(日米野球オールスターシリーズ第3戦、全日本3−7米選抜、米選抜3勝、7日、東京ドーム)日米野球の第3戦に先発した阪神・井川慶投手(25)が、米選抜軍のB・ボウチー監督(49)=パドレス=から「いますぐでも通用する」とラブコールを送られた。6回で2発被弾、3失点ながら相次いだ絶賛の嵐。メジャー志向の虎のエースはさあ、どうする!?〔写真:全日本の先発・井川は大リーグ選抜相手に果敢に速球で勝負を挑んだ=撮影・斎藤浩一〕
(日米野球オールスターシリーズ第3戦、全日本3−7米選抜、米選抜3勝、7日、東京ドーム)ついに実現した。古田が元チームメートの石井と夢の“初体験”だ。
日本一に2度輝いた10年間のヤクルト時代には、フリー打撃でも石井の球を打ったことがなかった古田。試合前には「米国でチェンジアップを覚えたとか生意気なことを言っているから、それを狙います」とニヤリ。先制“口撃”していた。
二回。鋭い打球は観客の興奮を誘ったが、失速して左飛。四回の第2打席は、39歳が全力で一塁を駆け抜け、遊撃内野安打。「楽しくやった。打席では顔に出さないように気をつけたよ」。結果は2打数1安打で“引き分け”に終わった。
「もう少し若かったら、メジャーに挑戦したかった」と口にする古田にとって、石井は自分の夢を託した後輩。オフには高津を含めた3人と過ごす米国トレが、ここ数年の慣例になっている。選手会長として激動の1年を終えたあと、今オフも渡米して来年に向けたパワーを蓄える予定だ。
〔写真:注目の古田と石井の初対決は左飛と遊撃内野安打で痛み分け=撮影・尾崎修二〕
◆1回2/3を4安打2失点で敗戦投手の五十嵐(ヤクルト) 「フォークは(日本と)球の感触が違ってうまく挟めないから投げるのをやめた。次はもうちょっとコントロールを意識してやりたい」
★王監督が異例の緊急ミーティング
3連敗となった王監督は試合後、ベンチ裏に選手を集めた。「あした(8日)休んで肉体的にも精神的にも切り替えて、日本の良さを見せつけよう」。親善試合では異例の緊急ミーティングだ。本塁打はここまでゼロ。大リーグ公認球を使っているため、日本のボールに比べると飛びにくいとされる。「力みがあるのかな。好球必打をもう一度、やっていかないと」。イチロー、松井秀らが注目を集める大リーグ。「米国に行っている選手だけといわれるのは癪(しゃく)じゃないか」と奮起を促した。
★巨人・仁志が8打席目で初安打
メジャー移籍も視野にFA宣言した仁志は、通算8打席目で初安打。七回にラインブリンク(パドレス)から中前打を放ち、すかさず二盗も決めた。先発出場した開幕戦では4打席で音なし。待望の1本に「飛び上がろうかと思ったよ。いやあ、よかった」。メジャーのスカウトも集結した中での初安打にホッ。
★全日本“初勝利”…ホームラン競争
試合前に初のホームラン競争が行われ、試合では連敗中の全日本が、今シリーズ"初勝利"をあげた。多村(横浜)が4本、岩村(ヤクルト)が2本で計6本。大リーグ選抜は、ラミレス(レッドソックス)が3本にブラロック(レンジャーズ)が1本の計4本。決勝弾を放った岩村は「違う緊張感でシビれた。ラミレスからは『アメリカに来いよ』といわれました」とニンマリ。
★柔道金メダリスト・鈴木桂治が始球式
アテネ五輪柔道男子100キロ超級金メダリストの鈴木桂治(24)が始球式に登場。柔道着に裸足でマウンドに上がり、ヤング(レンジャーズ)の内角をえぐった。「オリンピックよりも緊張しました。メジャーリーグはテレビで見ますが、みんな体がでかいですね」と自分よりも大きな巨体に目をパチクリ。
(日米野球オールスターシリーズ第3戦、全日本3−7米選抜、米選抜3勝、7日、東京ドーム)大リーグ選抜は今季13勝で地区優勝に貢献したドジャースの石井一久投手(31)が先発し、5回1失点と好投。九回はパドレスの大塚晶則投手(32)が締め、開幕から3連勝を飾った。野球人気の低迷、球界再編に心痛める石井は「早く(ヤンキースの)松井君のような選手が出てきてほしい」と日本球界にエールを送った。第4戦は9日、福岡ドームで行われる。〔写真:これがメジャーの貫禄。先発したドジャースの石井は荒れ球ながら要所を締める投球で全日本を抑え込んだ=撮影・浅野直哉〕
これもまたメジャー流だ。帰ってきた日本のマウンドで、石井が本当の強さをみせつけた。ヤクルト時代の150キロを超える速球はない。直球はほぼ130キロ台。それでもメジャー特有のムービングボールを駆使し、リードを許さなかった。
「日本の皆さんに元気な姿をみせられてよかった。でもメジャーの選手はどんな場所であろうと負けるのはイヤ。そういう中でやれているのがすごく幸せだと思う」
