
Brian Eno's Discography
[Artist News]
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新作 Small Craft on a Milk Seaが、11/1発売予定になりました。LabelはWarpに移籍でその第一弾です。通常のCD以外にDL版や、特にマニア向けのLimited Edition BoxやCollector's Edition Box Setも発売されるそうです。ファンは目移りしますね。
[Remaster]
(JP)6/8/04から順次DSD MasteringのDigi-Pack仕様でRMされています。
透明のCoverに収納されていますが、寸法に余裕が無いので出し入れが大変です。:-<
ライナーはジャケに書かれたものだけで、B&ASの絵画も含まれていません。
もう少しライナーなどにも拘ってほしかったですね。JP盤は紙ジャケです。
その後続編4作品が10/10に発売、そして、3/22/05に4作品が予定されています。
JP盤は5/25/05に紙ジャケ仕様で発売予定です。
他には801 LiveもRM+Bonusで発売されています。
USのShopから購入しましたが、Holland盤でした。こちらの音質も大きく改善されています。
元々Enoの録音はヒスノイズが多いのですが、低減されているとはいえヒスは聞こえます。
彼の作品はSurround向きのものが多数あると思います。それを意識したAlbumもありましたね。
Here Come the Warm Jets -73-(
04:EU)
Taking Tiger Mountain -74-(
04:EU JP)
Another Green World -75-(
04:EU JP)
Discreet Music -75- (
10/10/04:EU JP)
Before & After Science -77-(
04:EU JP)
Music For Films -78- (
3/22/05:EU)
Music for Airports -78- (
10/10/04:EU JP)
Plateaux of Mirror -80- (
10/10/04:EU JP)
On Land -82- (
10/10/04:EU)
Apollo -83- (
3/22/05:EU)
Thursday Afternoon -85- (
3/22/05:EU)
More Music For Films -05- (
3/22/05:EU)
+ このDiscographyについては、
http://www.hyperreal.org/music/artists/brian_eno/discog.html
が非常に参考になりました。驚くほど網羅的なdiscographyです。
+ Brian Enoのソロ、あるいは中心的メンバーとしてかかわったものの中で、
私(yt)が聴いたことがあるものに関して、まったく個人的な感想を書きました。
+ 記述の都合上作品は必ずしも発表順になっていません。
+ 割と好きな作品に
、非常に好きな作品に
を付しました。
これも独断的なものですのでご了承ください。
(JP) このページは知人の(yt)さんにお願いしました。(JP)の部分は私のコメントです。ディスコに関しては、
こちらも見やすいと思います。
Official Siteは、こちらかこちらです。
-Roxy Music : Roxy Music 1972
-Roxy Music : For Your Pleasure 1973
(JP)
Eno在籍時のRoxy MusicをEnoを中心にして書くことは非常に難しいですね。
改めてこの2枚を聴き返してみましたが、Enoが参加している必然性は音楽を聴いている
限りはありませんでした。ただ、BBC等のLive音源と比較してみると、LiveではEnoの出す
音がむしろ耳障りに聞こえてしまいますが、アルバムではうまく処理されていてさほど
違和感を感じません。残念ながら(当然ですが)楽器の演奏ができないという理由でクビに
なってしまいます。ここからは想像ですが、この出来事はEnoにとっては非常にショック
だったでしょうし、屈辱的であったでしょう。しかし、この出来事が結果的には彼に
とっては良い方向に向かったのではないでしょうか。勿論、Eno自身の努力と才能による
ところですが。Roxy Musicのアルバムとして聴くと、なかなか良い作品です。
-Brian Eno : Here Come The Warm Jets 1973
-Brian Eno : Taking Tiger Mountaing (by strategy) 1974
ソロでの作品の最初の二つです。Enoのボーカル入り。
ポップな路線のもので、わりとききやすいと思います。


Brian Eno : Another Green World 1975
引き続きソロの作品。跳ね回るようなポップ感覚と前衛とが融合したよ
うな、見事な作品と思います。リズムが面白い。
(JP)このアルバムは私も大好きで、彼の代表作と言っても良いでしょう。

Brian Eno : Before And After Science 1977
ソロの作品。前作"Another Green World"よりは地味です。人によっ
ては後半かったるく感じるかも知れませんが、私としては初期のソロ
ではAnother Green Worldの次に好きな作品です。
"Spider and I"なんか、夕暮れの風景のような地味な曲ですが、いい
と思います。
(JP) LPでは4枚(?)の絵画が入っていました。これらの絵も作品のうちで、
タイトルもそれにちなんだものになる予定でした。RM版ではこれらの絵画は省略されています。
-Robert Fripp / Brian Eno : (No Pussyfooting) 1973

