Roxy Musicの結成の経緯には、Bryan FerryのKing Crimsonオーディションの落選(傾向が違っただけで才能は認めていたそう)から、Fripp卿の勧めもあってのことと聞いています。Eno在籍時の頃は、グラムロック(今ならVisual系?)の範疇に入れられることが多かったです。基本的にはDance Musicではないかと思いますが、'陰'の要素が強いように思います。この傾向は、JapanやGary Numanに受け継がれているのではないでしょうか。Eno脱退後はFerryが前面に出てきます。とはいえ、曲作りにVocalと後の彼のSoloを聴くと、実質FerryのBandといって良いでしょう。Best Albumは最後の'Avalon'になるでしょう。Singleで#1になったのは、皮肉にもJohn Lennonの死後追悼の意味でCoverした'Jealous Guy'だけでした。UK Artistらしく、SingleとAlbumとは別という考え方のようで、特にSingle B面の曲はなかなか聴くことが難しくなっています。オフィシャルサイトはこちら。でも、manzanera.comに飛ぶだけなんですけど...
For Your Pleasure辺りまでの日本盤の本当の初版はKingからの発売です。VIVA!までの初版は東芝でした。これらはIsland原盤を使用しています。
Bryan Ferry:実質彼のバンドであったといってよいでしょう。Solo活動でも成功しています。
Phil Manzanera:彼はSoloパートを考え出すと非常に時間がかかるとか。アドリブはできないようです。Roxy解散後はAndy MackayらとExplodersを結成しますが、あまりにRoxyに似ていたためにさっぱり売れずにその後低迷しています。John WettonとのAlbumなどもあります。
2001ツアーのメンバーです。
Bryan Ferry (vo)
Phil Manzanera (g)
Andy Mackay (sax,oboe)
Paul Thompson (ds)
+
Chris Spedding (g)
Colin Good (key)
Zev Katz (b)
Lucy Wilkins (vl)
Julia Thornton (per)
Sarah Brown (b.vo)
Paul ThompsonはRoxyのメンバーとして参加のようですね。Chris Speddingは観たいですね。
[For Audiophile]
彼らのLPもオリジナルは良いと思います。特に'Avalon'の評価は高いです。CD化に際しては、CDの音が非常に悪いと言われています。1999年にUKで発売されたRMではかなり改善されています。
LPならやはりUK盤初版を狙うのが筋でしょう。ただ、JP盤もIsland原盤はこれに肉薄するのではないかと思います。Manifesto以降はPolydorからの発売になりますが、これ以降のAlbumも音質面も十分に吟味されていて、音は良いと思います。(VIVA!まではIsland盤、Manifesto以降はPolydor盤[できれば初版]を狙いましょう。)
CDは、1999 RMを狙うしかないでしょう。Heart Still Beatingはとげとげしくていまいちですが。通常のRM盤も発売されて入手は容易になりました。Roxyの紙ジャケ盤は全て入手しました。Avalonは比較的入手が容易なようですし、音も良いのでこれが一番のお勧めになると思います。また、これと同時期にLPも重量盤で発売されているようです。こちらの音質も良好です。
For Your Pleasure (1973) Paper Sleeve CD
このAlbumを最後にEnoは脱退します。理由は楽器が弾けないから。^^;)Albumではうまく処理されていて気になりませんが、BBC Liveの音源なんかを聴くと、彼の効果音(?)は必要無いなと思います。これはRoxyの方向性とEnoのそれとが合わなかっただけで、その後のEnoの活躍がそれを証明しています。また、尚、当時はEnoのルックスがファンには人気であったそうで、老け顔と言われたFerryが前面に出てくることに抵抗を感じた人たちもいたそうです。彼の踊りはたこ踊りとか言われたりしましたし、恋人はMick Jaggerに取られたりとFerryの人生はこの頃決して順調とは言えませんでした。音楽的にはやはりその後のLiveで演奏される曲が多く、ここまでの2枚のポテンシャルは低くなかったと思います。特に'The Bogus Man'は最もRoxyっぽい曲(このAlbumでは必ずしもそうではないが)ではないかと思います。尚、'Do The Strand'はこのAlbumの1曲目に収録されています。ジャケットは、女装の男性(有名な俳優らしい)写真です。