5回1失点、勝利投手の権利を手にして後を託した。降板後、1度は同点とされたが、終盤に再び勝ち越して3連勝。顔見せの凱旋登板ではない真剣勝負だけにチームの勝利がうれしかった。
「恥ずかしくて目を合わせられなかった」と振り返った、ヤクルトで10年間バッテリーを組んだ古田との初対決。結果は左飛、遊撃内野安打の引き分けに終わった。待望していた"恩返し"を果たした胸中には複雑な思いもあった。
「今年1年間、お疲れだったと思うので」。球界再編問題で奔走する選手会長の苦労は海を越えても伝わってきた。
「早く松井君(ヤンキース)とか、ああいう存在の選手が出てきてほしいですね。ただ単に30本打つだけじゃなく、野球ファンを虜(とりこ)にするような選手が」。これが石井が日本球界に送るメッセージ。3年間のブランクで「若いし、知らない人ばかり。でもこういういい選手が出てきてくれるのが、ボクの願いですね」。球界を背負う新たな息吹も確かに感じ取ることはできた。
「(日米球界が)切磋琢磨(せっさたくま)して、お互いにレベルアップしていければいいですね。ボクも来年は4年目で契約最終年ですし。まだまだ足りないところがあるから頑張れる」
プレーオフでは登録メンバーから外れ、屈辱を胸に3年目を終えた。来季にかける石井からの熱い思い、勝利にこだわる姿勢は日本側にも伝わったはず。みずから範を示す石井の挑戦はまだこれからも加速する。
◆守っては先発・石井を好リード、打っても九回に初本塁打のエストラダ(ブレーブス) 「スライダーが甘く入ってきたんで打てた。石井はピンチもあったけど、ここというときのコントロールが良かったね」
★大塚が九回を無失点締め
2度目の登板の大塚(パドレス)が九回を無失点で締めた。第1戦は3者凡退だったが、この日は代打の小笠原と城島に安打され一死一、二塁のピンチ。しかし、代打の嶋は三振、続く阿部も左飛に仕留め「メジャーでいろんなことを学び、気持ちをコントロールできるようになった。2安打されても自分の投球ができた」。精神面の成長ぶりを強調していた。
(日米野球オールスターシリーズ第3戦、全日本3−7米選抜、米選抜3勝、7日、東京ドーム)大リーグ選抜が3連勝を飾った。打線ではブルージェイズのバーノン・ウェルズ外野手(25)の3打点の活躍など本塁打攻勢で7点を奪った。第4戦は9日、福岡ドームで行われる。〔写真:井川から2者連続となる豪快弾を放ったウェルズは天に感謝=撮影・浅野直哉〕
東京ドームのお立ち台にウェルズが上がると、日本のメジャー通から大歓声。1本塁打を含む4打数3安打3打点。MIP賞の賞金30万円を手に、五厘頭でいかつい容姿の? 男の目が"三日月"になった。
「チームの勝利に貢献できて本当にうれしいよ。勝つためならなんでもやる。あと5試合、全部勝ちたいね」
3戦続けて中堅で先発出場したブルージェイズの顔。四回一死、井川(阪神)から左翼席に1号ソロを放つと、七回には五十嵐(ヤクルト)から右前打。同点の八回二死二、三塁は左中間に決勝の2点適時二塁打。三塁打を打てばサイクルの暴れっぷりだった。
「いいプレーを見せることによって、メジャーの選手にもアピールできるし、ブルージェイズというチームの名前を日本のファンにも知らせることができる。頑張るよ」
NFLのカンザスシティー・チーフスのトレーニングキャンプへの参加経験がある父・バーノンさんの血を引いて、身体能力は抜群。松井秀(ヤンキース)も「バランスの取れたいい選手だね」と舌を巻く玄人好みのタイプだ。ブルージェイズではデルガドと並ぶスターだが、チームの人気がないために、メジャーのスターにはあと一歩…。
それを自覚しているだけに、この日米野球は大チャンス。まだまだ沸かせてくれそうだ。
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◆大リーグ選抜・ボウチー監督 「1、2戦同様に、終盤はどちらが点を取ってもおかしくない展開だったが、こちらには大事なところでヒットを打てる選手がいる」
★カブス・アルーが技ありの先制2ラン
突破口は野手最年長39歳のアルー(カブス)の本塁打。四回、井川から左翼席上段に2ラン。「直球を待っていたんだけど、打ったのはチェンジアップ。重心をどう後ろに残せたのか自分でも分からないけど、うまく打てたね」。メジャー13年間で最高の39本塁打した今季。技ありの一発をみせつけた。
★Rソックス・ラミレスが本塁打競争で3発