Robert Fripp / Brian Eno : Evening Star 1975
Roxy Musicの創立メンバーだった彼がRoxyを辞め(クビ?)、King
CrimsonのRobert Frippと出会ったことがその後の彼の音楽に大きな
影響を与えたようです。
上の2作はギターとシンセをテープループを使って処理した音楽で、非
常に実験的なものです。ただしやや退屈と感じるときもあります。
Evening Starのジャケットは非常に美しいです。
(JP)Evening StarはUS盤を持っています。
(ユニオンジャックが彫ってある...)'No Pussyfooting'はKCのLiveの最初と最後に流されていました。
'08/10に24bit RM版が発売されました。Evening StarはRMのみですが、No Pussyfootingは2CDとなり、
各曲のReseverd VersionとThe Heavenly〜のHalf Speed Versionが追加されました。
尚、OriginalはHELP(Island Labelの廉価版のSeries)で発売されました。売れそうな内容ではありませんからね。
No Pussyfooting(UK Polydor):2343 095 Matrix 2343095 A//2 UT/2343095 B//1 UT
Enening Star(US):AN-7018 Matrix A-3 AN-7018-A/A-1 AN-7018-B
-Robert Fripp / Brian Eno : The Essential Fripp & Eno 1994
後年編集された作品。(No Pussyfooting)とEvening Starからのベスト?
トラックの他に、Fripp&Enoの3作目として発表されるはずだったトラック
が収録されています。
オクラになったのがわかるような作品です。(失礼)
(JP) このコラボレーションも好きな作品群です。オランピアで録音されたという
Bootlegも持っています。その録音が本当にオランピア劇場で行われた(コンサートを
行った)のかは疑問です。あそこは非常に格式の高い場所ですから。
-Robert Fripp / Brian Eno : The Equatorial Stars 4/12/05
(JP) コラボ作品としては30年ぶりになります。
さすがに二人の世界ですが、BGMとしても少し苦しいかもしれません。
昔のAlbumからの発展系とも言える曲もありますが...。Digi-Pack仕様です。
Fripp and Enoの後、その成果を土台に実験音楽のレーベル、Obscure
を作ります。彼は主にプロデューサーとしてかかわり、ソロ作品
もリリースしました。彼自身のソロは下の一枚だけだったと思います。
-Brian Eno : Discreet Music 1975
彼が環境音楽を作るようになったきっかけは…
「ある日交通事故にあって入院した。体が動かせなかったので見舞い
にきた友人にカセットをかけてくれるように頼んだ。だれかの弦楽4
重奏らしかったが、音量は非常に低く、しかも片チャンネルが死んで
いた。友人は帰ったが、体が動かせないので直すこともできない。
しかたなくそのままきいていたが、その時<意識されない音楽>、<空間
を自然に満たす音楽>があってもいいのじゃないかと思いついた」
というようなことらしいです。
このコンセプトに基づいたDiscreet Musicはパッヘルベルほかをモチ
ーフに、弦楽器を使ったクラシックに近い作品です。
(JP) 1曲目はその後のEmbient Soundに繋がる曲、次の曲は
ytさんのおっしゃる通りの曲でした。どちらも気持ち良く聴けますね。
BGMとして流すのが良いでしょう。裏ジャケには録音装置の系統図が描かれています。


Brian Eno : Music For Films 1976-78

Brian Eno : Music For Airports 1978
Obscure labelの成果をもとに、もう少し一般性のある形でそれぞれ
仮想の映画用、空港用の環境音楽として作ったと思われるのがこの2作
です。Music for Filmsのほうが1曲が短く、バラエティに富んでおり、
しかもポップです。
どちらもとても好きな作品です。
(JP) Music For Filmsには曲順の違う(ジャケットの色が違う)バージョンが
存在するようです。録音は75-78の間に行われました。3/25/05に発売予定の
'More Music For Films'という作品は、Music For Films Vol.2として
制作されたPromo版が元になっているそうです。Box Setに収録されたTrackも含まれているようです。
Music For Films(US):AN 7070 Matrix AN-7070-A A-2/AN-7070-B B1
Music For Airports(UK):AMB 001 Matrix AMB001 A// / AMB001 B//
Brian Eno : More Music For Films 2005
Untitled / The Last Door / Chemin De Fer / Dark Waters / Fuseli / Melancholy Waltz /
Northern Lights / From The Coast / Shell / Empty Landscape / Reactor / The Secret /
Don't Look Back / Marseilles / The Dove / Roman Twilight / Dawn, Marshland / Climate Study /
Drift Study / Approaching Taidu / Always Returning (II)
(JP) 元々映画監督に聴いてもらって映画に使ってもらえないかと思って
制作したPromo盤(500枚しかPressされなかったそう)と限定Boxにあった
More Music For Films Vol.2の音源をまとめた作品だそうです。
前者は一般に公開されるのは初めてということになります。
Percy JonesのBassが大きくFeatureされています。かつての彼のSolo作品にも
通じる音楽だと感じます。途中で寝てしまったので、最後まで聴いたらまた書きます。