このAlbum発売後に'Pyjamarama'というAlbum未収録のSingleが発売されています。
Stranded (1973) Paper Sleeve CD
JP LP:ICL-60 Matrix:SILBT 5516-3/SILBT 5517-4 (King)
Eno脱退後新たな方向性を示したAlbumです。ただ、まだ模索の段階であったと思います。やや散漫な印象です。'A Song for Europe'は名曲ですね。Albumとしてはいまいちでしょう。
日本で最初に発売されたKing盤を買いました。レーベルはトロピカル・アイランドですが、盤の番号はUK盤とは異なります。日本でプレスマスターは作っていませんが、原盤と同じものを輸入したのではなさそうです。
彼ら初のSingle Cutは1曲目の'Street Life'でした。
Country Life (1974) Paper Sleeve CD
ジャケットの女性のHairがはみ出ていると話題になったジャケットで、このモデルがMr.Ladyとも言われた話題先行のAlbumです。UKでは大ヒットしました。'Out of The Blue'以外はあまり印象がありません。Albumとしてはいまいちという印象です。後半のLiveでよく演奏された曲もアレンジがいまいち(Liveの方が絶対に良い)です。音質的(RM)にもうるさいなあという印象です。
先行発売でSingle'All I Want Is You'が発売されました。
Siren (1975) Paper Sleeve CD
UK LP: ILPS 9344 Matrix: ILPS9344A4/ILPS9344B4
人魚のジャケットのこのAlbumは冒頭の'Love Is The Drug'から快調でかなりヒットしました。このAlbumから入るのも手でしょうね。しかし、ここで一旦活動を中止します。本作発売後に初来日を遂げています。尚、ジャケットの女性が当時のFerryの恋人です。
当然、'Love Is The Drug'がSingle Cutされヒットしました。
VIVA! (1976) Paper Sleeve CD
JP LP: ILS 80599 Matrix: ILPS-9400-A 1S6/ILPS-9400-B 1S0 (TOSHIBA)
1973-1975のLive音源で構成された彼ら初のLive Albumです。曲によってはJohn Wettonが参加していたりします。Roxyは特にBassが決まりませんでしたね。'Pyjamarama'はAlbumでは初収録となりました。個人的にはA面が好きです。B面は少し間延びした印象を受けました。ここまではオリジナルはIslandレーベルから発売されました。
The Greatest Hits (1977)
活動中止中にEGはPolydor傘下になってしまい、そのせいかBest盤が発売されています。このAlbumでめでたく'Virginia Plain','Pyjamarama'がLPに収録されました。選曲は納得できるものではないでしょうか。(The Bogus Manが無いけど)
このBest盤からのSingle Cutの形で'Do The Strand'がSingle発売されました。
Manifesto (1979) Paper Sleeve CD
JP LP: MPF 1226 Matrix: MPF-1226A A-1-7/MPF-1226B A-1-11 1st Press
活動再開の第1弾のAlbumです。少し音楽性が変わっているのが明らかで、昔からのファンにはあまり受けが良くありませんでした。私は割と好きなAlbumです。このAlbum発売後のツアーで二度目の来日をします。日本では来日記念盤として発売されました。後で発売されるBest盤を聴くと、このAlbumからの曲の音が良い(Avalonよりも)ので、音質は良いのではないかと思っています。尚、限定版のPicture Disk(LP)が発売されています。レコードの絵はジャケットと同じなのですが、みんな服を着ていません。激レアかと思います。Paper Sleeve CDは音質も良好です。