井川から2安打を放ったラミレス(レッドソックス)。試合前の本塁打競争では3本塁打して、自慢のパワーを披露。「最初は気持ちが高ぶり過ぎていたけど、途中でオルティスが『いつも通りスイングすれば』と言ってくれた。それでリラックスできたよ」。世界一に輝いた3、4番コンビの結束力をアピールした。
メジャーの球場のクラブハウス(ロッカールーム)には「クラビー」と呼ばれる選手の世話をするアルバイトが5、6人いて、洗濯、食事、靴磨きから帰り支度まですべてやってくれます。
報酬はチップ制でカードの最後に新人選手で30ドルを試合数分(3連戦なら90ドル)。それとは別に個人的に、たとえば売店でハンバーガーを2つ買ってきてもらうなら「自分も食べな」と値段の倍ぐらい渡します。ま、これぐらいなら日本でもありますよね。
ところが、ラミレスは洗車や給油を頼んで「これだけあれば足りるだろ? 釣りはいらん」と1000ドル(約10万5000円)をポーン。10年総額168億円の高年俸を理由にトレードのうわさが絶えず、お金に固執しているように思われていますが、選手内では太っ腹で有名なんです。
このポストシーズンでは、世界一でご機嫌のラミレスから、クラビーたちはたっぷりと祝儀をもらったことでしょう。
ところで、レッドソックスのクラブハウスで思いだすのはトイレ。男性ならアメリカに旅行した際、トイレの“小”の便器の位置が高くて、届くかどうか不安になったことがあると思います。フェンウェイ・パークの便器の高さはその比じゃない。1メートル88のボクがいつも背伸びをして、時には片足を横の壁につけて用を足していたんですから…。
松井君や田口君がボストンで戦うたびに、恐怖の『グリーンモンスター(左翼後方の巨大フェンス)』が取り上げられていましたが、あそこの本当の恐怖は『ホワイト・モンスター便器』です。
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<日米野球:全米7−3全日本>◇第3戦◇7日◇東京ドーム
阪神井川が夢見る大リーガーとの力勝負に酔いしれた。「すごく楽しかったです。抑えた方が良かったけど、楽しかった」。4回、アルー、ウェルズに連続本塁打を浴び6回4安打3失点。満足とはいかないまでも、力を出し切っての95球は自信となって残った。「夢は膨らんだ? そうですね。いいコースに行ってたし自信になりました」。ネット裏のスカウト陣も賛辞のオンパレード。ブルージェイズ石川国際スカウトは「あれだけの体格で上から投げられる左ピッチャーはそうはいない。ペティット(アストロズ)みたいだね」。試合後、全米ボウチー監督までが「今すぐメジャーで活躍できる」と褒めちぎった。
[2004/11/8/07:26 紙面から]
<日米野球:全米7−3全日本>◇第3戦◇7日◇東京ドーム
3連敗となった全日本の王監督は試合後、ベンチ裏に選手を集めた。「明日休んで肉体的にも精神的にも切り替えて、日本の良さを見せつけよう」。親善試合では異例の緊急ミーティングだった。
本塁打はここまでゼロ。大リーグ公認球を使っているため、日本のボールに比べると飛びにくいとされる。王監督は「力みがあるのかな。甘い球は来ているはずだけど。好球必打をもう一度、やっていかないと」と話した。5盗塁など積極的な攻撃で一時は同点としたが、あとひと押しができずにいる。
イチロー、松井らが注目を集める大リーグ。「米国に行っている選手だけと言われるのはしゃくじゃないか」。残り5試合、王監督はナインに奮起を促した。
[2004/11/7/22:40]
<日米野球ホームラン競争:全日本6−4全米>◇7日◇東京ドーム
日米野球第3戦の試合前にホームラン競争が行われ、全日本が6−4で全米に競り勝った。
全米はア・リーグ本塁打王のラミレスと今季32本塁打のブラロック、全日本は40発コンビの岩村と多村が出場した。多村の4本が最多で、注目のラミレスは左中間最上段に打ち込むなど特大弾で観客を沸かせたが3本に終わった。
[2004/11/7/19:57]
<日米野球:全米7−3全日本>◇第3戦◇7日◇東京ドーム
これがメジャーの貫録だ。ドジャース石井一久投手(31)が凱旋(がいせん)登板。全日本の打線を5回1失点に抑えた。毎回、走者を出しながら4回まで無失点。5回に西武和田にタイムリーを打たれたが、危なげない内容だった。降板後の6回に同点に追いつかれ、日本人メジャー初の凱旋登板勝利こそ逃したが、メジャー2けた勝利男が、その実力の片りんを見せつけた。
初回先頭打者に四球。いつもドジャース首脳をやきもきさせる、石井ペースの立ち上がりだ。しかし、「いつも」と違うのは石井自身が戸惑っていた点だ。ヤクルト時代、10年経験している東京ドームのマウンドがメジャーを3年経験した今、軟らかく滑りやすく感じた。それでも「力が入らないから、動く球で抑えられてよかった」とメジャーで覚えた小技を武器に5回を5安打1失点で切り抜けた。
