様になります。
英語 | P | dim | m | M | aug | P |
英語読み方 | パーフェクト | ディミニッシュ | マイナー | メジャー | オーギュント | パーフェクト |
日本語 | 完全 | 減 | 短 | 長 | 増 | 完全 |
← 半音下げは一つ左、半音上げは一つ右→ |
大丈夫ですか?P(完全)はM(長)やm(短)には絶対になりません。まぁ、今はここ(度数表記)が解らなくとも、Intervalの概念さえ理解出来ればその内解ってくると思うんで、焦らずじっくり行きましょう。
今回のポイントは3つです。
・Interval(音程)は開始音(1度)から“MajorScaleの進み方(全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音)で”数える。 ・1度は“P1/完全1度”、2度は“M2/長2度”、3度は“M3/長3度”、4度は“P4/完全4度”、5度は“P5/完全5度”、6度は“M6/長6度”、7度は“M7/長7度”、8度は“P8/完全8度”である。 ・Pから半音ずつ上げて行くと“P→dim→m→M→aug→P”となる。 |
今回はちょっと難しかったですね。最初、この辺は飛ばしてコードにしようかと思いました。でもやはり、コード構成を理解する上でIntervalや度数表記はどうしても解ってた方がいいのです。
繰り返しますが、今回は最悪でもIntervalの概念だは正確に理解して下さい。
その際は、ギターの音を出し確かめながら覚えて下さい。“百聞は一見にしかず”です。“頭(概念の理解)”、“耳(音の確認)”、“指(指板上の指の動き、運指)”で感じる様、心がけて下さいね。
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