SingleはAlbumに先駆けて、'Trash'が発売されました。その後、'Dance Away'と'Angel Eyes'が発売されたのですが、どちらもSingle Cutではなくて、再録音版で発売されました。当時は、PunkやElectric Popsが台頭してきたころなので、それらを意識した音作りに変更されています。その後、AlbumもこのSingle Versionに差し替えられているので、LP初版はプレミアが付いています。その後このLP Verは一部の編集Albumに収められています。RM盤では、Original Versionに戻っているようです。(カセットとLPでOriginal Versionを所有)
Flesh + Blood (1980) Paper Sleeve CD
JP LP:MPF 1316 Matrix:MPF-1316A A-2-4/MPF-1316B A-1-14
新生Roxyの第二弾。前回と同じ路線です。タイトル曲と'Same Old Scene'は非常に気に入っています。次作の'Avalon'を予感させるAlbumでありました。よりElectric Popへの傾倒が感じられます。再結成後は自身の音楽というよりは流行の音楽を目指していたように思います。(悪くはないけどちょっと悲しい)Paper Sleeve CDは良好な音質です。低音もよく出ています。
Singleは'Over You'・'Oh Yeah!'と'Same Old Scene'。'Over You'のB面は再録音の'Manifesto'でした。
そして、John Lennonが亡くなった後の1981/2にJealous Guyが発売され、皮肉にも彼ら初の#1ヒットとなりました。
Atlantic Years (1983)
タイトルからしてUS企画のAlbumのようですね。LPですので10曲入りと曲は少なめです。しかし、前述の'Angel Eyes'はLP Verが収められています。('Dance Away'はSingle Ver)それ以外は少し物足りなさを感じます。
Avalon (1982) CDR & Paper Sleeve CD,JP LP,EU SACD
UK LP:EGHP 50 Matrix:EGHP 50 A//3V420/EGHP 50 B//1V420
一般的には彼らの最高傑作と言われています。(私もそう思う)かなり計算された音作りがされており、この後のFerryの'Boys & Girls'と共に非常にSteely Dan的な録音が行われたようです。音の広がり、奥行き感は聴いていただくしかありません。ジャケットはよろいを着た人の後姿なのですが、この人はFerryの恋人(この後すぐに結婚)だそうです。このAlbumのヒットで、ヨーロッパツアーは、King Crimsonを前座に使って敢行されました。このときの模様は、後にVideoとCDで発売されています。しかし、このAlbumが彼らのLast Albumとなり、各自Solo活動をします。解散の正式発表はかなり後になってから行われたという記憶があります。
Singleは先行で'More Than This'が発売され、その後、'Avalon','Take A Chance with Me'と発売されました。私は'More Than This'が一番好きですね。
7/7/03にEUで記念盤Hybrid SACDが発売されました。Bonus Trackや未発表写真の追加に加えて、Multi CH(+Bouns1曲)も収録されています。再RMになりますが、音質の傾向はかなり変わっています。低域をかなり抑えています。SACD向きのMasteringなのでしょうか?前回のRMではしっかりした低域と音の密度感でOriginal LPの音質に肉薄していましたが、今回のRMの印象はいまいちです。
The High Road (1983)
JP LP:15MM 0252 Matrix:15MM-0252A A-1-12/15MM-0252B A-1-9
Live音源の4曲入りEP(30cm Single)で、Like A HurricaneとJealous Guyといった曲が収められています。これは同名のVideoのSound Track的なものでした。後に発売されるLiveに収録されることになります。発売当時はApollo Theatreでの録音と言われていたのですが、後に発売されたLiveと全く同じであるようなので、今では、Frejusでの録音という説が有力です。JP LPを買いましたので、詳細は比較したいと思います。
この後、Roxy Musicは活動を休止します。何度か活動再開というニュースが流れますが、ベスト盤や未発表のLive盤が発売されるだけで結局解散することが正式に発表されました。(その後21世紀になって再結成されますけど...)