「日米野球はもういいよ。返事をしたけど、直前になったら断っちゃおう」と思ったのは9月末。1年を通して先発ローテーションを守った体は背中もひざもボロボロでシーズンオフに投げるなんて考えられなかった。出場の返事をしたのはマリナーズ・イチロー、ヤンキース松井に断られ、日本人メジャーの目玉選手を確保したい主催者と共催するMLB選手会の必死の願いに折れたから。案外、義理堅い。しかも期待されれば結果を残す真骨頂は発揮した。
もちろん、日本のファンの前で投げたかったのも本音だ。ヤクルト時代の先輩古田との対決も楽しみだった。今季、混迷した日本球界のことはインターネットや国際電話で毎日チェックした。古田がスト突入後のテレビ番組で号泣したことを知ると「泣いちゃだめだよ」と言いながら、ちょっとだけ目頭を熱くした。戦う選手会長と初対決した2打席は左飛と内野安打。「恥ずかしくて、目が合わせられませんでした」とは、あの涙を思い出したのか…。
義理と人情の左腕は、寂しさも感じていた。「1度対戦しただけだから…」と前置きしながら、すっかり顔ぶれの変わった全日本打線の印象を語った。
石井 僕の願望としては(ヤンキース)松井選手のような迫力や風格のある選手に出てきて欲しいですね。ただ30本(本塁打を)打ったからって、野球ファンはついてきてくれない。
投手の心を震わすような強打者よ、出てこい。社交辞令抜きのメッセージに日本球界への思いを込めた。【久我悟】
[2004/11/8/08:58 紙面から]
写真=4回表全米1死一塁、石井(右端)は本塁打を放ったアルー(左端)とハイタッチ
<日米野球:全米7−3全日本>◇第3戦◇7日◇東京ドーム
全米打線が手綱を緩めない。4回、アルーの2ランとウェルズのソロで3点先制。同点の8回に勝ち越し、さらに9回にはエストラダ、ウィルカーソンには本塁打が飛び出す。さらに直後には第2戦で特大弾を放ったオルティスが代打で登場する。「まだ点を取るのか…」。観客からため息が漏れるほどだった
3回まで1安打4三振。井川の変化球を打ち損じたが、打順がひと回りすると対応する。4回の2本塁打はともにチェンジアップを捕らえた。アルーは「少し体が動くのが早かったけど、うまくバットのヘッドが回ってくれた」。最優秀選手賞獲得のウェルズは「試合を最後まであきらめないということを証明できた」と笑顔を見せた。
ボウチー監督も執念を見せた。同点に追い付かれた直後の7回はバントで走者を進め、8回にはエンドランで勝ち越し機を演出した。「7回のエストラダのバントは彼の判断。今回は才能にあふれた選手でいっぱいだ」。勝ちにこだわった試合運びでの3連勝に、うれしそうだった。
[2004/11/8/06:46 紙面から]
<日米野球:全米7−3全日本>◇第3戦◇7日◇東京ドーム
全米5番のウェルズ(ブルージェイズ)は4回にソロ本塁打、8回には左中間へ勝ち越し二塁打を放ち、3安打3打点の大活躍。「チームの勝利に貢献できてとてもうれしい」と喜んだ。
4回、先制2ランのアルーに続き、ライナーで左翼席に運んだ。「前にアルーが打ってくれたのでリラックスして打席に立てた」と振り返った。全米は3連勝となったが「あと5試合、できれば全部勝ちたい」とどん欲だった。
[2004/11/7/22:16]
<日米野球:全米7−3全日本>◇第3戦◇7日◇東京ドーム
4回に先制2ランを放ったアルー(カブス)は満足そうな様子だった。第1、2戦で活躍したオルティス(レッドソックス)に代わって4番に起用され、その重責を果たしたから当然だろう。
本塁打のシーンを振り返って「直球を待っていたんだけど、チェンジアップだった。重心をどう後ろに残せたのか自分でも分からないが、うまくボールを捕らえることができたよ」と話していた。
[2004/11/7/22:04]
<全日本・全米>4回、石井は一塁走者の古田を背に力投 |
石井が貫録の凱旋登板!】「イオン オールスターシリーズ2004 日米野球」(スポニチ後援)は7日、東京ドームで第3戦が行われ、全米先発の石井は、5回2死二塁から和田に適時打を浴びたものの、5回を5安打1失点。注目のヤクルト・古田との“師弟対決”は2打数1安打だった。今季、チームトップタイの13勝を挙げた左腕の力投で全米は開幕3連勝。3年ぶりの日本での登板を記念して、今回は「I’m カズ」のワイドバージョンでお届けします。
【I’m カズ】