Harold Budd/Brian Eno : The Plateaux of Mirror 1980
(JP) 邦題は'鏡面界'です。これも聴いていて気持がよいです。

Brian Eno : On Land 1978-82
-Brian Eno : Thursday Afternoon (CD) 1985
環境音楽の路線の継承です。
On LandのオリジナルのLPにはスピーカーマトリックスによる再生が推薦さ
れており、結線方法が図示されていました。
たしかにサラウンド再生向けの、空間に充満するような音楽です。
ただしちょっと退屈にも感じます。
(JP) 後者はLDで買いました。Eno唯一の映像Titleになります。
モニターを縦長に置けと指示されています。(試したことはない)
それらしい音楽が流れて、絵がゆっくりと動きます。音楽的には非常に単調です。
真剣に対峙するのではなく、BGMorBGVと位置づけた方が理解しやすいでしょう。
上のジャケ写真はRM版のものですが、変わっています。OriginalはLDでも同じでTVに
女性が映っているものだったと思います。
-Brian Eno : Apollo - Atmospheres & Soundtracks 1983
アポロ計画のTVドキュメントのための音楽。やや退屈。

Harold Budd / Brian Eno : The Pearl 1984
環境音楽の系統に入るものと思いますが、たいへん美しい曲が並んで
いて、好きな作品のひとつです。環境音楽につきものの退屈さをほとん
ど感じさせません。
ただし、音質的にはテープヒスが強烈です。どうもBrian Enoはアナ
ログ技術(シンセ、テープ)にこだわっているらしいので、そのへん
が原因かもしれません。
(JP)

Brian Eno : Music For Films III 1988
彼の新しいレーベルでの第一弾アルバムです。Enoが中心ですが、
他のArtistもたくさん参加しています。John Paul Jonesの名前もあります。
音楽的には同じ傾向の音楽です。昼下がりにまどろむには最適でしょう。
-Brian Eno : Nerve Net 1992
ハウスと環境音楽を合体させたような奇妙な音楽。
はっきりいって、好きになれませんでした。(中古で売却:-P)
-Brian Eno : The Shutov Assembly 1992
-Brian Eno : Neroli 1993
変化の少ない、やや退屈な環境音楽。ちょっとマンネリかも。
"The Shutov Assembly"にはIkebukuro(池袋)というタイトルの曲
があります。池袋でのライブ?のために書かれた曲のようです。
-Brian Eno : Dali's CAR 1993
(JP)801等のLive未発表曲集です。興味はあります。
-Brian Eno/Jah Wobble: Spinner 1995
PILのベーシスト、Jah Wobbleとの共演。
ベースが強調された感じですが。わりと面白く仕上がっています。
-Brian Eno / John Cale : Wrong Way Up 1990
ポップ路線ですが、駄作(失礼)。

June.1 1974 : Live 1974
(JP)Eno,Kevin Ayers,Nicoらが参加したライブです。好きな人にはたまらない作品です。
JP LPを持っていますが、レーベルはトロピカル(?)Island
(JP):ILS-80074 Matrix ILPS-9291-A 1S/ILPS-9291-BA 1S