Bryan Ferry & Roxy Music/STREET LIFE (1986)
20曲入りのBest盤ですが、Bryan FerryのSoloからも何曲か選曲されています。特筆すべき情報はありません。
Bryan Ferry & Roxy Music/THE ULTIMATE COLLECTION (1988) cas
こちらは15曲入りですが、Let's Stick Together(Ferry)が'88 Remix、He'll Have To Go が未発表、The Price of Love がRemixとなっています。FerryのTokyo Joeも入っています。RoxyよりもFerryよりの作品です。
Heart Still Beating (1990) US CD & Paper Sleeve CD
彼らの1982年8/27のフランスFrejusでのLiveで、前出の4曲入りEPの音源も含まれたAlbumです。紙ジャケの様子からすると、LPが2枚組で発売されたようです。この日の映像は'High Load'で観ることが出来ます。そして前座のKing Crimsonもこの日の映像をVideoで発売しています。'More Than This'が聴けないのが残念でした。紙ジャケ盤のRMは音がとげとげしくなっていてあまり好きではありません。正式解散の発表はこの頃ではなかったかと思います。
More Than This (1995) UK CD
今のところ決定版のBestというとこれではないかと思います。やはり20曲入りです。さまざまな時代のAlbumからの曲が収められていますが、その音質差も顕著です。このAlbumを聴く限りでは、'Manifesto'が良さそうです。
The Thrill of It All (1995)
同時期に発売された4CD BOXです。CD1-3はBest盤的選曲の既発売の音源で、CD4はRare TracksやRemix、Single B面で構成されています。あまり見かけませんね。
Concert Classics (1998) SW CD
コロラドのRainbow Hallでの録音です。曲目からして、1979年のUS Tourの時のものでしょう。日本公演も同じような選曲でした。スウェーデン製ということでBootぽい感じもしますが、(P)はVirgin EGとなっています。来日公演やBBC Liveと同じ感じですが、録音はかなりOn(会場は狭いところのように感じます)で、やや荒っぽいかなという印象です。演奏もBBC Liveに比べるとノリはいまいちかなという印象です。ただ、これは録音の影響受けているかもしれません。日本盤も発売されています。
Valentine (1999) UK CD
1972年Musik LadenのLive音源です。黒箱になっていて、中には写真も豊富なBookletが収められており、その表紙はやはり女性です。(ジャケット写真はBookletのもの)Virginからの発売ではありません。Enhanced CDで同時期の映像も収められています。元々TV用の素材なのでMONOですし、音も良くありませんが、Eno在籍時の音源(&映像):Virginia Plain ということで貴重ではあるでしょう。しかし、Enoの出す音はノイズ以上のものではありません。会場は非常に盛り上がっています。映像はQT Ver4.0以上で再生可能です。小さな画面ですが画質は良い方でしょう。Enoはさほど多くは映っていません。FerryはなんだかFredy Murcuryっぽい印象です。この映像もビートノイズ(ドイツの映像ではおなじみ)が入っています。
収録曲は次のとおり。
1. Do The Strand
2. Street Life
3. In Every Dream Home A Heartache
4. Remake-Remodel
5. All I Want Is You
6. Virginia Plain
Early Years (8/22/2K on sale) EU CD
3rd位までの初期の作品集です。ポイントは、Singleのみの曲も収録されいることでしょうか。当然、Enoの参加している曲も多数収録されています。音質面では紙ジャケ盤RMの方が良いように感じました。コアなファン向けということでしょう。80分に近い収録時間です。Album収録曲は次のとおりです。
Re-Make/Re-Model (1st)
Ladytron (1st)
If There Is Something (1st)
2HB (1st)
Chance Meeting (1st)
Virginia Plain (Single)
Pyjamarama (Single)
Do The Strand (2nd)
Beauty Queen (2nd)
Editions Of You (2nd)
In Every Dream Home A Heartache (2nd)
The Bogus Man (2nd)
Street Life (3rd)