――日本のマウンドで投げるのは3年ぶりでしたが、まずはファンのみなさんに元気な姿を見せることができてよかった。実戦から1カ月ぐらい離れていた割にはボチボチの結果じゃないですかね。直球は130キロ台後半しか出ていなかったので、ボールを動かしたり、長く持って前で投げたりリリースポイントを変え、打者のシンを外すことができたと思います。
5回を投げて毎回走者を出しながらも失点は1。ヤクルト時代は力でねじ伏せるスタイルだったが、メジャーではチェンジアップとカットボールを習得。「かわす術」を覚えたことで幅が広がり、今季はチーム最多タイの13勝をマークした。
――やっぱり一番意識したのは10年間バッテリーを組んだ古田さんとの対決。帰国した翌日(4日)もご飯を食べたり、ほとんど1日中一緒にいたんです。ヤクルトの時は紅白戦でも対戦していないと思います。ヤクルトのユニホームを着た選手に投げるのは気にならないんですけど、古田さんだけは…。最初の対戦は恥ずかしくて目を見ることができませんでした。
注目の初対決は2回1死無走者。2球真っすぐを続けて左飛に打ち取る。続く4回は詰まらせたが、遊撃内野安打。試合前は「年上に花を持たせてあげようかな」とも話していた“師弟対決”は1勝1敗に終わった。
――古田さんが一塁に出た時、僕の方を見ているのが変な感じでした。走者だからこっちを見るのは当たり前のことですが、今までは投手と捕手として視線を合わせていたので、何か一塁走者にリードされている感じ。次の回も投げれば、もう1度対戦できましたが、もう腕が振れていなかったので失礼でしょう。1勝1敗の決着はオフのゴルフでつけます。まあ、勝っても負けてもご飯をおごってもらうのは僕なので、次の遠征先で連れて行ってもらいます。
メジャー3年間で36勝を挙げ、ひと回り成長した姿を披露した日本No.1左腕。次回はリリーフ登板が予定されている。
――メジャーの選手はとにかく負けるのが大嫌い。そういう中で野球ができるのは幸せ。このような機会を与えてもらったことに感謝しています。(ドジャース 石井 一久)
≪大塚 自信満々無失点≫大塚が第1戦以来となる2度目の登板。4点差の9回にマウンドに上がり、2安打こそ許したが無失点に封じた。「メジャーでいろいろと学んで、僕自身も成長できていると思うんで」。走者を出してもボールを低めに集め、2三振を奪ったのはさすが。これでチームは3連勝だが「メジャーは勝利への執念が凄い。残りもきっといい試合になると思いますよ」と自信満々に話していた。
▼全米・エストラダ捕手 石井は素晴らしい投球だった。無失点でいけるかと思ったよ。何回かピンチはあったけど、ここという時は制球も良く、ボールも走っていた。
<全日本・全米>本塁打を放ったウェルズをむかえるオルティスら全米ナイン |
【全米7−3全日本】カナダからの隠れた強打者が爆発した。ウェルズが3安打3打点。MIP賞に輝いた25歳は「チームに貢献できてうれしい。残り5試合、全部勝ちたいよ」と早くも全勝宣言だ。
4回にアルーが左翼へ先制2ラン。60年に父のフェリペ・アルーも4本塁打しており、親子で日米野球アーチを記録。すぐさまウェルズも続いた。井川のチェンジアップを同じく左翼へ。「アルーの方が相手に与えたダメージは大きかったと思うよ。彼のおかげで僕は気が楽だった」。しかし、最後は自分のバットで全日本に決定的なダメージを与えた。8回2死二、三塁で左中間へ決勝の2点二塁打。これで3試合連続安打、計11打数6安打5打点と絶好調だ。
エクスポズがワシントンに移転したことで、ブルージェイズはメジャーでカナダ唯一の球団に。加えてチームの顔・デルガドのFA移籍が濃厚。ウェルズには次世代のスターとしても期待がかかる。「こうやっていいプレーをすることで、メジャーの他の選手にもアピールできる。もちろん日本の皆さんにもね。ブルージェイズをもっと応援してほしいから」
これで3連勝。終盤に送りバントのサインを出すなど勝利への執念を見せたボウチー監督は「日本のファンは名前を聞いたことはないかもしれないが、わがチームには才能のある、将来のスーパースターがいっぱいいる」と胸を張った。その1人が年俸87万ドル(約9222万円)のウェルズ。残り5試合、アピールの場はまだまだある。
≪Kロッド初K≫「Kロッド」が三振で魅せた。前日はわずか5球でセーブを挙げたロドリゲスが、8回1死で登板。いきなり中島を3球三振に仕留め、来日初Kを記録した。岩村には四球を与えたが、最後は赤星を内角スライダーで見逃し三振。本領発揮に「楽しかった。日本の打者の方がメジャーより当てるのがうまいので、ストライクを取っていこうと思った」と誇らしげに話していた。