801 : Live 1976
Quiet Sunのメンバーがほぼそのまま参加したプロジェクトが801です。
リーダーはギターのPhil Manzanera。
ドラムスはJeff Beckらとも共演したSimon Philipsです。
いわゆるプログレっぽさは少なく、ハードなアレンジです。
なんと?Beatlesの"Tomorrow Never Knows",Kinksの
"You Really Got Me"も演奏しています。
たいへんたいへん好きな作品です。LP(CD)の終りかたも非常にカッコヨイ。
「プログレはちょっとなぁ…」という人にもオススメです。
CDも出ていますが、収録曲がLPと同じなのが残念。ボーナストラックの入
ったCDが出たら、いの一番に買うでしょう。
(JP) RMは99年に発売されています。Bonusが2曲追加されましたが
必然性は感じられませんでした。音質は良好です。
-Phil Manzanera / 801 : Listen Now 1975-77
"801 : Live"の好評に応えて製作されたスタジオ盤。
はっきりいって、期待ハズレでした。
Cluster & Brian Eno : Cluster & Eno 1977
ドイツのグループ、Clusterとの協作。シンセ音楽で、環境音楽の路線に
近いですが、好きな作品です。

Eno / Moebius / Roedelius : After The Heat 1978
MoebiusとRoedeliusってClusterだったような...
前作に感じは似ていますが、これも好きな作品です。
(JP) Cluster絡みの2作品はお勧めです。ただ、これを気に入って買った
Clasterの2ndは辛かったです。
(Ger Sky):Sky021 Matrix ST SKY 021-A1/ST SKY 021-B1
-David Byrne / Brian Eno : My Life In The Bush Of Ghoosts 1979/80
Talking HeadsのByrneとの共演。アフリカあたりの民族音楽を取り入れ
ています。当時はその斬新さにびっくりしました。
(JP) Best盤を追加しておきます。


Brian Eno : Desert Island Selection 1986
彼のSolo作品からの選曲になるBestです。タイトル通り選曲は優秀で無人島に行くときに
持っていっても良いでしょう。
最後に、LP/CD作品ではありませんが普段意識せずに聴いている
Enoの音楽として、こんなものもあります。
「Windows95の起動時に流れるサウンド」…これはBrian Enoの手
になるものです。
(JP) Win98の音楽には作曲者の項目は空白になっていました。
-Brian Eno : Instrumental 1993
(JP) 3CDのBOX仕様の作品ですが、編集ものでした。
SBMでRemasterされています。80年代以降の作品が中心で選曲されています。
-Brian Eno : Vocal 1993
(JP) 3CDのBOX仕様の作品で、Vocal編集ものです。SBMでRemasterされています。
-Brian Eno : The Drop 1997
(JP) アルバムのスタンスとしては、Jazzを意識した作品
とのことです。聴いた感じでは、電子音楽・現代音楽の要素が強い印象を受けます。
とはいえ、決して聴きづらい作品ではなく、ちょっと屈折した世界ですが、
Enoの世界を堪能できると思います。日本盤のみ8cmCDがBonus Trackとして
追加されています。
-Various : Music for Airports 1998
(JP) EnoのMusic for Airportを小編成の管弦楽で演奏した作品です。
y.t.さんに聴かせて頂きましたが、非常に気持ちの良い音楽に仕上がっています。
Healing Musicとしても楽しめるでしょう。曲目は全く同じです。Eno自身は参加していません。
気に入ったので買いました。忠実にEnoの世界を再現しています。これを聴くと気持ちよく
眠りにつけます。
-Brian Eno : Sonora Portraits 1999
(JP) 何曲かは、Jah Wobble,John Cale
Roger Enoらとの共演となっています。本付とのこと。
-Brian Eno : Drawn From Life 2001
(5/29 on Sale) 久々の新作になります。J.Peter Schwalmとのコラボレーションアルバムです。
Schwalmという人は知りませんが、この人がリズム担当(?)ではないかと印象です。
というのは、リズム重視の曲が増えているからそう思うのでしょう。Enoの音楽性は
少し変わった部分もあるのではないかと思います。とはいえ、彼らしい気持ちの良さは
健在です。この夏には二人で来日します。ジャケットは少し変形(見開き)です。
-Brian Eno : Another Day on Earth 6/13/05
(JP) 久々の新作になります。初期のSolo作品をそのまま
続けていたら現在ではこうなったという印象の作品です。打ち込みも多用されています。
それでも昔からのファンには受け入れられる内容だと思います。Digi-Pack仕様です。
(JP)Fripp & EnoのLiveのBootを1枚持っています。
[Bootleg]
Fripp & Eno : Live at Olampia 1974
パリのオランピア劇場でのLiveと書いてありますが、俄には信用できません。
会場の雰囲気は小さなホールです。演奏は例によって例の如くですが決して悪くはありません。
ノイズっぽいですがBootなら十分です。貴重な音源ですからそちらの価値が
大きいでしょう。