A Song For Europe (3rd)
Mother Of Pearl (3rd)
Sunset (3rd)
Concerto Live 1979 (2001) US CD
2CDのLiveです。4/12/79のDenverでのLiveです。日本公演の直後ということになりますね。Setlistもほぼ同じだと思います。このツアーの音源などはBBCや、下の映像など比較的発売されていますね。Bonus Trackが2曲収録されています。BootlegをRMしたような音ですね。
The Best of Roxy Music (6/2001) SACD
再結成後の曲も含めて、Roxy MusicのみのBest盤というと海外ではこれが最初になりますね。Trackが進むにつれて古い曲になっています。Single曲も収録されているのでそれなりに価値はあるかと思います。入門編には良いかもしれませんが、再結成の前後ではかなり傾向が異なりますからねえ。'03にはSACDでも発売されました。Hybrid仕様で2CHのみです。
Live (6/10/03) US CD
2CDのLiveです。再結成後のLive音源です。Enhanced仕様でVideo(Both Ends Buring:Video版より)も収録されています。日本も含めて世界各地のLiveから選ばれた音源が収録されています。多分ほぼ演奏順でしょう。確かにRoxyの音です。多少の加工は仕方ないのでしょうか?会場での音を意識してかやや低域よりのこもり気味の音になっています。特にLine録りと思われるBassの音が強調されています。
Reflection (5/29/03)
Do The Strand/Street Life/In Every Dream Home A Heartache/Remake Remodel/All I Want Is You/Virginia Plain/Out Of The Blue/Psalm/If It Takes All Night/Editions Of You/Hard Rain's Gonna Fall
German MusikladのLiveでCD/VCDの2枚構成とのこと。UKのみの発売のようです。既発売の音源ではあります。
[Video] Pslam (1998?) Video CD LD Jacket PhotoOn The Road (1979) LD The High Road (1984) BETA,VCD Musik Laden (1998?) Total Recall (19??) JP LD Video Collection (199?) JP LD Live at Apollo Theatre (2002) DVD The Old Grey Whistle Test PAL DVD Special Edition EP NTSC DVD The Thrill of It All PAL DVD
下のもの以外に、Beat Clubでの映像も残っていたと思います。下記に収録されていないVideo Clipも多少あるようです。情報は順次追加していきます。
UKでのみ発売のようです。2CDの構成で、CD1がVideo CD、CD2はCD-DAでVideoの音のみの同じ内容となっています。28分弱の短いもので、Live映像のVideo Clip的な印象を受けます。(各曲が独立している)Eno在籍時の映像もあるのでこれは貴重です。音質はあまり良くありません。1972-1975頃のものでしょうか。収録曲は次のとおりです。
Hard Rain's Gonna Fall/If It Takes All Night/Out Of The Blue/Psalm/Street Life/
Virginia Plain
1979年のツアーのVideoで、TV放送用に収録されたもののようです。On The Roadというのはその番組のタイトルのようです。内容は、1979年の来日公演やBBC Liveと同じです。なんだかFerryの顔が変です。かなりお化粧が濃いです。頬紅はかなりきつめでまるで安物のお○まみたい。音声はMONOですしさほど良くはありません。60分に収まるように全ての曲が収録されていないのが残念です。既に廃盤ということで貴重な映像です。日本語版では、MCに字幕が出たり、最後にSetlist(日本版)が追加されたりと垂れ流しのVideoとは少し違っていました。
先のEurope Tour(1982)の映像です。CD(LP)とは互いに収録されていない曲があります。Ferryの踊りや徐々に服装が乱れていく(演出でしょう)様がよくわかります。ステージは非常にシンプルです。'02頃になぜかVideo CD版(2CD)も発売されています。画質はVideo並です。11/21/04にはDVD化が決定しました。
輸入盤DVDで見かけたことがあります。誰か(T-Rex?)と一緒に1枚のDVDに収められているようです。1972年のMusik LadenでのLiveでしょう。上のValentineと同じということになります。