≪再び連弾締め≫締めも再び連弾だ。2点リードの9回、加藤からまずエストラダが低めのスライダーを豪快にすくい上げて右翼へ。「スライダーが2球続いたんだけど、甘く入ってきたからね。うまく打てたよ」。間髪を入れずにウィルカーソンも右翼へ。2度の連続アーチで、これでチームは3戦6発。いまだノーアーチの全日本とのパワーの差を見せつけている。
4回、アルーに2ランホームランを浴びる井川 |
【全日本3―7全米】「イオン オールスターシリーズ2004 日米野球」(スポニチ後援)は7日、東京ドームで第3戦が行われ、先発・井川は納得の表情だった。自身のホームページ上で将来的なメジャー移籍を視野に入れていることを明かし、球団がポスティング・システム(入札制度)での移籍を否定する騒ぎとなったが、MAX150キロをマークするなど6回3失点。「前回(02年)は真っすぐを打たれたので、きょうはその真っすぐで押していこうと思った。2発は食らったけど、2年前よりは差は縮まったと思う」と話した。
≪赤星 連夜のスピードスター≫赤星が連夜の“スピードスター”ぶりを見せた。初回、5回と二盗を成功させ、今シリーズ計3盗塁。開幕前に目標として公言していた8戦8盗塁に順調なペースだ。「自分の働きはできていると思います。向こうの選手や報道陣に声を掛けられるようになったのが一番うれしいですね」と声を弾ませていた。
≪古田 女房の貫禄≫全米・石井との「紅白戦でも記憶がない」という対決に臨んだ古田は、左飛と遊撃内野安打の2打数1安打。かつての“女房役”の貫録を見せたが「向こうで生意気にもチェンジアップを覚えたと言うから、それを狙ってやろうと思ってたんだけど、いざとなるとそこまで余裕はなかったなあ」と苦笑い。それでも最後は「今年は(引退した元ヤクルトの)川崎とも対戦したし、何か変な年だよ」と感慨深げだった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
全米 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 7 |
全日本 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
[米]石井一、マーキス、ラインブリンク、○キング、ロドリゲス 大塚 [日]井川、●五十嵐亮、三瀬、加藤 [本]アルー1号2ラン(井川・4回) ウェルズ1号(井川・4回) エストラーダ1号(加藤・9回) ウィルカーソン1号(加藤・9回) |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
全米 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 7 |
全日本 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
[米]石井一、マーキス、ラインブリンク、○キング、ロドリゲス 大塚 [日]井川、●五十嵐亮、三瀬、加藤 [本]アルー1号2ラン(井川・4回) ウェルズ1号(井川・4回) エストラーダ1号(加藤・9回) ウィルカーソン1号(加藤・9回) |
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夢をグイッ―。阪神・井川慶投手(25)が日本の左腕エースの底力を見せた。「イオン オールスターシリーズ2004 日米野球」第3戦で先発し、2被弾ながらも6回3失点で成長と安定感をアピールだ。ボッ発した「メジャー移籍騒動」にあって慌てず動じず、この男はひたすら夢を追い続けていく。
夢へとつながる確かな足跡となった。白黒付かずの6回4安打3失点。世界の空気を肌で感じた95球はつかみ取った自信の数でもあり、メジャー陣営をうならせる力強いメッセージでもあった。
「すごく楽しかったです。打たれるよりは、抑える方がいいですけど、でもそれより楽しくできました」
四回にチェンジアップを捕らえられて連弾を浴びたものの、安定したピッチングを披露。メジャー打線に本来のバッティングをさせない攻めが「吉」と出た。
「インコースに攻めて、抑えられたんで自信になった。印象に残る打者?どのバッターとかより、自分のピッチングができたんで」
五回には高めの直球で自己最速タイの150キロを計測。前回、02年の第3戦では勝利したものの5回6失点で打ち崩されていたが、3年越しでリベンジした格好だ。
日米野球参加が決定した9月30日の夜。抑えきれない興奮を抱きながら、夜明けまでテレビと向かい合った。まぶたに焼き付けたのは、偉業に挑戦する「サムライ」の姿だった。