Video Clip集なのですが、必ずしも完奏していないので、観ているとだんだん腹が立ってきます。せっかく貴重な映像を素材にしているのに味付けが最悪という感じです。全体的には彼らの歴史を追っていて、Ferryのソロも含めて時代順に曲とAlbumとを紹介していくという趣向になっています。当然Enoも登場します。Video Clipとしては初めて観る曲も何曲かあったので、完奏しているVideoを是非とも観たいと思いました。
Bryan Ferryの作品が中心のVideo Clip集です。上の作品とは違って、1曲ずつ完奏されています。時代順ではないので、Ferryの構成ではないかと思われます。彼ら(特にFerry)はVideo Clipとなると、当然お姉ちゃん達が大勢出てきます。それも楽しいものです。結構貴重な映像も豊富で、特にFerryファンには必須アイテムでしょう。
再々結成RoxyのWorld TourのLive映像です。地元のLondonでのLiveですから会場も大盛り上がりで演奏も非常に気合いが入っています。再結成後の曲が多めとの印象です。Chris Speddingも参加しています。Eno在籍時の曲が少し多めですが、わざわざEnoのPlayをまね(女性ViolinistがMoogで)しているのがいまいちでした。途中でDancerはスクールメイツみたいな格好(ちょっと無理があるような...)をしているし、なかなか楽しめます。SurroundはHallの様子をうまく表現しています。Hallにいるように感じるというのはこういうのを言うのでしょう。DTSも入っていますが、DefaultのDDの方が良好です。
BBC制作のVideo Clipです。彼らはVol.1のDisc1でDo The Strandと、Vol.2でLadytronが収録されています。2回も入っているのは彼らだけでしょう。
Virginia Plain/Do The Strand/All I Want Is You
Classic Pictures(UK)からの発売になります。USからの購入なのでNTSCです。EPということで、収録は3曲のみ。Clipが観られるTrackと解説が見られるTrackとがMenuで選べます。後は同社の他の作品のさわりを観ることができます。撮影はGermanyとのことで、多分Beat Clubの映像でしょう。All I Want Is Youのみ収録時期が違います。他の2曲はEno在籍時のLiveです。
Debutから解散までの映像を年代順に2DVDに収録しています。
手持ちのものだけ挙げておきます。彼らの音源はかなりしっかり管理されているようなので、さほどBootは出回らないようです。
BBC Live (1972) CDR
Eno在籍時の貴重なLiveです。NHK FMでの放送をAir-Checkしました。1972年のものは4曲ほど放送され、残りは1979年のLiveでした。Song List
BBC Live (1979) CDR
Manifesto発売後のLiveで、日本公演のときと似た構成です。このLiveはNHK FMで何度か放送されています。一番最近は1997年の放送でした。Song List
KBFH Live (1980?) CDR
King Biscuit Flower Hour Liveの音源です。やはりNHK FMから録音しました。1985年頃は、著作権の問題でFM(民放では顕著)でAlbumを全曲かけなくなったり、曲には必ずDJがかぶるようになり、Live音源の放送はほとんどできなくなった時期なのですが、FMではこの頃どうせ放送できなくなるのならと、かなり頻繁にこういったLive音源がOn Airされました。Flesh + Blood発売後のヨーロッパツアー(1980年のパリ)の録音です。最後の曲がかけてしまった(演奏は完全に録音されていますが拍手の部分が切れています)のは残念です。Song List
彼のSoloはRoxyの初期から制作されています。RoxyのAlbumジャケットは、モデルの起用がほとんどですが、彼のSoloはFerry自身の顔写真が圧倒的に多いです。
These Foolish Things (1973) Paper Sleeve CD
Eno脱退後に制作された彼の1st Soloです。当時はあまり人気の無かったFerryの認知度を上げることが目的であったようですが、このもくろみは見事に成功します。Cover作集で、オールディーズを中心にJanis Joplin,Stones,Beatlesらの曲も歌っています。RM盤の音質は予想に反して優秀です。
Another Time Another Place (1974) Paper Sleeve CD & UK LP
UK LP: ILPS 9284 Matrix: ILPS 9284A/ILPS 9284B
こちらもCover作が多めですが、ジャケットからも判るように彼のダンディズムが開花し始めた作品でしょう。The In Crowdやタイトル曲が気に入っています。Best盤にも収録されている'Smoke Gets In Your Eyes'は好きな曲なのですが、このアレンジはあまり好きではありません。Island盤LPの音質はややこもり気味で音が混濁しているのが残念です。RM CDではかなり元気な音で、こもり気味という印象はありません。
Let's Stick Together (1976) Paper Sleeve CD & UK LP
UK LP:ILPS 9367 Matrix:I-22 ILPS 9367 A4/ I-22 ILPS 9367 B4
このAlbumは、編集ものといった傾向のAlbumで、これまでに発売されたSingleなどが収められており、Roxyの曲も別アレンジで入っています。タイトル曲は好きな曲で、Video Clipもなかなかおもしろい(曲の最後で横で踊っていた女性と目を合わせる)です。ここまではIsland盤がオリジナル。RM盤の音質は良好です。RoxyのCover曲はかなりアレンジは変わっています。
In Your Mind (1977) Paper Sleeve CD
このAlbum発売後に初来日(個人のバンドでChris Speddingと一緒)を果たしました。このAlbumからオリジナルが中心となり、Roxyとの境目が無くなった(このときRoxyは活動中止中)という印象を持っています。Tokyo JoeはこのAlbumに収められています。アメリカを意識したRock'n'Roll Albumという印象でしょうか。このAlbumから、Polydor移籍になりました。
The Bride Stripped Bare (1978) Paper Sleeve CD
Mick Jaggerに恋人(Sirenのジャケットの女性)をとられた直後のAlbumなので、失恋の痛手から立ち直れていないようです。Cover曲が増えています。この後の路線を予感させる面もあると思います。Can't Let GoなんかはRoxyでも演奏していますね。'Take Me to The River'は大好きな曲なんですが、Talking HeadsのCoverには及びません。実際に聴いてみると、さほど駄作という印象は感じません。しかし、Albumはヒットせず、Roxy再結成を決意します。
Boys And Girls(1985) RM CD,EU SACD
JP LP: 28MM 0430 Matrix: 28MM-0430A 121/28MM-0430B 121
UK LP:EGLP 62 Matrix:EGLP 62 A/2▽420 H/EGLP 62 B/3▽420 H
Avalonの続編とまで言われたこのAlbumは、彼の最高傑作といって良いでしょう。異様なまでの綿密な計算の元で作られた音世界には圧倒されます。Slave to Loveは名曲中の名曲でしょう。ゲストも非常に豪華(USの人が多い)です。持っていて損はないと思います。音質も優秀です。尚、JP LPもかなり健闘していますが、UK LPにはかないません。EUでは1/24/05にSACDが発売されました。
RM盤はセールで安かったので買いました。プラジャケ盤は承知の上です。音質は、UK LPがあれば十分です。HDCD RMです。05にはUKでSACD版が発売、4月にはUSでも発売されました。Multi Chも収録されています。恐ろしくはっきりくっきりした音です。最初は圧倒されますが徐々に疲れてきます。RMの効果には賛否両論があるでしょう。それでもMulti CHの音の洪水は圧巻です。是非上質な再生環境で聴いてみてください。この作品を再認識できると思います。
JP LP:12MM7010 Matrix:12MM-1070A 111/12MM-7010B 111
Slave to Loveの12"Singleを買いました。同曲のインストとValentineが収録されています。Disco Mixですがオリジナルの方が好きです。
Bete Noire (1987) UK LP
UK LP: V2474 Matrix: V2474 A-1U-1-3/V2474 B-2U-1-2
ytさんのお話では、前作の延長線上にある作品ですが、越えてはいないとのことでした。前作はそれほど完成度が高いということなのでしょう。このAlbumから、Virginからの発売になっています。
UK LP(Virgin)を買いました。ytさんのおっしゃるとおり前作の延長線上にあります。さらに耽美さを増したという演奏です。かなり暗い印象も受けますが、どっぷり浸かってしまうと気持ちの良い世界です。このUK LPは\100で買いましたが、非常に音がよくそれだけでも十分聴いていられる(たとえ音楽が気に入らなくとも)音がします。
Taxi (1993) UK CD
このAlbumもかなり凝った作りにはなっているようですが、前年に発売予定だったAlbumがボツになった(どうも煮詰まったらしい)後の気分転換といった印象もあるようです。JP盤のみBonus Trackあり。
Girl of My Best Friend (1993) JP CD