「野球を見るためっていうのは珍しいよね。でも、ああいうのは好きだから。歴史的な瞬間というか、本当にすごいことだと思うからね」
大好きなサッカーではなく、シーズン最多安打タイまであと1本に迫ったイチローに心奪われた。ローテの合間とはいえ、体調管理に人一倍気を使う男が求めたのは、世界最高の舞台という刺激―。その4日後に史上71人目のノーヒットノーランを達成。そしてこの日の快投は、すべて必然的なものだった。
敵将をもうならせた意地。パドレス・ボウチー監督は「今でも通用する。直球のロケーションも、チェンジアップも良い。今すぐ通用する」と、猛虎のエースに最大級の賛辞を贈った。
日米野球開幕前、自身のホームページでメジャーでのプレーを「夢」と記した井川。「まだ、8戦目がありますから、頑張りたいと思います」。ただ飽くなき向上心を抱いて歩いてきた。14日の第8戦は、今季の集大成。夢を求めてマウンドに立つ。
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日本の盗塁王は3夜連続で魅せた。この日も阪神・赤星の快足は止まらない。初回、四球で出塁後、2番・仁志の2球目ですかさず二盗。いきなり場内を沸かせた。
エンジンはどんどん加速していく。五回にも併殺崩れで一塁に残ると、再び二盗。「完全に盗んでいましたからね」と本人が言うように、いずれも完ぺきなスチールで、悠々セーフのタイミングだった。
メジャーリーガーもお手上げだ。二塁手・ジャイルズからはベース上で「速いなぁ〜」と驚嘆され、捕手・エストラダに至っては「どうしようもない。対策は彼を塁に出さないこと。でも出塁してしまう。ほかの打者でアウトを取るしかないな」と完全に打つ手なしといった状況だ。
ヤクルト時代の石井とは赤星のプロ1年目の01年に対戦。18打数3安打、打率・167と抑え込まれた。特に左腕から繰り出される鋭く曲がり落ちるカーブに「これがプロだ、というのを感じさせてくれた」と3年前を振り返る。
久々の対戦にもしぶとく対応。1打席目はフルカウントから四球を選び、三回の第2打席では二塁左に、足を生かしての内野安打。自慢の足を絡めての結果に、自身の成長を感じとることができた。
身長170センチと小兵。小さな選手の大きな働きに米国報道陣も大注目だ。「光栄です。僕の一番の持ち味ですから」。評価急上昇の中でもメジャー志向については「生涯タイガースです」ときっぱり言い切った。
「開幕前に試合数と同じ盗塁8個の目標にした。これでいけるかな」。3戦で計3盗塁に本人は納得顔。また3戦連続安打で計12打数5安打、打率・417とバットも好調だ。
「キャンプにも行って、疲れていると言っても、あと5試合ですから」。残り試合でも、猛虎の赤い彗(すい)星は思う存分、フィールドを駆け抜ける。
王監督、3連敗にゲキ!4本塁打を含む7失点。全米の強力打線に完敗を受け試合後、緊急ミーティングを行った全日本の王監督(ダイエー)は「明日は休み。気分を入れ替え日本の野球のいいところを見せよう、と言った。アメリカにいる選手だけ、と思われるのはしゃくだからな」と全選手に奮起を促していた。
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凱旋登板となったドジャース・石井が、日本のファンに成長した姿を見せ付けた。「日本のみなさんに元気な姿を見せられた。成績もボチボチだったのでホッとしています」。初回から先頭打者・赤星にいきなり四球を与えるなど制球難に苦しみ毎回走者を許したが、粘りのある投球で5回を1失点。最少失点、そして2点のリード守り、先発投手として最低限の仕事を果たした。
「自分の野球をやって勝ちたい」。来日会見で勝利へのどん欲な姿勢を口にした。メジャー挑戦から3年。今季はチームトップタイの13勝をマークするまでに成長。心身ともにひと回り大きくなった左腕は、スタンドに詰め掛けた3万8000人のファンの期待に応えてみせた。
取得中の新球・チェンジアップについては「バッターがシンじゃないところで打ってくれた」と話したが、手応えは上々だ。残り5試合。全米・ボウチー監督は石井に対してセットアッパーであと1試合の登板を予告する。負けん気の強いメジャーリーガーとともに、石井も勝利への執念を燃やす。
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米大リーグ選抜と全日本の「イオン オールスターシリーズ2004日米野球」は7日、東京ドームで第3戦を行い、大リーグ選抜が4本塁打などで7―3と快勝し、3連勝した。