日本編集のコレクターズアイテム盤で、TaxiからのUK SingleにRare Trackが追加されたAlbumで、その意味では貴重な音源集になっています。せっかくですので全曲紹介しておきましょう。
Will You Love Me Tomorrow:Single Mix 'Taxi'からのSingle Version
Feel The Need:Single'Windswept'のB面に収録されていた曲。
Crazy Love:85年のSingle'Windswept'のB面に収録されていた曲。
I Put A Spell on You:Single Mix 'Taxi'からのSingle Version
Nocturne:Single 'Don't Stop The Dance'のB面に収録されていた曲。
Girl of My Best Friend:'Taxi'からのSingle Cut。
Valentine:Instrumental EP 'Slave to Love'のB面に収録されていた曲。
以下の6曲は全て88年のTourのLive。
A Waste Land (Live)/Windswept (Live)/Boys And Girls (Live)/The Bogus Man (Live)/Ladytron (Live)/While My Heart Is Still Beating (Live)
Mamouna (1994) UK CD,JP CD
日本盤のみBonus Track(Live 2曲)があります。カバー集ですが、Ferry流に見事にアレンジされていて、なかなか良いできです。
Mamouna E.P. (1994) JP CD
日本盤でのみ発売されたようです。同曲のSingleの他、UKでのSingle発売曲などが収められています。注目すべきは、Boys And Girls制作時にEnoがMixしたVersionです。Ferryは次のAlbumはEnoに頼もうかとまで発言していたそうです。仲直りはしたということでしょうか?貴重なTrackが満載です。
Mamouna:Single Edit 'Mamouna'からのSingle Version
The 39 Steps:Eno Mix UK'Mamouna EP'収録
As The World Turns: EP 'This Is Tomorrow'(1977)のB面
She's Leaving Home: EP 'Tokyo Joe'(1977)のB面
Four Letter Love: EP 'Sign of The Times'(1978)のB面。The Bride Stripped BareのOut Take
Broken Wings: EP 'Windswept EP'(1985)収録。録音は1977
Is Your Love Strong Enough?:Single 映画'The Regend'挿入歌
Jealous Guy:Live 'Mamouna EP'収録。1988年のLive
Tribute to Diana (1997) JP CD
CD1-6:Shakespeare's Sonnet No.18
DianaへのTiribute Albumに1曲新録音で収録されています。
As Time Goes by (1999) Ger CD
新作はCover集です。限定版のデジパック仕様も発売されています。買ったのは通常盤です。40年代から50年代を思い起こさせる音作りになっています。Acoustic楽器が中心で録音も非常に優秀です。試聴に使っても良いでしょう。あまり期待していなかったのですが当りでした。
Frantic (4/15/02) CA CD
Backにはクリス・スペディングやBrian Enoが参加しています。CD以外にLPとDVD-Audio,SACDも存在します。
Dylanesque (2007) EU CD
Solo最新作です。
[Video]
Live Aid (7/13/85) US DVD
Solo,Roxy両方の曲を歌っています。
New Town (1988) LD
Bete Noir発売後のツアーの映像です。とはいっても、Boys And Girlsからの曲が圧倒的に多く、Roxy時代の曲からも多く選曲されています。Roxyの曲はあまりアレンジが変えられていないので、Roxyの雰囲気が出ていてなかなかGoodです。演奏はなかなか良いと思います。音質的には、少しバランスが悪いようにも感じるのですが。廃盤で入手がやや難しいという話があります。
Live At Le Grand Rex (Live in Paris) EU DVD
'01/2にDVDで発売されていました。3/2KのParisでのLiveです。最初は1950年代を思わせる雰囲気でCover曲を披露します。その後は徐々にRoxy時代の曲を演奏するという構成です。アレンジはかなり違っています。オケ等バックは大人数ですね。おまけにRoxyとFerryのディスコなどが収録されています。