大リーグ選抜は先発の石井(ドジャース)が5回を1点に抑え、九回は大塚(パドレス)が締めた。打線は四回にアルー(カブス)ウェルズ(ブルージェイズ)の連続本塁打で先制。同点の八回はウェルズの2点二塁打で勝ち越し、九回にも2本塁打で加点した。
全日本は六回に福浦(ロッテ)岩村(ヤクルト)の適時打で同点としたが、及ばなかった。
米選抜−全日本 先発で5回1失点の力投を見せたドジャースの石井(梅津忠之撮影)=東京ドームで |
石井がメジャー流ピッチングを披露した。「イオン オールスターシリーズ2004 日米野球」は7日、第3戦が行われ、大リーグ選抜はドジャースの石井一久投手(31)が先発。5回を投げ5安打3四球ながら要所を締めて1失点に抑え、成長した姿を母国でアピールした。ヤクルト時代にコンビを組んだ古田敦也捕手(39)との対決は2打数1安打だった。試合は米選抜がパワー全開の4本塁打。最後は大塚晶則投手(32)が締めて7−3と快勝し、3連勝をマークした。
まともなストレートなど1球もない。石井が、メジャーならではの投球術で全日本打線を翻弄(ほんろう)した。
「真っすぐをビュッと投げても130キロそこそこしか出ないから。動かすボールを投げて、バットの芯(しん)を外して打たせて取るしかなかった」
マウンドに上がるのは10月3日のジャイアンツ戦以来、約1カ月ぶり。スピードガン表示の最速は142キロしか出なかった。しかも140キロを超えたのは、たったこの1球。カットボールとツーシームを駆使して内野ゴロの山を築き、被安打5のうち3本が内野安打。さらにリリースポイントを微妙に変えることで、打者に本来のスイングをさせなかった。
「ボールを長く持ったり、逆に早く離したり。リリースポイントを変えることで本来のポイントより前で打たせたり、逆に差し込ませたりした」
メジャーに移って3年目。真の大リーガーに変身して最も喜んでくれたのが、長年バッテリーを組んでいた古田だろう。石井も古田との対戦を、心待ちにしていた。
「僕がメジャーにいる限り、一緒にプレーすることはないですからね。ちょっと恥ずかしい感じもしたけど、思い切り投げました。対戦する機会を与えてもらって感謝しています」
古田との対決は2回が左飛で4回が遊撃内野安打。結果は1勝1敗の引き分けだったが、そんなことよりもお互い元気な姿を見られたことが何よりもうれしい。
「勝とうが負けようが、古田さんにご飯をおごってもらうのは確実でしたから。先輩に花を持たせようと思ったんですけどねぇ」
しんみりしそうな気持ちをジョークで笑い飛ばした。3年ぶりの東京ドームで進化した姿をファンに見せられ、古田との対戦も実現。石井にとって忘れられない一日となった。 (千葉亨)
7回表無死一、二塁、エストラダが投前に送りバントを決める。投手五十嵐亮 |
2度の2連発、計4本塁打でメジャーがパワーの違いを連日、見せつけている。両チーム無得点で迎えた4回1死一塁。4番に座ったカブスのモイゼス・アルー外野手(38)は、井川の決め球チェンジアップを左翼へ先制2ラン。「直球を待っていた。自分でも、重心をどう後ろに残せたのか分からないが、うまくボールをとらえられた。ラッキーだよ」と好結果に笑みを浮かべる。
38歳ながら、今季は自己最多の39本塁打を放っている。だが、球団は12億円を超える来季オプション契約を行使しなかったため、FA申請した。移籍先を模索する中、メジャーのスカウトも多数来日している中で絶好の“アピール弾”だった。
アーチ攻勢はこれで終わらない。続くブルージェイズのバーノン・ウェルズ外野手(25)も、チェンジアップを左翼へ2者連続アーチ。「リラックスして打席に立てた。追加点を挙げられてうれしい。でも、アルーの一発の方が日本チームにはダメージを与えたんじゃないかな」と謙遜(けんそん)した。日本での知名度は低いが、Bジェイズではデルガドとともに打の2枚看板を張り、守備でも今季はゴールドグラブ賞も獲得した名手だ。
最後にとどめを刺したのは、9回にジョニー・エストラダ捕手(28)とブラッド・ウィルカーソン三塁手(27)が、いずれも加藤から放った2者連続のソロアーチだった。エストラダは、「打った瞬間にいったと思った」と胸を張り、ウィルカーソンは「リラックスして直球をしっかり打てた。今季は32本塁打だったけど、自分でもビックリしているんだ」と満足げに語った。日本チームは3試合でいまだにノーアーチ。大リーグ選抜の勢いは、止まりそうにない。 (廣田学)
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